相変わらず小説は素人なもんで稚拙な文章が目立ちますが生暖かい目で見てもらえたら嬉しいです(笑)
薄暗い夜の酒場。客も皆夜には寝静まりそこで働く者も片付けを終え店を後にする。先程までの熱気が嘘かと思えるくらいに冷えた静寂、それがいつもの日常。
だが今日は違った。中心にあるテーブル席だけが蝋燭に照らされ橙色の光がゆらゆらと煌めいていた。そこには一人の幼い子供と赤を基調とした鎧を着こんだ男がいた。赤い鎧はどこかの火竜を想像させる。
冷たい筈の夜の酒場···だが2人の居る席はほんのりと暖かっかた。
「あぁホントだぜ!溶岩に浸かろうが何しようがへっちゃらなモンスターがいるんだ!」
赤色の鎧を着込んだ彫りの深い精悍な顔付きの男がビール瓶を片手に熱弁に語る。その深い緑色の瞳はキラキラと輝いたいた。
「さらにだ!そいつはとんでもなくゴツいビームを撃ってくる」
「ごついビーム!?」
間入れず幼い子供が聞き返す。茶色の髪をした男の子だ。瞳の色はこの熱弁な男と比べると色素の薄い淡い緑色だが男と同じ様にキラキラと目を輝かせていた。この子供にとって彼のする話はとても魅力的でワクワクさせてくれるものだった。
「ああホントにヤバかったぜあれは。 ちょっとケツに掠っただけないのに酷い火傷の跡がまだ残ってるんだ。 まったくケツに傷のあるハンターだなんて格好がつかねぇな。 ハハハハッ!」
男は未練がましく自分のお尻を擦った。幼い子供は「わぁお!」と驚きの声を上げた後慌ただしく席から立ち上がり男の方へと駆け寄った。
「ねぇねぇ!俺にもそのモンスターに会わせてよ!」
幼い子供は更に一層目をきらめかせて男に頼んだ。
「ハハッ! 残念だがそいつは俺には無理だな」
「えぇーなんでだよーー!」
子供は口を尖らせ不機嫌そうに駄々をこねる。そんな落ち着きのない子供を男は「まぁ待て」と手で制した。そして少し咳払いをした後声を張り上げて男は言った。
「いいかぁ! よく聞け! これは俺の物語だからだ!お前もそのモンスターに会いたきゃ自分で自分の物語を作るんだな!」
それを聞いた子供は不思議そうに首を傾げる。
「んー物語?」
男は子供の予想通りの反応に少し微笑みさらに熱弁に語りだす。
「ハハハッ! 皆そう言うぜ! まぁあれだあれ、よーするに人生って事だ。それを俺流に言い換えただけさ。 だって格好いいだろこっちの方が!」
「人生……?」
子供はまだ理解出来ていないようで手で頭を掻きむしりながら難しい顔をする。男はやれやれと深いため息をつく。
「あんまし俺に難しい事言わせるなよな。いいかメル、とにかくお前はお前の物語を楽しめ! そうすりゃ何となく分かってくんだろハハハッ! おっとそろそろ寝るか、こんな時間までお前を起こしてるのバレたら姉さんにどやされちまう」
男は手に持ったビール瓶を一口で空にしてそくさくとテーブルの片付けを始めた。メルと呼ばれた子供は揺れる蝋燭の光を見つめて考え耽る。
俺の物語…? どんな…?
「ほら消すぞ、ぼーっとしてないでさっさと出なメル」
「あ! うん!」
男は蝋燭に息を吹きかけ火を消しメルと共に店を後にした。再び夜の酒場にいつもの静寂戻った。