クリスマスイブだよ!!
Fateだよ!!
この素晴らしい世界に祝福を! だよ!!
この素晴らしい世界に嘲笑を! だよ!!!
特別版クロスオーバー。
コレが気に入ったら、本編も読んでみてね。


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ふっふっふっ。
俺はクリぼっちなのにテトロドくんはみんなと楽しそうだよ~。
…………憎いねえ……。


この素晴らしい世界に嘲笑を!inウルク ~クリスマス特別クロスオーバー~

 ミツルギの剣撃をギリギリで回避し、後ろに跳ぶ。

 

 

 御剣響夜。街を散歩していたらたまたま彼に出会って何故かは知らないが決闘を申し込まれた。本当は断りたかったのだが、彼にも面子があるだろうし、する事が無かったので挑戦を受けてみることにしたのだ。

 

 

そして今。

俺はかなり苦戦している。と、いうのも前回会ったときの印象から、彼は『魔剣』頼りのイキリ野郎だと思っていたのだが、今戦ってみたところ、それは誤りだとハッキリ分かった。つまり、彼のレベルが半端なく高いことをど忘れしていたのである。

 

 

 

 

 

「はぁああああっ!」

彼が斬撃を二つ、飛ばしてきた。

アニメで良くある描写で一番理屈が分からない技だが、実際見てみるとやはり理屈がわから無い。

「くぅ…! 『聖遺物封印』…《チャージ》っ!」

斬撃を《聖遺物封印》で無効化する。理屈が分からなくても、それが神具から放たれたものならば俺は《封印》出来る。それが彼と俺との差であるし、俺の持つ唯一の強みだ。

遠距離攻撃は効かないと分かった彼は一気に距離を詰めてくる。一歩で常人の倍以上の距離を詰めてきた。が、俺は場所を移るつもりは全くない。

「『聖遺物封印』……《リリース》ッッ!」

先程封印した斬撃が放たれ、ミツルギを襲う。しかし、一歩及ばず全てを切り捨てられた。……いやマジで強いんだなアイツって。

「……あの魔剣さえ『聖遺物封印』出来ればなぁ」

 

 

俺の『聖遺物封印』で封印できる物には二つの種類がある。一つは、ミツルギの剣撃のような、『聖遺物から放たれた力』。他にも、アクアの唱える悪魔払いの呪文などがこれに当てはまる。そしてもう一つは『聖遺物』そのもの、だ。例えばアクアのはごろm……。

さっきから例えがアクアばっかだな!

 

 

とにかく、『聖遺物』を封印することも可能なのだ。つまり、ミツルギの魔剣を封印することは()()()()()()()。だが、そこには大きな障害もある。この『聖遺物封印』で聖遺物を封印するためには、その聖遺物の『名前』を知らないといけないのだ。

「くぅ…! その剣の名前忘れたぁ!!」

 

「ふっ。この魔剣の名前を知らないと、何か出来ないみたいだね。では……せやああああっ」

俺の言葉を聞いたのか、素早く俺に飛び込んでくる。

 

「ふぅ……。いいでしょう。業腹ですが、貴方に見せて差し上げましょう。『剣』の原始にして、頂点を…!」

だから、俺も彼との勝負に決着を付けることにした。

 

「喰らえ……」

ここで初めて、俺は『剣』を構えた。ソレを見てミツルギは、目を見開く。まあ……当たり前であろう。その剣は剣に、カテゴライズ出来るか、見る者を戸惑わせるだろう。まさに『異形』。剣というのに刃が無い。剣というのにそれはあまりにも荘厳すぎる。

剣を掲げると同時に自身の魔力をその剣に集める。自分が消え去るギリギリで自分からの提供を止めて、神具をから撃ちすることで『剣』の作動に必要な魔力をかき集める。

そう…その剣は膨大な魔力を必要とするものだ。それも魔剣とは全く異なる次元に存在する、究極の『宝具』。

その『剣』の名は―――

 

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマエリシュ)ッッ!」

 

 

『剣』が火を噴く直前。刃の部分がへし折れた。

そしてソレを知覚すると同時に俺はミツルギを庇うようにして地面に伏した。

 

「なっ!? は?」

残念ながらミツルギに説明してやる義理も、時間も無い。

俺が地面に伏すと同時に周囲に数十の剣戟、斧に槌が降ってきた。

 

 

 

「  誰の許可を得て、その剣の名を謳う?  」

 

 

 

それは、俺の知っている声だ。だが、その声に友好の気配は無い。

「その剣を振るって良いのは(オレ)を除けば二人のみだ」

 

あ。これは俺、顔を忘れられてる可能性ありますね。

とりあえず、彼に顔を見て貰うことにした。

「王よ。お久しぶりでございます。俺はテトロド。『嘲笑の悪魔』、テトロドにございます……」

 

宝具をたらふく持っていてはしゃいでた王の宝物を半分以上封印した悪魔とは、俺のことだ!

