AZUR-TYPE   作:どんぐりあ〜むず、

6 / 6
一年間お疲れ様です、そしてあけましておめでとうございます。どんぐりです。

投稿が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。原稿自体は9月時点でほぼほぼ完成していたのですが、私生活が忙しく今日まで掛かってしまい、またうっかり前書きと後書きのない本編のみ更新をしてしまうというミスをしてしまいました。突然の投稿、本当に申し訳ないです…。

今回はエンタープライズ達の登場しない幕間の話ですが、時系列としてはファントム・セル攻略後になります。登場するキャラクターはまた本日中にも後書きにて解説いたします。また、活動報告でも重大発表をさせていただきたいと思います。詳細はまた後ほどお知らせします。

では、どうぞ。


幕間:要塞

 

 

 

–––––– 翌日・早朝、何処かの無人島

 

 

 あれほどの嵐で荒れ狂っていた夜が明けて、既に数時間が経過した。流れ着いたゴミや海藻、枯木などで散らかっている砂浜をのぞけば、先日まで嵐の中だったとは思えないほど空は澄み切り、晴れ渡っている。

 

 此処は、エンタープライズ達のいた灯台の島とはまた別の位置にある無人島である。地図にも載っていないこの島は、現在レッドアクシズとも、アズールレーンとも、はたまたセイレーンとも異なる「第三勢力」達の最重要拠点となっており、現在島内は出撃していった「別働隊」の帰りを待つ、基地防衛部隊のKAN-SENらしき少女達が動き回って、防衛のみならず、食料の確保や資源調達、そして「基地の復旧」や新たな施設の増設に勤しんでいた。

 

 そして、この浜辺の近くにある入江にも、そんな少女達の一部が、周囲を警戒しながら、空のクーラーボックスの傍らで釣りに夢中になっていた。

 

 

「釣れるかな……」

「あれ、"フューちゃん"まだ獲れてなかったの? 魚」

「あっ、"パトちゃん"。……うん、まだ。やっぱり、私もケンちゃん先生たちと一緒に素潜りに行くんだった」

「仕方ないよ、"フロちゃん"とか"ダラぴー"とか、海軍の子達がいるんだもん。其れに、海に沈んでる部分の確認(・・・・・・・・・・・)とかもあるから、どのみち早く定員オーバーになってたさ」

「だったらせめて移動しない? やっぱり此処じゃ無くて岩場とかの方がまだ釣れるよ」

「"今岩場はカイ達が貝とか蟹を獲ってるから無理だよ"」

「"カイだけに貝"…、今重桜語で言った奴だけど、それ昔極東アジア地域で流行ったっていう駄洒落? いまいち面白くないけど」

「お? わかった? でも違うんだなぁこれが。これ教えたのあの"高雄"って人。ケンちゃんみたいな人、いたでしょ? あの人あの人」

「ふーん。それって、あの重桜って国の人でしょ? なんだか、パッと見はカッコいいけど、凄く頼りなさそう。あの妹さんとかいう"愛宕"さんにしてやられてたし。多分騙されてるんじゃない?」

「あ〜…。なんか分かりそうだな、それ。あの人の方のが2枚も3枚も上手そうだし。ボクあの人怒らせたら怖い気がするなぁって思うよ」

「間違ってもそうならないよう気をつけないとね」

「う、うん…。いやーしかし。其れにしても、なんか暑いねー。ココ」

「そうだね。いい加減泳ぎたいな……」

 

 

 入江に腰掛け、汗を流して釣りをしながら、そんな他愛もない会話をしている2人の少女、"フューちゃん"と呼ばれた少女は、背中まで伸ばした菫色のロングヘアーの少女で、「E.A.B.G.」と表記されたタクティカルベストを着込み、「DDP-418 GALLOP The Oousuru」と描かれた識別帽を被って釣りをする傍らには、「 R-11A」と描かれた近未来的な外観の自動小銃が置かれている。

 

 一方の「パトちゃん」と呼ばれた栗色の髪をポニーテールにした少女は、木の実の入ったバスケットとは別に似たような自動小銃を持ってはいたが、其れに書かれた文字は「R-11B」であり、また「APU」や「POLICE」と書かれた似たような形状のタクティカルベストと「K.R.P.D」と書かれた腕章を着用していることから、本来なら2人は同じ部隊の所属では無いことがわかる。しかし、それでいて警察の特殊部隊の女性隊員のように見えなくも無い彼女達は、まるで気心の知れた仲間のように振る舞いながら、仲良く談笑に興じる。

 

 

 ただ、その楽しげな会話は入江の中に入り込み、彼女達の目の前でいきなり飛び出した、赤い装甲を身に纏ったブルネットヘアーの女性により、強制的に終了させられた。驚く彼女達をよそに、二つ結びのブルネットの少女はずぶ濡れのまま彼女達の元へ近づいて、目の前に魚介類の入った網を足元に落とすと、口を開いた。

