クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Another Story   作:クロスボーンズ

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第3章 共に生きる者達
第15話 不協和音 前編


 

夜も更けた頃のアルゼナル。司令室ではジル司令、サリア、メイ、マギー、ジャスミン、そしてバルカンが集まっていた。

 

「三度の戦闘でこの撃墜数。結構結構」

 

ジル司令の手元には戦闘報告書が握られていた。

 

「今まで誰も動かさなかったあの機体をねぇ」

 

「多分。ヴィルキスがアンジュを選んだんだと思う」

 

「ヴィルキスが?」

 

「なら始めるとするか。リベルタスを・・・」

 

リベルタス。その言葉を聞いた皆の表情は緊張した。

 

「不満か?サリア」

 

「・・・すぐに死ぬわ。あの娘。不協和音だし」

 

3回目の出撃の際、アンジュは一人でドラゴンの

大半を狩りとった。時には他のメンバーが狙っていたドラゴンを横取り。時には他人の機体を押しのけて。時には命令を無視して。

 

「みんなの隊長と、可愛い新兵二人を殺した大悪党だ。怨まれて当然だろうね」

 

「私なら上手くやれる!私なら!もっとヴィルキスも乗りこなせて見せる!なのになんで!?」

 

「適才適性ってやつだ」

 

ジルがタバコを吸いながら答えた。

 

「それでもし、ヴィルキスに何かあったら!」

 

「その時はメイが直す!命をかけて!それが私達の一族の使命だから」

 

メイが明るく、だけど何処か決意を秘めた表情で

答える。その表情にサリアは何も言えなくなる。

 

「お前はお前の役割を果たすんだ。いいね、サリア」

 

ジル司令がが優しく語りかけた。それにサリアは

静かに頷いた。

 

「いい子だ」

 

そう言うとジル司令はサリアの頭を撫でた。

 

「それとサリア。シルフィーの様子はどうだ」

 

「あまり自分から他のメンバーと馴れ合おうとしないだけね。戦闘の際も、基本的に人のいないところでドラゴンを狩ってるし。多分ナオミだけだと思う。今の彼女が心を許してるのは」

 

「でもあの娘。ちょっと変な所があるよ。機体の整備も【自分の機体は自分で整備する。他人には触って欲しくない】って言って、全然触らせてくれないし」

 

メイが付け加える風に言う。あの機体は専用のコントロールユニットがないと一切の動きが停止される。その為内部構造などを知る機会がない。燃料

なども自分自身で注入している。

 

「あの年齢で何処かの組織のスパイ。昔の映画も

ビックリだねぇ」

 

「まぁいい。デメリットの危険を犯さずメリットは得られない。あいつの機体とあいつの腕。利用価値はある。ならば多少の危険は犯す覚悟がないとな」

 

そういうとジル司令はタバコに火をつけ、一服した。

 

「これから忙しくなるねぇ」

 

「くれぐれも気取られるな。特に監察官殿には、

では解散とする」

 

そう言うと解散となり、サリアとメイとマギーは慎重に扉を開け辺りを警戒しながら部屋を後にした。

 

「いい子だ・・・か。全くずるい女だねぇ」

 

部屋に残っていたジャスミンがバルカンの頭を撫でた。その仕草は先程ジル司令がサリアの頭を撫でた時と同じであった。

 

「なんだって利用してやるさ。気持ちも、命も、何だって。地獄になら、とっくに落ちているんだからな・・・」

 

そう言うと吸っていたタバコを義手で握りつぶした。

 

 

 

 

 

 

次の日。本日はアルゼナルでのキャッシュの受取日である。第一中隊のメンバーが皆キャッシュを受け取りに窓口にまで足を運んでいる。

 

「撃破、スクーナー級3、ガレオン級へのアンカー打ち込み。そこから弾薬、燃料、装甲消費を差し引いて、ロザリー様の今週分のキャッシュは18万です」

 

キャッシュの受け取り皿が窓口の隙間から滑り込んできた。

 