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい」

「この我を片手間に召喚するとは。刎頸……」

「落ち着きましょう王よ。それ、俺、困る」

 

俺に無数の宝剣聖槍を降らせたのは、ギルガメッシュ、という『英霊』だ。どうやら遊び半分でアクアが呼んだらしい。…ろくなことしないよな、あの駄女神。

「久し振りにあなたの王宮に行きたいですねー」

「……………む?」

 

 

 

 

「なるほど。それで我のところまで来たのか」

ギルガメッシュが、俺を見て爆笑した。

同じギルガメッシュだが、俺に宝具を吹っ飛ばした彼とは違い、とても優しそうな印象も受ける。

 

それはそうだ。彼は同じギルガメッシュでも、《クラス》が違う。

彼は『賢王』、ギルガメッシュ。このウルクを治める王で、俺とは旧知の仲だ。まあ良く分からない場合は、俺に武器をぶっ放したアイツがおとなしくなって魔法を覚えた、と考えて欲しい。

 

「ま、まあはい」

「………貴様、というか悪魔という輩は何かとこう…ぶっ飛んでいるな。考え方が」

「心の底から同意します」

ギルガメッシュの言葉にカズマがうなずく。

 

……逢いたくなったから時間を遡る神具を使ったのは、まずかっただろうか……。

 

 

(ちなみに、既に『英霊』の方には既にお帰りして貰っている。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜。酔い潰れたアクアを部屋に入れ、カズマもダクネスも寝静まったとき。

俺とめぐみんは、ウルクの王城の一室でごそごそしていた。…………別にいやらしいことじゃない。

「えーと。アクアへはこのお酒ですよね。それで、ダクネスへ……はどうしましょう」

「首輪で良いんじゃないですか?」

「カズマはどうしましょう」

「………ふむ。俺の宝物庫からちょっと良い武器でも差し上げましょうかね」

そう。今日はクリスマスイブ。この世界にクリスマスなる文化があるかは別として、せっかくお世話になっているのだからプレゼントしよう、と思い立ち、同じ日に加入しためぐみんを誘ったのだ。

 

「貴様ら、こんな遅くに何をしている…?」

「へっ!?」

が。この城の主に黙ってたのはまずかったか。そこにギルガメッシュが入ってきた。

(えっと……。どうしよう?)

と、視線でめぐみんに尋ねてみる。

(もうこれはバラすしか無いですね)

と、めぐみんは視線で返す。

……はぁ。ギルガメッシュにもなんか渡そうとお待ったから黙っていたのになぁ。

 

 

 

 

2分後。

「戯け! このような粗悪品がプレゼント? 笑わせるな」

めぐみんと俺は、プレゼントをギルガメッシュに頼っていた。…というか一回意見を聞いたらノリノリで選び出した。

「このような安い酒の味しか知らぬとは…。憐れだ、悪魔よ……」

「ふぇぇ!? それ高かったのに!」

「値段ばかりの雑品だ」

まず、アクアに送るお酒。

 

「ねぇ王様。これ、人にのませて良いレベルの物なんです?」

「……アレは女神であろう」

大変おいしい。

美味しいという次元を突き抜けている感じすらある。

 

次に、ダクネスに送る物…。

「何故首輪なのだ…」

「アイツ、マゾなんで……」

「……クルセイダーなのだからせめて防具にしろ」

我がパーティーのペット、ベルディアが装備している鎧よりも数段防御力の高そうな鎧が進呈されました。

「……って。駄目ですよ! そんなの駄目ですよ!」

……とまあもちろんそんな装備は俺達では宝の持ち腐れになる。

鎧は辞退して、簡単な指輪にして貰った。

「…コレ、魔法耐性効果ついてませんか?」

めぐみんの呟きは無視した。

 

