内容はちょっとグダグダかな〜と思ってますがこれからやるオリ回に繋げるためなのでよろしくお願いします
加古たちが新一に守られる状況で迎え撃つ人型ネイバー今は1人だが先に俺が相手にしていた3人がいつくるかもわからない状況。
加古さんたちはすでにトリオン体を破壊されているために少しの傷もつけられない。
「えっぐ、川原せんぱぁい」
「ちょっと!?黒江?」
「黒江どうした?いやこんな質問するだけヤボか」
「ひっく、うぇえええん」
新一はそのまま黒江を抱きしめる。黒江は今本当の意味で死と隣り合わせになったのだ。その恐怖が出てきているのだろう。
それにその本人が目の前にいるのだから。
「加古さん、黒江は抱き抱えときます。だからそこを絶対に動かないでください」
「え、ええ。わかったわ」
黒江を片手で抱いている状態で弓で攻撃を受け流して行く。サイドエフェクトもフルで使っていていつオーバーヒートを起こしてもしょうがない状況なのだ。
本当なら頭の処理が間に合う様に5m間隔なのだが強引に間隔を上げているのだ。
15mに引き上げ攻撃を全て見ている。
しかしそんなことは長くは続かない。他の増援もあり捌くので限界だ。相手は4人に増えたが1人全く攻撃をせず見ているだけだ。
そしてその時はやってきた。トリオン体が崩れたのだ。破壊されたではなく崩れた。この事実に新一は驚きを隠せていないがトリオン体はもう出せないことが本能的にわかっている。
そこからは素手で受け流すが間に合わなかったり、受け流せても手の皮膚が抉れて行く。
「川原先輩」
「黒江心配すんな。必ず守るから」
新一が何気無く放った一言はある人物を動かしたのだ。
「あの人なら」
そういい自身のトリガーを出す。その状況に他の仲間たちは驚きを隠せない。ある事件以降その女はトリガーを隠していたのだ。それでも確かな観察眼で遠征部隊に選ばれ続けているのだ。
「とうとうやる気になったのね」
「あんたがいてくれたらすぐに終わるわ」
「残念、あなたたちの味方をするつもりはないわ」
「え?」
すると1人は真っ二つに切られてもう1人はなんとか防いでいた。残りの1人は俺に攻撃していたために攻撃範囲にいなかったために当たらなかった。
「ねぇ、そこの君私の質問に答えてね」
「あ、あぁ」
「もし君の部下に近民界の奴がいたらどうする?処分しろって言われたら」
「……どう答えていいのかはわからないがもし俺の部下にいるならたとえこの世界の全てを敵にしても守るよ。なにせ俺を選んでくれたんだからな」
「うん、合格。君たちは私が守るよ。そのままいてね。後服を破ってでも血を抑えといて。そのままだと死ぬから」
「わかったけどなんで?」
「君ならいいと思ったから……かな」
「わかった!とりあえずなんのことかわからないけど頼んだ」
「了解」
そこからは一方的だった。黒江と加古さんをを庇っていたとはいえ手こずった相手なのにたったの二振りで終わってしまったのだ。
「あーしんど。久々のトリガーは疲れるよ」
「とりあえず助かったよ。お前のな……まえ……」
そのまま新一は前のめりに倒れて行くのだった。
そして目が覚めた新一。すぐにカレンダーを確認すると1週間は経っていた。そして体を上げると体が痛む。足と手の痛みが特にひどい。
「ここは?」
「あー病院だ。悪いな起きて早々なんだが聞きたいことがあるんだがな」
「林道さん」
「それはこいつについてだ」
タブレットにて映し出されたのはあの時俺たちを助けてくれた近界民だ。そこには手錠をされ監視されている様子だ。
「そいつについてはわかりません、けど!」
「わかってる。だから今からこっちにきてもらう」
林道さんはどこかに電話をして少しすると飲み物を持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
「きにすんな。お前の今回の戦功褒賞聞くか?」
「まぁ一応」
「特級だよ。それとこれは俺自身が聞きたいんだけどあの女の子のトリガーはなんなんだ?」
「それは俺が聞きたいですよ」
すると病室の扉が開く。そこには忍田本部長とあの時の近界民がいた。そいつは普通の顔で入ってきたのだが俺を見た途端に顔色が変わる。
「君怪我は無事なの?」
「あぁ、お前のおかげでな」
「それで君に頼みがあるんだけどこれなんとかしてくれない?」
そう言いながら手の手錠を俺に見せてくる。それを見た林道さんと忍田本部長は悩みながら俺を見てくる。しかし決まっていたのだ。
「忍田さん手錠外してください。トリガーも返していいです」
「しかし川原君それは」
「こいつの責任は俺が取ります」
「わかった」
そうして手錠を外しトリガーを渡す。
「トリガーオン」
その一言に病室内に一気に緊張が走る。さっきまでは敵対心はなかったのに一気に増えたのだ。
「お前」
「やれやれあたしのトリガーはこれ」
「へ?」
そういう刀を一本見せる。それはなんの変哲もない刀。それだけであの連中に勝てるわけがないと思う新一。
「これにはなにが?」
「流石に鋭いね。これは刀であって刀じゃないんだよ」
「は?」
「んー実物見せたいんだけどどっか振り回せるとこない?流石にここで振り回しちゃダメでしょ」
新一は顔を忍田本部長に向ける。3人はすぐに出ていけても俺の場合は病院からの許可をもらわないといけないのだ。
忍田本部長は出ていき少しすると戻ってきた。
「車椅子でなら構わないそうだ」
「わかりました。それなら本部へ行きますか」
俺は車椅子に乗ると近界民が押してくれる。忍田さんと林道さんは先に行っているそうだ。
「そうだ。名前教えてくれよ」
「そうね。あたしの名前はサティだよ」
「そうか。サティはなんで俺に力を貸してくれたんだ?自分の国を裏切ってまで」
「あたしはあの国に対してなにも思ってない。それにあなたのあの時の言葉に痺れたからかな」
「はぁ?それってどういう意味だよ」
「あなたならあたしを守ってくれそうだったから……かな」
車椅子で押されながら意味不明なことを言われて頭の中がこんがらがる。
戦闘において新一は頭の回転が早いが決して頭がいいというわけではない。しかもあの時は血を流しすぎていてよく覚えていないのだ。
「ついたよ」
「そうだな。それじゃあ入ろうか」
こうして2人は本部の中に入って行くのだった。またその裏では病室では大きな声で叫んでいた人物が居たことも知る由はなかったのだった。
黒江の扱いが雑ですいません
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