 

 

「いちいち驚くな。真面目に哨戒任務を行っていれば、超感覚レーダーなり亜空間センサーなりで私の接近に気づいていた筈だ。弛んどるぞ、お前ら」

「ケ、ケンちゃん……」

「幾ら我々が次元戦闘機だからって、流石に目の前まで亜空間航行しながら素潜りされたら、誰だって気づくのに時間はかかりますよ。Eシリーズの人たちじゃないんですから」

「屁理屈をこねるな。真剣に取り組めば、どんな相手も簡単に見つけ出せるし、倒せる。ましてや、お前たちは辺境警備隊と武装警察隊に所属するエース機の身の上だろうに。警邏・哨戒のプロたるお前たちが腑抜けていてどうするんだ」

「仕方ないじゃん。ここの暑さ異常だよぉ、"ネスグ・オ・シーム"がいるんじゃないかってくらい酷い暑さなんだよ? そりゃ、幾らボク達でも腑抜けたくもなるよぅ」

「しかも、全然釣れません。カイ達のいる岩場はかなり獲れてるみたいですけど、この入江じゃ雑魚一匹も釣れないんです」

「おまけに海にも入れないんじゃ、こっちは生殺しだよお〜。見通しが良いだけなら、ベースキャンプなりに戻って山でも眺めながら、エアコンの効く部屋で武器の手入れでもしてたいよぅ。そろそろお昼も近いしさぁ、ねえぇ、交代まだ〜?」

 

 

 2人の剣幕に圧倒され、ブルネットの"ケンちゃん"は呆れと諦めの混ざった溜息をつく。そして、彼女達の持ってきた空のクーラーボックスに気づくと、其れを見ながら言った。

 

 

「……わかったわかった。確かに、昨日の嵐で入江の魚も恐らく流されただろうからな。其れよりも、潜って銛突きで獲る方がいいかもしれんな。良いだろう。今すぐ水着なり何なり、諸々用意して行ってこい」

「えっ、良いの⁉︎」

「ただし必ず魚は獲ってくるんだぞ? 悠長に遊ばせてやれるほど、我々には時間も余裕も…」

「わーい‼︎ 海水浴だー‼︎ 魚を獲りまくるぞー‼︎」

「おいっ、話はまだ……‼︎」

 

 ケンちゃんが話終わらないうちに、紫と肌色の何かが、凄まじい勢いで彼女のそばを駆け抜けていき、同時に入江の方向から水飛沫があがる。何事かと一瞬呆気に取られたが、まさかと思い振り返ると、"フューちゃん"と呼ばれていた紫髪の少女の着ていた衣服や識別帽などが、綺麗に折り畳まれているのが見えた。こういう時だけは素早いやつ、と思いながらも、ケンちゃんは泳ぎ出したフューちゃんに向けて言った。

 

「おいっ! 銛とネットを忘れるな‼︎」

 

 すると、再び水飛沫があがり、ずぶ濡れの少女が姿を現す。そして海面から飛び出すと、そのまま走ってケンちゃんのそばへ駆け寄り、彼女の足元に置かれていた銛とネットを掴むと、その足で再び海中へと勢いよく消えていった。残された2人は、呆然とその様子を眺める。

 

 

「……よっぽど、海に入りたかったんだねフューちゃん。然も多分アレ、全裸に見えたけど気のせいかな?」

「……気のせいだろう。それにしても彼奴、実は"フューチャーワールド"じゃなくて"末妹の方"ですって言っても、あの速さじゃ私も信じてしまいそうだな」

「まあ、楽しそうだから良いんだけどさ……。あ、そうだ。"要塞"の動力炉とか兵器設備、あの辺りどうだった? 海軍と工作隊の人たちと見に行ってきたんでしょ? あの"次元カタパルト"も、ちょっと気になってるんだけど…」

 

 

 パトちゃんの言葉に、ケンちゃんは顔を曇らせる。その表情が何を語るのかは言うまでもないだろう。何故か発光し、時折小さく爆発する海上を眺めながら、ケンちゃんは言う。

 

 

「やはり転移と水没、埋没の影響で完全に機能を停止していた。気密性は高いから、水没だけだったらまだ何とかなったかもしれないが、転移時のエネルギー波や島の地形にまで内部に入り込んだとあっては、絶望的だな。幸いなのは非常用電源がまだ生きていたことだが、残念ながら基地全体を賄えるほどのパワーはないし、かなりガタが来てるときた。正直言って、もういつ壊れてもおかしくない状態だ。少し前に繋げた"シヴァ"の動力からエネルギーを融通してはいるが、それですらいつまで保つかは保証は出来ん。そのうえ兵器設備の復旧も目処が立たんというのが、工作隊の出した結論だ」

