クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Another Story 作:クロスボーンズ
警告!今回からのお話には以下の要素が含まれていく可能性があります。
1つ。唐突に現れる謎設定。
2つ。一歩間違うと原作レイプになりかねないシナリオ設定やキャラ設定。
3つ。キャラ崩壊や露骨なキャラびいき
4つ。近年稀に見るクソゴミ駄文(いつもの事です)
5つ。「あれこれどっかで見た事あるぞ?」なキャラの見た目。
6つ。困ったらメタ発言に頼るかもしれない。
その他にも様々な悪的要素が含まれています。それらが苦手な方はこの画面を閉じる事をオススメします。
もし、それらが平気な方は、この先へとお進みください。どうなっても私は知りませんよ。
現在アンジュ達はシルフィーの後を追って里の外へと出向いていた。おそらく黒の部隊より先に見つけなければ彼女は殺される。あまり時間的猶予は残されていない。
「で、何なの?その魔人族ってのは」
走りながらアンジュはサラマンディーネに聞いた。最初は渋っていたが、事態な事態為にその重い口を開いた。
「魔人族。それはこの地球でも、貴女方のいる地球でもない。第三の地球からこの世界にやって来た
侵略者なのです」
「第三の地球・・・」
決しておかしな話ではない。現にこうして自分達とは別の地球が存在している。ならばそれがもう一つくらい多くたってなにもおかしくはない事だ。
「そうです。彼等はあの戦争で世界が滅びる前から侵略行為を行って来ました。それは世界が滅びた後も、代わりはありませんでした。お互いが睨み合い、そして遂に戦いが起こりました。龍魔大戦。我々はそう呼んでいます」
「戦争、起きたの?」
「ええ。戦争の火種となった出来事。それは魔人族がエンブリヲと協力し、アウラを拐ったという事実です」
「魔人族はその奇怪な妖術や武器を頼りに、生身で我々と戦うと思われていましたが、初の戦闘となった戦いにおいて、魔人族はたった一機の戦闘兵器で、私達ドラゴンの部隊を壊滅させたのです」
戦闘兵器。皆の脳裏にあの映像が映し出される。
ΩなどのDEM。あれらが昔の戦争で使われた兵器だとは。
「魔人族とドラゴンとの戦いはそれぞれの局地的に見れば我々が有利でした。ですが魔人族には重要な戦闘区域などの盤面などは必ず抑えられ、徐々に
戦況は押し返されて行きました」
「・・・ですが、ある日突然、魔人族が突然この世界から姿を消したのです。しかし、死体は確認されていない。その為にロシェン達は黒の部隊の継続をしました。魔人族が再びこの世界に訪れるその時に備えて。アウラを奪還する為に戦う私達とは違い、黒の部隊はこちらの世界の平和の安定に務めていました」
黒の部隊。それはアウラ奪還とは違い、こちらの
世界の安全などを担当する特殊部隊の様なもので
あるのだ。
「・・・で。その平和は破られたと。シルフィーの登場によって」
「・・・はい。薄々ですが、嫌な予感はしていました。リザーディアからあの子の情報が送られてきた時は、私自身はまだ半信半疑でした。何せもう数百年前の話、最早杞憂でしかないと。ですがあの空間で彼女とで出会い、それは半ば確信に変わりました」
「そしてトドメが、昨日ドクターゲッコーが採取した彼女の血液です。その血の99%は魔人族の反応を示していました」
「そして大巫女様の命は、魔人族を打ち倒し、右腕につけられている腕輪を奪ってこいと」
「えっ?なんでそこで腕輪が出てくるのよ」
「それは私にもわかりません。大巫女様は何も聞かずに協力せよとのことでしたし」
「みんな!これを見てくれ!」
タスクの呼び止めで皆が一箇所に注目する。そこにはまだ乾き切っていない血の跡が付着していた。それは負傷した者がここを通った印である。
「きっとシルフィーだ!」
血の跡は木々の間の道無き道の方へと続いていった。ここまで来る途中、ドラゴンらしき姿はなかった。つまりドラゴンは先の方を進んでいるというわけだ。
その頃、シルフィーはようやく追っ手を撒き、一呼吸をつこうとしていた。だが呼吸を整え様にも喉にはタンや血などが絡まり、整えることも苦であった。
「水、水が欲しい・・・」
痛む身体を引きずり、彼女は這い蹲りながら進んでいった。やがて川が彼女の目に入った。
「水だ!!」
水の中に顔を突っ込み、バカみたいに水を飲み続けた。水を飲んだ途端、安心感によってこれまでの疲れが一気に押し寄せて来た。とりあえず事態を整理する。自分は何故こうなったのか。サラマンディーネ達ドラゴンに襲われたからだ。
では何故襲われたのか、それは彼女には分からない。
「なんで。なんでこんなことに・・・」
考えても答えは出ない。
ふと下半身に生暖かく湿った感触が押し寄せた。見てみると彼女の黒装束は赤黒く血まみれであった。サラマンディーネに受けた跡は深く、血は尚も流れ続けていた。
近くの森で薬草などを採取し、簡単な傷薬を作り上げる。長い間、人間の手が加わってないのか、それらの元となる草花などは余る程に生えていた。
(あれ?そういえば身体。全く痛くない・・・なんで?)
