BEYOND YOU~WORLD TRIGGER Another Story~   作:ポンコツ創作者 リオロス

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第二章 BRAVE~勇気~
第14話 準備


《アポミミシ騎士団 会議室》

 

「先程、全警戒区域に同時に襲撃があった。総数を見れば、宣戦布告とみることもできる。」

「では、大規模な侵攻も近いと?」

「可能性は高いとみている。」

 

どうやら、個々の区域毎に見れば少なかったものの、その総数はかなりのものだったらしい。

 

「そこで、侵攻に備えて、この場でできる限りの対策をしたい。何か案があればどんどん出してくれ。」

「すぐにできると言えば万が一に備えて城壁の強化ですね。」

 

アポミミシの街は城壁に囲まれており、その更に外側に警戒区域がある。

市民を守るためにも、城壁の耐久度を上げておくのは備えとして十分である。

 

「オーデム総指揮。」

「どうした、騎士レヴィア。」

「騎士を安定して撤退させるために、玄界(ミデン)の技術を取り込むというのはいかがでしょう。」

玄界(ミデン)のと…?」

 

玄界(ミデン)には、トリガー使いの生身を保護するための脱出機能がある。

それを取り入れれないかと考えたのだ。

 

「なるほど…確かにガロプラがそういったシステムを組み込んでいるとの情報はある。しかし脱出トリガーの数が足りるかどうか…だな。」

「上位騎士、(ブラック)トリガー使い中心に導入し、できる限り上位の戦力から守っていくことができれば、それだけでも十分意味があります。」

「よし、騎士レヴィアは研究室へ向かい、研究員とその件について検討してくれ。」

「了解!」

 

× × ×

 

《アポミミシ騎士団 研究室》

 

「なるほど、玄界(ミデン)の脱出機能を…」

「できるでしょうか…」

「トリオン体が破壊された瞬間に作動して、小型の(ゲート)を使ってどこかに転送する機能にすれはできるかもしれないね。」

「本当ですか!?」

 

レヴィアが歓喜の表情で尋ねる。

 

「あぁ。だが、間に合うかどうかはまだわからない。実験を手伝ってくれる騎士が何人か必要だし、作成のために費用を出してもらわないといけない。あまりにコストが高いと(ブラック)トリガー限定に装備されることになる。」

「そうなった場合は、イフがいます。」

「あの自律トリオン兵か!」

「イフには小型ながら、(ゲート)を作る機能があります。足りない分の騎士の撤退はイフが受け持ちます。」

「なるほど、ではその旨をオーデム総指揮に伝えてきてくれ。」

 

× × ×

 

《再び会議室》

 

「~とのことです。」

「費用については最大限工面しよう。しかしなるほど、イフ特別顧問の機能か…」

「ただ、イフの処理能力にも限界はあります。なので出来る限り、脱出トリガーを用意できればと。」

「よし、では騎士幾人かの交代制で、脱出トリガーの開発実験にあたるようにする。」

 

× × ×

 

《数週間後 アポミミシ騎士団 会議室》

 

上位騎士や(ブラック)トリガー使いが集まっている。

 

「昨日、緊急用脱出トリガーが完成した。これより配布する。」

 

緊急用脱出トリガーが騎士達の手元に渡る。

 

「騎士レヴィア、説明を。」

「はい。イフ。」

「了。『像』印(ビジョン)。」

 

映像が投影される。

 

「こちらのトリガーは、騎士の生身を保護するための脱出トリガーです。玄界(ミデン)のトリガーから着想を得たものになっています。トリオン体の破壊を検知すると作動するようになっており、小型の(ゲート)が開いて最寄りの基地に転送されます。」

「ふむ。若い者の考えることは奇抜ですなぁ。」

 

そう笑うのは現役最年長騎士、ミルナ・イロオイ氏。

彼は並外れた等という言葉では表せないような剣の使い手で、その実力者から「剣鬼」とも呼ばれている。

因みに若い頃はあだ名が「やんちゃ小僧」だったとか。

(ブラック)トリガー史上最もシンプルな(ブラック)トリガー」と言われる「光の刃(ルークス)」を操る根っからの剣豪である。

 

「これで(ブラック)トリガーを遠征に投入することもできるということかな?レヴィア殿。」

「現在検討中ではあります。国越えとなると負担が大きいかと思われます。」

「ふむ。そうですか。しかし、これで心置きなく攻め込めるというもの。次の侵攻、損害など無いも同然の成果を上げましょうぞ。」

 

ミルナ翁が嬉々とした様子でそう言った。

その表情に会議室の全員が恐れ(おのの)いたのは言うまでもないだろう。

現在、ワールドトリガーの二次創作をしておりますが、新しい小説をそれと平行することで更新の隙間をカバーできないかなとか考えてます。如何でしょうか?因みに新小説は完全オリジナルを予定しております‼️

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