BEYOND YOU~WORLD TRIGGER Another Story~   作:ポンコツ創作者 リオロス

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第4話 上位

《早朝》

 

コンコン

 

「ん~?」

 

寝ぼけた顔でレヴィアが起き上がる。

 

「なに~?」

「レヴィア!早く起きろ!すげぇもんが届いてるぞ!」

「え?」

 

タッタッタッタッタッタッ

 

レヴィアが着替えながら忙しい階段を駆け降り、リビングに行く。

 

「すごいものって何?」

「これ!開けてみろ!多分マジですげぇぞ!」

「手紙…?」

 

レヴィアが差出人欄を見ると、差出人は「アポミミシ騎士団」と書かれていた。

 

「え…?」

「な?やべぇだろ!?」

「なんかやらかしたっけ…」

「ネガティブすぎるって!なんかいいことかもしれないから開けてみろよ」

「うん…」

 

ペリペリ…

カサカサッ

パラッ

 

 

騎士レヴィア殿

本日正午頃、騎兵隊本部事務室へ来たれよ。

子細は現地でお話ししよう。

アポミミシ騎士団

 

 

「え…?」

「どうするんだ?」

「…行くよ。気になるし。」

 

《午前11時頃》

「そろそろ行ったほうがええんやない?」

「うん。いってきます」

「いってらっしゃい」

 

× × ×

 

コンコン

ガチャッ

 

「失礼します。騎兵隊員レヴィアです。手紙の件で…」

「わかっている。とりあえず、座りたまえ。」

「失礼します。」

 

事務室には騎士団総指揮オーデム・アイロトと騎士団総長ルモア・キルリアがいた。

 

「今回君を呼んだのは、とても内密な話だからだ。」

「存じております。」

「単刀直入に言おう。君を、上位騎士に昇格させようと思う。」

「…はい?」

「うむ。そう思うのも無理もない。順を追って説明しよう。」

 

長い話なので要約すると、こういうことだった。

 

上位騎士にもレヴィアの腕前は知れ渡っており、「レヴィアを早急に戦力として取り立てるべき」という意見が多かったため、本人の意思を確認した上で上位騎士に昇格させたい。

そうなった場合、幼いながらこれまでに培われてきた経験を発揮させるため、研究室に以来することでトリガーの自由改造(カスタム)ができるようにする。

ということだった。

 

これは願ってもいない話ではある。

しかし、

 

「どのようにして口実をつけるのですか?」

「口実…とは?」

「先日入団したばかりの自分がいきなり上位騎士になれば、中位騎士や同期の者達から反感を買う可能性があります。」

「うむ…盲点だったな…何か案はあるか?」

(完全に忘れてたみたいだな…)

「いえ…特には…」

「ふぅむ…それは配慮が足りなかったな。こちらで検討しておこう。その前に、君の意思を確認したい。この話、乗ってくれるか?」

「はい。是非とも。」

「うむ。では口実についてはこちらで検討しておく。また後日、連絡しよう。」

「はい。失礼します。」

 

× × ×

 

騎士団本部から少し離れた辺りで、レヴィアはしゃがみこんだ。

 

「マジか…」

「どうした?レヴィア」

「いや、拍子抜けして…」

「口実…どのようにするつもりなのだろうか。」

「さぁ…とりあえず、寮に戻って報告しようか…」

 

× × ×

 

ガチャッ

 

「ただいま戻りました~」

「おっ!お帰り!なんだった?」

「えーと…」

 

レヴィアは事をまとめて話した。

言い終わっての第一声は

 

「「「はぁ!?」」」

 

当然だ。

こんなこと、普通はあるわけがない。

どれだけすごいかというと…

 

「わーっ!サヨが倒れたーっ!」

 

サヨが…頭が追い付かずに倒れた。

そのくらいすごいことだ。

 

「なるほどなぁ…捕虜のくせにずいぶんなご身分だなこのやろ!」

「えっ、あっ、いやっ、」

「やめときなって。さすがのレヴィアも困ってるから」

「ま、実力が認められたってのはいいことだろ。」

「うん…」

 

レヴィアが少し俯いて答える。

 

「…何か不満げ?」

「不満っていうより…なんか…わかんないです」

「そっか。わかったら言ってくれればいいさ。」

 

× × ×

 

《数日後》

 

「失礼します」

「うむ。よく来たな。例の件なのだが、まだ…」

「その件について、一つ案があります。」

「ほう?」

 

レヴィアが少し俯き、息を飲む。

そして再び顔を上げて

 

「捕虜であるとして、公表してください。」

「なんだと!?」

「僕も考えましたが、口実も思い付かず、自分を偽るようなことも、できる自信がありません。素直に公表すべきだと思いました。」

「たが、そうなれば君の立場が…」

「問題ありません。既にどの国の者かも自覚していない身です。例えどう言われようと、自分のために戦い抜く所存です。」

「…よかろう。」

「総指揮!?」

「彼の覚悟は本物だ。彼の目を見れば君にもわかるだろう?」

「ですが…」

「本当に、いいんだな?」

「後悔はしません。」

「よかろう。後日、昇格式を行う。それまでに云々」

 

× × ×

 

訓練所にて、任命の儀式が行われている。

 

「騎士レヴィア、そなたの固き意思、強き思いを称え、今ここに、上位騎士に任命する。」

「はっ!」

 

レヴィアが儀式用の剣を受け取り、訓練所は拍手で満たされた。




彼の運命が大きく動き出すのは、すぐ後である

現在、ワールドトリガーの二次創作をしておりますが、新しい小説をそれと平行することで更新の隙間をカバーできないかなとか考えてます。如何でしょうか?因みに新小説は完全オリジナルを予定しております‼️

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