ダンジョン外に出会いを求めるのは間違いじゃないお(改名) 作:ミラノ風お好み焼き
こちらは後半の方になってます!!!
前回はヘスティアの仲直り、今回は諦めないです!
諦めなければ見えてくるものがある。
なんてな!
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--------ジョジョside--------
俺は自分の蹴りが『相手の足を動かすだけ』という事に『嬉しさ』を感じていた。
何故ならようやく『敵わないかも』と言える敵が出たからだ。
----普通なら此処で恐れを抱くだろう。
実際、俺もその後に繰り出された拳に脅威を感じた。
あの一撃だけで『死ぬ』と分かってしまったからだ。
恐怖。それを感じたら足が竦み、動けなくなるだろう。だが、俺は学んでいる。恐怖を我が物にする術を。
恐怖を我が物ににした時。本来の力以上を引き出すこともできる。
「かかってきなゴライアス。俺の試金石にしてやるよ。」
自分を鼓舞する。
「行くぞオラァ!!」
俺はゴライアスに向かって一直線で走る。
「ゴアアァァァア!!」
ゴライアスは俺に拳を打ち付けてくる。だがそれをフットワークのみでかわしていく。先ずは顔面にぶち込んでやるぜ!!
「スタープラチナ!!!」
----オオォォォォオ!!
----ドガガガガン!!
スタープラチナでゴライアスの顎を砕く。そして、
「目玉を潰せ!!」
----オラオラ!!
----グシャァァア!!
ゴライアスの両眼を見えなくする。
そうするとゴライアスは痛みで手で顔を覆い隠す。その前に地面へ戻り、
「スタープラチナ!あいつの膝を折るぞ!」
----オォォォォラァ!!
----ボギギン!!
さっきの自分では壊せなかった膝がスタープラチナで壊れる。
……やっぱりスタープラチナは俺の肉体よりも数段上にあるのか。
そして片膝を負傷した為、ゴライアスのバランスが崩れ、顔を抑えていた両手を地面につける。
俺にとって運が良い事に頭も下がる。
「これで終わりだ。脳味噌でもぶち撒けな!!」
----オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オォォォォラァ!!!
----ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ドグシャリィ!!
ゴライアスの頭を破壊して、倒れる。
----ドスゥゥン…
ゴライアスの首から多くの血が噴き出していた。
砂埃も舞っている。ゴライアスの様子があまり見えない。
血の量からして、これで終わり。
そう、思っていた。
横からの攻撃を受けるまでは。
----ゴブリィシャァ!!
----ボガァァァァン!!
俺は、ゴライアスの拳を受け、壁へと叩き込まれた。
「(あ、危なかった…。とっさにスタープラチナで防ぐことが出来た。)」
ジョジョは決して油断して無かった。多くの血を浴びてしまい、それが目に入らないようにガードしていたこと。またゴライアスの姿が見えなかったことも原因だった。
「(畜生…あそこはスタープラチナの視力を頼るべきだったか?いや、嘆いても始まらねぇ。というか何故あの量の血で動ける?)」
その『何故』の答えはすぐに出た。
「まさか……自己再生…だと…」
俺が見たのはなくなったな頭部や顔、足が順番に再生していくゴライアスである。
完全に復活したゴライアスがそこにはいた。
「おいおい、ふざけんじゃねぇよ。」
「ゴオオォォォォォォォオ!!」
ゴライアスは叫んでいる。俺に向かって叫んでいる。
ゴライアスは俺を敵と判断したようだった。
「(自己再生なんてどう戦えば…)」
そんな事を考える暇もなくゴライアスが走って来る。
「クソッ!考える時間さえくれねぇか!」
そんなゴライアスを俺も迎え撃つ
「おぉぉぉお!!」
ゴライアスが拳を地面に叩きつける。
「危ねぇ!!」
俺は衝撃波に逆らわないように身体を流す。
衝撃波によって生まれる煙で俺はゴライアスの背後へと向かえた。
「生物の最も重要な部分!背骨!行くぜスタープラチナ!!」
----オォォォォラァ!!
----ボギリィビィ!!
ゴライアスの背骨を壊す。倒れるゴライアス。
「2度と同じ失敗はしたくないんでね!!」
----オラオラオラオラ!!オラオラオラオラ!!
----ボギン!!バギン!!
両肘を壊す。これで攻撃されることもない。
「行くぜ!スター……」
そこでゴライアスの口がこっちを向いていた。
----ゴァァァァァァア!!
「(それはまさか咆哮!?)」
----ドガァァァァァアン!!
ゴライアスの咆哮が向かっていった俺に直撃する。
「グボッ!グ、グハァ!!」
衝撃で吹っ飛び止まった。
だか、身体へのダメージがデカすぎる…
口から血が出てくる。
内臓をやられたか…
「くそ、速く回復薬を……」
もし血が肺に入ってしまったら呼吸が出来なくなり、死ぬ。自分の血で溺死するとか笑えねぇんだよ!!
--ゴキュッゴキュッゴキュッ!!