「ちっ!これっぽっちかよ」

 

「十分だよ。私なんて一桁なんだし」

 

ここアルゼナルのメイルライダー達は、自分の乗るパラメイルの費用は自分で負担する。弾薬。燃料。装甲の修復。それら全て実費である。

 

基本的に突撃兵は危険ながらドラゴンと多く会敵できるハイリスクハイリターン。砲兵は背後で突撃兵よりは安全。その分ドラゴンはおこぼれ狙いのローリスクローリターンである。こうなるとライダー自身の腕も問われてくる。

 

「ヒルダはどうだった?」

 

ヒルダは二人に自分の報酬を見せつけた。その厚さはそれなりにあった。少なくても3桁はある。

 

「おおっ!」

 

ロザリーとクリスも、驚きの声をあげた。

 

「今週分のキャッシュ550万キャッシュです」

 

550万。その金額のデカさに皆の視線が注目した。金額の受取人はアンジュである。

 

「アンジュやるぅ」

 

「大活躍だったものね」

 

ヴィヴィアンとエルシャは褒めるが、それに対してクリスとロザリー。そしてヒルダは憎々しげに見ていた。

 

「今週のキャッシュは、借金の10分の9を差し引いて、19万キャッシュです」

 

借金。その言葉に皆の視線が注目した。受け取り主はシルフィーだ。理由は簡単。シルフィーはアンジュの二度目の戦闘でグレイブを大破させている。

その分の借金だ。

 

「シルフィー。お前借金持ちになっちまったな!」

 

「大丈夫だよシルフィー。きっと返せるよ・・・

多分」

 

ロザリーの嘲笑も、ナオミの励ましも特に気にせず、キャッシュを取ろうとする。すると突然受け取り皿が窓口の奥へと戻された。

 

「申し訳ありませんシルフィー様!少々お待ちください!!」

 

やがて窓口からそれなりのキャッシュの束が置かれた。

 

「シルフィー様の借金は臨時ボーナスで全額返済されておりました。改めてシルフィー様の今週のキャッシュは、190万キャッシュです」

 

「ボーナス!?」

 

その場にいた皆が疑問に思っていた。それに答えるかの様に窓口は語り始めた。

 

「シルフィー様が撃墜されたパラメイル。あれの

ボーナス分です。それによって全額返済されております」

 

あの時、突然襲いかかってきた無人パラメイル。

それらを倒したのはシルフィーと謎の二機だけである。その為ボーナスがシルフィーだけなのも皆が納得した。

 

「なんだよ。面白いと思ったのになぁ」

 

ロザリーが愚痴る。

 

「次は私の番だね」

 

そう言うとナオミは窓口の受け取り口へと歩いた。

 

「今週のキャッシュは。借金の10分の9を差し引いて、8万キャッシュです」

 

そう言われると窓口からは薄っぺらな紙が8枚出された。

 

「・・・借金?ええっ!?どういう事ですか!?」

 

「ナオミ様のパラメイルの修理費です。尚、借金は残り428万キャッシュです」

 

「・・・ヨンヒャクニジュウハチ

マンキャッシュゥゥゥッッ!!?」

 

普段の彼女からは予想も出来ない声でナオミはその場にへたり込んだ。

 

「はい。こちらが明細となっております。どうぞお受け取りください」

 

受付の人の明るい声も、今のナオミには届いていなかった。彼女は虚空を只々眺めていた。その目の

焦点は定まっていない。

 

「まぁ借金王。本来の総額なら私より稼いでるんだ。きっとなんとかなるだろ」

 

「大丈夫よナオミちゃん!きっと全額返せるわ!!・・・多分」

 

余りにも可哀想すぎて、皆が憐れみの視線をナオミに向けた。彼女は以前にも借金を背負った事がある。その時はシルフィーの教育係となる事でなんとか全額免除されたが、流石に今回無理だろう。

 

ナオミはこれから、借金を返すまで報酬の9割を

持っていかれるのだ。

 