カズマに送る武器。

「ふむ。この剣か」

「ええ。まあ、彼ならこれくらいで良いかなーと」

「……もうちょっとだけ、良いのをやろう。というかコレ壊れそうではないか。…貴様要らないからこれを渡すつもりだっただろう……」

…………………………………何でバレたんだろう。

と、いうワケでカズマには切れ味が少しだけ良い剣を送ることにした。

 

 

「あっ、そうだ。めぐみん」

俺は世界で最も大切なことを忘れそうになったことに気がついて、部屋から出ようとしていためぐみんを呼び止める。

「ほいコレ」

ひょいっと投げた物をキャッチした彼女は目を丸くした。

「こ、コレって、すごい杖じゃないですかっ!」 

「まあ、はい。ソイツは神の夜(レリエル)。膨大魔力を有してる魔道具です」

うわぁ…目をキラキラさせてる。いつもなら良いんですか? とか聞いてきそうなのにちょっと我忘れて興奮してる。ふふ。嬉しいかもな。

「俺からのプレゼントです。…じゃあ、そろそろみんなに渡しに行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚める。

……なんだか昨日は疲れたなあ。久し振りに寝た気がする。

耳を澄ますと、めぐみんの自慢げな可愛い声や、カズマたちの歓声が聞こえる。

 

さて。もう一人の主役としてそろそろ登場してみようかな。

 

目を開けてみると、そこには容姿端麗な男の顔があった。

「うわっ!?」

「む…? 起きたか」

少しばかり疲れた顔をした彼は寝ぼけなまこで俺を見た。

「ど、どうしたんですか?」

「どうもこうも、お前に見合うプレゼントを探していたのだ。貴様だけなにもプレゼントを貰っていないだろう」

こくり、こくりとしながらギルガメッシュがにやりと笑った。

「で、でも王、寝てないんじゃ……」

「ふん。いつものことだわ。貴様に見合う武具を選んでやった。喜べ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『覚醒を呼び止める神秘の槍(スピア・オブ・カシウス)』ですか………中々の逸品をくださいましたね……」

 

俺は、宝物庫にしまわれた槍を眺める。某アニメのオリジナルだと思っていたが、実物があるとは。

思わずニヤけてしまう自分を抑えながら、遂に寝入った王を残してみんなの元へ向かう。

 

「全く。徹夜なんて無理をして………。また来ますよ、ギルガメッシュ」

 

部屋を出て、階段を降りた先にみんなはいた。

「おーい。やっと起きたよ、テトロドの奴」

「いつも昼まで起きてるカズマさんには言われたくないわよ。ね? テトロド」

「プレゼント、ありがとう。すごく嬉しいぞ」

「テトロド、お疲れ様です」

 

そして、それぞれが俺に色々な物を押しつけてきた。

 

「こ、これは…?」

「プレゼントです」

めぐみんがドヤ顔で行ってくる。

可愛い……。

 

 

……。

……………。

ヤバいあまりの可愛さに失神するところだった。

「ああ。ありがとうございます」

カズマからは銃の玩具。

「魔導銃だっ! おもちゃじゃねぇよ!!」

めぐみんからは杖…? 俺はまだ歳じゃ無い! パーティー最高年齢だけど。

「……仕込み刀です」

言われたとおり両端を引っ張ると、しゃっと刃が出てきた。ナニコレ、格好いい!

「私からはこれだ」

ダクネスからは万年筆。

……なんでだろう。

「お前、よく日記を書いているじゃ無いか。これ、使ってくれ」

「なるほど! ありがとう!!」

さて……。アクアからは?

「……? なんも無いわよ」

 

 

 

……コイツ、ぶっ飛ばそうかなー?

 

「なんでよ。なんで女神たる私がプレゼントしないといけないわけ?」

……コイツ、俺の『聖遺物封印』で封印できないかな?

 

 

 

「まあ、いつものことですし。許してあげて下さい」

「しょうが無い」

パーティーメンバーの言葉を受けて、俺はなんとか踏みとどまった。

あ、危ねえ…。やはりめぐみんは殺人を止める。

めぐみん教は世界を救えるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 めぐみんの素晴らしさを知ったクリスマスだった。

 

ギルガメッシュがこのやりとりを聞きながらこちらを見ていた。

「貴様ら……よく一緒に冒険できるな」

「これが、絆…………なんですかね」

 




これは特別編だけど本編と繋がってるから、プレゼントは以降本編に出てくるよ!
感想、ハーメルンでもTwitterでもくれると嬉しいな。
@upuMoBNvOpWYZCS←こちらにお願いしやす!

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