ワールドトリガー〔Another〕   作:麒麟@

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初めての実戦で彼女は緊張している

「なぜネイバーを庇う 川原!ネイバーは全て敵だぞ!」

「声がでけーよ三輪。そんなにでかい声出すなよ」

「ふざけるな。ネイバーの排除がボーダーの責務だぞ」

「迅さんにどんな意図があるかは知らない。けどな三輪お前に何があったかは知ってる。それだけで全部敵にするのはどうかと思うぞ。ましてや言葉が通じる相手なら」

「ふざけるな。ネイバーは全て敵だ」

「はぁ、話が通じないなら相手をしてやる。わかるまでな」

 

 

三輪は孤月とハンドガンを取り出し、俺は孤月を一本抜いた。前のランク戦では一本だけしか使ってなかったから俺が今二本使っていることは風間さんしか知らない。

三輪が今知ってるとは思えず挑発にはなっていないはずだ。まずは孤月でぶつかりハンドガンをドカドカ打ってきた。はじめはシールドを使って防いでいたが一発シールドをすり抜けていた。そのまま俺の左腕に当たり重りが俺についた。鉛弾(レッドバレット)がついてしまった。

相変わらず重いなこれ。動かしにくいし、孤月を左手一本で持たなくいけなくなってしまった。早く決着をつけないとな。

 

「旋空孤月」

「くっ!シールド」

「くそ!旋空孤月」

 

俺はこれしか方法がないのでひたすらに撃ち続けてシールドを削っていきなんとか削り切った。そして最後は孤月を投げてトリオン供給器官をなんとか破壊できた。そのまま腕を切り落とし他のところに向かってサポートに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の相手は槍使う人みたいだ。シューターに取っては近接系は苦手。それはお兄ちゃんとの模擬戦でわかってる。けど初めての実戦でしかも相手はA級隊員だ。

 

「俺の相手は女の子か。しかも見たことないな。名前なんていうの」

「川原桜です」

「そうか、、、よ!」

 

いきなりに槍をついてきてあたしはシールドで捌くのが精一杯だった。捌くだけでなかなか攻撃に転じれずこのままだとシールドが削り切られる。

 

「へぇ、なかなかやるな。それならこれはどうだ!」

 

またシールドで防ごうとしたら槍の刃先が曲がった。私は急なことで反応できずに片腕を切られた。トリオンもだだ漏れでなかなかやばい。これがアタッカーなら尚更だ。

シューターならそこまで関係ないので助かった。

私はすぐに避けながらアステロイドを放った。それでも多少はシールドで防がれてこのままじゃ技術の差でトリオン切れになって私が負ける。

せっかく練習してもらったのに。それだけは嫌だ。

 

「これならどうですか!」

 

私が即席でやったのは弾の合成だ。メテオラとバイパーの組み合わせでなんとかシールドを削り切ったところでアステロイドとアステロイドを混ぜてそのまま放つとトリオン体ごと貫いた。そこはなんとか勝ったけどもうあたしももう限界でトリオンがなくなりそうだった。

 

「お疲れ桜」

「お兄ちゃん」

「がんばったな。もう緊急脱出(ベイルアウト)をして大丈夫お疲れ様」

「うん、ごめんね。ベイルアウト」

 

あたしは次に目が覚めたのは作戦室のベッドの上だった。私は悔しくて初めての実戦でそこまでしかできなくて涙が自然に出てきていた。

 

「桜ちゃんお疲れ様。そこまで気にしなくていいよ。むしろ初めての実戦で米屋くんを落とせるなんてすごいことだから。それでも悔しいなら先輩たちの戦い方を見て勉強しよ」

「っ!はい!」

 

私はパソコンの前に戻る綾香さんの後ろで戦いを見始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁーあたしの相手出水先輩か。一番嫌なんだけど。

 

「おいこら坂口。顔に出過ぎだ」

「あれ?そんなに出てましたか?」

「出過ぎだったの!」

「それじゃあ早く始めますか」

 

あたしたちはすぐにハウンドとアステロイドで削りあったがなかなかに状況が変わらない。出水先輩は頭の中でちゃんと弾道を引いてるからあたしとなかなか決着がつかない。

けどこのままじゃトリオンの差であたしが負ける。このままじゃダメだ。あたしは障害物を突っ切って少しは弾除けになると思ってバイパーに切り替えて上に飛ぶと同時に

 

【バァン】

 

あたしはそのまま頭を撃ち抜かれてベイルアウトした。ベッドの上で不思議で仕方なかった。

 

「え?誰の狙撃?」

「美琴ちゃんお疲れ様。今のは当真先輩だよ」

「うそ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

桜のを見に終わった後に美琴の方に向かってると飛んでいくのが見えた。しかもあそこは確か出水と美琴が戦ってたはずだから。その直後連絡が入った。

 

〔たいちょー負けちゃった。ごめん〕

「気にすんな。誰にやられたんだ?」

〔隠れてる当真さんに狙撃されて〕

「りょーかい後は俺がやる」

 

当真さんもこっち来てるのか。それにも注意しないとな。俺はアタッカーメインのやつからシューターメインのトリガーに切り替えた。さっき手を落とされてるし、残ってるのが出水ならこっちの方が割にあってる。すぐに切り替えてそこに向かった。