「私のライダー人生、お先真っ暗だよぉ〜」

 

金切り声にも似た叫びで、ナオミは叫んだ

 

 

 

 

こうして皆がキャッシュを受け取り、ロッカールームを目指した。そしてロッカールームにて。皆がライダースーツからアルゼナルの制服へと着替えようとする。

 

「!」

 

アンジュが自分のロッカーを開ける。するとそこにはボロボロに引き裂かれたアルゼナルの制服があった。

 

「うっわぁ。ヒッデェ」

 

「また貴女達の仕業ね」

 

一体誰がやったのか。サリアには大方検討はついていた。アンジュの背後でロザリーが笑いを堪えている。

 

「さぁ。なんのことやら」

 

アンジュはその制服に着替えた。次の瞬間、ナイフを取り出しロザリーのライダースーツに斬りかかった。結果、ロザリーのライダースーツは胸のところがこんにちは状態となった。

 

「なっ!このアマ!!」

 

ロザリーがアンジュに掴みかかる。しかしアンジュはそれを払いのけると、ロッカールームを後にした。

 

 

 

食堂にて。エマ監察官がマナを使いある人物と会話していた。

 

「本当に大丈夫なのか?

 

「もう、パパは心配性なんだから。仕事も覚えたし、ノーマ達の扱いにも慣れたわ」

 

「だけどなぁ」

 

「大丈夫よ。私が目を光らせてる限り、変な事をするノーマなんて1匹たりとも・・・」

 

いました。目の前に。アンジュである。例のボロボロに切り裂かれた制服を着て、周囲の視線を一切気にせず普通に歩いている。

 

【ブーー!!!】

 

古典的な漫画の様に勢いよく飲んでいた紅茶が吐き出され、マナのスクリーン越しに父親が少し引いていた。

 

「ちょっと貴女!何その格好!?」

 

「制服ですが」

 

当たり前の事の様にアンジュは答えた。

 

「基地内の秩序を乱す様な服装は認めません!今すぐ直すか、新しいのを買いなさい!大体恥ずかしくないの!?」

 

「監察官殿は虫に裸を見られて恥ずかしいと思われるのですか?」

 

そう言うとアンジュは廊下の奥へと歩いて行った。

 

 

 

 

ロッカールーム。既にシルフィー達は着替え終わっており、その場にはいなかった。現在ロッカールームにいるのはロザリーとクリス。そしてヒルダだ。

 

「・・・痛っ!」

 

絶賛ロザリーを痛めているもの。それは縫い針だ。現在アンジュに切断されたライダースーツの修復作業に取り組んでいる。普段裁縫などをしない為か、かなりの苦戦を強いられているみたいだ。

 

「新しいの買う?」

 

「そんな金ねぇよ!」

 

クリスの提案をロザリーは一蹴した。

 

「それにしてもあのアマ!もっと徹底的に痛めつけないといけねぇな!・・・後シルフィーも!」

 

「えっ?シルフィーも?」

 

クリスが困惑する。シルフィー自身ロザリーには特に何もしていないからだ。唯一した事と言えば、以前ロザリーがちょっかいを出した結果、グーパンした事だけだ。

 

「だって新人のくせに私より多く稼いでるんだぜ!信じられるか!?ナオミは仕方ないとして・・・」

 

「でもそれはロザリーの腕の問題だと思うけどな」

 

「うっ、うるせぇ!とにかくシルフィーも対象だ!だがあくまでメインはあのアマだ!シルフィーはついでだ!」

 

「わかった。泣いて許しを乞うまで、徹底的にやろうね。ヒルダもやろうよ」

 

「・・・ああ」

 

素っ気ない返事をした後、ヒルダはロッカールームを後にした。

 

「・・・そっとしておくか。ゾーラお姉様が死んで、一番悲しんでるのはヒルダだもんな。私達の

手で、お姉様の仇を討つんだ。ヒルダの分もな!」

 

「うんうん!」

 

結局クリスも乗せられた。

 

