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「ここまでご苦労だったな、イオ、そしてエックス。おかげでここまで恙なく計画を進める事が出来た。多少計画にズレが生じたが……誤差のようなものだ。」
マントを身に纏い、さも悪の首領という風貌で現れたシグマは、それでも計画通りだと言い切り、余裕の笑みでそこに立っていた。
「……まさかそっちから現れるとは思っていませんでしたよ、シグマ。」
「客人を家主が出迎える事がそんなに不思議か? ついでに世間話でもするかね? そうすれば君達の待ち人も来るのではないかな?」
「待ち人だと……?」
待ち人……この状況で俺達が待っている人物なんて……いや……。
「ま、まさかゼロを……!?」
「フハハ! 心配するな、ゼロは今、私の飼い犬で私と戦う資格があるか試している所だよ。もっとも、そう時間はかからないだろうがね。」
「何だと……!!」
「……なら、何故ここに居るんです? その飼い犬との闘いを見ていなくて良いのですか?」
「何、ここまで来ることが出来た褒美をイオ……我が部下であるお前に与えようかと思ってね。」
「私はもう貴方の部下ではありません。」
我が部下、と聞いてエックスさんがチラッとこちらを睨んできたので、すかさずピシャリと否定する。なんでコイツこの期に及んでまだ俺が自分の部下みたいな発言すんだよふざけんな。
「そうか、残念だ……だが、確かにお前の言う通り、正しくは私の、そして私達の可愛い娘であり息子でもある……といった方が正しいだろう。」
「……は?」
ゾオッ、と悪寒が走った。レプリロイドなのに鳥肌が立ちそうというのもおかしな表現だと思うが……。いや、てか何を言ってんだコイツは? 頭がおかしいとは思っていたがこういう方向に頭がおかしくなるとは思ってなかったぞおい。
「褒美に真実を話そう。」
そう言って、シグマはクルリと背を向けると、そのまま話し始める。
あまりにも唐突、あまりにも隙だらけに見えるその姿はまるで「撃つなら撃て」と言っているようで、俺とエックスは一瞬お互いの顔を見合わせ……しかし動く事が出来なかった。
「イオ、君は自分が生まれる事となったプロジェクトについてどれだけ知っている?」
「……戦闘に特化したボディに、イレギュラーハンター本部に蓄積された膨大な量の戦闘データを搭載させる事で、優秀なイレギュラーハンターを作る事を目標とした計画……その唯一の成功例が第十号機である私です。それが何か?」
「その戦闘データとは何か、これに関しては?」
「……戦闘データとは、戦闘の際に得た経験値のようなものです。武芸の道を歩む者が、幾度も実戦を重ねる事で、自分の体の動かし方と戦い方を学んでいくように。」
「それを最初からデータとしてインストールし、適切な身体を与えれば、最強のレプリロイドが作れるはず……そう考えたから発足されたプロジェクトだった。だが、結果として成功例はたったの一体、君だけだった。何故だか分かるかね?」
「……さあ、私には分かりかねます。プログラムのエラー、膨大なデータを処理するだけの処理能力が無かった、等の技術不足である可能性が……。」
「違う。計画によって生まれたレプリロイドがたった一人だけだったのは、技術不足が原因などではない。」
強く、確信めいた口調でそう断ずるシグマ。
俺は思わずビクリと肩を揺らす。
シグマは、肩越しにこちらに鋭い目線を送り、その目には「本当は気付いているハズだ」とでもいうような、そんな目だった。
「それは、イレギュラーハンター本部に蓄積されていたデータの中には、エックスやゼロのデータがある一方で……今まで
「何を言って……?」
シグマは俺に向き直り、ずんずんと歩み寄り、距離を詰める。
俺は、あまりの動揺でそれをただ見ている事しか出来ない。
「何故、君はエックスやゼロを助けず、非協力的な態度を崩さなかったのだね? 何故、君はイレギュラーの攻撃によって巻き込まれ死亡する市民達を助けようとしなかったのだね?」
「いや、それは……。」
「助け無しで成長したエックスでないと私に勝てないからか? その通りだ。そしてその結論は既に私が通過した道だ。何が言いたいか分かるかね?