「やっぱり、地道に資源集めしたり、デブリとかの残骸からサルベージしないといけないのかあ……。でも、ウチの"グローリー"さんは基地の復旧指揮で手一杯だし、今資源探査できそうなのは"ヘリ"さんくらいしかいないけど、なんか絶望的みたいだし…、大丈夫じゃないよね? これ。こんな状態でバイドやあの"スイレン"と戦える気がしないよ、ボク」

「"スイレン"ではなく"セイレーン"だ、良い加減覚えろ。其れに仮にも"R"であるお前が弱気になってどうする。私達は、たとえ単機になったとしても任務の完全遂行が可能な力を持っているんだぞ? そのような強みがあるのに、何をそんなに暗くなる?」

「そりゃそうだけどさ…。でも、ボク達いつまでこんな状態なのかなっていうか……。というか、カタパルトはどうだったの?」

「……聞かない方が身のためだぞ?」

 

 

 

 その一言で、パトちゃんは察しがついた。確かに、聞くべきではなかったと後悔したが、聞いた以上は詳しく知りたくなるのが性である。そのまま話を促すと、観念したのかケンちゃんは言った。

 

 

 

「……そもそも、あの第二カタパルトは"グリトニル"が陥落、または崩壊ないしは消滅した際の臨時設備として建造されていたうえに、新しい理論に基づいて設計された最新鋭設備でもあったという代物だ。襲撃してきた"あの艦"と同じ次元干渉攻撃と、まだ試作段階だった"プロトモデル機"の動力炉と合わせても、また同じような現象を起こせるという保証はない。それに何よりも、"今の私達"のこともある」

「……そりゃそうだよね。帰る帰らない以前の問題もあったね」

 

 

 パトちゃんがそう言ったのも無理はない。実は元々、彼女達はただの"次元戦闘機"だったのだ。人間や動物のように生きてはいない、ただの"モノ"だ。その筈がどういうわけか人間のような姿形となって立って歩き、砂浜に腰掛け、談笑し、釣りをするばかりか素潜りで魚を獲りに行って、あまつさえ其れを食すということ自体、彼女達からすれば兎に角異常な状況だったのである。

 

 

 あくまでも"ただのモノ"に過ぎなかった彼女らが、この世界へと現れた途端、いきなり人間の、其れも少女や女性といった姿へと変貌してしまった。その時の混乱ぶりは、尋常ではなかったことはまだ記憶に新しい。

 

 そして、当事者である彼女達がそのような事態に追い込まれ混乱に巻き込まれたのだから、もし億が一元の世界に戻れたにしても、すわ「バイドの襲来だ」などと、無用な混乱を招きかねず、尚且つ更に最悪なシナリオも予想された。特に、「あの腐れ外道ども」が黙ってはいないだろう。人類を、地球を、宇宙を救うためなら、どのような犠牲を払うことをいとわず、そしてそれらを強いることを躊躇わず、そして何があろうとも必ず何かしらの成果をあげる、あの狂った"開発チーム"が……。

 

 

「……このような姿になってしまったのだ、他の人間たちからは新型バイドとして扱われるだろうし、おまけに新しいおもちゃが手に入ったと言わんばかりに、"あの連中"が騒ぎ出す筈だ」

「そうなったら、ボク達にもう人権なんて言葉は適用されなくなって、えげつない人体実験に参加させられることになる。けど、後もう少しバイド退治を頑張れば、ボク達はこの世界で兵器としての役割から解放されるし、人間、"ヒト"としての生を謳歌できる。しかも、おあつらえ向きにカタパルトも基地ごと壊れてる……。確かにもう、この世界に帰化するなら今って気がするよ」

 

 でも、とパトちゃんは続ける。その瞳に、寂寥と哀愁を湛えたような光が灯ったのは、偶然ではないだろう。黙ったまま、ケンちゃんは耳を傾ける。

 

「……でも、やっぱりボクは、"ケニーロケン"の朝日を見たい。観光客で賑わう街の喧騒を聞きたい。真夏日にもう一度、あのうるさい17年ゼミの鳴き声に耳を澄ませたい。ここじゃない、波の音を感じたい。そしてまたあの潮風を、"相棒"と一緒に、また浴びたい。浴びたいよ……」

 

 

 言い終え、顔を伏せて鼻を啜る。相変わらず周囲は波の音と虫の鳴き声が響き渡り、容赦なく日光が照りつけていたが、その心は、悲しみと寂しさでどこまでも冷え切っていた。正直柄ではない、そうは思ったが、努めてケンちゃんは言った。

 

 

「……帰れるさ。私達も、私達の"パートナー"も。全員。全員だ。絶対に」

「……うん」

 

 