 

 

次の日。第一中隊のメンバーはパラメイルのシュミレーター訓練をしていた。

 

ロザリーは強力な下剤入りのボトルをアンジュのボトルとすり替えると、物陰に隠れて様子を探った。因みにシルフィーのボトルにもアンジュ程ではないが下剤を仕込んだ。ちょっとした嫌がらせのつもりなのだろう。

 

やがてアンジュがシュミレーターを終え、出てきた。側に置いてあるボトルに手を伸ばす。

 

そのボトルの水を口に入れた瞬間、アンジュの動きが止まった。物陰に隠れていたロザリーを発見する。

 

次の瞬間、アンジュがロザリーにキスをした。口の中の水を移す様にだ。

 

【ゴクン】

 

「てっテメエ!何しやが・・・」

 

次の瞬間、強烈な腹痛がロザリーに襲いかかった。顔色を変え慌てて脱衣所のトイレへと駆け込む。

 

暫くして、出すものを出したロザリーが個室から出てきた。

 

「ちきしょう。あのアマ。まじで許さねぇ・・・」

 

「ねぇロザリー、シルフィーの事だけど」

 

「おっ!あいつも飲んだのか!?下剤」

 

「それが・・・」

 

再びシュミレーター場へと足を運ぶ。するとそこにはシルフィーがいた。今はタオルで汗を拭いている。

 

「おっ!あいつ飲むぞ!」

 

ロザリーが期待の眼差しでシルフィーを見ている。やがて彼女はボトルの水を飲み込んだ。

 

「飲んだ!あいつも飲んだ!さてどんな風に慌てるかな!?」

 

「・・・」

 

だがそんな期待と裏腹に、シルフィーはそれを少し飲むと何事も無くシュミレーターを再開させた。

 

「・・・えっ?あいつなんで効かないの?」

 

あまりにも意外な事にロザリーはあっけに取られた。

 

「ロザリーがトイレにいた時、既に一度飲んでたけど、特になんの異変も見えないよ」

 

「あっれ?おかしいな。下剤入れ忘れたかな?」

 

そう言うとシルフィーのボトルの元に駆け寄り、

ボトルを持ち上げた。

 

「確かに入れたと思うんだけどな」

 

試しにロザリーはそのボトルの水を少し飲んだ。

 

「・・・」

 

飲んでみたが、特になんの変化もなかった。

 

「あれ?おかし・・・」

 

次の瞬間、ロザリーの顔色が一気に悪化した。

 

「ロザリー?どうしたの?」

 

疑問に思い尋ねるクリスを他所に、ロザリーは再びトイレへとダッシュで駆け込んだ。

 

暫くして、再びロザリーがトイレから出てきた。

出すものを出し尽くして疲れきった顔である。

 

「はあっ。はあっ。はあっ。なんであいつは下剤を飲んでも平気なんだ?」

 

「鈍いんじゃないかな?」

 

「そんなのありかよ」

 

「ねぇ。ロザリー。やっぱりシルフィーはやめようよ。なんか罪悪感が激しいよ」

 

二人が気に入らないのはアンジュである。シルフィーは特に二人に何かをしたわけではない。なのにこの様な事をする。まるでいじめっ子の気分だ。

 

「そうだな。まずはアンジュをやる。シルフィーは一旦保留だ」

 

そう言うとロザリーは憎々しげに扉の先を睨んだ。その先にはシャワー室がある。現在アンジュはシャワーを浴びてる最中だ。

 

「あの腐れアマ。まじでどうしてやろうか」

 

「ん?これって・・・」

 

クリスがあるものを見つけた。それは下着であった。

 

「おい!これって!」

 

しかもただの下着ではない。布地の面積が少ない。これを勝負下着と言わずなんと言えばよいのだろうか。

 

「まじかよ!あいつこんなもん履いてやがんのか!とんだアバズレじゃねぇか!そうだ!これを廊下に張り出して、生き恥晒してやろうぜ」

 

不意にシャワー室の扉が開かれた。そこにはその下着の所有者がいた。しかし二人はそれに気がついていない。

 

「いいね。ブスブス雌豚の色ボケビッチパンツ。晒し物にしてやろう」

 

「おおクリス!いいセンスしてんな!脳内ピンクなブス雌豚の色ボケビッチパンツ。晒し物にしてやる!」

 

「もう一度言ってくれる?」

 

「脳内ピンクなブス雌豚の色ボケビッチパ・・・」

 

二人が声の主に驚くが時すでに遅し。皆の者!退散だ!荷物は捨てていけ!

