お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。
「が、我流ブルー・・・?」
「そうだ。地球の平和を守るためパトロールをしていたら不穏な気を感じて駆けつけたのだ」
「な・・・・・・」
未だに唖然としている百代たちだが一子が次第に震えだす
「どうしたワン子?あの怪しい奴を知っているのか?」
「な、な、な、なんてカッコイイのかしら!!」
「だはっ!?」
輝く眼差しで我流ブルーを見るワン子にずっこける大和
「大和。あれが噂のジャパニーズ戦隊ものなのか!」
「知るか!」
「と言うよりもどうしてマスクだけなのでしょうか?」
『マスクだけじゃかなり変質者ぽっくね?』
「うむ。スーツは洗濯をしていて着て来られなかったのだ」
『理由がかなり庶民的だー』
「そんなことはどうでもいい」
ぶわっと百代を中心に土ぼこりが舞う
「お前は私の戦いを邪魔したのだ。どう落し前をつけてくれようか・・・」
「その前に聞きたいことがある。どうして、追撃した?」
「なに?」
「なぜ、あの赤い髪の女性に追撃をしたのだ?吹き飛ばされた時点で戦いは決まっていた」
「決まってなどいない。奴はまだ意識が残っていた」
「意識があるなしの問題ではない。それに彼女は限界だった。それくらいわからない実力ではいだろう?」
「・・・・・・」
頭をかいて目をつぶる百代。一度ため息を吐いて喋り出す
「満足出来なかったからだ。私は今日、久しぶりに挑戦者と戦ったが話にならなくて欲求不満が溜まっていた。そしたら、多少は欲求を満たす強者が現れた。その欲求を全てぶつけた、ただそれだけだ」
「・・・・・・最後の物騒な言葉は気が高まってつい言ってしまった、としておこう」
「さて?なんのことやら?」
百代の態度に我流ブルーはここから立ち去ろうとする
「待て。私はお前のせいで欲求不満が治ってないぞ?どう落とし前つけてくれる?」
百代は我流ブルーが逃げないように戦闘体制をとる。それをすぐに感じ取った我流ブルーは進めていた足を止めて百代の方を向いた
「逃げようと思えば逃げられるが私のせいというならば仕方ない。一手あげよう」
「なんだと?」
「君の全力の一撃で私を地面に叩きつけることが出来れば私は君が満足するまで戦ってあげよう。私がその一撃を耐え、立って居られたら帰らせてもらう」
「な、何を言っているんだあいつは!?」
我流ブルーが百代に出した条件を聞いて驚愕する
「姉さんは武神だぞ!?例え一撃でもまともに喰らえば生死に関わるぞ!」
「確かに止めた方がいいわ」
「無謀すぎるね」
「・・・・・・」
我流ブルーの無謀ともいえる条件に周りのメンバーがそう口にする
「貴様、私をなめているのか?」
「そんなつもりはない。それでは君が私を倒した時の条件を追加してあげよう」
「追加だと?」
「ここの片づけを手伝ってあげよう」
「あっ・・・・・・」
我流ブルーに言われてようやく気付いた。マルギッテとの戦いで島津寮の庭がほぼ半壊状態だった
「・・・・・・いいだろう。私や弟達では大変そうだしな」
『いつの間にかオラ達も片づけ要員にされてやがる』
「言っとくが姉さん。手伝わないからな」
「ちっ、薄情な奴らめ。まあ1人は確保できるからよしとしよう」
そういうと百代は構えた。それと同時に我流ブルーも構える
「皆さん、衝撃に気を付けてください」
『激しいのがやってくるぜ』
「・・・・・・」
「・・・こぉぉぉぉぉ」
静寂が周りを包み込む
(何だこの違和感は?)
百代は我流ブルーが現れてから観察していた
(奴の気は普通の一般人さして変わらない。隠しているのか?それなのに隙がない)
今まで戦ってきた挑戦者は気は一般の倍以上はあった。だが、百代の一撃を片手で止めている。さらには打ち込めるタイミングが掴めないでいた
「安心したまえ。私は反撃しない。思う存分打ち込んできたまえ」
「ふん・・・・・・」
(こいつはバカなのか?それとも・・・・・・)
「川神流・・・無双正拳突き!」
百代は我流ブルーに一撃をぶつける。その瞬間、爆風が舞いあがる
「・・・・・・これで片づけ要員確保っと」
ふぅ、とため息を吐く百代。その顔はどこか残念そうな顔であった
「では、約束通り。私は帰らせてもらおう」
「!?」
百代の顔が驚きの表情へと変わった。目の前には確かに殴られたはずの我流ブルーであった
正確には5mほど離れた場所であった。百代が殴られた衝撃であそこまで行ったのであろう。
「ば、ばかな。姉さんの一撃を喰らって立っていられるなんて・・・・・・」
「た、倒れた後すぐに立ったのではないか?」
「で、でもお姉さまの一撃をまともに喰らってすぐに立った人なんて見たことないわ!」
「服には一切汚れはついておりません。モモ先輩の突きを受けきったのです」
唖然としている大和たちをよそに我流ブルーは構えを解いて歩き出す
「ま、待て!」
「・・・・・・今のは良い一撃だった。ダメージがない訳ではない。ただ私はこのレベルの一撃は喰らい慣れている。それゆえに耐えられたのだ」
「私の一撃レベルを喰らい慣れている?ということは私と同じ強さの奴がいるということか?」
我流ブルーの言葉に百代が反応する
「ああ。君は武神と呼ばれているようだが気をつけることだ。私や君以上に強い者はたくさんいる。つねに修行を怠らないように。・・・主に精神修行をね」
「なんだと?おい、それはどういう意味・・・・・・」
「では、さらばだ!シュワッチ!!」
『ウル〇〇マン!?戦隊ものじゃないのかよ!?』
「逃がすか!!」
塀を飛び越えた我流ブルーを追いかける百代だったが・・・
「・・・・・・もう気配すら感じない」
我流ブルーの姿はどこにもなかった
皆様に近況を少しご報告
私の友人からまじこい無印とSをお借りしました!
これで原作知らずで弄られることはなくなるぜ!!
とりあえず、百代ルートから行って、友人から一子とまゆっちは
感動するから最後にした方がいいよと言われたのでそうしたいと
思います。
これからも更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします。
感想お待ちしております。