ランク戦が終わり話も終わって出てみんなと別れて飲み物を買いに行った。お金を入れてボタンを押そうとすると横からボタンを押された。見ると双葉がいた。
「なにかようか?双葉ちゃんに加古さん」
「あなたあれを狙ってたのかしら?」
「あれ?」
「メテオラです」
「あぁ、本当にキレてはないですけど、長いなと思ったとこは確かです。三輪が近くにいることはわかってましたし」
「そう、それと今度はドライブでもいきましょう」
「へ?」
加古さん近い近い。なんかいい匂いするし、女の人ってなんでこんないい匂いがするんだろう。全く意味がわからない。
「また今度勉強を教えてください」
だから近いんだってば双葉ちゃんも。それにこの2人の間で何か火花が飛んでいるように見えるのは俺だけだろうか?全く意味がわからないんだが……
「それじゃあね川原くん。次会うときは負けないわよ」
「負けるつもりはないです」
「負けません」
2人とも離れて俺はどうしようかと悩んでいると村上がやってきた。ちょうどいい相手が来たと思い
「村上俺と10本勝負しないか?」
「構わないが……」
「それと一つ多言無用で頼みたいことがある」
「なんだ?」
「俺がやる事は黙っていてくれ。少なくともランク戦が終わるまでは」
「わかった」
俺はブースに入り対戦を行う。村上は相変わらずの剣の冴えで助かる。俺は早速二刀を試しでやってみる。思った以上に使える。このままいけるかもしれない。村上とは結局7対3で勝った。けど今回は学習されてないからだ。結果は変わってると思う。
「すごいな」
「試しだけどな。ありがとう助かったよ」
「ランク戦楽しみにしてるぞ」
「あはは、ボコボコにされると思うけどな」
「よく言う」
俺は村上と別れて帰るために本部から歩いていく。うちの家はここからそう遠くはないが近いわけでもない。
「おかえりお兄ちゃん」
「ただいま桜」
「このまま一度寝る?それとももうご飯食べる?」
「一度寝るよ」
「うん、おやすみ」
部屋に戻りベッドに入るが寝れない。誰にもバレてはいないと思うが俺はよく緊張する。特に大事なところでは。
結局眠れずリビングに行き飯を食べた。それにしても最初は酷かったのとは思えないぐらい最近は料理が上達してきているな。
「次の試合勝てるかな?」
「さぁな、やってみないとわからん」
「次は太刀川さんや風間さんでしょ。それをお兄ちゃんが引き受けるの?」
「さっきも言ったけど太刀川さんは抑えておいてほしい。その間に風間隊とやるから」
「だったら私もそっちに」
「悪いな。太刀川さんは1人で抑えられるほど弱くないんだわ。だから桜の力も貸してくれよ」
すっごいふてくされているが渋々納得してくれた。明日はランク戦ないし何をしようかと考えていると三上から連絡が来た。
なんでも買い物に出かけたいから付き合ってほしいと言う物だ。大型荷物持ちが必要なんだろうと思い了解と送って俺は部屋に戻って眠った。
朝はいつもより早く目が覚めて服に着替えて集合場所に向かう。駅前で集合だ。
「ねぇねぇお姉ちゃん俺たちと遊ばない?」
「待ち合わせがあるので」
「いいじゃんこっちにきてよ」
「離して」
俺は近くに行き間に割り込んだ。
「なんだテメェ」
「失礼俺の連れなもので」
「邪魔すんじゃねぇ」
俺は三上を抱えて避けるとそいつは盛大に転んだ。すると周りからはクスクスと笑い声が聞こえる。それを聞くと恥ずかしくなったのか逃げ出していった。
「あのおろしてください」
「あ、悪い。ごめん」
「そんなに謝らないでください」
「まぁうん悪かったよ」
「それじゃあ行きましょう」
それにしても今日の三上の服装はやたらと気合が入っている気がする。俺たちは電車に乗り少し離れたところのショッピングモールに向かっていった。ここは最近できたみたいでかなり大きいし綺麗だ。
「それでどこに行くの?」
「今日は水着を買いに行きたいの」
「なんで俺に?綾辻とか国近さんとかいただろ」
「本当に鈍いんだから。それに今日他の人たちは忙しいらしいから!」
「ん?確か暇だったような?」
「いいから行くよ」
俺は手を引かれてショッピングモールに入っていった。中も綺麗でさすができたばかりだと思う。はじめは水着屋が目的だったのでいくとやっぱり俺は浮いている。
「どんな色がいいかな?」
「なんでもいいと思うけど」
「ちゃんと考えて」
「それなら」
俺は周りを見渡すとなかなかわからない。けど一つだけ目に止まったがそれは勧められない。
「あれがいいの?」
「いやけどビキニタイプだぞ」
「とりあえず着てみるわ」
手に取ったのは紺色で枠が白で囲まれたビキニタイプの水着だ。流石にこれは勧められないけど確かに三上になら合いそうな感じがした。
「どうかな?」
「なななんで出てきてるんだよ!」
「見て欲しくて。それで似合ってるかな?」
「あ、あぁ似合ってるよ」
「ありがとう。それじゃあこれにする」
「俺が決めたのでいいのか?」
「これでいいの」
「そうか」
三上は着替えてレジに持っていって買っていた。その後はいろんなところを周りいい時間になったので飯屋に向かう。
「なに食べたいんだ?」
「ラーメンとかは?」
「ならとんこつラーメンにするか」
「うん!」
三上は確かとんこつラーメンが好きだったはず。俺たちは下に降りて探すとすぐに見つかった。中に入り店員が聞きにきたので頼んで俺たちは来るのを待っていた。
「それで他に行くとこはあるのか?」
「ないけど……」
「それなら適当にぶらぶらするか」
「うん」
このまま帰ると三上は死んだ顔になりそうだった。その証拠に今はニコニコしているがさっきの一瞬は顔が死んでいた。それにしてもなんで俺なんかと出かけるのがいいんだろうか?女同士で出かけた方がいいのに。
その後持ってきたラーメンを食べてぶらぶらするだけで終わった。
「今日はありがとう」
「いや何にもしてないよ」
「おつかれさま」
「家までは送るよ」
「うんお願い」
俺たちは電車に乗って三上の家に向かったがその間一言も話すことはなかった。途中で疲れたのか三上は電車で眠ってしまいそのまま俺の方にもたれてきた。
「おつかれ」
この車両には誰もいなく静かな寝息とたまに流れる放送が俺の耳に入る。駅について起こしたが起きなくて荷物と三上を持ち上げて電車から降りた。
「う……ん」
「起きたか」
「え?あ、うそ!」
「お、おいいきなり暴れるな。降ろすから」
三上を降ろすと顔を真っ赤にしてこっちを見てくれない。そのまま送るが一度もこちらをみることなく家に入っていった。俺も家に帰り飯を食べて眠ることにした。