クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Another Story   作:クロスボーンズ

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この場を借りて、前回説明し忘れていた所を説明いたします。

各DEMのボディラインに流れているのはフォトンブラッドである。これは魔人族がこの世界で見つけたエネルギーである。主にDEMのエネルギーとして
運用されています。

「あれ?それって555なんz・・・」

それじゃあ本編行ってみよう!(強引な打ち切り)

(※以前にも言いましたが、この世界はどこかで聞いたことある名前がよく出ます。ですがそれはその名が出てくる本編とは何の関係もありません。その点をご留意ください)



第47話 VSデウス・エクス・マキナ 前編

突然の奇襲によって、都の防衛はガタガタであった。不幸中の幸いか、都には黒の部隊が残されて

おり市民が蹂躙されることだけは防げていた。

 

だが奇襲に成功し、DEM達は黒いドラゴン達を

次々と叩き潰していった。

 

「辺りの掃除は完了したよ」

 

5機のDEMがフリードの元へと集合していた。しかしフリードは浮かない顔をしていた。

 

(なんだこの感じ。何かがおかしい。何かが・・・)

 

突然エネルギー弾がDEM達に放たれた。そして、一つの機影が降り立った。その龍神器は、右腕に巨大な砲台を携えていた。

 

「私の名はアスカ!黒の部隊の行動隊長にして第二世代型龍神器。核龍號の乗り手!!魔人族!私が相手だ!」

 

懐から剣を取り出し、DEMへと斬り付けてきた。

それをαは受け止める。

 

「ほうっ。いるじゃないか。数百年経とうと、腕の立つ相手ってのは!」

 

両者が距離をとり、砲身を構えた。エネルギー弾が両者の砲身から放たれる。ぶつかり合った結果、

エネルギー弾は中心でぶつかりあい、消滅した。

 

ヴァスターの砲身からエネルギーパックが放出される。

 

「あの砲身から出される砲撃。ヴァスターと同じ火力だと!」

 

「ドミニク!私達でこいつを抑える!フリードと

カリスはミリィの護衛を!」

 

リフレクターフィールドの使えるβ、そしてエネルギー補給のできるγ。この二機が相手の場合、そう簡単には突破はできない。

 

「ミリィさん。ライオトルーパー隊の方はどうです」

 

「大丈夫。ドラゴンと龍神器の足止めには使えてる。損失もまだ何とか」

 

「頼むぜ。Zじゃなければライオトルーパーの遠隔操作はできない。奴らが総力を用いてきたら、俺たちは間違いなく負ける」

 

いくら機体性能が良いとは言え、魔人族である彼らは総数僅か7人である。機体の整備に使う資材。

弾薬に人材。そして7人に残された時間。全てが

ドラゴンに比べ劣っているのだ。

 

「立った一度だけの戦い。時間との勝負」

 

(シオン、シルフィー。二人とも早く頼むぜ)

 

 

 

 

 

 

その頃、アンジュ達。

 

「何よこの人型!人間の大きさしといて、使う武器はパラメイルクラスじゃない!」

 

無機質な小型の機械人形。手に持つ武器は様々である。バズーカなり散弾銃なり手榴弾なり。

 

だが、何より目を引くのはその連携だ。機械だからこそ行える寸分の狂いなき動き。獲物を逃がさずに追い詰め、掃討する狩人の姿がそこにはあった。

 

例え空を飛んだとしても、こいつらはフライングアタッカーを使い追い詰めてくる。

 

数ではドラゴン側が勝っている。だが戦術、武器などでは完全に負けてる。ほんの僅かな隙も見逃してはくれない。無理をすれば、火傷では済まされないクラスだ。

 

だが、ドラゴン達もここで道草を食っている訳にもいかなかった。

 

「姫様達!我々が敵の包囲の一角を崩します!その間に都へ!」

 

スクナー、ブリッツ、フリゲート、そしてガレオン級、ドラゴン達の一斉の火炎弾によりライオトルーパーの一部が崩れ落ちた。

 

そしてそこには一つの道が切り開かれていた。

 

「よし!早く都に戻るわよ!!」

 

全ての起動兵器が、全速でその場から撤収した。数体のライオトルーパーが追いかけてきたが、ドラゴン達の決死の抵抗により深く追いかけてくるのは誰も来なかった。

 

(頼む!間に合って!!)

