クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Another Story   作:クロスボーンズ

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第30話 人ならざる化け物

 

 

夜となった。アンジュリーゼの処刑会場ではアンジュが罪人の服で晒

し者にされていた。両腕には手枷がつけられており、アンジュを拘束していた。

 

そしてその隣にはノーマ根絶法に基づき、モモカさん。シルフィー。そしてナオミが晒し者となっていた。

 

アンジュの体にはシルフィー以上の傷跡が付いており、それが生々しくアンジュの受けた暴行について語っていた。

 

「これは私を馬から落とした罪!」

 

「ぐうっ!」

 

「これは私を歩けなくした罪!!」

 

「ああっ!」

 

「そしてこれが生まれてきた罪!!!」

 

「がはっ!」

 

シルヴィアはアンジュに対してのみ暴行を加えていた。これは処刑執行ではなく、完全に私念によるものであった。

 

「シルヴィア様!もうやめてください!こんな酷い事は!」

 

モモカさんが必死に頼む。しかしシルヴィアはそんなモモカさんを睨みつけながらまくし立てた。

 

「酷いこと?このノーマが!汚らわしくて暴力的で反社会的な化け物が!私のお姉さまだったのよ!これ以上に酷い事がこの世にあると言うの!?謝りなさい!私がノーマだから悪いんです!ごめんなさいって!」

 

「シルヴィア様の言う通りだ!」

 

「私達の人生を返せ!」

 

アキホ達を中心に会場からアンジュに対しての罵声が響いた。

 

「モモカ。君には感謝している。我々に断罪の機会を与えてくれた事に」

 

「えっ・・・」

 

ジュリオの言葉はモモカには意味がわからなかった。

 

「アンジュリーゼをアルゼナルに送り込んだまでは良かった。後は勝手に死ぬはずだった。私達はその報告を待つだけだった。なのにこいつは死ななかった!生きていてはいけない存在なのに!そのためにわざわざ芝居までうたなければならなかった」

 

「一介の侍女が世界の果てに追放された存在にこうも簡単に会えるわけがないだろう?モモカ。お前は利用されたんだよ。私達にな。お前達のシルヴィアのために戦ってきた姿は、実に滑稽だったぞ」

 

「そっ・・・そんな・・・」

 

モモカさんは、自分のせいでアンジュがこんな目にあっている現実に絶望した。

 

「このノーマのせいで私達の母ソフィアは死んだ!諸君!このような穢らわしいノーマの存在を、許してはいけない!!アンジュリーゼ。かつてお前が

言っていたノーマの根絶された素晴らしき世界。

それを実現する法に従って、お前を処刑しよう!」

 

「ははっ。惨めね!」

 

「私達を騙していた罰よ!」

 

アンジュのクラスメイトが罵倒する。

 

「なんで・・・なんで私が処刑されなければならないのよ!何の罪で!」

 

するとアンジュに生卵が投げられた。投げた主は

アキホであった。

 

「黙れノーマ!私に何をしたのか!忘れたとは言わせないわ!」

 

「ちょっと足払いして笹巻きにしただけでしょ!」

 

「そんな・・・酷い・・・」

 

「別に死刑されるような罪じゃないわ!」

 

「それは人間の場合だ!お前はノーマだろ!」

 

「そうだ!お前は人間じゃない!」

 

「アンタらはノーマ!それだけで死ぬ理由は十分

なのよ!」

 

「そうだ!ノーマを殺せ!」

 

「殺すんだ!1秒たりとも生かしておくな!!」

 

「そんな!アンジュリーゼ様のおかげで、私は幸せになれたんです!なのに!なんで・・・この様な事が!」

 

モモカさんがただ一人、アンジュを弁護するが民衆はそんな事は御構い無しだった。

 

「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!我々を騙してきたアンジュリーゼを殺せ!そして

ノーマは皆殺しにしろ!」

 

