渓風葉新聞   作:渓雅 楓

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クリスマスとはなんぞや

私、止枝初の記事でございます。

新聞と言っても合同誌の中のほんの数頁、あまり気負い過ぎずまるで流されゆくこの歯のように書いていきたい所存です

 

 

さて師走ももうすぐ大詰め、皆さんいろいろと忙しいとは思いますがその手を少しだけ休めてこの文に目を通してみてください。

いやいや忙しいんだって。わかりますわかりますそのお気持ち。

東洋だけではなく西洋もまたこの時期は忙しいものでございまして。

今回はそんな西洋の年明け前のお祭り、"くりすます"についての記事でございます。

 

 

皆さんくりすますと言って、何が思い浮かぶでしょうか。

栗と鱒?それとも西洋人のクリスさんの作った枡?

もちろんどちらでもありません。

そんなくりすますについて人里に聞き込みに行ってまいりました。

 

 

まずは見た目が明らかに西洋人な紅魔館のメイド、十六夜さんに話を聞きました。

「クリスマスは12月25日でケーキを食べる日よ。今ちょうどケーキの材料を買ったところ。」

ケーキというのは西洋の小麦粉を使ったお菓子でございましてパンにクリームと言う牛の父から作る甘いふわふわした物をかけたもの。

丑の日のウナギや冬至の南瓜のように何かしらの意味があるのかと聞いてみたところ無いとのことで。

これはより深い調査が必要そうですね。

 

 

さてお次は完璧に西洋人の人形遣い、マーガトロイドさんにお話を聞いてみました

「クリスマス?ツリーを飾るわ。後はいつも通りよ。」

さてさてケーキは何処に行ったのか。

そしてツリーとは何なのか。

「もみの木よ。それの上に天使をかたどったこういう人形を置くの。」

そう言うとマーガトロイドさんの背中からパッと人形が飛び出してきました。

相変わらず細々しい魔法です。

そしてその飾るという赤と白の服に白い羽を生やした人形をクリスマスの為にマーガトロイド売るようです。

この記事を読んでいる皆さん、人里の〇○商店に卸すそうなので是非買いましょう。

そしてケーキについて聞いてみたところ私は食べないけど家にいたときは25日ではなく26日に食べたとのこと。

果たしてこれは暦の差なのでしょうか?

それを知るためにも足で情報を集めます。

 

 

しかし情報とは集めようとすると存外集まりにくいものでして。

ですが時折自然に舞い込んでくるものでもあります。

情報収集の疲れを癒やそうとふらりと屋台に入り絶品とヤツメウナギと店主の歌声に酔いしれていたのですがなんと店主は西洋人。

名をミスティア・ローレライと言う夜雀の妖怪で今は歌手もやっているとのこと。

これは聞くしかありません。

「クリスマスは店にツリーを飾るわけには行かないから代わりにもみの木の下で店を開こうかしら。食べるもの?シュトレンね。はいこれ。」

そう言うと薄切りにされたパンを渡されました。

「これを食べるのよ。」

少なくともケーキの端っこを薄切りにしたというわけではないそうです。

ますます謎は深まるばかり。

 

 

さてどうしたものかとと二軒目に行くと今度は喧嘩をする二人の妖怪と出会いました。

店主も明らかに止めてくれと言わんばかりの表情だったのでこれは鴉天狗の腕の見せ所。

二人を諌めて喧嘩の原因を聞くとぜんざいとは何かで喧嘩になっていたようです。

私はぜんざいというと粒餡のお汁粉なのですが人によっては金時のことをぜんざいと言ったり違うものですよね。

ここでなぜクリスマスと言っても人によって違うのかがわかりました。

私達は一口に西洋といいますが西洋にも場所ごとに多少の文化の違いがあるのではないでしょうか。

そのため各々のクリスマスが違うのでしょう。

きっとそうに違いありません。

考えてみたら単純な話でした。

みなさんも思い思いの、自分が気に入ったクリスマスの過ごし方をするのが正解でしょう。

それではみなさん、また次の記事にてお会いしましょう

 


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