空母ずいかく194 THE GREAT GAME [更新停止・改修作業中]   作:特殊作戦群

12 / 60
数年ぶりに「あの時」の海域に俺は戻ってきた。任務は海底調査との事だったが・・・


第11話~調査航海~

第6護衛隊群 イージス護衛艦「はぐろ」

 

小笠原諸島近海

 

イージス護衛艦「はぐろ」 艦橋

 

「一ノ瀬艦長、今回は艦隊での任務ではなく我が艦単独でとのことでしたが」

 

航海長の山本三佐は言い

 

「任務内容は海底調査とある」

 

俺は言い副長の高本二佐が

 

「東亜連邦の仕業ですかね」

 

言い

 

「おそらくはな、領海に侵入し、ソナーでも仕掛けてるんじゃないか」

 

見解を述べる

 

「ソナーですか艦長」

 

言い

 

「ああ、東亜連邦のバックにいて糸を引くとしたらどこだ?」

 

高本二佐と山本三佐に訪ね

 

「「・・・・ロシア・・・ですね」」

 

二人は言い

 

「そうだ、東亜連邦の装備のほとんどが半島経由ともあるがほぼがアッチ製だ。それに当海域でも何かを海中に投げ込んでいる東亜連邦の駆逐艦2隻が哨戒活動中のP-1哨戒機によって目撃されてる。つまりは奴らは「人の庭に盗聴器」を堂々と仕込もうとしてるわけだ」

 

俺は答え

 

「なる程、我々の潜水艦の諺文を取ろうとしてるわけですね」

 

山本三佐は言い

 

「なる程な・・・・あん畜生め」

 

翼も言っている。

 

「艦長、話変わりますけどあのインタビュー酷かったですね。マスコミの奴ら艦長いとって一番触れられたくない所をほじくり返しやがって」

 

山本三佐は言い

 

「ホントですよ、当時も今も先輩を支える俺としては悔しくてテレビに思わずマグカップ投げつけちゃいましたよ」

 

高本二佐も言っているが

 

「だが事実だ。命令を逸脱し艦と乗員を危険に晒した。これは俺に一生付いて回る事だよ。本来ならもう除隊するまで閑職だろうと覚悟していた自分を呼び戻してくれた上層部や秋津海将補に感謝している」

 

俺は言い

 

「でも、中国では一佐は英雄扱いされてますよ。昨日のインタビュー中国でも取り上げられていたそうですけど、テレビ局に対する非難轟々だったそうですよ。」

 

山本三佐が言った。

 

「どうあれ、俺は命令系統を逸脱した事に変わりはない」

 

言い

 

「じゃぁ、航海長ここ頼むぞ」

 

俺は山本三佐に言い

 

「了解しました」

 

俺は翼と「CIC」に向かった。

 

 

 

数時間後 

 

 

「これで何個めだ」

 

海中のモニターを確認しつつ俺は言い

 

「確認しただけでも7個は発見しました」

 

砲雷長子林三佐はモニターを確認しつつ答え

 

「対処は如何しますか、艦長」

 

聞いてくる。

 

「とりあえず、司令部に報告を入れろ。「領海内にてソナーらしき音響装置を発見」とな」

 

指示をだし

 

「上の判断を仰ごう。」

 

俺は言った。しかし

 

「艦長、艦橋より報告、漂流者を目視、指示を求む。」

 

報告に俺や高本二佐それに子林三佐も顔を見合わせ

 

「司令部に報告を入れた後救助だ。」

 

俺は言い直ぐに内火艇を下ろす命令をだし漂流者を救助する。

 

 

「一体どうなってるんだ?」

 

翼は言い

 

「俺にも皆目検討もつかんよ」

 

答える。そして

 

「艦長、救助活動終了致しました。彼らから話を伺いましたが彼ら台湾の漁師だと言っています。」

 

「台湾?!」

 

高本二佐は言い

 

「はい」

 

聞き取りを行った乗員は言い更に

 

「怪我人も何名かおります。それが銃で撃たれたような傷としか言いようがないものです」

 