遂に会場からは殺せコールがかかった。

 

「そんな!アンジュリーゼ様は何も悪くありません!なのにどうして!・・・どうしてアンジュリーゼ様だけがこんな酷い目に・・・!」

 

「モモカ・・・それにシルフィー。ナオミ。貴女達と・・・あそこにいた人達だけね。ノーマだとか

人間だとか関係なく、私を認めてくれたのは・・・」

 

アルゼナルの第一中隊を思い出す。サリアを。ヒルダとロザリーとクリスを。ヴィヴィアンとエルシャを思い出す。

 

「三人とも・・・ごめんなさい。私のせいでこんな事に」

 

「アンジュリーゼ様・・・」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

3人とも何も言えなかった。気にしないで、大丈夫。そう言おうにも、状況はあまりにも絶望的で

あった。

 

「さて。ここでアンジュリーゼ処刑の前祝いとして、本日見つかったノーマに対しての投票結果を発表しよう。投票は・・・全会一致による、この者たちの処刑だ!」

 

「イエエェェイ!!」

 

観客達が騒めき始めた。何が投票だ。始めから仕込みは万全であったのだろう。

 

「初めにその白髪からにしよう。先程からこちらを睨みつける様なその目つき。気に入らん!」

 

シルフィーが選ばれた。首輪を引っ張られ、ステージへと放り出される。

 

「どうしたノーマ?目だけか?ほら。抵抗や命乞いの一つでもしてみせ・・・」

 

兵士が頭を脚でぐりぐりし始めたその瞬間、シルフィーは突然頭を持ち上げた。頭の上に脚を乗せていた兵士は横転する。

 

「痛てて。この化け物がぁ!!」

 

シルフィーの腹部に蹴りが入る。彼女はその場に

蹲る。直ぐに二発目が放たれ、彼女は床へと倒れ込んだ。そして兵士数名よるリンチが始まった。

 

「この化け物が!!人間様に歯向かおうなど!浅ましいんだよ!」

 

「とっとと死ね!死んでしまえ!!」

 

「こんな奴は早く殺してしまえ!!」

 

【ザクッ!】

 

銃剣がシルフィーの右肩に突き刺された。傷口からは赤い液体が流れてていた。会場からは色々なものが投げつけられてきた。空き缶。空き瓶。お菓子の残骸など、色々と投げつけていた。

 

「やめて!やめて!!」

 

「貴女達!やめなさい!」

 

ナオミやアンジュが必死に叫ぶが誰もやめようとはしない。観客の中には、マナを使った写真撮影などを行なっている者さえもいた。

 

(これが平和と正義を愛するミスルギ皇国の人間だと言うの?豚よ!こんなの!言葉の通じない豚以下の存在よ!!)

 

(こんな・・・こんな人達の世界をを守るために、

私達は戦ってるって言うの!?)

 

「早く殺せよ!」

 

「マナッターやマナスタグラムに載せて拡散して

やるよ」

 

ノーマを殺す事にこいつら豚以下の連中はなんとも思っていないらしい。アンジュとナオミが同じ考えに辿り着いた。

 

(こいつらは狂っている!)

 

「アンジュリーゼ!見ているがいい。お前と同じ

ノーマの殺される様をな」

 

シルフィーは引きずられる形で断頭台へと向かわされていた。全身ボロボロになり、更にミスルギに来てからの体調不良も重なり、身体は最早限界であった。

 

(駄目だ。私はここで、死ぬのか・・・)

 

首を固定される。するとこれに何処か違和感を感じた。

 

(何だ、この感じ・・・そうだ、確か前にも同じ様な事が・・・)

 

何故か彼女の中に、この仕打ちを昔受けた記憶が

湧き上がった。それだけではない。何故か脳裏にシオン達の顔が浮かんだ。フリードが。エセルが。ドミニクが。カリスが。そしてミリィが浮かんだ。

 