 

 

都へは数十分で戻ることができた。ぼやのような煙が辺り一帯に立ち込め、嫌な程静けさとなっていた。

 

「市民たちは緊急でシェルターに避難をさせたと連絡がありましたが・・・静かすぎます」

 

「黒いドラゴン達の姿が見えない」

 

「まさか、もうみんな殺られたんじゃ・・・」

 

この静けさだ。それもあり得る。だがサラマンディーネとタスクの二人には、妙な違和感が生まれていた。

 

(何でしょうか。この違和感・・・)

 

(何だこれは・・・何かがおかしい。でも何が・・・)

 

【ドッカーーン!!!】

 

静寂を突き破るかのごとく、爆破音と黒煙と共に、その場に6つの機影が現れた。五機のDEMの攻撃に対し、たった一機の竜神器がそれを受け流していた。

 

熱源遠隔移動砲(ビット)!」

 

Δの脚部から放たれた砲台。それらが核龍號を着々追い詰める。

 

「姫様!魔人族のうち、二人ほどがアウラの塔へと!!」

 

この場にいないDEMは二機。νとΩだ。つまりシオンとシルフィー。

 

「ナーガ!カナメ!アスカの援護を!私達は残りの二人を追います!」

 

残りのメンバーがアウラの塔へと進路を向けた。塔は何者かによって入り口が破壊され、機体が通れる程の穴が広がっていた。

 

数日前にアンジュとサラマンディーネが訪れた、かつてアウラのいた場所。その空洞の下には、大きな穴が地下深くへとづづいていた。そしてそこを守るように、巨大な門番と番兵がいた。

 

「やはりここに来たか」

 

「シオン!」

 

(敵は5人。・・・ドラゴンは二人か)

 

「取り引きだ。そこのドラゴン2人。両者がこの場に残りどちらかが私と一対一で戦ってもらう。この条件が飲めるのなら、残りの三人はここを無条件で通してやろう」

 

「・・・嫌だと言ったら?」

 

「この場で五人纏めて叩き潰す」

 

シオンとνの目が光る。彼らの実力は知っている。パイロットの方は生身でスクナー級を倒し、DEMの方はガレオン級を一撃で葬った強者である」

 

「分かりました。私が戦いましょう」

 

「アンジュ!ナオミ!後タスク!シルフィーをお願い!」

 

二人の竜人が残る意志を示す。残りの三人を先に進ませる為に。

 

「サラ子。負けるんじゃないわよ!」

 

そう言い残し、三人は奥へと続く空洞へと進んでいった。

 

「時間がない。早く始めよう」

 

「ですがその前に、貴方とは龍神器に乗る前にこちらでの闘いを所望します」

 

サラマンディーネが取り出した物。それは日本刀であった。それにシオンも何も言わずに居合刀を鞘から抜いた。両者がお互い地面に着地する。

 

「それは、こちらの要求を飲んだと捉えて良いのですね」

 

「言ったはずだ。あまり時間をかけたくない」

 

「では、覚悟!!」

 

「はあっ!!」

 

 

 

 

 

 

こちらはシルフィー。彼女は長い空洞を今も降下していた。

 

「シオン・・・」

 

(いいかシルフィー。お前は特異点発生装置を見つけ、それを壊す。それがお前の役割だ。お前の能力は細かく言えば他者の原子分子を崩壊させ、それを再構成出来る事だ。オメガで潰すのも良いが、俺たちに武器の補給は限られている。出来るだけ節約してくれ)

 

「何を考えている。人間」

 

突然オメガが話しかけてきた。

 

「別に何も・・・」

 

「後悔しているのか」

 

「・・・この道を歩く事は私自身が決めた。後悔なんて・・・ない」

 

「そうか・・・人間。この戦いが終わったら、お前はどうする」

 

「どうするって。それは・・・」

 