 

「はーい。脳内ピンクなブス雌豚の色ボケビッチでーす」

 

ロザリーとクリスの背後にエルシャがいた。腕をパキパキと鳴らしている。口調は普段と表面状は変わりないが、その言葉の奥深くからは鬼神にも勝る怒りが込められていた。

 

「ウフフフフフフフフ」

 

決して笑顔を絶やさず、一歩、また一歩とロザリーとクリスの元へと近づいて行く。

 

「いや、これは、その・・・」

 

後ずさる二人の背中に何かが触れた。それは壁で

あった。

 

「あらあら。もう逃げられないわねぇ」

 

「そ・れ・じ・ゃ・あ」

 

エルシャが二人のライダースーツを掴んだ。

 

「エルシャラリアット!!」

 

【ボキボキ!!】

 

「ギャッー!!」

 

「エルシャパイルドライバー!!」

 

【バリバリバリ!!】

 

「痛い痛い痛い!!」

 

「エルシャスペシャル!!!」

 

【ドガ!バギ!ベギ!ボガ!ブゴ!】

 

「ギブギブギブギブ!!もう許してぇ!!!」

 

「あらぁ。まだまだゆっくりしていいのよ?ウフフフフ」

 

二人が泣きながら許しを乞うが、今のエルシャにそんなもの通じはしなかった。おそらく今のエルシャならアルゼナル全員が束になってかかっても皆返り討ちだろう。逃げようとした二人の足を掴むと、奥へと向かった。

 

【ガリガリガリガリガリガリ!!!】

 

やがて脱衣所からは、破壊音にも似た音だけが響き渡っていた。

 

「ねぇナオミ。なんだが物騒な音がするんだけど」

 

「・・・何も聞かない。何も聞こえない」

 

「ねぇねぇ二人とも!この後ジャスミンモール行こー!」

 

突然ヴィヴィアンが二人を買い物に誘った。こうして連られる形でシルフィーもシャワー室を出た。脱衣所は書くのも躊躇われる酷い惨状となっていた。

 

「あらぁ。汗でびっちょり。もう一度洗い流さないと。ヴィヴィちゃんにシルフィーちゃんにナオミちゃん。三人共、ちゃんと身体を吹くのよ。じゃないと湯冷めしちゃうわよ」

 

そう言うとエルシャは上機嫌でシャワーを浴びに

入って行った。

 

我々は忘れない!ロザリーとクリスという尊い犠牲を!(生きてます)

 

「まぁ二人とも!早くジャスミンモールに行こうよ!」

 

ヴィヴィアンに急かされる形で、二人は着替えを済ませた。ナオミが二人の心臓と脈を確かめた。

幸な事に二人ともまだ息があった。

 

二人をベンチの上に寝かせると、三人は脱衣所を後にした。

 

暫くしてアンジュがシャワー室から出てきた。隣の惨状など御構い無しに例のぼろぼろの制服を着込む。すると服の胸部分が破れた。

 

「はぁっ・・・」

 

アンジュは一つ溜息をすると、その場を後にした。

 





ナオミ=クロウ・ブルーストだと私の中で決めています。

以前言ったかも知れませんが1億キャッシュは流石に御都合主義を使わざるを得ない。

にしても、普段穏やかな人ほど怒らせると怖いとはよく言ったものですね。

皆さんも相手が穏やかだらけといって調子にのり
すぎない様にしましょう。
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