それだけでは無い。フードに隠れて見えないが、

謎の男の顔も脳裏に浮かんでいた。

 

(なんだこれ・・・走馬灯?でもこの人はいったい・・・いや、どうでもいい。私はここまでか。ここで・・・)

 

(ははっ。もし、もしあの島でシオン達と一緒に行っていたら、こうなる事はなかったのか・・・別の道があったのかもしれない・・・)

 

(もし、エセルの誘いを受けていたら、違う人生が

そこには広がっていたのかもしれない・・・もし、

こんな結末だと知っていたら・・・)

 

(私は、少しだけ後悔している・・・)

 

薄れゆく意識の中、ナオミが自分の名を叫んでいる声が響いた。断頭台の刃が振り下ろされようとしている。

 

そしてこの時、シルフィーの心の中で、何かが溢れた。コップに入りきらない水が溢れるのと同じ感覚で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ヒューーーーポキッ】

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

観客達が皆言葉を失った。シルフィーの首めがけて下された刃は、シルフィーの首に触れた途端、ガラスの様に砕け散った。

 

次の瞬間、シルフィーがギロチン拘束を引きちぎった。

 

その目は紅色に染まっていた。更にその背中からは黒い翼と白い翼が生えてきた。

 

片方は天使の羽の様な純白の翼。そしてもう片方は、悪魔の羽の様な漆黒の翼であった。更には龍の尾の様なものもそこには存在していた。その皮膚は鱗の様なものが敷き詰められていた。

 

その見た目は、少なくても人間ならざる歪な姿であった。

 

「死ね」

 

シルフィーがそう言うと、近くにいた兵士の一人に右手を翳した。次の瞬間、兵士の身体は突然燃え上がった。

 

「あーっ!あーっ!熱い!熱いぃ!!誰か!誰か!!!」

 

兵士は床にのたうち回っていた。必死に火を消そうともがくが、火は意思を持っているかの様に消える気配は一切ない。

 

「誰か、助け・・・て」

 

兵士は息を引き取った。生きたまま焼かれる想像をはるかに超える苦痛を受けながら、一分ほど床でのたうち回っていた。

 

「・・・・・・・・・」

 

皆が呆気にとられていた。目の前で起きた現状に

思考が理解に追いついていなかった。

 

「ぎゃああああぁ!!!」

 

「あああっ!!ああっ!!」

 

再び絶叫が聞こえた。今度は一人ではない。複数人であった。その後再び絶叫が響いた。今度は2回目よりもさらに数が多い。

 

「き・・・キャアアアァァ!!!」

 

誰かの叫びを皮切り、観客達は我先にと出口目掛けて逃げ出した。

 

「おい!どけ!俺が先だ!」

 

「黙れ!俺の方が先だ!」

 

「ちょっと!私が先よ!」

 

会場は、ノーマの悪い空気を外に出さない建前で、出入り口などの扉が鍵をかけられ、固く閉ざされていたのだ。

 

ステージからは兵士達の断末魔と絶叫が聞こえてくる。

 

「おい!鍵は誰が持ってる!早くよこ・・・」

 

逃げ出そうとしていた連中の内、先陣を走っていた連中の身体が突然燃え始めた。ステージを見ると、シルフィーが彼等に右手を向けていた。

 

その口元は笑っているかの様に見えた。

 

「熱い!熱いぃ!誰かぁ!助けてくれぇ!」

 

「こっち来んな!あっち行け!!」

 

会場は大混乱であった。そんな中、リィザは物陰へと隠れていた。

 

(・・・!!あの子!まさか!!・・・急いで確認

せねば!)