 そうは言ったものの、ケンちゃん自身もまた、自分で言ったその言葉に、ある種の虚しさを感じた。

 

 

 さて、ここでいう"相棒"、"パートナー"とは彼女達、元・次元戦闘機や戦闘艦艇達を駆っていた、パイロットや艦艇乗組員、"要塞"に配属されていた軍人達のことである。この世界に転移し、基地ごと座礁する形で"遭難"した彼女達だったが、結局その時は彼らを見つけ出すのは叶わなかった。彼らの捜索は、今なお拠点の内外で復旧と情報収集と並行して続けられてはいるものの、捜索2日目から既に全員に諦めのムードが漂い始めており、今日明日にも打ち切られるだろうと思われていた。

 

 

 其れでもなお、彼女達のようにパイロットや艦艇・基地クルーの帰りを待つ者もいたが、その望みは時間と共に失われつつあるのを、誰もが自覚し、絶望的な思いを抱き始めている。

 

 

 それきり、2人は気まずそうに会話を中断してしまった。他に会話も思いつかず、何より自分たちを取り巻く環境全てが、どう転んでも自分たちだけで解決できる話ではないという事実に、2人してショックを受けたからである。2人の会話を知ってか知らずか、素潜り漁に没頭し、それなりに楽しんでいることが伺える海中のフューちゃんとは対照的に、浜辺の2人の様子はまるでお通夜の様相を呈していた。今は楽しめることこそあれど、いつまでもこの状況が続けばどうなるのかは分からない。

 

 

 見えない明日への不安に黄昏れる2人へと声をかける者たちが姿を現したのは、ちょうどそんな時だった。

 

 

「おお〜い、"フューチャー"! "スピナー"! いるんでしょー‼︎ あっ、"ケンロクエン"さんも‼︎ ちょうど良かった‼︎」

 

 

 茂みの向こう側へと目を向ける。海の中のフューちゃんこと、"フューチャー"にも其れは聞こえたのか、海面から顔を出して立ち上がる。

 

 声の主は、頬にハートマークと"改"のペイントを書いた、おでこを丸出しにした長い黒髪の少女だった。少女は1人ではなかったようで、一緒に酸素ボンベを背負ったカエル顔の少女も連れている。かなり慌てた様子の2人の少女を見て、波打ち際にいたパトちゃんこと"スピナー"と、ケンちゃんこと"ケンロクエン"は顔を見合わせた。

 

「はいはい、スピナーさんはここですよっと。で? かなり慌ててるみたいだけど、どしたの? "カイ"?」

「まだ交代には早いだろう。何かあったのか?」

「ああっ⁉︎ なんだよ、2人ともまだ通信聞いてなかったの⁉︎ 帰って来たんだよ! "皆"が‼︎」

 

 "カイ"と呼ばれた黒髪の少女の言葉に頭を捻る2人だったが、先にフューチャーから返事をする。

 

「ごめん。ここのメンバーはまだ転移のせいで通信の調子が悪くって…、ん? 皆?」

「まさか、"ムスペル"殿達が戻ってきたのか?」

「それだけじゃなくて、新しいKAN-SENの仲間達も連れて帰ってきたみたいよ。然も聞いて驚かないでよ、連れ帰ったKAN-SENには、なんとあのアメリカ…ユニオン最強の航空母艦、"エンタープライズ"がいるのよ! 凄いじゃない?」

 

 そう言ったのはカエル顔の少女だった。彼女もずっと海の中にいたのか、全身がびしょ濡れで、海水の雫を滴らせていた。よく見ると、その腰にはサザエやウニ、アワビ、ヤドカリなどの貝や甲殻類がぎっしりと詰まった網を2つ抱えている。相当急いで来たようだ。

 

「それ本当? 姿を見たの、"フロちゃん"?」

「見たも見ないも、もう基地に来てるのよ。生の実物、本物のエンタープライズが拝めるわよ!」

「いや、向こうも私達に似たような姿なのに実物も何もなかろうに……」

 

 "フロちゃん"と呼ばれたカエル顔の少女に、ケンロクエンが呆れるように突っ込みを入れる。そこへ、フューちゃんこと、"フューチャー"も合流してくる。ただし、全裸な上に砂と海藻まみれの姿だったが。

 

 

「私、行く」

「あ、フューチャー…って、ぎゃあっ⁉︎ 半魚人‼︎」

「うわっ、フューちゃん何そのカッコ⁉︎」

「おお、ピンクの頂き…、ありがたやありがたや」

「一々頂きとか、ありがたやとかいうな! フューチャー‼︎ この馬鹿! 本当に裸で海に入るやつがあるか‼︎ 」

「すみません、水着流されました。後、"フロッグ"。それそっくりそのまま返すよ」

「私は"カエル"よ‼︎ 半魚人じゃあああないぃ‼︎ 一緒にしないで‼︎」

「後、流されるくらいならあんな滅茶苦茶な漁をするんじゃない‼︎ 見ていて思ったがアレでは周りの魚も逃げるだろうが! それより早く服を着らんか、この愚か者‼︎」

「でも、ボクだったらフューちゃんと同じことしてたかな…、多分」

「あの、どうでもいいけどそろそろ行かない? 皆…。ケンロクエンさんも、あの、バスタオル投げてないでその辺で…」

 