「見つけたぞ!!!」
不意に茂みの陰から一斉に黒の部隊が現れた。更に上空からはガレオン級が移送戦艦の役割を果たしつつ、火球を放って来た。
今現在、DEMやパラメイルを持たない彼女にとって、唯一の選択肢は逃げる事だけである。
背後からは怒声と銃弾。そして火球などが飛びかい、数発程身体を掠めた。痛みはある。だが止まるわけには行かない。止まったら最後、本当に死んでしまう気がしてならないから・・・
そして事態は最悪な展開を迎えた。彼女は川に沿って走り続けて来た。森などには黒の部隊がおり、敵に突っ込む様なものである。これまで道なりに沿って来た川は途切れ、そこには滝が激しく流れ落ちていた。
後一歩でも踏み込めば滝壺へと真っ逆さまだ。
「ガハッ!」
飛び立とうとしたその時、片方の翼に銃弾が命中する。痛みによって遂に地面に倒れこんだ。
「死ねぇ!」
間髪入れずに黒いガレオン級がシルフィー目掛けて突っ込んできた。
(死ぬ!)
この時、顔を守る為に、反射的に目を瞑り手で顔を庇った。
【パチッパチッ】
「・・・?」
いつまで経っても身体に何の衝撃も痛みも来なかった。そして手が少し熱い。恐る恐る手を退かして見てたら。何と、目の前で黒いドラゴンの身体は激しく燃え上がっていた。
「ギャオーーーーーン」
ドラゴンは悲鳴の様な咆哮を挙げると、火を消そうと奥の滝壺目掛けて落ちていった。少しの時間の後、滝壺には今も身体が燃え上がっているドラゴンの骸が浮かんできた。
「そ、それ以上近づいたら!燃やす!!」
無論、彼女には相手を燃やす方法などわからない。だが今は藁にもすがる思いでハッタリなどをかますしかない。
すると黒いドラゴン達が距離を取った。こちらが離れれば向こうは近づき、こちらが近づけば向こうは離れる。一定の距離を保って来た。 どうやらかなり警戒しているらしい。
「魔人族め!その力を使い世界を支配する気か!?」
「まじんぞく?なんの話?」
だかその質問に彼女達は答えなかった。
「大人しくしろ!さもないと、貴様はこの世界全てを敵に回す事になるぞ!私達を全部を敵に回して、勝つ気か!?」
「そんなつもりはない。私は静かに生きて行きたいだけだ」
「静かに生きていくですって・・・はっはっはっは!」
突然彼女達が笑い出した。やがて笑いを抑えながら語り出した。
「魔人族が静かに生きていくですって?それは無理な話ね。貴女達の身体はドラグニウムに適していない。このまま行けば貴女は死ぬだけよ」
「な、何を言っている!私は現にこうして生きているぞ!」
「まさかここまで無知だとは・・・あなた、記憶にある中で最初に人と出会ったのはいつ?」
それは、最近の出来事でもあった。ナオミだ。記憶にある中では、ナオミとの出会いが他人との初めて出会ったのだ。
「それまではドラグニウム。つまりはマナを使う
存在が極端に付近にいなかったから。だから体組織が崩壊する事もなく、平和に生きてこれただけよ」
「嘘!そんな話、信じられる訳でしょ!」
「だけど貴女には心当たりがあるはずだ。その筆頭例がミスルギ皇国で貴女が起こしたあの変化。あれも魔人族特有の能力の一つだ」
「魔人族はその命が危険だと判断すると、体組織を構成する細胞などが変化、異形の姿になる。あの姿は危険が排除されるか、命の安全が確保されるその時まで継続される。今の貴女なら、あの姿のままでい続ける事になるわよ」
「今、あなたの背中に生えてるその翼。人の物でない翼。それが示す意味はただ一つ。貴女に命に危険が迫っているサインよ」
「では、あの姿のままでいればよいのか?それは違うな。あの状態になると脳に多大な負担をかける事になり、いずれ脳が刺激に耐えきれずに暴走。その果てに死ぬ事になる」