「重傷者はいるか?」

 

俺は聞き

 

「いいえ、不幸中の幸いですが軽傷者のみです。」

 

「東亜連邦か・・・・」

 

話を聞き俺は呟き

 

「はい、彼らも言っています。「船を東亜連邦の駆逐艦に沈められた」と」

 

部下は言い

 

「彼らと直接話す事は?」

 

聞き

 

「大丈夫です、艦長」

 

部下が頷き

 

「それと近海に僚艦はいるか?此処は危険海域だ。ヘリで後送しちゃんとした治療を受けさせたほうが良い。」

 

通信士に言い

 

「直ちに取り掛かります」

 

付近に僚艦がいないかを確認し始める中

 

「艦長、こちらです」

 

部下に案内され漂流者のいる救護室に向かう。

 

 

救護室

 

「海上自衛隊護衛艦「はぐろ」艦長の一ノ瀬一佐です」

 

敬礼し、乗組員の方々に話を伺う。

 

「奴ら警告もなしに撃ってきおった」

 

「本当だ、この海域もあぶない艦長さん」

 

怯えたように言い

 

「ほかの乗員の方々は?」

 

尋ねると

 

「最初の砲撃で船ごと・・・我々は運良く海に放り出されたおかげで助かりました。でも東亜連邦の奴らは血も涙もない悪魔です。海で漂ってる我々を銃殺しようとするんです」

 

「でも俺達は幸運だ、日本海軍の巡洋艦に助けてもらえた」

 

もう一方の乗員はよほどの恐怖だったのだろう。泣いていた。そこに

 

「艦長、付近の僚艦でDDH「いずも」とその護衛についているDD107「いかづち」に連絡が着きました。救護ヘリを飛ばすととのことです」

 

通信員が来る。それを皆に伝え

 

「救護ヘリがもう少しできます。不自由な思いをさせて申し訳ありませんが今しばらくお待ち下さい」

 

俺は頭を下げ

 

「とんでもないです。皆さんは私たちにとって命の恩人です。こちらこそ本当に有難うございます。」

 

救護室を後にしCICに戻る。

 

「艦長、艦隊司令部より入電です」

 

通信員は言い、ヘッドセットを装着し

 

「一ノ瀬一佐です、司令」

 

言い

 

「おお、良かったつながった」

 

司令官は言い

 

「艦の水中カメラの映像を上にあげたがやはり音響ソナーの可能性が高いとの事だ」

 

司令官は言い

 

「では、本艦の任務は」

 

尋ね

 

「例の音響ソナーの回収を行えとの事だ。ここまでナメた真似をされっぱなしというのもだろう。」

 

司令は言い

 

「でしたら一個を回収し残りの6個については魚雷で破壊しては如何でしょうか?」

 

お伺いを立てるが

 

「一ノ瀬一佐、流石に武器の使用は不味い。それは許可できない。」

 

まぁ宛にはしていなかったが仕方がない・・・・と思っていた時

 

「艦長ッ、レーダーにコンタクト」

 

レーダー要員が報告し

 

「この距離まできづかないとなると・・ステルスか」

 

俺は言い

 

「東亜連邦機となればMIG35です・・・つまり近海に敵空母が居る事になります。」

 

更に

 

ピーーーーーーー

 

「艦長ッロック・オンされました」

 

艦内に警告音が鳴り響き

 

「司令、緊急です。領空侵犯したとおもしき東亜連邦機より警告なしでロック・オンされました。」

 

ヘッドセット越しに報告し

 

「何?!」

 

司令は驚愕し

 

「恐らくは近海に北方艦隊旗艦空母「グルシャ」がいるものと思われます。」

 

言い

 

「砲雷長、向かってくる機数はッ」

 

叫び

 

「MIG35が三機本艦に向かってきます。ミサイル射程まで分とありません、艦長ご決断を」

 

子林三佐がレーダーを見ながら言い

 

「武器の使用は・・・認められていない、回避だッ」

 

事は非常事態に発展しようとしていた。




第十二話~重い政府の腰~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。