 

+ + +

 

 

 散々のすったもんだでわいわい盛り上がりながらも、彼女達は帰ってきた別働隊と噂のKAN-SEN達のいる場所へと走って向かい、先程までいた入江とは反対の、北側の砂浜へと辿り着いた。さほど疲れはないのか、大して息は上がっていない様子の彼女達は、遠目から"基地"、ひいては自分たちの"要塞"へと駆け込もうとするその前に、その全景を眺める。

 

 

「……やっぱり、いつ見ても壮観だねぇ」

「ここが地球じゃなく、木星から土星間の軌道上だったらな」

「そう? 私はコレはコレでアリだと思うけど」

「馬鹿者、どう見てもあってはならん光景だろうが。冗談抜きでも笑えんぞ。然もまだ復旧出来るかどうかも分からないのだぞ? 能天気に構えるんじゃない」

「そうね、もうお馴染みの光景だけど、流石にこれは見る度に堪えるわね……」

 

 

 スピナーとカイの言葉に反論したケンロクエンと、それに同意するフロちゃんこと、"フロッグ"はもう一度その光景を眺める。

 

 

 

 

 その光景は正しく、ある種異常な光景であると言えた。一言で言うと其れは、『無人島よりも大きな、全長30km前後の、要塞としか言いようのない構造物が、無人島とその周辺の海域や地形まで食い込む形で横たわっている』と言う以外に、言いようのないものだったからだ。

 

 

 

 

 まず、全体の形状としては六角柱を横に倒したような形のそれは、艦艇の発着口と思われる巨大な開口部を、上下垂直にそれぞれ3つ備えていた。その大きさは、高さは開口部一つとっても、最低でも5〜6kmはあり、その奥行きも、この世界の水上艦艇なら幾らでも収容出来てしまえそうな程の広さだった。そのうえ、内外面共に機械的な金属製の装甲板で覆われていて、明らかに高度な科学技術によって建造されたものだということが一目で理解できるだろう。

 

 

 

 

 そんな『要塞』は、現在持ちうる機能の殆どが停止していた。理由は至極単純なもので、あちこちが断裂し、崩落したり、そもそも『要塞』自体が、中央付近から真っ二つに分たれてしまっていたりと、筆舌に尽くし難いほど破損しており、また先程述べたように、現在の『要塞』が『無人島とその周辺の海域や地形まで食い込む形で横たわっている』ことが、理由の全てを物語っている。

 

 

 

 

「……やっぱり、資源も補給も足りない中じゃ、一朝一夕で修繕なんかとても無理だよね」

「いやいやいや、私達の地球圏でしかも何もかも足りてたとしても、そりゃどだい無理だってフューチャー。素人目でもこうまでぶっ壊れたのを見るのは、私だって初めてだよ」

「やっぱりカイもそう思う? ていうか、こんなにズタズタなのに、私達だけで直せるものかしら?」

 

 

 "フロちゃん"の言葉に、全員は不安げに唸る。この『要塞』は、ただでさえ生半可な物理攻撃は愚か光学兵器の照射ですらびくともしないうえに、"敵"の持つ『とある特殊性』への対策と、整備性の簡便化、施設そのものの安全性を高めるなどの、諸々の目的で『マルチ・ブロック構造』という、耐久性の高く、機能が独立した施設一つ一つを合体させるという方式を採用しているのだが、其れがほとんど機能しない程に破壊された状態は、今彼女達のおかれた状況下においては、正しく絶望的と言えた。

 

 その事実に全員の口から思わず溜息が漏れたが、そこでフューチャーがあることに気づいた。

 

 

「あっ、皆! あそこ見て! アレってもしかして、"夕張"じゃない?」

「あのエロメカニックちゃん? うそ、来てんの? マジ?」

「マジマジのマジみたいね。多分、基地の何処かが治ったか、頼んでた"アレ"がもう出来たのかも。にしてもいつもより来るのが早いわね、いつもはお昼過ぎに出てきてるのに……」

「多分、同郷の人たちが無事に帰ってきたのと、同じKAN-SEN仲間がいるって聞いて我慢できなくて出てきたんじゃないかな? 多分…」

「なるほどなるほど! フューチャー、頭良いね!」

「いや、別にそうでもないけど……」

「えっ、どこどこ? どこにいるの?」

「お前は…。其れでも警察機か! よく見てみろ、"シヴァ"の目の前にいるのが分からんのか! 全くそそっかしいのか、注意力が足らんのか……」

 