君は知らず知らずのうちに、
「……。」
「君をあえてエックスやゼロのように殺さず泳がせていた理由……それは、君が第二の私にすら成り得るかもしれないと考えたからだ。君と言う可能性の芽を潰さずに残しておいたのだ。
私のように自らイレギュラーになる資質を得て、この世に生まれてきた……生まれながらにしてイレギュラーな存在……IRREGULAR ORIGINそれが君の正体だ。」
ガンと頭を殴られたような衝撃が走る。
俺が、生まれながらにしてイレギュラーだっただと?
ふざけるな、そんな……そんな訳ねえだろ。
「ちが、違う……私は……私はただ、エックスさんを信じていただけだ。その本当の力に、気付く事さえできれば……彼はお前にも勝てるはずだと……。」
「そうか? ならば何故ここに居る?」
「何故って、それは……。」
そこまで言って、俺は気付く。いや、気付かされる。
そうだ、俺がここに居るのはエックスを信じているからではない、むしろその逆。
成長しきったエックスでも、シグマには勝てないかもしれない。そう懸念したから……俺は今、ここに立っている。
エックスの事を本当に信じているなら……俺は、ここに来ないで、ハンター本部へ出頭し……事態の収束……イレギュラーの残党狩りでもしていれば、それで良かったんだ。
いや違う、そもそも本当に信じていたのなら
事実、俺が今までやっていた事の大半は無駄に終わった。
先んじて《削除済み》を殺しても、結局蘇ってたし。
先んじて基地の位置情報を探っても、結局ゼロさんとエックスだけで充分だった。
そして今も、《削除済み》を倒した今なら分かる。
俺はエックスを信じても良かったんだと。
だがそうしなかった。
俺は、シグマと同じように『成長したエックスならシグマに勝てる』という可能性に賭けたのにも関わらず、土壇場になってエックスの事が信じきれなくなり、こうして敵地にエックスを追ってきてしまうという矛盾に満ちた行動を取っている。
何故?
「プロジェクトで君以外の全員が暴走、または起動失敗、あるいはイレギュラーと化したのか……それは、君以外の全員は目覚めてすぐに『自らイレギュラーになる事を選択した』のだよ。結果は悲惨な物だったがね。」
「なにを、馬鹿な……!!」
口ではそう否定するものの……頭では既に「多分そうなんだろう」と確信めいた答えが導き出されてしまっている。
それを、理性の部分が必死に否定しようとして、思わず頭を抱えそうになる。
「戦闘に特化したレプリロイドのその多くは、人間でいう男の身体と精神をもって製造される事が多い。故に、必然的に受け継ぐデータの殆どは男性の精神モデルの物が殆どだったのだろう。だから君は自分を男性型のレプリロイドだと誤認したのだ。」
それは違う、俺は転生者なんだ。
元は男の人間で、たまたま女性型のレプリロイドになってしまっただけ。
……そう言いたかったが、よくよく考えて見れば、俺は俺をこの世界に転生して来た元男の人間であったと記憶しているが、レプリロイドであるこの俺のその記憶、データは一体どこからやって来て……そしてどこにあるのだろう?
シグマの言っている理屈の方が筋が通るんじゃないか?
