ワールドトリガー〔Another〕   作:麒麟@

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なんか書いてたらどこで終わっていいか分からなくなりました。


評価バーが赤になってました。評価してくださった方ありがとうございます


彼はランク戦で圧勝する

 那須に手伝ってもらってから少しするといよいよA級ランク戦が始まった。初日から俺たちの試合だ。A級ランク戦は基本的には三つ巴で戦う。初日の相手は加古隊、三輪隊だ。

 

 

「はぁーめんどくさいな」

 

「加古さん?」

 

「そうそう。あの人のハウンド嫌いなんだよ」

 

「そんなにめんどくさいの?」

 

「桜ちゃん!甘いよ」

 

「なにがですか?」

 

「たいちょーには加古さんは怖くないんだよ」

 

 

 こいつなに言ってんだ?本当に言ってるなら馬鹿だな。まぁ真琴だからありえる。加古さんと二宮さん、出水は文字通り使い方が違う。

 出水は敵を動かすのが上手いし、二宮さんのフルアタックは流石に捌き切れない。加古さんのハウンドは使い方がうまい。誘導半径の大きいのと小さいのの使い方が上手すぎる。おそらく全ボーダー隊員の中で一番だと思う。ハウンド単体に限ってだが……

 

 三輪隊の厄介なのはアタッカーの2人だ。米屋の幻踊も三輪の鉛玉も鬱陶しい。

 ここから考えるに俺が相手するのは三輪、米屋、後双葉ちゃんかな。

 

 

「たいちょーはどうする?」

 

「んーとりあえず今回は俺が三輪、米屋、双葉ちゃんの相手をする。そのあとは見た奴を相手していく。狙撃には気を付けて。奈良坂と古寺がいるから」

 

「「了解」」

 

「綾香も最初はその3人の場所わかったら俺に教えて。そのあとは2人のサポートよろしく」

 

「了解」

 

「それじゃあ転送までゆっくりしとこ〜」

 

「はーい」

 

 

 真琴は相変わらず能天気だ。けど前のランク戦では本気で責任を感じていたから今回はかなり気合が入っているはず。それを感じさせないためにあえていつも通りに振る舞っているはず。

 

 

「真琴ちょっといいか?」

 

「ん?なになに?」

 

 

 俺は真琴を連れて部屋の端に向かった。話を聞かれると周りにも変な流れができる。だからこそ端で話す方がいい。

 

 

「真琴固すぎ」

 

「ヘェ!?な、なんのこと」

 

「ばればれ。多分綾香も気付いてる」

 

「あはは、ばれてたか。前のランク戦はあたしのせいで6位止まりだったでしょ」

 

ゴチン!

 

「〜〜〜!!いたー」

 

「なに馬鹿なこと言ってんだ?誰もそんなこと思ってない。次言ったら怒るからな」

 

「…………うん、ありがとたいちょー」

 

 

 そこから少しするとそろそろ転送時間だ。今回の解説と実況誰だろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間ギリギリになってしまい申し訳ありません。実況を務めます嵐山隊の綾辻です。解説には東隊隊長、東さん玉狛第一隊長の木崎隊長に来ていただいてます」

 

「「よろしく」」

 

 

「今回の試合の見どころを聞いていきましょう。東さん何かありますか?」

 

「そうですね。今回のチームの中で川原隊のメンバーが1人増えていることがまず気になります。それと昨シーズンは川原隊は隊長とオペレーターの2人でやっていましたから今シーズンはどうでるのかも見ものです」

 

「ありがとうございます。木崎隊長は何かありますか?」

 

「川原隊はA級でもトップクラスの奴らのチームだと思う。特に隊長の川原はあまりランク戦にはでないがソロで5位だ。何よりあいつに限って言えば全ボーダー隊員の中で東さんと並んで落とされた回数が少ないからそこに対して加古隊、三輪隊がどう出るのかも見ものだ」

 