 

リィザは何かを思い出したみたいな表情を浮かべた。シルフィーに存在を認知されない様に奥深くへと隠れる。

 

「な、何だこれは・・・」

 

マナネットを通して見ていた人々も絶句する。目の前の光景は正に地獄絵図であった。会場は黒煙と炎と悲鳴に包まれていた。

 

一人、また一人と、生きたまま焼かれる人間が画面に映り込んだ。立ち込める黒い煙。そしてそんな中を、シルフィーが佇んでいた。その姿は黒煙を浴びた為に、真っ黒であった。

 

この光景をマナで見ていたエンブリヲはら珍しく

感情を剥き出しにしていた。マナのモニターに

拳を叩きつける。

 

「くっ!リラめ!まさかここまでの勝手をするとは!!」

 

 

 

 

 

「モモカ!ナオミ!目を閉じて!見ちゃダメよ!」

 

吊るされている3人は必至に眼を閉じていた。

 

悲痛な断末魔が絶える事なく聞こえてくる。一人、また一人と人が死んでいく。先程まで散々好き勝手言ってた連中であり、正直殺意も感じていた。

 

それがこうも簡単に。見えない力によってあっさりと。見てて嬉しいものではなかった。

 

「アンジュ!」

 

突然声をかけられた。その方角を向き、目を開けた。何とそこにはタスクがいた。

 

「タスク!?何でここに!?」

 

「話は後だ!隣の二人はアンジュの知り合いなんだろ。待ってて。今助けるから!」

 

そう言うとタスクは鎖を溶かす為に、持ってきた

硫酸を少量垂らした。しかし鎖はなかなか溶けなかった。

 

するとシルフィーがアンジュ達の方を向いた。

 

「くっ!化け物め!」

 

タスクが銃を放った。しかし弾丸はハエをはたき

落とすのと同じ感覚で落とされた。

 

「やめてタスク!彼女はシルフィーよ!」

 

タスクは銃を構えて威嚇する。意味の無い行為であるにしても、抵抗せずにはいられないのだ。するとシルフィーが右手をタスク達に翳した。

 

(!殺される!!)

 

四人とも咄嗟に目を瞑った。

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・・・・?」

 

しかしいつまで経っても熱が来なかった。恐る恐る目を開けてみる。

 

すると三人を拘束していた枷が焼かれていた。熱による熱さも痛さを感じなかった。やがて鎖は熱によって溶け、三人は自由となった。

 

「シルフィー。貴女・・・」

 

「・・・」

 

彼女は何も言わずにある方角を向いた。そこには

自分一人では何もできない兄妹同士が寄り添い、

失禁していた。

 

「やっ、やめろ!私達は皇族だぞ!私達を殺すと

いうことは・・・」

 

ゆっくりと垂れ下げていた右腕を再び持ち上げる。

 

「やめて!助けて!!お姉さま!!」

 

「た、助けてくれぇ!!」

 

最早二人にプライドなど、残ってはいなかった。

助かる為なら先程まであれ程侮蔑していた存在に縋ってくる。無様で滑稽で惨めでしかない。

 

躊躇いもなく腕をあげる。

 

その時であった。突然天井が崩れ落ち、そこから

6つの黒い人影が降り立った。シオン達だ。6人は

脇目もふらずにシルフィーを取り押さえている。

 

「やめろシルフィー!これ以上はやめるんだ!!」

 

しかし彼女は躊躇いもなく尾で払いのけると、シオンに殴りかかった。シオンの身体が軽く吹き飛ぶ。なんとか受け身を取り、衝撃を和らげる。

 

「間違いない。暴走状態だ」

 

「みんな。下がって。私がやる」

 

そう言うとドミニクは指をクイっと上に持ち上げた。

 

その途端、シルフィーを中心とした地面が隆起を起こし始めた。周りの地面が高く聳え立った。それは瞬く間に彼女を閉じ込める檻へと変化した。

 

「・・・」

 

シルフィーが檻に右手を翳す。すると彼女を閉じ込めた檻は瞬く間に火の海への変化した。土は乾き、脆くなった箇所から崩壊を始めた。

 

「駄目。あのままだと多分。全部燃やし尽くす」

 