 

 

 "ケンロクエン"の示した先、崩壊した『要塞』の側にある、波打ち際付近の砂浜をよく見てみると、何やら『要塞』よりは二回り小さく見える大きさの、球体型のドームが3つか4つ程、円筒形の通路を繋ぎ合わせて隣り合っている。『要塞』と比べてみても、大きく破損した箇所は無く、寧ろその外壁やアンテナなどは新築のように汚れすら目立たなかった。

 

 

 

 この施設の名は『シヴァ』と言い、正式名称は『簡易基地建設ユニット』と呼ばれているもので、元々はこの『要塞』の外縁部などに衛星基地として配置されていたものだったが、この世界に転移した際に彼女達と共に巻き添えになった為、何とか『要塞』に連結し、動力炉の安定や内部からの復旧作業などへの対応を可能にしていた。この『シヴァ』は、中枢となるコアユニットと呼ばれる箇所があり、これが破壊されるとたちどころに基地そのものが破壊されてしまうのだが、逆に言ってしまうとこのコアユニット一つさえ有れば、様々な機能を持った基地ユニットを、資源のある限りどこまでも幾つでも繋げることの出来る大変便利な代物だった。

 

 

 

 そんな基地ユニットは今、彼女達「第三勢力」の仮拠点として機能し始めており、最早例えて言うなら"とてつもなく便利な機能のついた簡易テント"のような扱いをされるようになっていた。元より、少ない資源で建造でき、コストも極力抑えることが可能だった為、今ある資源と、一緒に流れ着いたデブリなどから再利用しながら要塞の復旧やこうした簡易ユニットの拡張、新しい装備の開発を行なっていた。ただ、艦艇や戦闘機の設計図などのデータは、"転移"の際、データを保管していたサーバールームが破壊されたことでその悉くが失われ、現在は「次元戦闘機の始祖」にあたる機体などの僅かなデータしか残っておらず、更に其処へ資源、武器弾薬や燃料などの補給不足も重なり、本格的な生産は見送られていた。戦闘データさえあれば、機体の製造も可能であり、尚且つ今はそれなりの元・次元戦闘機の少女達を抱えるこの基地だったが、本来、彼女達の戦うべき"敵"が、この世界にいることが判明してしまったことで、無闇矢鱈に生産は出来ないという判断を、仲間内で下したためだ。

 

 

 その為、今彼女達は偶然巡り会うことの出来た、"現地勢力"達の協力を得て、要塞の復旧に全力を注いでいた。現在は艦艇ドックの一つと、その内部に設置された非常用電源、それに防衛システムの一部を何とか復旧させることが出来た。非常用電源に関しては、未だ基地全体を賄うことも出来なければ、壊れかけの危なっかしい状態であるは否めないが、其れでも、この世界に流れ着いてからアクシデントの連続に辟易していた彼女達からしてみれば、ここしばらくぶりの朗報であり、協力してくれた現地勢力のKAN-SEN達には、感謝しかなかった。

 

 

 

 フューチャーがシヴァの目の前で見つけた人影とは、そんな「恩人」の1人が、彼女達の帰りを待っている姿だった。

 

 

 

「……結局、苦労かけることにちゃったね。あの子達にもさ」

「とは言え、我々としても彼女らのおかげで助かったところもある。そうでなければ今ごろ、我々は"バイド"どころか、セイレーン相手にすら手間取って全滅していた筈だ。彼女達には、正直感謝しかない」

「でも、資源やデータ集めをしようにも、結局弾薬も燃料も、何もかもまるで足りないから、工作機や探査機を増やせないのはネックね。折角私達という最高のデータがあるのに」

「この世界にいる敵性体が、セイレーンただ一つなら其れやっても良かったんだけどねー、弾薬も燃料も足りない中で其れやると最後はジリ貧なんだし。仕方ないんじゃない?」

「まあ、兎に角今は彼女に話を聞こうじゃないか。其れに、"英雄達"が今どのあたりにいるのかも気になるしな」

「じゃ、早速行ってみよう! 早いもの勝ちだぞー‼︎」

「あっ、こら! 待てお前ら‼︎」

 

 

 

+ + +

 

 

 その肩と胸元、其れに大腿部を大きく露出させた着物の少女が、砂浜と金属板を勢いよく踏みつける複数の音と振動に気づいたのは、既に目の前まで4、5人の少女達が接近してきてからだった。陽光が艶やかな黒髪を焼き上げ、そのせいで頭の天辺から汗を噴き上げる感覚と、もう何度も日焼け止めを塗り直す作業にうんざりしていた少女としては、これでようやく空調の効いた日陰で休めるという安堵と、何故に早く来ないのかという呆れで溜息をつく。

