BEYOND YOU~WORLD TRIGGER Another Story~   作:ポンコツ創作者 リオロス

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第7話 安息

《於・レヴィア自室》

 

謎のトリオン兵によって騎士がさらわれてから数週間、それからは特に何もなかったためレヴィアは久しぶりの休暇(とかなりのボーナス)を貰った。

 

イフは情報収集などの目的もあり、防衛任務に従事している。

そして今、レヴィアは一人クローゼットの前で頭を抱えていた。

 

「うーん…」

 

あのレヴィアが今までにない程に苦悩している理由は、昨日の夕食後に遡るとこになる。

 

× × ×

 

《昨夜 夕飯の後片付け中》

 

今日の当番はレヴィアとサヨであった。

 

「レヴィアたん明日お休みなんやって?」

「え、あ、うん。そうだけど…」

「それやったらぁ…♪うちとデート行かへん?」

「え!?」

 

× × ×

 

というわけで、断る口実もなくサヨとデートすることになった。

 

レヴィアはずっと捕虜として生きてきたのでデートなんてもの経験がないし、イフもいないから助け船を求めることもできない。

 

(どうしたものか…)

 

レヴィアは基本的に事務仕事や任務ぐらいしかすることがなく、娯楽など殆どしてこなかったのでそういった時に着る服など持ち合わせていなかった。

 

「いっそサヨさんと一緒に買いに行くかなぁ…」

 

× × ×

 

《街の噴水広場》

 

「あ、遅れちゃった…?」

「大丈夫やよ~♪」

「よかった…」

「はぁ~…」

 

サヨが大きなため息をついた。

 

「あ…どうしたの…?」

「レヴィアたん…かわいい… 」

「ふぇ!?」

 

珍しくレヴィアが赤面する。

 

「はぁ~… かわいい… 」

「ど、どこが!?///」

「とにかくかわいいんよ… 」

「うぅ…」

 

言われ慣れない言葉にレヴィアが困惑する。

 

「今日はどうする~?」

「えっ、あっ、えっと、できたら…服を買いたいです…」

「そっかぁ~レヴィアたんあんまり遊んだりするための服もっとらへんもんなぁ…それじゃまずはお洋服屋さん行こか~」

 

× × ×

 

ここにきてまたしてもレヴィアは頭を抱える。

服選びなどしたことがない。

これまでの殆どの期間を捕虜として過ごしていたし、まだ普通の子供だった頃は親が選んでいたからだ。

 

「フフフ… お姉さんが選んだろか?」

「あ…うん」

(なんか嫌な予感が…)

 

《数分後》

 

シャッ

 

試着室のカーテンを開けて、レヴィアが出てきた。

その身を包むのは今までのレヴィアでは想像もできないような洋服であった。

 

「よぅ似合っとるわぁ♪」

 

ただでさえまだ幼い面立ちのレヴィアが、さらに可愛らしくなっている。

 

「ちょ、これ…。」

「あの子が着てるのまとめて。」

「かしこまりました。」

 

レヴィアの声を気にせず、サヨが会計を済ます。

 

「どしたん?」

「…なんでもない。」

「よしよし♪」

 

サヨがいきなりレヴィアの頭を撫でる。

 

「ちょっ!」

 

レヴィアは慌てて後ろに下がった。

 

「どしたん?」

 

レヴィアにとっては突然異性に頭を撫でられるなど、異常なことだ。

だがサヨはそれを意に介さずにきょとんとした顔でレヴィアを見ている。

 

「あ…」

 

サヨの目線がレヴィアの頭を越えてその先に向いた。

 

「ん?」

 

レヴィアが振り返るとそこにいたのはキイランであった。

キイランは男勝りでストイックに強さを求める武闘派女子である。

 

同じ寮に住んでいて、よく早朝から鍛練に勤しんでいる。

騎士になって直ぐの頃にサヨにボロ負けしたらしい。

当時から努力を欠かさない天才肌であったが、その敗北以降より一層精進するようになったそうだ。

 

「あれ…キイラン…だよね…?」

 

キイランではあるが、らしくない格好をしている。

普段からトリオン体の服装に似た服を着ているため、ほとんど機能性重視の練習着のようなものしか見たことがなかったが、今彼女が来ているのはよくあるフリフリの洋服である。

 

「キイランはん…珍しい格好やなぁ」

 

サヨも気づいたらしく、キイランに近づいていく。

キイランのほうはまだこちらに気づいていないらしい。

じっと洋服とにらめっこしている。

 

「キイランはん?」

「えおあっ!?」

 

キイランが驚いて手に持っていた服を放り投げて尻餅をついた。

 

(何もそこまで驚かなくても…)

 

「え、あ、えっと…」

「どうしたん?そんなやましいことないやん」

「あわわわ…」

 

完全にやましいことが見つかったような反応だ。

別に何もしてないとは思うが…

 

「ちょ、ちょっと来てーっ!」

 

キイランがレヴィアとサヨの手を引いて急いで路地裏に逃げ込んだ。

 

「えっ、ちょっと!?」

「今日見たものは誰にも話さないでね!?いい!?」

「え?」

「こんなことしてるなんて広まったら恥ずかしいじゃん!」

「別にええと思うけどなぁ…なぁ?レヴィア?」

「えぇっ!?」

 

突然話を振られてレヴィアも困惑する。

 

「うん…まぁ…いいとおもうけど…?」

「っ~!///」

 

キイランが赤面する。

こう言うのもあれだがまさにリンゴのようにだ。

 

「…そう…かな?」

「ええて~♪」

 

その後はキイランも含めて街を周り、のんびり話したりして一日を過ごした。




ほんの少しの時であったが、この安息が大切なものだと実感するのはまだ少し先の話となる。

現在、ワールドトリガーの二次創作をしておりますが、新しい小説をそれと平行することで更新の隙間をカバーできないかなとか考えてます。如何でしょうか?因みに新小説は完全オリジナルを予定しております‼️

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