 

「なんだ今度は川原か」

「出水、まぁ今度は俺だな」

「なら最初から本気でいかせてもらうぞ」

「勘弁してくれよ」

 

出水はすぐに打ってきた。俺はシールドで防ぎ、片手でハウンドを放った。それでもフルアタックの出水の火力に敵わず地味にシールドを削られてる。トリオン量に関しては圧倒的に俺が上でもこのまま削られたら終わりだ。それに当真さんの狙撃にも注意しないといけない。

 

「綾香当真さんが狙撃してきそうなポイント洗い出してくれ」

「了解です。視覚に映します」

 

そのまま映されたがなかなかに数が多い。そこから美琴が打たれた方向から逆方向にバイパーを打ちまくった。なんとか狙撃ポイントを削っていきそのまま逆方向から光が見えた。その瞬間にフルガードに切り替えて場所を見つけた。そのままバイパーとハウンドでそこを打ちまくってなんとか当真さんを落とした。

 

「あーやられた。始めからそれ目当てか」

「なんとかな。後はお前との削り合いだな」

 

俺はテレポーターで避けてそのままシールドからアステロイドを放った。そこから打ち合いでジリジリと俺が削っていった。トリオン差が響いてなんとか勝てた。

出水がベイルアウトしてその10分後に全て終わったと迅さんから連絡が入ったので俺もベイルアウトした。

 

 

「おぶ!」

「お疲れ様です」

「助かったわ綾香、さらに桜も美琴もお疲れ様」

「今回は失敗したな。まさか当真さんがこっちにきてるなんて思いもしなかった」

「私は何にもできなかった」

「何言ってんだ?美琴の当真さんは完全に不意打ちだし、桜は陽介落としたんだろ?初めてでそれはすごいわ」

「けど悔しいよ」

「なら修行だな。正式に師匠も探さないとな」

「たいちょーあたし後で相談あるんだけど…」

「ん?いいけど」

 

とりあえずこんな感じでA級上位チームはなんとか退けた。けど次におんなじことをやれと言われれば手こずるのは間違いない。おんなじ手がなかなか通用しないのがA級上位チームだし、それがA級にいる理由なんだから。

俺はすぐに出ていくと嵐山さんがいた。

 

「おう川原お疲れ様」

「ありがとうございます。わがまま聞いてもらい待機してもらってて」

「構わないさ、それよりあんな隠し球がいたなんて聞いてないぞ」

「桜のことですか?まぁ確かに今回初登場ですからね」

「彼女入隊試験でもお前に迫る記録だったからな」

「へぇ、そんなこと言ってなかったから知らなかったです」

「ははは相変わらずだな」

「では失礼します」

「ああ、お疲れ」

 

俺はそのまま太刀川さんたちがいたので話し込んでいるとそこに迅さんもやってきた。今回のことで迅さんは風刃を本部に渡したらしい。

 

「迅そこまでする理由はなんだ?あれはお前の師匠の形見だろ」

「確かに。そこまでするのはなんでですか?」

「いやいや、最上さんはブラックトリガーを渡したくらいで怒らないよ。むしろ喜んでるさ。それにうちの後輩はかなりハードな人生を送っててな。楽しい時間を作ってやりたいのさ」

「どういうことですか?」

「太刀川さんや川原たちとバチバチにやりあっていた時が1番楽しかったのさ。ボーダーには遊び相手がたくさんいる。そのうちA級に上がってくるからよろしく」

「へぇ、そんなにできるやつなのか。楽しみだな」

「後俺ブラックトリガーじゃなくなったからソロに戻るよ。とりあえずアタッカーランキング1位目指すからよろしく」

 

それを聞いて太刀川さんはテンションが上がり、風間さんは心底嫌そうに、俺は特にどっちでも良かった。そこで別れてさっき聞いていた話をするために本部内のカフェに向かった。そこにすでに美琴が座っていて俺は後からそこに座るように行った。

 

「それで話ってなんだ?」

「あたしにアタッカーとして経験を積ませてほしい」

「ん"ッ!」

「ちょっと大丈夫!?」

「ゲホッ!ゲホッ!どういうことだ?なんで今アタッカー」

「今のうちの隊にはあたし以上に才能があってトリオンもある子が入ってくれた。ならあたしはアタッカーに転換してたいちょーと戦う方がいいと思う」

「なるほどね。けどそれはすぐに答えは出せない。もちろん拒否もしない。美琴の好きにしたらいい」

「うん、ありがとう。だから特訓手伝ってね」

「はいはい」

 

美琴は嬉しそうにそこから離れてどこかに行った。俺も離れて家に帰っているとメールが入りそこには桜から洗剤を買ってきてとだけ書いてあった。

帰りにスーパーに寄り洗剤だけ買って家に帰っていると最悪のやつに出会った。クラスに1人は居ると思うカースト上位のやつだった。

 

「何してんだお前」

「……………」

「無視すんなよ。なぁ川原」

「じゃあ」

「そっか」

 

そこから俺は何発かしばかれてそいつは飽きたのかどこかに行った。俺も大した痛みではなかったのでその場から消えて家に帰った。




主人公の学校にはボーダー関係の人間は1人もいません。

ここからどうなっていくかはお楽しみに!
若干予想ついている人もいると思いますが内緒で…
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