 

 

 何しろ、彼女達はこの世界の誰もが対抗出来ない程の力を、一人一人が持ち合わせているのだ。その気になれば、彼女達はこの世界を瞬く間に、それこそセイレーンすらも5回滅ぼしてもまだ釣りが来るにも関わらず、其れすら困難に思える程の『敵』の存在があり、尚且つ補給すら難しいという状況下にある中にしては、本来部外者である自分でさえかなり気の緩みを感じた。

 

 

(確かに休息は必要だけど…、なんだろうな? あの子ら、今はすごくのほほんとしてるなぁ……。というか、まるで緊張感が無い……。戦闘になれば、あんな鬼気迫るみたいに怖くなるのに、何をどうしたらあんな能天気になれるやら、むむむ……)

 

 

 ただ、一方で羨ましいという感情もあった。アズールレーンとの戦争を始めてしまった最近の彼女の母国では、こうした和気藹々とした雰囲気が若干弱まりつつあっただけに、少しだけ眩しく見えた。その一方で、どうせ今から彼らは帰ってきたメンバーの件で忙しくなるだろうから、事が済んだら、彼女達に嫌というほど説教を垂れて、言うだけ言ったら仮眠室に向かってやろうと彼女は思った。

 

 

 

 

 ここで、この少女についてほんの少し語る必要がある。彼女の名は、『夕張』。重桜所属軽巡級KAN-SENの1人である。普段は重桜本国で、既にアズールレーンに亡命している明石の助手兼弟子として、同僚の駆逐艦級KAN-SEN『不知火』と共に、戦闘で傷ついた他のKAN-SEN達の治療や艤装の修理、またこの他にも新たな装備開発に携わっていた。

 

 そんな彼女が何故このような、「第三勢力」達の基地の中にいるのかというと、原因は明石にあった。元々、自分や明石らは重桜の「技術部隊」の中でも、指折りの実力と経験を積んだKAN-SENである。先のオロチ計画とて、本来ならば明石や不知火、そして自分を含めた開発チームによって計画を進めていく予定だった。だがそれは結局、計画を立案した重桜の重臣たる2人のKAN-SEN、赤城と加賀によって却下され、暫くの間明石もそのことで愚痴を垂れていたのは記憶に新しい。

 

 

 

 その明石が、アズールレーンの間者二名によって連れ去られた。夕張も当初は何と運の無いことか、向こうで『拷問だ! とにかく拷問せよ!』などとされていやしまいかと、明石が拉致されたということに対して、柄にもなく心配していた。もっとも、同時にそれはKAN-SEN達の修理や治療の仕事が、自分に殺到してくるのではという、寝る間もない残業地獄の到来を恐れていたのもあったが。

 

 

 兎も角、そんな状況に転機が訪れたのはつい数日前のことだった。重桜近海内外で、セイレーンの艦隊が謎の存在によって壊滅させられており、しかもその犯人と思しき巨大生物が明石の誘拐された期間に目撃されていたこともあって、急遽調査隊が編成されるという話が舞い込んできた。夕張はこれ幸いとばかりに、メンバーとして進んで名乗りを上げた。

 

 

 

 とはいえ、当初は確たる手掛かりは得られなかった。大きな期待をしていたわけでもなく、ましてやすぐさまアズールレーンの本拠地へ乗り込んで救出出来る、などと考えていた訳ではなかったが、3日が経過した辺りで調査隊に参加したことを後悔した。普段から出不精気味な性分ゆえか、これなら大人しく工廠にでも引きこもって明石の帰りでも待っていた方が良かったかしらん、などと考えていた矢先に…、これだ。明石に会えないどころか、もう二度と故郷の重桜の土を踏めない可能性だって出てきているのだ。

 

 だからこそ、夕張は"彼女達"に積極的に協力し、この事態を鎮静化させて今度こそ明石を連れて重桜へ戻らねば、と考えていた。焦りは禁物だし、緩急をつけて行動することは確かに大事ではあるが、かと言って気が緩みすぎるのもかえって問題だろう。でなければ、セイレーンにも、"彼奴ら"にも、足元を掬われかねない。幾ら最近KAN-SENになったから仕方がないとはいえ、"その道"のプロであることは疑いようのないことだから、せめてもう少し自覚のある行動くらいはとってもらいたいと思っていた。

 

 

 例えば、この目の前に着いた数名の少女達と、彼女の背後にいる人物などに関しては。

 

 