「・・・仕方ない。私がやろう」

 

シオンが腰の鞘から刀を抜いた。模造刀なんかでは無く、本物の居合刀であった。

 

「シルフィー!せめて安らかに・・・」

 

その時であった。

 

【ヒュン!】

 

何処からか突然、矢の様なものがシルフィー目掛けて放たれた。それはシルフィーの身体を斜めに貫いた。その矢は溶ける様に消滅した。

 

矢の直撃を受けたシルフィーはその場へと倒れこむ。するとその身体が元のシルフィーの姿へと戻っていった。

 

「今の矢は一体・・・いや、それより、リラを

探せ!まだ近くにいる可能性がある!」

 

五人が散らばった。そしてシオンは振り返り、ジュリオを首ねっこを力強く掴んだ。

 

「貴様が首謀者か!質問には直ぐに答えろ!リラは何処だ!!」

 

その手はジュリオの首を力強く締め上げていた。

答えなければ首の骨をへし折ると言うわけだ。

 

「ぐ、ぐるじい・・・し、知らない!私は知らない!!リラと名乗る女とは確かに面識があった。

だが私は今彼女のいる場所を本当に知らないんだ!信じてくれ!頼む!命だけは!!」

 

ジュリオが必死になって叫ぶ。

 

「・・・そうか。一つ教えてやる。撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだ。殺される覚悟もない貴様が、殺すという言葉を・・・軽々しく使うな!!!」

 

そう言うとジュリオの身体をシルヴィア目掛けて放り投げた。シルヴィアが横転し、車椅子から投げ出される。そんな二人の前にアンジュが立ちはだかる。

 

「ひっ!アンジュリーゼ!」

 

「お、お、お姉さま・・・」

 

「ありがとうシルヴィア!醜い人間の本性を現してくれて!ありがとうお兄さま!私の正体を暴いてくれて!」

 

そう言うと、アンジュはシルヴィアのつけていた母の形見である指輪を奪い取った。今のシルヴィアに取り返す度胸も、吠える勇気もなかった。

 

「君達はシルフィーの仲間だな。時間がない。ひとまずここを離れる。全員私の周辺に集まってくれ」

 

そう言うと付近を探索していたフリード達もシオンの付近に集まった。

 

次の瞬間、11人はその場から突然消え失せた。天井が崩れた事で煙は空いた穴から排出され始めた。

 

その場には無能な兄妹が残された。

 

「な、何が起きた。一体何が・・・」

 

「何ですの・・・あれは、本当の化け物なのですか?」

 

そんな二人の前に一人の女性が現れた。リラだ。

 

彼女は上機嫌であり、二人の事など眼中にないらしい。

 

「ふふっ。ふっふっふ。はーっはっはっは!遂に動いたか!!これでこの国を利用した甲斐があったよ」

 

「なっ!き、貴様!まさか知っていたのか!こうなる事を、初めから!」

 

「当たり前だろ。でなければあんたらゴミムシに

協力する道理もクソもないんだしさ」

 

「ゴ、ゴミムシですって!?」

 

「嫌なら粗大ゴミムシに変えてやるよ。さてと。

もう君達に用はない。それじゃあ無様なお二人さん。これに懲りたらノーマ根絶法なんて止めた方がいいよ。それじゃあねぇ」

 

次の瞬間、リラの姿もその場から消え失せた。会場では、ただひたす黒煙と弱い残り火。そして肉の焼ける悪臭だけが立ち込めていた




補足として書かせていただきます。今回のシルフィーの一件。被害者数の規模としては、コードギアスの、ユーフェミア時の行政特区日本クラスの被害が起きたと思って頂きたいです。

具体的な数字などは後々考えるつもりです。

今後、ナオミにどの様なルートを辿って欲しいかを以下の三つから選びなさい。

  • ①ドラゴンルート
  • ②エンブリヲルート
  • ③オリジナルルート
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