回復薬を飲み、何とか血は止まった。
ゴライアスは背骨、腕へと再生していく。
なる程、落ち着け。
先ず、ゴライアスの攻撃はそれ程多くないようだ。
普通の攻撃にさっきの咆哮。それだけ。
だが、自己回復が最も厄介だ。
だが、その規則性もわかってくる。
所謂『大切な所から』の回復なのだろう。
1度目は、頭部、顔、足の順番。
2度目は、背骨、腕。
恐らく生命として最も重要な所から回復していくようだ。
さらにだが『回復』している最中は『動かない』ではないのか?
仮説として置いておこう。
「ゴォォォォォオアァァァァア!!」
ゴライアスが叫ぶ。
「検証、してみるか……」
俺は自分の仮説が正しいか確認する事にした!
「行くぜ!スタープラチナ!!」
ゴライアスの横払いを避け、
「先ずは足ィ!!」
片足を折る。
そうするともう片方が地面につき、両手もつく。
「続いて背骨ェ!!」
板を割るように背骨にかかと落とし。
「次は顎にぃ!!」
途中で咆哮されても堪らない。だから此処で破壊をしておく、下顎が外れれば咆哮できないだろう。だが、
「念のため喉も潰すぞ!!」
声というのは声帯を使って出すモノ。ならば咆哮も声帯を使った攻撃もあると考え、潰す。
「次は肘ぃ!!」
腕の自由をなくす。
「最後に頭だぁ!!」
後頭部へラッシュを繰り出す。
この間約20秒。
「ゼェッ、ゼェッ、ゼェッ。こ、これはキツいぜ……
ち、血が…足りない。身体に…酸素が…行き……渡らない。」
ゴライアスの反撃を許さない為の高速移動。それのツケが帰ってくる。
まるで肺が小さくなっているようだ……。足も膝を着かなきゃ辛いくらいだ。だが、
「今の俺……輝いてるじゃねぇか。」
俺が考える人の輝き、それは『困難な事に挑んでいる時』だと思ってる。
『無理だ』『不可能だ』『まだやってんのか』『いい加減諦めろよ』『こっちくんなよ馬鹿』
そんな事を言う奴は困難に挑む前にやめた奴だ。そんな奴に『輝き』なんて得られるはずがない。
俺は心の中にある何かを燃やす事で輝く。
だから今此処で『命の炎』を燃やしている俺は輝いてる!!この世の誰よりも今!!俺が困難に挑んでる!!ゴライアスは通常種でもレベル4相当だと聞く、そいつをこの『レベル1』が倒すのにどれだけの代償が必要がなど誰にもわからない。
「だが、『死ぬ』ことは絶対に避ける。
俺の帰りを待ってる奴がいるんでな。」
そう考えているとゴライアスの回復が始まった。
先ず背骨、後頭部、顎、足、手。やはり重要な所から直していくようだ。これが分かるだけでゴライアスの行動を制限できる。
「これが…最後の回復薬……」
俺はバックから取り出した。これを飲めば万全ではないにしろ動きを取り戻すだろう。
「いくぜ、最後の攻撃だ。」
ゴライアスが来るよりも速く動き出す。
ゴライアスが拳を振り下ろすがそれを踏まえて避ける。いくぞ!
「足ぃ!背骨ぇ!顎に声帯ィ!腕二本!後頭部ゥ!」
さっきと同じ攻撃をする。
そして生物の最も大切な所へ向かう。
「最後は、心臓ダァァァァァァァアアア!!」
完全に入った。これでギリギリの勝利。
--------『普通』なら
「ぐわぁ!!」
横から掴まれた、だと!?まさか!そんなはずはない!!腕が治るまで約30秒!こんなに早いはずは……ッッ!!」
そこで見たものは顔のない巨人であった。
だが、腕のみが再生していた。
「まさか!!意識して直す事ができるのか!?脳のないこの状況で!?まさか!これがモンスターの本能とでも言うのか……!」
くそっ!!完全に腕ごと掴まれている!!動けねぇ!!
「ぐぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
----ギシギシギシギシギシギシ!!!
に、握り潰される…!
「グガハァッ!!」
口から大量の血が流れる。上を見ると……
そこには完全復活をしたゴライアスがいた。
『死』
俺はそれだけを感じてしまった。
だが、体は震えない。心も揺れない。
ゴライアスは俺を目の高さまで持ってくる。
「よく、見ておきな。近くで見ねぇと俺のこと忘れるぜ?」
そんな呑気な事をいう。
俺の死が近いからだろうか…スタープラチナも段々と薄くなっていく。
ゴライアスとの顔の距離が1mに入った。
------瞬間
「スターフィンガー!!!!!」
----グブシュァァァァア!!
「ゴギャァァァァァァァァァァアアア!!!」
俺のスタープラチナの力を指先に一点集中する事での攻撃。それを眼球に突き刺す!!
ゴライアスは俺を離し目を覆う。
この攻撃に意味はない。直ぐにゴライアスは回復すし。俺が回復する訳でもない。本当に意味のない攻撃。
しかし!俺は見せてやった!!最後まで諦めはしない人間の強さを!!これがモンスターにはない!『人間』だけが持てる強さ『勇気』だ、『覚悟』だ!!!