「ありがとうございます!ステージは河川敷。そろそろ転送時間です。全隊員転送スタート」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて俺たちはどう出るかな?」

 

「うーん三輪隊は月見さんいるしオペに対して嫌がらせしようよ」

 

「確かにな。それじゃあよろしく」

 

「「了解」」

 

 

 2人は今のでわかったみたいだ。バックワームのON、OFFはオペに対してのかなりの嫌がらせだ。急な不意打ちに対しても気をつけないといけないし、特に月見さんの性格上絶対気にするはず。

 俺も綾香から指示を受けてバックワームをしてないやつのところに向かった。

 

 

「さてさて〜誰がいるのかな〜」

 

「あら川原くんじゃない」

 

「ゲェ!」

 

「ゲェってなによ。失礼ね」

 

「いや加古さんに会うとは思ってなかったですから」

 

「そう、ならこちらから行かせてもらうわ」

 

 

 加古さんももちろん俺のサイドエフェクトのことを知っている。だからハウンドの誘導半径をずらすことは不利になることも知っているはずなのにどうしてまだハウンドに?

 俺は15mに合わせて周りを見ながら弾に対して弾で打ち返すといきなり現れた。

 

「韋駄天」

 

 

 俺は危うく片腕を落とされるところだった。なんとか反応できたが韋駄天はそもそも自分の意思で動いていない。予め軌道がセットしているタイプだから最初の出だしさえわかれば避けられる。

 

 

「あちゃーそうだった。トラッパーがいるのを忘れてた」

 

「今のを避けるのはどうかと思うわよ。川原くん」

 

「いやいやかなりギリギリですよ。危うく片腕を落とされるところでした」

 

「双葉ここからは2人で行くわよ」

 

「はい!」

 

 

 俺は片腕に孤月を片方にはアステロイドを構えて応戦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いきなり川原隊長と加古隊長それに黒江隊員が激突」

 

「川原はかなり転送が悪かったですね。元々合流を優先するタイプじゃありませんが橋を中心に川原だけ西にいて他の2人は東にいます。そして西には加古隊は揃っていますし三輪と奈良坂もいます。かなり状況的には悪いですね」

 

「あいつの場合喜んでそうだが……」

 

「木崎隊長、喜んでそうとは?」

 

「あいつの性格的なものです。ここで一人勝ちすれば5点入るからそれに対して喜んでいると思う。まぁ実際は奈良坂はレーダーには映っていないからわからないだろうが」

 

「そういうことですか。おっと東側でも動き始める。ここで相対するのは米屋隊員と坂口隊員だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綾香からの指示があってたいちょーだけ西側にいるみたい。まぁそれでもたいちょーはこなくていいって言ってたから行かないんだけど。

 あたしはすぐに桜ちゃんとの合流を目指して走っていた。

 

 

「お、ラッキー真琴じゃん」

 

「ラッキーってどういうことかな。陽介」

 

「点数もらうってことだよ」

 

 

 陽介が突っ込んできた。その瞬間に全員が驚くことに私は孤月で切りかかった。陽介は反応できずに片腕を失った。

 

 

「なぁ!」

 

「驚いた?」

 

「真琴ってシューターじゃなかったっけ?」

 

「今期からはちょっと違うよ」

 

 

 あたしは何度も斬りかかるが最初の一撃だけだ。流石にまだ陽介クラスのアタッカーには及ばない。もう斬りかかるのをやめてアステロイドとバイパーで反撃した。

 

 

「鬱陶しいじゃん」

 

「早く落ちてほしいんだけど」

 

「そうはいかないっての!」

 

(真琴5秒後フルガードして)

 

(え?え?)