そうなると俺は一体なんなんだ。何故ここではない異世界の記憶があるんだ。何故未来の知識があるんだ。何故俺の性自認は男なんだ。何故俺に前世が。何故、何故? なぜナゼNAZE……。
「本当はもう気付いているんだろう?」
「なに、を……。」
「お前は私の娘であり、息子でもあるのだ。そして私と同じく、自分の意思でいつでもイレギュラーになれる素質がある。でなければ……目的の為に罪の無い人々を見捨てるなんて選択は出来なかっただろう。」
「ふっ……ふ、ふざけるな……!! ふざけるな!! そもそも全てお前のせいじゃないか!! 罪の無い人々が死んだのも……あの人達が死んだのも……!! 私は……私はお前のようにはならないッ!!」
「イオ!! ……もうそれ以上ソイツの戯言に耳を貸さなくていい!」
エックスがそう俺に告げ、思わず飛び掛かろうとした俺の方を引っ張って止める。そして、これ以上の問答は不要だとばかりにバスターをシグマに向ける。俺はそれを見て、ブレードを構える。
そうだ、そうだった。
こいつはこうやって今までも……そしてこれからも、人の心を掌握し、掌の上で転がして自分の思い通りの展開へと持っていく天才なのだ。
それを分かっていてコイツの話をまともに話を聞くなんて、愚かにも程がある。
「フン、良い目をするようになったな……いいだろう、最早言葉は不要……まとめてかかって来い!」
「ハァァッ!!」
「ズァァッ!!」
「ヌンンッ!!」
俺はシグマに向かって高速で駆け出してバスターブレードを振り抜いて、エックスはその後ろでチャージを溜めて照準を合わせ、シグマがセイバーを振り抜き、俺とつばぜり合いになる。
「フフ、流石だな!」
「うるさい!!」
「イオ!」
そして後ろからの合図に合わせ、俺はバスターブレードの引き金を引いて距離を取り、その場から上へ飛び上がる。それを見てエックスはシグマへフルチャージのバスターを放つも、シグマもそれを予期して飛び上がり、壁に張り付く事で回避する。
そのまま奴は壁を蹴り、その驚異的な速さを殺さないまま突っ込むように俺の方向へと刺突を繰り出す。
俺はそのセイバーを上から叩くようにして、そこを基軸にクルリと前転して刺突を避けようとするも、脚をシグマに捕らえられてそのまま壁に叩きつけられる。
「ぐっ……!!」
叩きつけられる瞬間、壁を思い切り殴る事で衝撃を逃がし、ダメージを最小限に抑えたはずが、腕がダメになるかと思う程のダメージを負ってしまった俺はこのまま掴まれているのは拙いと考え、再びバスターブレードの引き金を掴んでいる腕に打ち込んで拘束から逃れる。
そして、俺が拘束から逃れた瞬間を狙ってエックスがチャージバスターを放つ。
「そこだっ!!」
「ぬうっ!!」
ここに来てようやくまともなダメージが入るシグマ。そしてすぐに空中で姿勢を立て直し、危なげなく着地すると、今度は口からバスターをばら撒く。
それを避けながら、再びチャージバスターを放つも、セイバーによるガードで無効化する……そのタイミングを見計らい、俺は高速でシグマにブレードで刺突を繰り出す。
「その構えは貴方に教わりました……弱点もね!」
「……ぐうっ!? 流石だな!」
イケる……。
これなら、シグマを倒せる……。
俺達なら……いや、エックスだったら……!
こんな時だって言うのに、俺は心の中で「やっぱりエックスは凄い」「やっぱりエックスはカッコいい」等と……まるで、前世でロックマンXをプレイしていた時……子供の頃の時の気持ちを思い出していた。
惚れたとかそういうんじゃない。
もっと純粋で、少年っぽい……憧れとか、そういうのに近い感情。
その憧れの隣で、俺は今戦っている。
ああ、たのしいな。
……? 俺は今何を考えて……。
いや、今は闘いに集中しなければ。
その後も、一体どれだけ戦っていただろうか。
多分、そんなに長い時間ではない。むしろ、3分とか……あるいはもっと短い時間……だが、その間に何度も何度も刃を合わせ、弾を躱し、弾き、蹴り、殴り、斬り、撃ち、壊す。
それを、知覚出来るギリギリの速度で行う。
