「試合終了!最終スコア5対5対0で川原隊、太刀川隊の勝利です」
「「おぉー」」
「さて解説のお二人この試合を振り返ってみてどうでしたか?嵐山さん?」
「そうですね。まさかここまでの結果が出るとは思いませんでした。けれどほとんどの点を川原が取っていました。あそこで出水を落としていたら結果は変わっていたかもしれません」
「確かにそうかもしれません。それと村上先輩が言ってた川原隊長の面白いものとは二刀流のことだったんですか?」
「それもありますけど今回は使ってません。あいつも使える状況じゃなかったんでしょう」
「なるほど今回の結果で川原隊は3位風間隊は5位太刀川隊は変化なしとなりました。解説のお二人ありがとうございました」
「「ありがとうございました」」
俺は作戦室でログを見ていた。すると明らかに動きがおかしい。この2人で出水を任せた時だ。唯我の時はそもそも真琴1人で倒しているから息を合わせて戦うことはない。
決定的なのはここだった。出水が逃げながら戦いその瞬間に2人とも一気に攻めると出水が上に飛んだ。
その時に真琴の孤月が桜を、桜のアステロイドが真琴の体を貫いた。
「おい、これはどういうことだ?」
「それはその」
「私から話していい?」
「綾香何かあるのか?」
「真琴と私それと桜ちゃんには壁があるの」
「は?」
「正確には桜ちゃんは私たちを認めてないの」
「どういうことだ?」
「ここからは私の推測だけど「やめて!」」
「お願いもうやめて。次からはちゃんとするから」
桜はそう叫んで作戦室から出て行った。話を聞こうとしたが2人ともこれ以上話すつもりはなさそうだ。
「悪いまた連絡する!」
俺は部屋から出て桜を追いかける。だけどどこに行ったかわからない。すると風間隊に会う。
「川原」
「うわ、変態野郎だ」
「おいこら菊池原」
「悪いな川原。相変わらず口が悪くて」
「それよりさっき桜ちゃん走って行ったけどどうかしたの?」
「三上どこに行った?」
「はぇ!?」
三上の顔は真っ赤だ。口をパクパクさせてなにも話せていない。風間さんはため息をつきながら
「はぁ川原とりあえず落ち着け。それとお前の妹は上に走って行ったぞ」
「すいませんまた後で」
俺はそのまま上に走っていく。そして屋上に着くと桜は外を見ていた。
「風邪ひくぞ」
「ほっといて」
「一個だけ聞かせてくれ。なにをそんなに怒ってるんだ?」
「なにをってお兄ちゃんがそれをいうの!?あたしのことなんて考えたこともないくせに」
「どういう?」
「お兄ちゃんのことあたしがどう思ってるかなんて知らないくせに!」
「いやそれは、だって俺たちは」
「本当の兄弟じゃないじゃん!あたしは知ってるんだよ。あたしは養子の子だってことも知ってるんだから」
「な……んでそれを」
確かに今桜が言ったように俺と桜は本当の兄弟じゃない。桜は捨て子だ。たまたま夜遅くに近くで泣いていた子を両親が拾ってきて我が子のように可愛がった。
「お兄ちゃんはなにもわかってないよ。あたしがどれだけお兄ちゃんを想ってるかなんて」
「知らないよ!だって俺は人に裏切られてばっかりだからな」
「っ!」
【パァン!】
その時俺は桜に叩かれていた。そのまま桜は走って行き俺はそれを止めることができず桜はそのまま去って行った。俺はしばらく動くことができず俺は時間だけが過ぎて行き結局綾香に見つけてもらうまでその場にいた。
そのまま家まで送ってもらい帰るとやっぱりいなかった。桜自身金も持っているしなんとでもなるだろう。そう思いベッドに入る。その後綾香から次の試合の相手が来ていたが見た記憶はあるけど内容は覚えていない。
それから1ヶ月ほど経ち俺たちはA級最下位まで落ちてしまった。そのままランク戦は終わりその間のランク戦に一度も桜は顔を出していない。家に帰っても誰もいないのは久しぶりな気がする。いやこれだけいないのは初めてだ。最近はまともに飯も食べてない気もする。いや喉に通らないと言ったほうが正しいと思うけど。
勢い余って飛び出してきたけどどうしよう。もちろんあの時は感情が追いつかなくて言いたい放題言ったけどお兄ちゃんが悪いことなんてことはわかってる。あたしはそこからしばらくネットカフェに泊まることにした。もちろん学校にも家にも帰っていない。風呂にはシャワーがついていたから入っているけど服ばかりはどうにもいかない。
あたしは何着か買ってそこで少しの間過ごした。そんな日が毎日のように続き1ヶ月ほど経った。そろそろお金もなくなり辛くなってきてどうしようと思い街を散策していた。
「君キミ1人?」
「だれ?」
「今からいいことしない?」
「いらない」
「つれないなぁーいいからいいから」
あたしは引っ張られていく。流石に男に力で勝てるとも思ってない。トリガーを使えばあっという間に勝てるけどそれじゃあ迷惑をかけちゃう。
すぐ近くに車があったみたいで鍵を開けてあたしは中に入れられそうになった。
「おい、なにしてんだ?」
声と同時にあたしは引っ張られるのが止まった。声の方向にはかなり怒ってるお兄ちゃんがいた。
「おにい……ちゃん」
「ったく心配かけるな」
「はいはいとりあえず邪魔だからどいてね」
「邪魔はお前だ!」
お兄ちゃんは思いっきり右を振り抜く。するとその男は思いっきり飛んで車にぶつかり気絶した。
「全く心配かけるなよ」
「なんできたの?」
「なんで……か。そうだな桜のいう通り俺と桜は血は繋がってないよ。けどそんなこと関係ないと思ってるしこれからは桜のこと1人の女としてみるよ。もちろん俺は愛情なんて知らないからなんとも言えないけどな」
「〜〜〜〜/////ばかお兄ちゃん」
あたしは胸に顔を埋めてボコボコしばいていた。何も言わないままお兄ちゃんはその状態にしてくれてそのまましばらく時間がたった。周りからの目もあったと思うけど何も言わないでそのままにしてくれた。
はぁ、なんとか間に合った。そこからはいうことを言うとポカポカ殴ってきてそのまま疲れたのか眠り始めた。そのままおんぶをして俺は家に向かって歩き出す。
こいつ昔に比べてずいぶんデカくなったなと思いながら歩き出す。
いろんな部分がでかくなっていると思う。おんぶにしたのは失敗だな。
それに周りの視線もある。周りから見てみるとただ拐ったのか、普通に兄弟なのかで悩んでいるみたいだ。
周りの視線を気にしつつ家に帰り桜を部屋で寝かせる。全く前にもこんなことがあったような。ようなじゃなくてあったな。
まぁ今はどうでもいい。俺はその日久々にゆっくり眠ることができた。
オレンジになってました
かなりショック………