--------ジョジョside ■■■--------
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ジョジョは、そのまま地面へと落ちる。
仰向けで、大の字で、倒れる。
ゴライアスは回復し、近づいてくる。
両手を振り上げ、ラッシュの準備をしている。
「いいぜ、最後に撃ち合うか……。」
立ち上がる。立ち上がり続ける。
決してどんな困難でも『立ち向かう』。
身体は限界、スタープラチナも限界。
ゴライアスは五体満足。
勝敗は見て分かる。
だが、目から光が消えない。
心はまだ折れてない。
だから立てる。
「ゴオオォォォォォォォォォォォオオオオ!!!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
向かい合い相手に向かって叩き込み続ける。
周りの地面が削がれ、煙が漂う。
----ドガンバガンガガン!!
段々と地面に拳が当たってくる。
「ゴオオォォォォォォォオアアァァァァァ!!!」
ゴライアスのラッシュが地面へと叩き込まれていく。
その度に血が吹き出していく。
----ゴキャ!!
そんな骨が折れる音が聞こえる。
およそ2分、経過した。
ゴライアスの攻撃で出来たクレーターが。
そこには血が広がっていた。
「ゴオォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!」
ゴライアスは勝利の雄叫びを挙げた。
もう此処には誰もいない。
--------はずだった。
『おい』
そんな声が響いた。
ゴライアスはピクリと雄叫びをやめ、周りを見渡す。
『何勝った気でいるんだ?』
『お前が殴っていたのは俺じゃないぜ?』
その言葉でゴライアスは自分の拳を見る。
そこには自らの力に耐えれなかった無残な拳があった。
『俺は初め、何故あの攻撃を避けられたのかわからなかった。』
『だが、今ならわかる。一瞬だがお前のラッシュが止まったんだ。』
『ほんの一瞬、パンチ1発分の時間だけ止まった。』
ゴライアスの顔には恐怖の色が出ている。
周りを慌ただしく見渡し、所構わず拳を打つ。
『だが、その一瞬が勝負を分けた。俺は無意識にやっていた。』
『全力でスタープラチナの拳をお前の拳に打ち込み、その反動で移動したのさ。』
『お前が無駄に殴っていたお陰で俺は真実にたどり着く事ができた。』
煙が晴れていく。ゴライアスの後ろには、
「俺が時を止めたんだ、と。」
血塗れでなお立つ存在がいた。
頭から血が流れ出している。
服は自分の血で真っ赤に染まっている。
「お前が使ってくれたこの2分。そのお陰で俺も大分休む事が出来た。」
その男の目は、ギラギラと光っていた。
『凄み』がある目だ。
その目を向けられてゴライアスは後退する。
モンスターに恐怖という感情はない。
だがこのゴライアスは恐怖の顔をしている。
怯えた目をしている。
この存在によってそうさせられているのだ。
この男『ジョーンズ・ジョースター』によって。
「あの身体も体力も限界だった時でパンチ1発分。
なら今の俺はどれだけ時を止められるかな。」
その言葉がきっかけだった。
『此処で殺さなくてはならない。殺さなければ最も厄介な存在としてこのダンジョンに挑むだろう』
そう本能で理解したゴライアスの攻撃だった!
「そんな大振り、今更当たるかよ。」
ジョジョには無意味だった。
さらに大振りであったため、次の動作が行えない。
ジョジョは懐、心臓部分へと飛び込んだ。
「スタープラチナ!!!時を!!止めろ!!!!」
----ドウゥゥゥン!!
「オラ!オラ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」
----カチッ
「時は動き出す」
----ドクシャァァァァァァァアアンン!!!!
--------たった1秒--------
だがジョジョは、スタープラチナはその1秒でゴライアスの上半身を吹き飛ばした!!!
出てきたのは大きな魔石。これがモンスターの心臓になる。
「……ォォォォォォォォォォオオオオオ!!!」
スタープラチナは拳を振りかぶる。
「ぉぉぉぉおおおおらああああああぁぁあ!!!」
----バギィィィィィィイイン!!
大きな魔石はスタープラチナの拳で粉々になった。
ジョジョとスタープラチナは息を吸い込む。
「『ウオオオオオオオオオオオオオ!!!』」
俺とスタープラチナは雄叫びを上げる。
これは勝利した事への喜びの咆哮であった。
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どうもありがとうございました!!
ちょっと投稿が遅くなってしまいましたかね?
ジョジョはようやくスタープラチナに馴染んできたようです。
主人公の勝利!!乾杯!!って気分です!!
さて、残す所第1章は次回でラストです!
皆さんアンケートどうもありがとうございます!!
なら変更なしで行きますね!!
自分の好きなキャラで好きな構想でやります!
これからも応援よろしくお願いします!!
次章(後数話後)、ラキア王国編をやるか、アイズ面倒見編をやるかリアルに悩みナウ。*内容は変わりませんよ、ただ順番をどうしようかなって。
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ラキア王国編
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アイズ面倒見編
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お前が考えた作品が最高さ⭐︎