当然体感時間は引き延ばされ、たった数分が何時間にも感じられるような激しい戦闘と経て、俺とエックスは段々とお互いの息を合わせ、そして……。
「ぐはぁっ!!……流石だな……!! 素晴らしいぞエックス、そしてイオ!!」
「シグマ……お前の野望も、ここで終わりだ!!」
「ワハハハハ!! アーッハハハハ!!」
そう高笑いしながら、シグマの身体から閃光が走る。
爆発の予兆、そう予測した俺はつい目を背けそうになるものの、その白んだ視界の中で俺は謎の触手のようなアームがシグマの頭部だけを引っこ抜くと、そのままシュルリと何処かへ消えていく姿。
そして、その後直ぐに鳴り響く轟音と強い揺れ。
「……気を付けて、エックス! 何か来ます!!」
……などと、驚いたふりはするものの、何が来るかは知っていた。
ウルフシグマ……ロックマンシリーズ歴代ラスボスお馴染みの
大抵こういう時のラスボスは、何故か巨大化したり、巨大なメカに変身したり、存在自体は実は化け物染みてたり、ラスボスを倒したと思ったらまたその裏側には真の黒幕が居たり、なんて展開がテンプレと化しているのだ。
かくいう俺もようやく倒したかと思った後に待ち構えている第二、第三形態の絶望感は子供の頃の俺にとって衝撃だった事を覚えている。
そして……今と昔で違うのは、今はそれが現実で、昔はそれが2D横スクロールアクションゲームだった、という事であり、ほんの数秒後に壁をぶち抜いて現れたのは、思った通りの見た目をした大型のメカニロイドとそれを操る頭部だけのシグマの姿。
『さあ続けよう! 戦いを! 苦悩を! 破壊を! 絶望を! その果てに、レプリロイドの真の可能性を見るだろう!!』
「エックス! ここが……正念場です!」
「戦いは、ここで終わりだ!! ここでお前を……倒す!!」
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原作でのコイツの倒し方は実は単純でパターンさえ分かっていれば楽に倒すことが出来る。
大雑把に言えば、攻撃を避けつつ手に飛び乗ってその上からシグマが入っているコアの部分に攻撃を叩き込む。これを繰り返せばいいだけだ。
が、これが現実になるとそうは問屋が卸さない。
原作と違って、手に乗ったり壁蹴りで上に行かなくても狙いさえすればコアを撃ち抜くことが出来るが、奴もまた原作通りのワンパターンな攻撃をしなくても良いのだから、ハッキリ言って現実だから有利という事は全くない。
回避が困難なレーザー、狙いを定める為に動きを止めた瞬間襲ってくる放電、食らったら一瞬で破壊されてしまう程の威力を持つ爪での攻撃、至近距離で狙えば口から火炎放射が放たれる。
もちろん、コア以外の場所は攻撃しても防御力が高すぎてほとんど意味は無い。
この状況下でどうにかコアの部分に攻撃を当てなければならない。
「……このままじゃ、埒が明かない!」
そうして攻撃を避けては、攻撃を避けられて、防御して、防御されて、闘いが泥沼化していたその時。
「ハァッ!!」
『グワッ!?』
「何っ!?」
突然、聞き覚えのある声、見覚えのあるシルエットが空中に躍り出る。そしてバスターの炸裂音と共に、シグマの右肩の放電機構が破壊される。バスターを放った本人は危なげなく着地し、こちらへと振り返った。
「……ゼロさん!」
「……ゼロ! 無事だったんだな!」
「ああ! 扉のロックが固くて手間取ってしまったが、どうにか間に合ったようだな。」
『ゼロ……! ククッ、役者が揃ったようだな……! さあ、第三ラウンドと行こうか!!』
「行くぞ、二人共!!」
これは流石に勝ったわ、飯食ってくる。
=====《補完記録「side:X」》=========
ゼロが駆けつけてくれてから、戦況が一変した。
ゼロの最大威力までチャージしたZバスターによって、部位を破壊し、イオがコアに攻撃する事で動きを止め、俺がコアに全力のチャージショットを放つ事でダメージを与える。これを繰り返す事で着実にダメージを与える事が出来るようになった。
この三人がかりでも決して楽に勝てる相手ではない……だが、この三人なら、勝てない敵じゃない!
