空母ずいかく194 THE GREAT GAME [更新停止・改修作業中] 作:特殊作戦群
佐伯宅
夕食時
「今回は、防衛省の許可が降り新たに新編成された海上自衛隊の事実上の空母機動部隊「第6護衛隊群」について取材してまいりました」
テレビのキャスターは言いイージス艦の映像や潜水艦の浮上する所そして搭載している艦載機のF-35JBの発艦するシーンなどが流れる
「第6護衛隊群と言いますと目玉はやはりいぶき型二番艦「DDV194ずいかく」でしょうか」
もう片方が言い
「そうですね、先の3年前の有事の戦闘をあらゆる角度から検証されそのデータの元新造された「護衛艦」です」
説明している
「新しい護衛艦か、確かに必要だな。自国の領土を守る為にも、有用性は既に3年前に証明済みだからな」
私の父は言い、
「でも戦闘になるような事はもう起きて欲しくないわ」
母も言っている。
「戦後の世代にはご苦労をかけて申し訳ないとずっとおもってた。ようやくあるべき姿に帰りつつある」
祖父もお茶を飲みつつ言い
「うん、身近に自衛隊員いるからよくわかるよね。」
「そうだよね!!」
日向や菖蒲が言った。恐らくは一ノ瀬や木村達の事だろう。家族と共にテレビに視線を戻す。
「第6護衛隊群は旗艦「ずいかく」を筆頭に海上は2隻のイージス護衛艦・2隻の汎用護衛艦でずいかくの護衛を担当し海中においても潜水艦が数隻随伴するとのことです。」
テレビでは解説している。そして
「今回は第6護衛隊群の幹部の方にお話を伺う事が出来ました。」
次の瞬間に私は驚きを隠せなかった。
「第6護衛隊群 所属 一ノ瀬優希一等海佐」
テレビにはテロップが流れており
「本日はお時間ありがとうございます。」
レポーターは言い
「いえいえ、国民の皆様に知って頂くには重要な事と思っています。」
何と優希が制服姿で写っていたのだ。これには両親も日向も菖蒲もそして祖父も
「左遷させられたと聞いていたが、現場復帰していたのかそれも一佐に昇格して」
父は言い
「一佐・・・か、わしらの時代で言えば海軍大佐か出世したな。となると巡洋艦の艦長か潜水艦の艦長かはては空母の艦長か、流石一ノ瀬中将の孫だ転んでも唯では死ない」
祖父も自分の事のように喜んでいる。
「すごーい、制服姿も似合ってるし絵に書き残したいな」
菖蒲も言い
「記念に描いてプレゼントする?」
日向も言っている。
「まだ、必要とされているから呼び戻されたという事かしら」
母は言い
「当たり前だ、先の有事に実際に出動し実戦を経験した自衛官は日本でもそうそいない「特殊部隊」や「海兵隊?」「空挺団」そして「第5護衛隊群」戦闘経験がある人間が指揮官である隊とそうでない隊は雲底の差がある」
祖父は語っている。そんな中、
「一ノ瀬一佐は先の有事の際にも出動なさったと伺っておりますが、それを踏まえまして今のこの危うい状態をどう見ていますか?」
質問され、優希は
「はい、先の有事においてですが私は、自衛官として国民の皆様をそして領土と国家を守ると入隊の際に宣誓しました。ですので思う所は人それぞれあったかと思いますですが、私は自衛官として自分に課された任務を遂行したに過ぎないと感じています。ただ、血を流すのは敵も味方も関係ないとても痛く、苦しいと思います。そこに敵か味方なんて関係はありません。」
優希は言っており
「実戦を、防衛出動を経験したからこそわかるんだろうな。戦えば人が死ぬ。唯々それは悲劇でしかないと彼は思ってるんだろうな」
父は言い、テレビでは
「次にお伺いしたいのですが、一ノ瀬一佐は先の東亜連邦の蛮行とも言える中国商船の撃沈・漂流していた乗組員の虐殺など如何思いでしょうか?」
言い
「国際法ましてやシーマンシップに反する行為は同じ海に生きる人間としてはあのような行いは決して許されるものではないと思っております。被害に遭われた中国商船乗員のご遺族の方々にはお悔やみを申し上げたいと思っています。」
優希はスッパリと言い切った。私もニュースで知った時は東亜連邦=「イカれた国」と言う概念しかない。
