魔砲少女プリズマフェイト ~dulce espejismo del destino~   作:上城麟32

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フェイトvsなのは???え??



まさかの方向転換です。ほんと、ごめんなさい!


第11話 ~暴走~

サファイアとアルフのからの念話後、リニスとなのはの模擬戦は一時中断となり、

現在、フェイト達に合流すべく全速力で現場へ向かう途中……。

 

リニスが周辺空域に結界が貼られていることに気がついた。

 

「一志?気がついてますか?」

 

「あぁ、これは囲まれているな。

 どこの連中か知らんが、随分威勢がいいじゃないか」

 

獰猛な笑みを浮かべる一志。

 

「どうしたの二人共?」

 

遅れてきた、なのはが一志達が止まっていることに気がついて速度を落とす。

 

<どうします?ここで時間をくうわけにもいきませんよ>

 

<ざっと確認できるだけでも、30人以上に囲まれてますね~。

 これはすぐに突破できそうもないですよ>

 

<どうするもこうするも強行突破以外に方法はない。

 俺達がここで捕まれば、アリシアを救えないんだからな>

 

「あ、あの~カズ君、大丈夫?」

 

「ふむ……。なのは。頼みがあるんだが、聞いてくれるか?

 もし頼みを聞いてくれるなら、

 俺達がジュエルシードを集める理由を話すよ。どうだ?」

 

「うん!カズ君の頼みなら、なんでも聞くよ!」

 

なんでもと言われて若干興奮しながらも、苦笑しつつ答える一志。

 

「あ、ありがとな……」

 

 

<なんでもって言われると興奮しますね。一志さん>

 

<うるさいよ、ルビー>

 

ルビーはエスパーか何かかまったく。

 

「頼みというのは……今、俺達の大切な仲間が、

 ちょっと、トラブルにあったようなんだ。

 俺としてはそちらが気になるからすぐに向かいたいんだけど……」

 

「うん!きっとカズ君の大切なお仲間さんを助けてみせるから!」

 

話を最後まで聞かずに元気よく了承する。

それでいいのか、なのは……。と思いながらも止めない一志。

 

「頼んだぞ」

 

と言いながら、アーチャーのクラスカードをインストール。

 

「……一志、後で、なのはとの関係を詳しく!

 説明してもらいますからね……」

 

なんかやけに詳しくの部分を強調されたんだが……。

 

「いや、そんな、詳しく説明するほどの仲じゃないんだけど……」

 

「はぁ、仕方ないですね~一志さんは。

 では、私がサファイアちゃん達のところに先に向かいます。

 だから、結界と囲んでいる人達についてはお任せしますからね」

 

「ああ」「分かっていますよ。ルビー」

 

 

ルビーの案内で、なのははフェイトの元へ急ぐ。

 

 

「じゃあ、まぁ、久しぶりのコンビだ楽しんでいこうか、リニス」

 

「はい。マスター」

 

「――――投影、開始」

 

一志は黒剣を無数に展開する。

 

「――――工程完了。全投影、待機」

 

「フォトンランサー・ジェノサイドシフト」

 

そして、フォトンランサー広域拡散版、ジェノサイドシフト。

黒い雷槍の群れが辺り一面を埋め尽くす。

 

空一面を覆う黒剣と黒い雷槍の群れが展開される。

 

「行きます!R&K中距離殲滅フォーメーション!!」

 

「「レギオン・オブ・ジェノサイド・ブレイカー!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━時空管理局、次元航行艦船アースラ内部

 

 

数日前

 

最近、管理外世界地球でどうにも魔力量の判定がおかしい数値を出していると、

報告が上がっていた。その報告により、一応、調べに来ていた管理局執務官。

 

そこで随分予想外のものを彼は発見する。

 

黒服の少年は呟いた。

 

「なぜあんなものがこの星にあるんだ……」

 

快活そうな少女は心配そうに見上げる。

 

「なにかあったの?」

 

「至急、艦長に繋いでくれ。確かめないといけないことがある」

 

 

 

 

 

━━━━アースラ内部にある応接室

 

 

ホロウインドウを通して、

一志達が閉じ込められた結界内部の映像を見ている、

エメラルド色の髪をポニーテールにまとめてている妙齢の女性。

 

リンディ・ハラオウン

このアースラの艦長。時空管理局艦船司令官である……。

 

 

数時間前に局員を現地、管理外世界へと派遣。

魔力量のすごい一団を発見したとの報告を受けてから数十分後、

膨大な魔力反応を感知。

 

そして、ロストロギアの発見……。

 