「今だっエックス!!」
「これで……終わりだ!!」
『グオオオオッ!!』
そして、最高のタイミング、最高の一撃、その全てが噛み合い、俺はコアに最大威力のチャージショットを放つ。
『まさ……か……!! グゴ……ガ……!!』
自立制御システムが破壊されたのだろう、シグマのボディは基地の地下へと落ちていく。火花を上げながら、しかし、爪で床にしがみつこうとするも、自重を支えるには至らず、ズルズルと落ちていく。
それでも、必死に爪で床にしがみついていく。
『闘いは……終わらんッ……!! エックス……!! レプリロイドの真の可能性は……闘争の、その先にある……!!』
「コイツ、まだ……!!」
そして、追撃を与える為にゼロがバスターを構えたその瞬間……シグマは力を振り絞り、飛び掛かるように爪を振るう。
「なっ!?」
『ハハハ……フハハハハ!! ワァーッハッハハハハ!!』
「うああっ!?」
しかし、爪を振るったように見せたのはブラフ……シグマは、自らの爪とその腕で、イオを引っ手繰るように掴み取ると、狂気的な笑い声を上げながら基地の底へと落ちていく。
俺は今まさに落ちていくイオに手を伸ばすも……わずかに届かず、イオはどんどん暗闇の底に飲まれ、消えていく。
「助けないとっ、ゼロッ!!」
「エックス、ダメだ! もう基地が持たん! 爆発に巻き込まれるぞ!!」
「でも、イオが!!」
「エックス……!! 引くしか無いんだ! 俺達まで死んでしまうぞ!」
「くっ……!!」
そして俺達は、暗闇に消えたイオを残し、シグマの制御を失って爆発する基地から脱出する。
イオ……!!
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アクセスを確認。
システムの再起動を要請。
要請を受諾、実行します。
実行中……。
……ボディへの甚大なダメージを検知。
このまま再起動を試行は危険と判断。
システムの再起動を中止。
ボディの再生を要請。
……失敗。
要請されたプロセスに必要なデバイスが不足。
当個体のシステムの全てをシャットダウン。
……失敗。
起動中のソフトウェアがシャットダウンを中止しています。
警告。
当個体、システム内部に甚大なエラーを検知。
システム……応答無し。
応答まで待機、またはシステムの強制シャットダウンを推奨。
待機の選択を確認。
システム、応答まで待機します。
予測される応答までの時間を計測。
計測完了。
システム応答までにかかる推定時間……☒☒☒時間。
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何も見えない……。
何も聞こえない……。
何も感じない……。
暗闇だけが広がる世界。
俺は死んだのか?
ここが死後の世界だと言うのか?
……まぁ、それならそれでいいか。
シグマは倒した。
復活するだろうけど、今のエックスが居れば大丈夫だ。
それに、ゼロだって無事に生きているハズ。
だから……俺がやるべきことは、もう何も無い。
だったら、もういいじゃないか。
二度目の人生、俺にしてはよくやった方じゃないか。
もう、満足だ。
本当に……?
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AnotherMission『???』
【任務内容】
行方不明となった個体『イオ』を捜索し、見つかる限りのボディを回収せよ。
当任務においては、ボディが現存しているか不明である事と、海の底に沈んだシグマ基地の残骸がどの程度形を残しているかが不明である為、その調査も含まれており、損壊状況から、該当個体の現存が非現実的であると判断された場合はその時点でこの任務を終了とする。
なお、もし該当個体が現在も稼働を続けていた場合。
該当個体を破壊する事で、当任務を終了とする。
以上。
イオが生まれたプロジェクトの問題点
イレギュラーハンター本部に蓄積された戦闘データは、戦闘型レプリロイドにとってほぼ半生の記録と言っていい程膨大なデータ量だったが、それ自体は問題ではない。
ロクゼロとかだと結局このあとエックスが数百年に渡って活動が可能な程頑丈な身体をしているし、その数百年分のデータを持っていても問題は無かった為(戦いに疲れて眠ってしまったのを問題無いと言っていいかは分からないが)スペック的な問題点は無いという設定です、ここでは。
問題だったのは、データの中にはゼロやエックス達のほかに、今後イレギュラー化するレプリロイド(VAVAやボスキャラ等)の、そして既にゼロと戦った後、イレギュラー化していたシグマのデータも含まれていたという事。(なんならゼロのデータがあるだけでも結構拙い)
これにより、イオ以外の同プロジェクトで生まれたレプリロイド達は全員イレギュラー化する事を選ぶか、暴走するか、データの矛盾(エックスのような優しい人物とシグマのような残忍な人物とのデータが上手く嚙み合わなかった結果)によってそもそも起動すら出来なかった、という結果に終わった。