 

 

 いきなりの綾香からの指示で驚いたが4秒ぐらいであたしはフルガードした。その直後誘導炸裂弾だろう。がやってきて陽介を落とした。

 

 

「なるほどね。桜ちゃん助かったよ」

 

「無事でよかったです」

 

「それにしても蓮さんにしては珍しいミスだな〜」

 

 

 あたしは少し不思議だった。蓮さんがバッグワームを着ていない隊員の位置を伝え損なうなんて驚きだ。そんなことを考えてあたしと桜ちゃんは次の作戦に移った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで米屋隊員ベイルアウト。今シーズンから加入の桜隊員に落とされました。東さんなぜ米屋隊員はガードを張らなかったんでしょう?」

 

「これは憶測ですがもう片方の戦場に月見の意識が逸らされていたんじゃないでしょうか。川原が暴れていますから」

 

「あ、確かに。川原隊長とんでもないことをしています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 米屋が落とされる少し前、俺はいまだに2人との攻撃の応酬が続いていた。いい加減落ちてほしいんだが……

 

 

「川原くん、いい加減落ちてくれないかしら?」

 

「うーん加古さんたちが落ちてくれると助かるんですけど」

 

「川原先輩今日は勝たせてもらいます」

 

「双葉ちゃんも落ちてほしいんだけどなぁ」

 

 

 そこからもなかなか終わらず俺のストレスが溜まってきたところで1人ベイルアウトした。それに一瞬だけ加古さんたちの意識が逸れたのですぐさま距離をとり、俺は両手にメテオラを構えて四方八方に打ちまくった。

 

 

「ちょ!ええ!」

 

「うそ」

 

 

 加古さんは防いだが双葉ちゃんはベイルアウトした。俺は自分でもめちゃくちゃしてると思う。何せ建物ごとどんどん瓦礫に変わっていくんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「川原隊長フルアタックでのメテオラ。これには一体どういう意図が?」

 

「いや」

 

「これは」

 

「「キレたな」」

 

「キレたとはいったいどういうことですか?」

 

「あいつは日常生活でキレることはまずないがランク戦ではものすごい短期なんだ」

 

「そうですね。基本的にさっきの加古たちみたいに粘られるとすぐにキレます。まぁそれが悪い方向に行くこともありますが」

 

「それは初耳ですね。さてさてランク戦も2人が落ちてここから展開が進みます。加古隊はどう出るのか!!川原隊の2人はどう動く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メテオラをある程度打ち終わるとあたり一帯が平らになっていた。するとそこには三輪もいて俺と目があった。そしてすぐに加古さんとも目があって何か2人でうなずいたので嫌な予感がした。

 

 

「川原くんごめんなさいね」

 

「ここで落ちろ」

 

「た、隊長2人が手を組むなんて卑怯だぞ!」

 

「勝負に卑怯なにもないわ」

 

 

 いくら何でも不利すぎる。加古さんと誰かシューターならまだマシだった。けど加古さんにオールラウンダーの三輪がつくのは卑怯だ。何よりあの2人は元東隊の2人で息があっている。

 三輪の鉛玉対策は今回切るしか思ってなかったので加古さんが邪魔だ。俺は孤月もなにも装備せずに突っ込んでいった。これが一番早いから。

 

 

「あら川原くん落ちてくれるのかしら」

 

「早く落ちろ!」

 

 

 2人が攻撃してくるがさっきこの辺り一帯を平らにしたからサイドエフェクトと目でも弾を視認できる。ならほとんどゼロ距離まで近づくことができるので俺はどんどん近づいていった。もちろん奈良坂の狙撃もあったがこの弾幕の中に弾が一発増えてもあんまり変わりない。

 俺は最後はグラスホッパーで近づき加古さんと三輪を体を回してぶった斬った。

 

 

「何とかなったか」

 

「お疲れ様です」

 

 向こうの対岸でも古寺が落ちたみたいだ。元々2人にお願いしてて探して落としてもらった。疲れて周りを見渡した瞬間に俺は頭を撃ち抜かれて落ちた。

 

 

ドサッ!

