真剣で最強の弟子に恋しなさい!   作:TE
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やっと更新できました。
そして新たな武士娘が登場します


BATTLE.6 川神学園と剣聖

「えっと、今日からこのクラスに転入してきました。白浜兼一です。歳は今年で19歳です。こちらの都合で1年からの再スタートですが仲良くしてください」

 

頭を下げるとクラスがざわめき出す。年上の兼一が1年に転入してきたこともそうだが、こちらの都合とういう言葉にさらに違和感を与えた。

 

「では白浜君になにか質問はありますか?」

 

「はい!趣味は何ですか?」

 

「読書と園芸ですね。前の高校では園芸部に入ってました」

 

「転入してきた理由は?」

 

「そ、それは秘密です。」

 

次々と浴びるような質問攻めになんとか答える兼一。そしてまた一人兼一に質問をするために立ち上がる。

 

『オラも質問良いか~?』

 

「あ、はいどうぞ・・・?」

 

視線の先は1人の少女なのだが両手を突き出してこちらに向けている。それは馬の形をしたストラップのようだ

 

『オラのこと、つかまゆっちのこと覚えてないか?』

 

「まゆっち?」

 

「っ!?」

 

視線を少し上げてストラップを持った少女の顔を見る兼一。目があったが恥ずかしいのか顔を真っ赤にして俯いてしまう

 

「・・・・・・!もしかして黛由紀江さん?」

 

「!」

 

「それにそのストラップは確か松風だったかな?」

 

『おお~!オラのことも覚えてくれてたのか!!』

 

兼一の言葉にぱあっと表情が明るくなる少女は黛由紀江。どうやら兼一と面識があるようだ

 

「黛さんとお知り合いみたいですね。ちょうど良かった。では白浜君の席は黛さんの隣にしましょう。」

 

「あっ、はい、わかりました。」

 

兼一は空けてもらった由紀江の隣の席に座った。

 

「久しぶりだね、黛さん」

 

「お、お久しぶりです!」

 

兼一が小声で話しかけるも動揺したのか大声で返事をしてしまう由紀江。そのせいでクラス全員の視線がこちらに向けられてしまう

 

「えっと、積もる話は授業の後で」

 

「は、はい・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わって休み時間

 

「改めまして久しぶりだね」

 

「は、はい!おおおお、お久しぶりです、しりゃひゃまさん!」

 

『落ち着け、まゆっち!名前が全然言えてないぞ』

 

ガチガチな由紀江に思わず苦笑する兼一

 

「一年ぶりかな?剣聖・黛十一段に剣術の間合いを教えてもらうために香坂師匠に連れられたとき以来だね」

 

「あ、あのときは私も勉強になりました。香坂さんのあの剣技は凄かったです。父以上に剣を極めている人は始めて見ました」

 

『もう目にも止まらない速さでびっくりしたぜ~。ちゅうか、それ以来会ってなかったのによく覚えてたな~』

 

「修行のために何度か手合わせしたし、松風のインパクトぶりがかなり印象的だったよ。それに友達のことを一年やそこらで忘れたりはしないよ」

 

「えっ・・・・・・?」

 

何故か呆然としながら兼一を見る由紀江。そんな由紀江に首を傾げる兼一

 

「し、白浜さん。い、いいい今なんて?」

 

『今、おいらとまゆっちにとって衝撃的な真実を聞かされた気がするんだが・・・?』

 

「えっ?『松風のインパクトが印象的だった』のこと?」

 

「そ、そのあと!」

 

「『友達のことを忘れてリはしない』?」

 

『まゆっち!やっぱりオイラ達の聞き間違えじゃなかったぜ』

 

「わ・・・・・・」

 

「わ?」

 

「私と白浜さんって、友達だったのですか!?」

 

由紀江の大声がクラス中に響き渡る。それほどの驚愕なことだったようだ。

 

「ぼ、僕はそのつもりだったんだけど・・・・・・」

 

『でもよでもよ!まゆっちと白浜っちが友達となった過程がまったくなかったじゃんか』

 

「一緒に修行したり、ご飯も食べたし。あっ!メアドも交換したよね!友達になるには十分じゃないかな?」

 

「た、確かにそうかもしれません。」

 

『すげーぞ、まゆっち!超急展開だ!』

 

深刻な表情で考え込む由紀江に兼一は表情を曇らせる

 

「ごめん。一度しか会ってないのに友達面とかして迷惑だったよね・・・?」

 

「ええっ!?」

 

『やべーぞ、まゆっち!まゆっちが早く答えねえから白浜っちがネガティブになっちまってるぜ!』

 

「ち、違いますよ白浜さん!そんなことあるわけないじゃないですか!」

 

慌てて否定する由紀江。兼一はそっと右手を突き出した。

 

「だから改めて、僕と友達になってくれませんか?」

 

「!は、はい!」

 

由紀江は突き出した兼一の手を握ると嬉しそうな表情をして答えた

 

『やったぜ、まゆっち!新たな友達をゲットだぜ!』

 

「はい!これで9人目のお友達です!」

 

『目指せ、友達100人!』

 

「はははっ・・・・・・んっ?」

 

盛り上がる由紀江を見ていると何やら騒がしい事に気づく

 

「グラウンドで何かやっているみたいだけど?」

 

「あっ、それは多分決闘をしているんだと思います」

 

「け、決闘?」

 

物騒な言葉に兼一はグラウンドを見る。どうやらリレーを行っているようだ

 

「この川神学園は争い事が起きると決闘という形で勝敗を付けているんです。もちろん、大事にならないよう教師の立ち合いにて行ってます。種目も生徒たちが決めているんです」

 

『決闘はほぼ毎日行われているんだぜ?どんだけ過激な学園なんだよって感じ』

 

「す、凄い学園だねここは。あっ、そうだ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」

 

「はい。なんでしょうか?」

 

「島津寮ってどこにあるか知らない?今日からそこに入ることになっているんだけど・・・・・・」

 

「島津寮ですか!?」

 

兼一の言葉に由紀江はまた驚きの表情を見せる。だが、少し嬉しそうであった

 

「私もそこに住んでいるんですよ!」

 

『これはもはや運命的な出会いってやつか~?』

 

「ホント!それじゃ案内を頼みたいんだけど・・・・・・」

 

「もちろんです!むしろこちらからお願いしたいくらいです!」

 

「ありがとう、黛さん。お願いするよ。あっ、僕学園長に呼ばれてるからその後で良いかな?」

 

「は、はい!」

 

兼一は由紀江と一緒に帰る約束をして教室を後にした。




まゆっちこと黛由紀江が初登場です。
設定はちょっと無理矢理感があるかもしれませんが気にしないでもらえれば嬉しいです。

感想お待ちしております。




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