「遅いぞ、皆の衆。一体何をしてた? 夕張には分かるぞー、どうせ海水浴してたんだろ」

「していたのは、其処の恥知らずなバスタオル女(辺境警備隊員)だけだ。変な魚の捕り方をするから、結局は一匹も釣れずに逃げられるか消滅してしまってな」

「銛なんて前時代的です。時代はダイナマイト漁です、アレなら手間も掛からずにたくさん釣れます!」

「やかましい! 何がダイナマイト漁だ、思いきり波動砲と爆雷での爆破だっただろうが! あんな漁をする奴があるか! 資源が少ないんだぞ、迂闊に消費するような真似はいい加減やめろと散々言っただろうが‼︎ 後、魚が取れなくなるからこれ以上環境破壊をするなあああっー‼︎」

しょ、しょうはひっはってろ、(そ、そうは言っても、)ろほろょくはっへはかひは(労力だって馬鹿には)……」

「五月蝿い! やかましい‼︎ 謝れ‼︎ 自然に謝れ‼︎ 死んで詫びんか、この愚か者‼︎」

 

 フューチャーの頭に拳骨を喰らわせ、そのまま胸倉を掴んで揺さぶりながら、ケンロクエンは大声で怒鳴り上げた。息苦しそうなのか、あうあうとフューチャーも絶え絶えな様子だった。

 

「まあまあ、死語で"環境破壊は気持ちいいぞい"って言葉もあるくらいだからその辺で……、ってごめんなさい何でもありませんハイ許してください」

 

 更に火に油を注ぐような的外れな失言をするスピナーだったが、鉄拳を叩き込もうと拳を震わせるケンロクエンを見てそれきり口を閉じた。

 

 "何というか、やっぱり締まらないなあ…"などと思いながらも、夕張は改めて彼女達に向かって言った。

 

「兎に角! もう別働隊は戻ってきたから、早くブリーフィングルームにまで行ってこーい。もうみんないて、待ってるぞー。……それと、新しい仲間もね」

『仲間?』

 

 夕張以外の面々が疑問の声を上げると、突然夕張の背後から人影が現れる。

 

「よっ。そいつらならもうブリーフィングルームにいるぜ」

 

現れたのは、数時間前エンタープライズ達にその姿を見られていた、大型誘導噴進弾(ミサイル)のランチャーを抱えて、ファントム・セルと戦っていた銀髪の少女だった。生欠伸をしつつ寝癖でもつれた後頭部を掻きむしりながら、親指で後ろを指しながら言う。

 

『"ステ"さん!』

「あ、ステっち」

「なんだステ、お前か」

 

 パトロールスピナーとケンロクエンを除いた面々から、"ステさん"と呼ばれた少女はおう、と言って口を開く。

 

「"総司令官"殿もな、他の皆と一緒にブリーフィングルームで待ってるぜ。でよう、この度お仲間になってくれたKAN-SENは誰だと思う? なんとあの、エンタープライズだぜ? どーよ皆、すげえだろ?」

 

 ステの言葉に、全員驚愕する。エンタープライズと言えば、この世界の"アメリカ合衆国"に相当する国家、ユニオンの誇るエリートクラスのKAN-SENである。それを仲間に出来たということは、この世界での味方が数少ない彼女達にとっては、朗報といえた。

 

 

「…然し、どうにも解せんな。お前達が彼女に会った時、丁度ファントム・セルに出くわしたんだろう? まさか奴が化けているのでは……」

「おいおい、んなわけねえだろぉ⁉︎ あのクソッタレが分裂までするなんて話は聞いたことねーぞ。でぇじょうぶだ、本人かどうかはアタシが保証すっからよ」

「人間の姿をしてる時点で、保証も何もないけど」

「いらねえ茶々を入れんじゃねえ、フューチャー! 兎に角だ、今からアタシは、コイツを使ってブリーフィングルームで報告だ。皆もほら急いだ急いだ!」

 

 大きなスケッチブックを見せつけると、何故か夕張の首根っこを掴んでステは通路の奥へと姿を消した。

 

 突然現れては消えた銀髪の少女に、全員は呆気に取られたが、互いの顔を見合わせてから、そのまま後に続いた。

 

 

 

 

 

 彼女達が踏み締め通り過ぎた、金属板に描かれた文字。其処には、『Geirröd』と刻まれていた。




登場人物

フューチャー(正式名: R-11A"フューチャーワールド")…見た目は海上保安官か沿岸警備隊員のような格好の花騎士アネモネ。
パトロールスピナー(正式名: R-11B"ピースメーカー")…見た目はお巡りさんか婦警さんコスをしたウマ娘のトウカイテイオー。
ケンロクエン( 正式名:R-9DP3"ケンロクエン")…見た目はストパンのバルクホルン少佐(お姉ちゃん)。
カイ(正式名:TP-2H"パウ・アーマー改")…見た目はけもフレのジャイアントペンギン。
"フロちゃん"(正式名:TP-2M"フロッグマン")…見た目は僕アカの蛙吹梅雨。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。