「お前の身体の問題は知っている。一番症状が出ている事もな・・・もし辛い事があり、全てを忘れたいのなら、私がその手を考えよう」

 

「何を?」

 

「辛い事を忘れられるのも、人間の良いところだ」

 

突然、反響の質が変わった。辺りを見渡すと広大な空洞が広がっていた。そして目の前にある黒くて巨大な塊。これが話で聞いた特異点発生装置なのだろう。

 

(・・・燃えろ)

 

試しに念じてみた。ミスルギで殺していった人間と同じ風に。すると目の前にあった塊から突然炎が吹き上がった。装置が中身から燃やされている。

 

「シルフィー!」

 

三人が駆け付けてきたとき、既に装置は破壊されていた。

 

「言ったはずよ。私の邪魔をするなら、容赦はしないって」

 

「上等!たとえ首根っこひっ捕まえてでも、あんたを連れ戻す!私はあんたと一対一で戦う。それに勝ったら、すべて話してもらうわ」

 

「・・・乗った」

 

「人間。この戦い、私の指示に従ってもらう」

 

オメガが再び語りかけてきた。

 

「理由は?」

 

「私には、ラグナメイルとの戦闘経験がある。少なからずサポートはできると思うが?」

 

「的確に頼む」

 

銃の撃ち合い、剣の斬り合いが始まった。鉄を機体の装甲で受け止めることは出来る。だがビーム兵器とされるムラマサをヴィルキスで受ける事は出来ない。

 

「ヴィルキス!あんたの力!もっと出しなさい!!」

 

するとヴィルキスが、紅くなった。手にした剣がビーム状へと変化した。

 

「あれはミカエルモードだ。火力が特化した形態だ」

 

手にしたムラマサとビームサーベルによる激しい鍔迫り合いが繰り広げられる。

 

「これならそっちの兵器とも互角ね!」

 

「互角だと、笑わせる!」

 

ムラマサの出力がまた上昇した。今のムラマサは銃としての役割は捨て、剣としての役割に専念している。

 

「これで!」

 

ムラマサをヴィルキス目掛けて突き刺そうとした。すると一瞬でヴィルキスの色が赤から青へと変化した。目前まで迫っていたムラマサは空を斬った。その背後に蒼いヴィルキスのが佇んでいた。

 

「アリエルモードか・・・速度に特化した姿だ」

 

シルフィーは何も言わずに右腕のアクセルメモリーをとり、それを差し込んだ。

 

【COMPLETE】

 

背中の四枚羽が手足へと装着される。白のボディが黒へ、紅いラインが銀へと変色する。

 

【START UP】

 

今度は投げ捨てずにムラマサを握った。先ほどよりフォトンブラッドの出力は上がっている。銀色の閃光と蒼い閃光が戦場を駆け巡る。時々紅い閃光が空を切る。だが、それも十秒の間であった。

 

【THREE・・・TWO・・・ONE・・・】

 

【TIME,OUT】

 

加速状態の時間切れ。消えていたオメガの姿は再び具現化した。姿は普段のオメガであった。その隙をアンジュが見逃すはずがない。

 

「これでぇ!!」

 

手にした剣で、一気にオメガとの距離を詰める

ヴィルキス。もう目と鼻の先の距離あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今だ!!」

 

【COMPLETE】

 

【START UP】

 

オメガの姿が一瞬にしてアクセルモードに戻り、

再び消えた。

 

「連続アクセルモード。身体の負荷が半端じゃないな」

 

「だがこれで奴にわずかな隙が生まれた。そしてその隙が狙いだ」

 

複数の紅い円錐体がヴィルキスの身体へと突き刺さる。フォトンブラッドによる拘束状態である。その円錐めがけてオメガは突き進んだ。

 

「まずい!あれはガレオン級でさえ容易く粉砕した。ヴィルキスの装甲で耐えきれるはずがない!」

 

「アンジュ!!」

 

オメガは尚も、突き進んで行く。




そろそろ第六章は終了です。第七章もオリジナルシナリオを進めてゆき、原作の話に戻るのは第九章からです。

皆さん。どうかそれまで、この二束三文の価値もない、オリジナルシナリオで満足してください。
お願いします!
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