この一団もロストロギアに関わっている可能性が非常に高いと判断した執務官は、

結界内に一団を閉じ込めるために局員を数十人派遣。

 

現在、結界内に彼らを閉じ込めることに成功したのだが……。

 

「あら、お話を聞きたかったのだけど。

 結界破られてしまったわね。

 これは、クロノに行ってもらうしかないかしら……」

 

「艦長。失礼します」

 

「クロノ執務官、どうしたの?」

 

「これは!?さっき結界内に閉じ込めたと報告が上がったばかりでは……」

 

「逃げられちゃったみたいね。

 これは私も行かないとお話を聞くのも大変なんじゃないからしら?」

 

「艦長ご自身を危険に晒すわけにはいきません。

 僕が行きます。艦長はアースラの指揮をお願いします」

 

「わかったわ。くれぐれも無茶をしないでね」

 

「失礼します」

 

 

ため息をつくリンディ。

ロストロギア。自分と息子には随分深い関わりがある。

 

因縁ある古代の遺産。

 

「あの子には随分と背負わせてしまっているわね」

 

再度、溜息をつくリンディ。

 

「何事もなく回収できれば、いいのだけれど」

 

相当甘い抹茶を飲みながら、彼女は今は亡き夫に祈る。

息子が無事に戻るようにと……。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━

 

 

結界を破るまでは良かった。

しかし、それ以上の戦果がここにあった。

 

 

「やりすぎたかな……」「やりすぎですね」

 

 

 

二人が同時に呟く。

二人の魔砲のお陰で結界は無くなり、

なのはとルビーがフェイトの元へと向かえたのは良かったのだが、

あまり加減せずにブッパしてしまったため、

辺りを囲んでいた人のほとんどが、方方に吹き飛んでいたのである。

 

 

「リニス、今気がついたんだが、こいつら局員じゃないか?」

 

「そうですね……。服装といい管理局の局員でしょうね」

 

「マズイな」「マズイですね」

 

二人が唸っていると。

 

「そこの二人。動かないでくれ」

 

リングバインドにより、一志とリニスは拘束されてしまう。

 

<一志、どうします?ここで捕まるわけにもいかないでしょう?>

 

<もちろん。動くなと言われて、はい、わかりましたと言うつもりはないよ>

 

<なら、決まりですね>

 

二人が行うのはもちろん、魔力に任せたバインドの解除である。

 

著しく魔力を消費するため、本来リニスはこれに否定的な立ち位置にいるが、

今は、緊急時であることを考慮にいれて、この方法をとるようである。

 

「悪いね管理局の人。ちょっと急いでるんだ。

 話はまた今度にしてくれないかな?」

 

笑顔で応答しながらも、リニスと一志はバインドを解除する。

 

「な、君達!待つんだ!」

 

静止を振り切って、一志とリニスは最早彼方へ飛び立った後。

まんまと逃げられてしまったのである。

 

クロノはホロウインドウを表示してエイミーを呼び出す。

 

「エイミー捕捉できるか?」

 

「ごめんクロノ君。早すぎて追えなかった」

 

「わかった。行き先の検討はついてる、追跡はこちらで行う。

 エイミーは医療班をこちらにまわすように手配してくれ。

 それと、直ちに追跡班の編成も頼む」

 

「了解!クロノ君も気をつけて」

 

クロノはホロウインドウを閉じ。

彼らの向かったであろう場所を目指し、飛び立っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━一方、海鳴市とある海の上空

 

 

 

フェイトとアルフ、サファイアが暴走したロストロギアの封印に苦戦していた。

海底に複数あったジュエルシードを暴走させ、

場所を特定したまでは良かったのだが、その際に、予期せぬ事態が発生していた。

 

フェイトが魔力雷を放った後、

ジュエルシードの場所を特定したまでは良かったが、

一志から預かっていた、セイバーのクラスカードが、

ジュエルシードとフェイトの魔力に反応して暴走。

 

ジュエルシードを海底から吸収し、黒い騎士の英霊を呼び出したのだ。

 

「どうして!カードから英霊が現れるなんて!?」

 

サファイアが驚愕の声をあげる。

 

「リニスと一志を呼んだけど、まだ来ないみたいだし。フェイトどうする?」

 

「うん。予想外だけど、複数を一辺に封印するより手間が省ける。

 一志達が来る前に片付ける」

 

「いけませんフェイト様。あれは完全な英霊ではなくとも、

 英霊の現象だと私は思います。迂闊に近づくのは危険です」

 

「ありがとうサファイア。でも、大丈夫。

 アルフもサファイアもいる。だから、大丈夫。

 一志達が来る前に終わらせるから!」

 