 

「あちゃー油断した。まだ奈良坂いるの忘れてた」

 

「お疲れ様。けどその奈良坂くんも喜多川もベイルアウトして私たちの勝ちだよ」

 

「そっか」

 

 

 結果的には俺たちは勝ったがかなり気を抜いていた。あの一瞬を見逃さない奈良坂もすごいが油断があったことも否定できない。結果的に俺たちは生存点を入れた5点、三輪隊は1点、加古隊は0点となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決着!最終スコア5対1対0で川原対の勝利!」

 

「「おぉー」」

 

「ではここで振り返っていきましょう。東隊長お願いします」

 

「そうですね。川原のメテオラ、あれ多分キレたのとは別に意味がありましたね。キレたのは間違い無いんですけどそれだけならフルアタックでのアステロイドで十分です。メテオラにしたのは三輪を探すのとあとは自分が戦うために更地にしておくということがあったと思います」

 

「三輪と加古が組んだのは意外だったがそのあとの川原の対応にも驚いた。まさかノーガードで突っ込んでいくとは思わなかったな。まぁ普通の人はあいつのような戦い方をすると間違いなく死ぬので真似しないほうがいいです」

 

「ということは川原隊長には何かあるということでしょうか?」

 

「そうですね。あいつのサイドエフェクトですね。今回は最後気を抜いたみたいで落ちたようですが本来なら狙撃もあいつには当たりません」

 

「だから途中では奈良坂の狙撃も避けていた。けれど途中から参加しなかった奈良坂の軍配が上がったのとあいつが気を抜いたのが原因だな。それと東側の坂口のアタッカーには驚かされた。あいつは前回までシューターだったから」

 

「それでは今回は川原隊長のフルアタックがハマったということでしょうか?」

 

「決め手はそこです。あれがなければ多分秀治と望が勝っていましたから」

 

「はい!次の川原隊の相手は1位太刀川隊、風間隊となりました。以上でA級ランク戦昼の部終わります。東隊長、木崎隊長ありがとうございました」

 

「「ありがとうございました」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやーレイジさんのいうとおり完全に気を抜いていた。それをあれだけ言わなくても……俺と自覚してますし。

 それに今回は2人が頑張ってくれた。次はこう上手くはいかないはず。それに次は太刀川さんと風間さん達か。最悪だな。あの2人は俺はフルアタッカー装備で行かないと殺される。

 

 

「たいちょー次どうする?あたしアタッカーで行こうか?シューターで行こうか?」

 

「シューターで行こう。俺相手に2人がかりで特訓しよう。なるべく弾幕を多くして抑えるような感じ。できれば太刀川さんを落とせるように」

 

「太刀川さんを!?あの人も大概だから変人だからなぁ〜」

 

「その間に俺が風間隊を相手にする。もちろん死ぬ可能性もあるけど」

 

「わかった。作戦室に帰ったらやろうよ」

 

「待て待て。とりあえず休む。やる気なのはいいことだけどやりすぎてもいいことない」

 

「〜〜〜わかった」

 

 

 

 

 

「すごい……もう次のこと」

 

「意外?桜ちゃん」

 

「はい……いつもあんな感じだからてっきり」

 

「サボってると思った?」

 

「…………はい」

 

「あの2人誰よりもこのチームのことが好きだよ。だから1位になりたいと思ってる。もちろん私も同じ。だから桜ちゃんもこのチームのこと好きになってほしいな」

 

「わたしも…………」

 

「それは新一さんがいるからじゃ無いのかな?桜ちゃん自身はどう?」

 

「………………」

 

「別に今すぐとは言わない。けどいつかは好きになってね」

 

「はい」

 

 

 私はなにも言い返せなかった。確かに隊員が嫌な人だとは思えない。けど確かに綾香さんの言う通りだった。私はお兄ちゃんがチームを作ってなければ多分別の隊に入っていたと思う。

 それにお兄ちゃん以外は今はとても好きとは言えない。人間関係は複雑だが嫌いとも言える人たちじゃ無い。

 そのことをよく考えて私は家に帰った。




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