空母ずいかく194 THE GREAT GAME [更新停止・改修作業中] 作:特殊作戦群
中国 広東省
広東艦隊 旗艦広東
司令室
「リョウ司令艦隊の準備滞りなく進行中です」
報告に入る副官をよそに
「昨日の敵は・・・今日の友・・・か」
艦隊司令官リョウ・チャンロン少将は呟いた。かつて日本艦隊と対峙し激戦の末に敗北したあの時のの事を思い出していた。
5年前・・・広東甲板上
最終戦に置いて我艦隊は敗北した。突入してきたF-35JBに護衛のミサイル駆逐艦を無力化され更にはF35JBによる機銃掃射で飛行甲板着艦フックシステムを破壊され空母としての機能を全て消失。この時点で既に勝負あり・・・だった。中でも私の中で印象的だったのは
「我が隊の最終目標は撃沈にあらず・・・」
当時の「いぶき」艦長秋津大佐はそう言った。艦を沈めるのではなく機能を奪うことが日本自衛隊の最終目標であった事を。それでいて銃口を向けられているにも関わらず
「私は戦闘が集結したと確信したから此処に来た、貴官も同じならその意思を示してもらいたい」
あの毅然とした態度、果たして私は秋津大佐と同じ状況に立たされたとき同じような事が出来るだろうか?感じていた。そして最後に
「貴官も帰国すれば今まで以上に冷遇される事はそうぞうだにない、だが私はまっている「また貴官がこの海に戻ってくる事を」」
最後に秋津大佐は私にそういった。あの後の私は確かに冷遇された事は言うまでもなかった。
「作戦失敗の責任」
「喪失した機・戦死したパイロットに対する責任」
「空母機能喪失に対する責任」
「艦隊機能喪失の指揮官としての責任」
戦後他国の関係者から聞いた話によれば秋津大佐はこの有事に置ける華々しい数々の功績から大佐より少将に昇格し今現在は艦隊の司令官として今も海で指揮を取っている。焦りを感じなかったといえば嘘になるが、私も着実とステップを重ねそしてまた「広東」に戻ってきた。
「司令は先の日本自衛隊の有事時に自衛隊を間近で見た一人ですが、どうでしたか?」
副官の質問に私は
「そうだな・・・戦は数では決まらん・・・それを体現した存在だ。彼らはな」
言い更に
「「少数精鋭」という言葉が一番当てはまる。数が少なくともそれを不利とは思わず果敢に攻めてきた。当時の私には慢心があった、だから日本自衛隊に負けたのだ」
腕組みしつつ言い
「今度はそれを東亜連邦が間近で見る番だろう。45対60数の上では不利だろうが私はそうは思わん」
「ずいかく」の搭載艦載機機数と「グルシャ」の艦載機機数を比べ答え
「では自衛隊の勝利で?」
聞かれ
「当然だな、互いに損害は出るだろうが東亜連邦は痛い目を観るだろう。核を使えば勝てるだろうが使えばどうなるかわ貴官もわかるだろう?」
逆に問い
「もちろんです司令」
副官は答えた。このご時世核を使えば戦には勝てるだろう、だが核を使うと言うことはすなわちその国も国際的に死を意味するのだ。
「日本には戦後そして今と我々に気を使ってくれた。「我々のメンツを潰さぬように」と私は5年前のような負の感情はもうない。いや、日本と言う国の懐の広さに驚きを隠せない」
答え
「それは私も同じ思いであります。1年程前にありました。我が国のタンカー雷撃事件の際には自衛隊汎用駆逐艦「ふゆづき」が命令を無視してまで助けてくれました。当時の艦長の方はそれが原因で艦長職を解任されましたが」
悔しそうに言っている中
「一ノ瀬大佐の事か。彼かならもう現場復帰したぞ、「イージス艦」の艦長職に抜擢されてな。それと彼の経歴を調べればわかるが当時少佐だった彼も尖閣有事の際には現場にいたと陸戦隊の奴らに聞いてる。戦後に艦隊勤務に復帰して艦長に昇格していったとな。経験豊富な人間が必要だよ艦長には」
答えた。そしてもう一人の士官が報告に入ってくる。
「失礼します、報告します。駆逐艦「シーアン」「インチュアン」「ナンジン」「タイユァン」並びに遠征「115」「116」「117」共に出稿準備完了しました。」
報告を受け
「わかった、全艦に通達別命あるまで待機せよと」
士官に指示を出し
「自衛隊は踏ん張れるさ、少なくとも私はそう思っている。」
リョウ少将は答えたのだった。
次回~第5護衛隊群~を予定しています。