サファイアを手に杖の先端に魔力を集め斧のようにして、

黒騎士に攻撃する。が、黒い霧が集まって斧を弾く。

 

フェイトは弾かれた衝撃を利用して、黒騎士の剣から逃れる。

 

アルフがチェーンバインド等で、でセイバーの動きを止めようとするも、

黒い霧によって弾かれてしまい、一瞬も隙を作れない状態である。

 

「フェイト様だけで立ち向かうには、明らかに危険な相手です!」

 

サファイアが叫ぶもフェイトは攻撃を止めない。

 

「うん。そうかもしれない……。でも」

 

明らかに強い相手。一志クラスの相手。なら尚更引けない。

 

私の生まれた経緯について母さんと話した。

アリシアのコピーとして生まれたことも聞いた。

 

今までのこともこれからのこもいっぱい話して、

話の終わり際に、母さんに愛してると言われたときは、嬉しかった。

母さんと話していて、くすぐったい気持ちになることが増えた。

 

前は話さえできなかったのに、今はたくさん話せる。

いつも笑顔を私に向けてくれる。

 

一志が来てからほんとに毎日が楽しくなった。

そこに、リニスが、アルフが、母さんがいる。皆私の家族。

 

でも、怖いんだ。アリシアが戻ってくるのが。

 

私の居場所が無くなるかもしれないのが。

 

怖い。

 

だからせめて、今は家族の役に立ってみせる。

一志のほうが強いし、速さでも負けてしまうかもしれない。

 

だけど、アリシアのため、これから一緒に過ごす家族のために、私は負けない。

 

だって、きっと負けたら……

私の居場所もアルフも一志もリニスも母さんも……

 

全部アリシアに取られるかもしれないんだ。

いらないと思われるかもしれない。

 

アリシアさえいれば、私はいらなくなるかもしれない。

 

せめて、戦闘だけは役に立つんだ。だから!

 

「私は絶対に負けられない!」

 

悲痛な声が木霊する。

 

フェイトは黒騎士に何度も向かっていき、

その度に、黒い霧に弾かれ、黒剣により斧を払われる。

 

もちろん、フェイトが弱いわけではない。

魔力による攻撃は全て黒い霧によって阻まれてしまうのだ。

 

未だにフェイトは致命傷を与えていないが、

逆に黒騎士もフェイトを捕らえていない。

千日手のようになっていたが、数十分経った頃均衡が崩れ始める。

 

サファイアの回復も追いつかなくなってきているようで、

徐々に、黒騎士の攻撃がフェイトを捕らえ始めたのだ。

 

いくらサファイアといえど、英霊の攻撃を回復させつつ、

体力の回復にも務めるのは些か無理がある。

 

ここにきてフェイトのスピードとキレが失われつつあった。

攻撃は単調になり、黒騎士のカウンターにより、

弾き飛ばされたフェイトは大きく距離を取らされた。

 

黒騎士はその隙を逃さずに、黒剣に魔力を蓄える。

 

「フェイト様、撤退して下さい!あれは防ぎきれません!」

 

「無理だよフェイト、あんなのくらったら、

 いくら障壁があっても無事じゃすまないよ!」

 

サファイアとアルフが撤退するようにフェイトを説得するが。

 

「撤退はしない。私がジュエルシードを回収する」

 

「フェイト様!」「フェイト!」

 

フェイトは防御ではなく、砲撃で相殺することを選択する。

 

「サファイア、撃てるよね?」

 

「相殺するつもりですか?フェイト様、ですが、それは……!」

 

「フェイト危険だよ!」

 

「大丈夫。上手くやってみせるから」

 

「フェイト様……」

 

フェイトを心配しながらも、主の命に従うサファイア。

魔力を溜め終えた両者の魔砲がここに激突する。

 

「サンダースマッシャー!!」

 

黒騎士が反応する。

 

魔力を溜め込んだ黒剣を構える。

そこには絶対的な力が溜め込まれていた。

 

全てを無に帰すような一撃を放つ騎士。

 

果たして、その一撃はフェイト達を飲み込んだ……。




あ、ちなみにアルフの外見はロリ設定です。
あれは省エネ体型らしいし、フェイトの負担も軽くなるからという一志の勧めでそうなったということにします。外伝かなんかにはそのへんの件も書こうかと……。

そして、タグに不定期更新を追加しようかと。
なかなか乗れないのが現状なので……。
随時更新できなくてほんと申し訳ないです。

皆様、気長に待ってくれてありがとうございます。
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