BEYOND YOU~WORLD TRIGGER Another Story~   作:ポンコツ創作者 リオロス

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第10話 サヨ

「こりゃほんとに厄介なことになってきたな…」

 

レヴィアが体勢を立て直す。

 

「さて…どうしたものか…」

「先程も行けたのだからこのまま強行突破でも問題はないと思うが?」

「いや、向こうも学習してるはずだ。どう来るか…」

 

ドッ!

 

「また突進か。あの巨体でよくやるもんだよ。」

 

ガッ!

 

レヴィアも真正面から受け止めて取っ組み合いになる。

 

「ぐっ!やっぱ腕力が並じゃない…」

 

レヴィアが徐々に押されていく。

 

ドゴッ!

 

「ごほっ!」

 

トリオン兵の拳がレヴィアの腹に炸裂し、そのまま大きく後ろに吹っ飛ばされた。

 

ドッ!

 

そこに追い討ちをかけるかの如くトリオン兵も突進する。

 

(不味い、逃げ切れねぇ!)

『射』印(ボルト)!」

 

ドドドッ!

 

トリオン兵に効いた様子はない。

 

(クソッ!)

 

ドドドドドドッ!

 

トリオン兵を何かが撃ち抜いた。

 

「っ!?」

 

レヴィアが後方を振り返ると、そこには両手に「嵐の虎(ディーグリス)」を携えたサヨが立っていた。

 

「レヴィアたん大丈夫!?」

「サ、サヨさん!?」

 

レヴィアもサヨが武器トリガーを使っているところは見たことがない。

レヴィアはその姿に呆気にとられている。

レヴィアだけでなく、サヨが武器トリガーを使っているところを見たことがある者はかなりすくないだろう。

 

しかしサヨはそんなことは意に介さない様子でレヴィアの顔を覗き込む。

 

「どうしたん?」

「あ、いや、なんでもないで。」

 

ズズ…

 

「「っ!」」

 

まだ破壊しきれていなかったらしく、トリオン兵が再び動き出した。

 

「くっ!」

 

チャキッ

 

サヨが冷徹な目付きで両手の「嵐の虎(ディーグリス)」をトリオン兵に突きつけたところまでは見えた。

 

「せめて、美しく散りなはれ。」

 

ドドドッ!

 

一体どうやってあの一瞬でここまで音が出る量の射撃をしたのか…見当もつかない

 

シュゥゥゥゥゥゥゥ…

 

サヨが撃った後には蜂の巣になったトリオン兵が残っていた。

 

「え…」

 

あまりに突然のことでレヴィアも意識が追い付かなかった。

 

「さ、これ持って帰ろか♪」

 

今見たものは…いつもの不思議な女性(ひと)ではなく、まるで殺人鬼であった。

レヴィアはその目が頭から離れず、初めてある種の恐怖を覚えた。

 

× × ×

 

《アポミミシ騎士団 総指揮室》

 

「なるほど…よくやってくれた。では、そのトリオン兵の残骸を研究室へ持っていってやってくれ。すぐに解析させる。そうすればトリオン兵の出所も分かるだろう。」

 

カッカッカッカッ…

 

静かな廊下に、レヴィアとサヨが歩く足音だけが響く。

 

まださっきの「目」が頭から離れず、目を合わせることができない。

 

「レヴィアたんどうしたん?何か変やよ?」

 

サヨが心底心配そうにレヴィアの顔を覗き込む。

 

「えっ、あっ、何でもないよ…」

「そないないらん嘘はつかんでええの!正直に謂ってみなはれ?」

「…さっきの…目が…怖かった…」

 

半ば震え声で答えた。

 

「あっ…」

 

完全に「忘れてた」と言うような顔だ。

 

「かんにんな?よしよし」

 

サヨがレヴィアを胸元に抱き寄せて頭を撫でる。

 

「~っ!」

 

サヨは意識しているのかしてないのか、レヴィアには刺激が強すぎる。

レヴィアはあまりの出来事に赤面して気を失ってしまった。

 

「わーっ!」

 

サヨはとりあえずレヴィアを抱え、そのままトリオン兵の残骸を研究室に届けて寮に戻った。

現在、ワールドトリガーの二次創作をしておりますが、新しい小説をそれと平行することで更新の隙間をカバーできないかなとか考えてます。如何でしょうか?因みに新小説は完全オリジナルを予定しております‼️

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