BEYOND YOU~WORLD TRIGGER Another Story~   作:ポンコツ創作者 リオロス

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第20話 誤算

《アポミミシ騎士団 会議室》

 

「それでは、緊急防衛対策会議を開始する。今回の議題は現在接近している二つの国家、ギューリティアとイピヴィアベスについてだ。騎士レヴィア曰く、まだ侵攻の可能性があるとのことだ。」

「まだ…というのは?」

「騎士レヴィア曰く、敵には黒幕がおり、それが何かしらの目的でモナーチアを利用して攻めてきたと見られるとのことで、その黒幕がギューリティアとイピヴィアベスを利用して来る可能性も否定しきれないという状況だ。」

「黒幕…ですか…」

 

全員が深刻な表情になる。

それもそのはずだ。

前回の侵攻で、人的被害はなかったもののかなりの資源が消費され、はっきり言って複数国家の侵攻に耐えられる状況ではない。

今複数の国家から侵攻されればたまったものではないのだ。

 

ガチャッ!

 

やや荒々しく会議室のドアが開けられる。

 

「き、騎士レヴィア!?」

「ゼェ…ハァ…」

 

荒い息づかいのレヴィアが会議室に入ってきた。

 

「ハァ、ハァ…モナーチア、ギューリティア、イピヴィアベスは同盟関係です…ゴホッ、奴らも盾にした等と王に報告するはずがありません。ゴホッゴホッ、今のアポミミシは、あの男の仇です。共闘する可能性も低くありません…ゲホッゲホッ。」

「お、落ち着きなさい。とりあえずそこに座って。」

 

レヴィアが少しづつ呼吸を整える。

 

「ハァ…敵方は中規模の国家ばかりとはいえ、共闘すればかなりの戦力となるのは明確です。それぞれがお互いに穴を埋め会うことができる上、国家軌道自体もお互いに近い動きをしています。完全に計算された同盟を、完全に計算して利用しているのです。」

「たしかに辻褄は合う。だがまだ決まったわけではない。急いては事をし損じる。まだ状況を見る必要がある。」

「確かにそうですが、今の状況では待っていては間に合わない可能性があります!」

「騎士レヴィア、この状況で根拠もなく動けば、市民の反感を買う可能性もある。自国の防衛だけでなく、国内のことにも目を向けなければならない。そして、君は療養が最優先だ。分かったな?」

「…はい。」

 

× × ×

 

《三国連合遠征艇》

 

「ったく面倒くせぇな…」

「仕方ないだろう。『同盟国に他国家からの攻撃の予兆及び侵攻による大規模な損害が出た場合、同盟にのっとり共闘する。』、これが盟約なんだからな。」

「いくらアポミミシといえど、三国同時に相手にできるわけでもないだろう。ここで最大限のダメージを与えなければならない。」

「トリオン兵も人員も通常の遠征の比ではない。うまくいけばアポミミシを潰すこともできるでしょう。」

 

遠征艇内で12人の人物が机を囲んでいる。

その中には、先の戦いでモンシ・ガルカイを盾としたあの男もいた。

 

× × ×

 

「オーデム総指揮、騎士レヴィアはあまりに気負いすぎています。療養させようにも、少し目を離すと働こうとします。療養目的睡眠薬投薬の許可をいただけますか?」

「許可する。一刻も早く騎士レヴィアを戦線に復帰させねばならない。」

 

この判断が、むしろ悲劇を生むことを、まだ誰一人知らない。

 

混沌とする戦争まで、あと僅かとなった昼下がりのことである。

現在、ワールドトリガーの二次創作をしておりますが、新しい小説をそれと平行することで更新の隙間をカバーできないかなとか考えてます。如何でしょうか?因みに新小説は完全オリジナルを予定しております‼️

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