空母ずいかく194 THE GREAT GAME [更新停止・改修作業中]   作:特殊作戦群

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作戦の為、漆黒の大空へと飛翔したF35JB16機はとある任務を帯びてその任務を遂行すべく行動を起す。


第44話~先制攻撃~

上空

 

「{梟の目を・・・・潰す、それが貴隊の任務だ無線を封鎖し群がる鴉をすり抜け密かに接近しなければ不可能な難しい任務だが、必ず成功させて欲しい}」

 

上空に上がった「ピジョット隊」隊長機ピジョット1は先のブリーフィングで風吹艦長が言った事を脳裏に浮かべていた。そして、機のレーダーに

 

「鴉・・・・!!」

 

「{ピジョット隊、イーグル隊へ、春島上空東亜連邦機MIG35を探知}」

 

僚機にハンドサインで状況を伝え

 

「こいつは空母グルシャから上がったMIG35が25機、現在春島上空を9000メートルで周回軌道をパトロール、MIG35はもうすぐ我々の機影を捉える、だがそれは自機のレーダー能力ではない東亜連邦海軍早期警戒管制機A-50の目だ。

 

柳木三佐は呟いた。その頃春島上空

 

東亜連邦艦載機MIG35

 

「来た、空母「ずいかく」から発艦したF35?!」

 

パイロットは言い

 

「このステルス機100㌔以上離れると小鳥としか思えない、どうやら我々の南をすり抜けた?!春島上空は回避・・・・か、我々との戦闘でないとしたら狙いは一体なんだ?」

 

東亜連邦の隊長機は言い

 

「追えッ!」

 

僚機に指示を出しF-35JBの追跡を開始するのだった。

 

 

第6護衛隊群  旗艦「ずいかく」

 

CIC

 

「「ピジョット隊」「イーグル隊」予定コースに侵入」

 

「現在、春島南西200㌔」

 

「パトロール中の東亜連邦機25機が補足、追撃態勢に入った」

 

周りの報告を聞きつつ風吹一佐は

 

「{柳木三佐、神田三佐、鴉は相手にするな・・貴官らの獲物はその先の高空だ}」

 

風吹一佐はモニター見つつ思っていた。

 

 

 

上空

 

「{コンタクト、居たぞ梟だ}」

 

レーダーを見ていた柳木三佐は呟き

 

「{秋島北西50㌔高度10000メートル現在半時計周りで周回を軌道中}」

 

「{ピジョット1より全機へ、高度10000へ達せ}」

 

指示を出し

 

「{了}」

 

全機共に高空の10000メートルの獲物の所へと向かっていった。

 

 

 

 

回想

 

発艦前、ブリーフィング

 

「梟、いえA50を狙い撃つ?!、我々に先制攻撃をやれと」

 

柳木三佐は言い

 

「そうだ」

 

風吹艦長は頷き

 

「春間群島上空は空母「グルシャ」の艦載機MIG35が警戒している、そのMIG35を背後から操っているのが東亜連邦海軍早期警戒管制機A50だ」

 

ボードを叩き風吹艦長はパイロット達に説明する。

 

「A50のレーダー探知能力は300㌔これを潰さぬ限りこちらの作戦圏内は全て丸裸にさレ身動きが取れない状況に置かれる。」

 

風吹艦長が言いそれに

 

「ですが、そのA50の乗員はデーターでは16人ですよ?、そいつを先制攻撃でやれと?」

 

柳木三佐は言い

 

「各機共にウェポンベイには対空ミサイルを装備せよ」

 

風吹艦長は言ったのだった。

 

 

回想終わり

 

 

上空

 

「目標との距離まで90㌔、高度一万」

 

「{我々は戦争回避を掲げ、その為に戦い此処まで来たと思っています}」

 

「イーグル隊」隊長神田三佐も思いながらステックを握っていた。

 

 

 

 

東亜蓮歩海軍早期警戒管制機A-50

 

「5時の方向F-35、8機接近ッ」

 

レーダー要員は言い

 

ビーーーーーーーーー

 

ミサイル警報音がなり

 

「ロックオンされた!!!!」

 

 

回想

 

「専守防衛を放棄するのではないのですね」

 

神田三佐は言い、それに

 

「日本は既に武力奪還を決断したのだ」

 

風吹艦長は言い

 

「わかりました、横須賀の命令であるのならば」

 

柳木三佐が言うと

 

「これは私の作戦立案だ」

 

風吹艦長は言い

 

「はっ?!」

 

柳木三佐は訝しみ

 

「つまりは、私の命令だ」

 

きっぱりと風吹艦長は言ったのだった。

 

 

回想終わり

 

 

上空

 

ピジョット1

 

ミサイル発射ボタンに手が言っているにも関わらず、ボタンを押すのをためらう自分に驚く柳木三佐だったがその時脳裏に

 

「「迷わず撃て」、それが生きるという事だ」

「「1機も失うな」」

 

二条三佐や辻堂三佐の言葉が脳裏に蘇り

 

「「此処で我々が負ければ「日本が負ける」のだ」

 

風吹艦長の言葉が蘇り

 

「{迷わず・・・・撃つッ}」

 

柳木三佐はミサイル発射ボタンを押し、ウェポンベイから空対空ミサイルが目標A-50に向けて発射されて行く、僚機も含め計2発

 

 

東亜連邦海軍 早期警戒管制機 A-50

 

「ミサイル2基接近ッ」

「距離20㌔、チャフを散開させろ」

「ダメだ、近すぎるッ」

 

乗員達にミサイルアラートの音はまるで自分達への死への警報音に聞こえただろう

 

2基のミサイルは綺麗に上空周回しレーダー能力で広範囲を捉えていた敵早期警戒機のA-50の撃墜に成功し敵の目を潰すのに成功するのだった。




次回~空戦~を予定しています。

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