全くあいつの隊の奴らはどうしてこう頑固なんだか。川原に言われて2人を連れて走って少ししていると2人を下ろした。
「なにするんですか!二宮さん!」
「お兄ちゃんのこと知ってなお見捨てる気なんですか!?」
「今の現状での戦力を考えた上での行動だ。あいつの判断は間違っていない。それにあの場にお前たちがいるとあいつも気を使うだろ」
「「ふざけんな!」」
「わたし達は川原隊です。たいちょーが苦しんでたりしたらわたし達が助けたいんです」
「私もお兄ちゃんにはもう辛い思いはして欲しくないです。私たちが寄り添ってあげたいんです」
「………………勝手にしろ」
あいつらはすぐに川原のところに向かって行った。全く妹の方はともかく坂口があそこまで言うなんてな。俺にはできなかったことだ。
「それでたいちょーこのままじゃトリオン削られて負けるよ。どうする?」
「そうだな。綾香あれをやるぞ」
「でもあれはまだ成功率が50%も超えてないです。いくらなんでも今の状況で試すのは危険すぎます」
「だったら俺が今ここで限界を越える。あれが失敗してるのは俺の剣速が綾香の処理速度に追いついてないからだ」
「……っわかりました。視覚支援」
「桜、真琴。女の方に手出しさせないように最大弾幕で抑えていてくれ」
「「了解」」
俺はそこからテレポートと旋空孤月の組み合わせだ。テレポートを改造してもらい射程を30mに合わせてもらった。俺の旋空の射程は30mちょいだからギリギリの範囲に抑えてテレポートと旋空孤月の組み合わせだ。ほぼノンストップテレポートを使うので視覚支援で敵の位置を常に変えながら送ってもらわないとできない。
途中からシールドを張られてなかなか割れずにいて俺の我慢が先に切れた。テレポートでゼロ距離まで詰めて切ろうとするとそれを読まれていた。俺は目の前に弓トリガーがあった。
[昔からの癖は変わってないな。切れたら右からの攻撃]
「あぁ、昔と同じと思ってくれてラッキーだわ」
俺は体を捻らせてその勢いのまま相手の体をぶった斬った。そのままトリオン体は砕けてそのまま煙を出して生身になって俺の前にいた。
[本当に強くなったな。これならもう俺たちのようなことになる心配はないだろ]
「どういうことだ?」
[本当は向こうで暮らすのはしんどかった。けれどこっちの世界に遠征できればお前達に一目でも会うことができると思ってひたすらに訓練をしていると今回の遠征に抜擢されたんだ。
後はこれを受け取れ。アフトクラトルの国宝の一つ
そういい首についているネックレスみたいなものを渡してきた。
[何をしているのかしら?]
[ミラ]
ワープみたいな穴から女が出てきた。
[ミラ、これは玄界に渡す]
[それはアフトクラトルの国宝よ。どういうつもりかしら?]
[今の適合者は俺だ。どうしようが勝手だろ]
[あなたは隊長の厚意で助かっただけなのよ。今隊長から指示があったわ。もう不要だと]
その瞬間に小さいトゲが親父に刺さってそのまま息絶えた。そのあとお袋もすぐに刺されてトリオン体が破壊された後にもう一度刺されてそのままお袋も息絶えて俺は思考が回らなかった。
「トリガーオフ。天羽々矢起動!」
その瞬間俺は新しいトリガーに包まれた。纏った姿は今までなんら変わっていなかった。隊服を纏っているのと変わらず、ただ一つ変わっているのは親父の時とは違って目に照準器がついている。
[あら、そんな進化あるのね。ブラックトリガーは私たちにとってもブラックボックス。こんな変化があるなんて面白いわ]
「うるさい。死ね千本矢」
その攻撃はあたらず女はワープの中に消えていった。
「落ち着いてたいちょー」
「お兄ちゃん冷静に」
「悪い。ちょっと頭に血が上ってたわ」
俺は確かに頭に血が上っていた。頭が冷えてなんだか一気に周りが見えた。警戒区域内とはいえ見てみると辺り一帯が更地になっていた。
また後で本部長になんて言われることかどうかわからないや。