優希の言いに
「うむ、海軍士官は常に紳士でなければな」
祖父も頷いている。だが、報道が「マスゴミ」と呼ばれる本領を発揮し始めてくる。
「ありがとうございます。では一ノ瀬一佐は万が一東亜連邦と事を構える事になった場合迷いはありませんか?」
質問し
「汚い質問してッ」
私は怒り
「落ち着いてよおねぇ」
菖蒲になだめられ
「どうどう、落ち着こうよ」
日向にも言われる。
「万が一と言っていますが、戦闘にならないに越した事はありません。ですが我々は常に「万が一」に備え鍛えてきました。命令が降れば私達は皆様を守る為に武器をとります。大事な物を守りたいだから私はこの「制服」を着います。」
優希はそれにも答えた。だが最も汚い質問を最後に持ってきたこれに私は激怒せずにはいられなかった。
「ありがとうございます。最後になりますが、一ノ瀬一佐は護衛艦「ふゆづき」の艦長時代に東亜連邦海軍と一触即発の事態を起こしておりますこれについてはどう思っていますか?」
明らかに関係ない質問であった、それに優希にとっては汚点扱いされている暗部でもあるしかし
「はい、その件につきましては国民の皆様や当時の乗員に多大な迷惑と命の危険に晒した事については艦長として今現在でも責任を感じている所存です。私が命令を無視し勝手に動いた事により危機的事態になりかねなかった事など大変申し訳なく思っている次第です。今後はこの様な事がなきように規律・命令を遵守し一層精進していく所存です」
語った。最初に口を開いたのは祖父だった。
「何なんだこの報道は彼を公開処刑にでもするつもりか!!」
激高し、次に
「なんなのあれ、中国籍商船を守る為に止む終えずにやったって事が綺麗さっぱり抜けているじゃない!!、ふざけるんじゃないわよ!!」
私や祖父が激高し
「お義父さん落ち着いて下さい」
父がなだめようとするが
「同じ海軍士官としてあんなことされて黙ってられるか」
旧海軍出身の祖父は激昂し
「あ~~~もう我慢できない、局にクレーム入れるわ。命令無視したのは事実だけども関係ない質問したり都合のいいように歪曲しているし」
私は私でスマートフォンを取り出そうとするが
「おねぇ、落ち着いてって後先考えない行動は身を滅ぼすって」
「おねぇってば!!」
日向と菖蒲にも言われ、テレビでは
「では艦内にご案内致します、どうぞ」
優希はそう言い最新鋭護衛艦「ずいかく」の一部ではあるが案内していた。
「広い格納庫ですね、此処に艦載機を収納するのですか?」
一部はモザイクが掛かっている映像が流れ
「はい、そうです。詳しい機数は特定機密につきお答えはできませんが」
優希が釘を刺している。
「一番艦の「いぶき」以上と伺っていますが」
レポーターは言い、優希は再度
「詳しい機数は特定機密につきお答えは致しかねます」
機密以外の箇所を案内し
「本日はどうもありがとうございました」
レポーターは言い
「こちらこそどうもありがとうございました。」
優希も言っている。でも私は
「汚い・・・ホンットにやり方が汚い。確かに一部は事実でも都合の悪い所隠しているじゃない。本当に納得できない」
私は言い
「おねぇちゃん」
「・・・・・・・」
菖蒲は言い日向はテレビ画面を見ている。
「ごちそうさま」
佐伯真珠自室
私はそのまま自室に入り、ベットに倒れこみ
「ここまでされてまで守る価値のある国なの?、国会議員は平気で大嘘を垂れ流して現場で問題が起きれば責任取らずに現場の人間にハラキリさせて、報道は報道で一部事実を歪曲するし、腐りきってる・・・・命かけて国を守る人達がなんでこんな屈辱的な目に合わないといけないの、なんで私は、私は優希を守ってあげる事ができないの」
わかってはいた、軍人の優希と画家の私とでは生きる世界が違うと言う事も。でも優希は言っていた。
「どんなに腐っていても俺は今の国は守るべきだと思う。自分の命を賭ける価値があると思ってる」
と優希は言っていた。
「守られてばかりの人生って・・・」
私は思っていた。
次回~調査航海~を予定しています。