「生きたければ方法は一つしかない。この世界からドラグニウムを消し去る事。だが、それにはドラゴンを皆殺しにする必要がある」
「結局魔人族であるあんたに、生きていく方法なんてないのよ」
「・・・生きて、いけない・・・」
シルフィーは呆然となっていた。相手の放つ言葉の重さに。それらを裏付ける証拠も彼女には多すぎるほどに心当たりがある。突然ミスルギで起きた体調不良。そして今も起きてる身体の変化。そしてジュリオに対する異常なまでの殺し方。様々な要素が
彼女には含まれていた。
(だとしたら私は、どうすれば・・・)
「よし、奴の動きが止まったぞ」
「銃を構えろ。奴を仕留める」
そんな彼女を仕留めようと、皆が銃に手をかける。後は引き金を引くだけだ。その時、彼女達の身体に異変が起きた。
「なっ!?か、身体が!動かない!!」
突然彼女達の身体が動かなくなった。まるでコンクリートに包み込まれたかの様に、引き金を引く指
一本さえ動かさずにいた。
【パカラッ、パカラッ、パカラッ】
するとシルフィーの背後から馬の走る足音が聞こえて来た。やがて彼女の隣を一陣の風が通り過ぎる。
背後から来た存在は手にした剣で、動けないドラゴンの女達を一人、又一人とバラバラにしていった。そして最後の一人は前脚で蹴倒し、頭に脚を乗せた。
「見ただろうシルフィー。これがドラゴンどもの
醜い本性だ」
「お、お前は・・・魔人族だな・・・」
「だったら何だ」
その声は恐ろしいほど、なんの感情も込められていなかった。
「この世界に仇なす化け物め! !お前達はどうせ、長くはない。ドラグニウムによってお前達は、死の階段を上っている。おまえたちは・・・」
「もう黙れ」
【グシャ】
少し力を入れ、踏みにじられた頭部は鈍い音を立てて潰れた。まるでトマトでも潰したかの様に。
「下衆が」
そう吐き捨てた後、その化け物はこちらを向いたその姿にもが、ある人物へと変化した。
「し、シオン・・・どうしてここに」
「お前を助けに来たに決まってるだろ?他の奴らも来た」
すると彼女の背後から複数の気配を感じ取った。振り返るとそこには彼女の知る顔が並んでいた。
「フリード!それにエセル!ドミニク!カリス!
ミリィも!?」
「ったく。心配かけさせやがって!オメガに誰も
乗ってないから結構焦ったぞ」
「聞いたところ、落ちたらしいからさ、必死になって探したよ」
「オメガ!?オメガもいるの!?」
その時であった。
「シルフィー!そいつらから離れて!」
背後から声がした。振り返るそこにはアンジュや
ナオミ。そしてサラマンディーネ達もいた。
「ドラゴンどもの新手か!!」
フリード達がそれぞれ武器を持ち、身構える。
「間違いない!あの者達は魔人族!!」
サラマンディーネ達も武器を構える。正に一触即発状態となっていた。武器を手にし互いに睨み合う中で、エセルがシルフィーの方を向いた。
「さてシルフィー。島で初めて会った時に言ったよな、道ってのは基本二つに分かれている。だからどちらかの道を進むには、選ばなかった道を切り捨てるって事になるって」
「あんた【が】仲間だと勝手に思ってる連中と、
あんた【を】仲間だと勝手に思ってる私達。どちらの道を進む為に、どちらの道を切り捨てるのか、
決断の時だ!!」
今回から第7章終了時までオリジナルシナリオの突入です。
こんなことするから、ヒルダやロザリーとか向こうの世界の出来事が疎かになりかねないんだよ。
でもこういうのを入れないと何のためにオリキャラ出したんだって話になってしまうし。難しいなぁ。