…………見つかってしまった。
「
ついにこの瞬間を迎えてしまった。
どれだけ覚悟をしていても、いざそうなってしまうと心臓どころか臓器全てが縮み上がる思いだ。
「本日から同級の仲間に入れて頂けると幸いです」
瞳の奥に隠しきれない
薄く開く
"ウンメイ"という言葉を。
背筋が戦慄く。
「よろしくお願いしますね」
しかし笑うのだ。
教室の誰よりも、俺へ向けて、
◇◆◇◆◇
ガタンッと立ち上がった。
ここ十数年の内でも……いや、この世に生を受けて生きてきた中でも一番と言えるほどの姿勢の良さで、俺は立ち上がった。椅子など邪魔だと言わんばかりに裏腿で押し退け、天を突き破るが如く右手をビシッと高々に振り上げた。あまりの姿勢の良さに、もしここが平原だったら俺へ向かって雷が落ちていたかもしれない。避雷針よりよっぽど避雷針をしていた。
「せんせいッ!!気分が悪いので保健室にいきたいですッ!!」
「……元気そうに見えるけど」
「せんせいッ!!気分が悪いので保健室にいきたいですッ!!」
「そ、そう……。でも確かに顔色がよくないわね……分かったわ。じゃあ保健委員の……あぁ早乙女さん、連れていってあげて」
「メンド、家畜に行かせなさいよ……はぁーい」
こんなところにいられるか!!俺は保健室にいくぞ!!
「あ、でしたら校内の様子も知りたいので私がお供したいです。ここへ来る前に保健室は一度見かけていますし、場所も大丈夫です」
蛇喰夢子が悪夢のようなことを
華のように微笑む。その姿はなんともタチの悪いことに、別れたあの頃よりも美しく、妖艶で、可憐になっていた。確実に磨いてきましたと言わんばかりの、天然ではあり得ない美貌を備えていた。言うなれば原石から宝石へ。なぜ芸能業界に入っていないのか不思議でならない容姿だ。
現に男子生徒たちはほぼ全員がその容貌を前にポケーっと見とれている。
「是非、私に任せて下さい!」
「そうねぇ……それもいいかしら」
なんてことを言いやがるこのオンn……いえ先生。
お願いだから、後生ですからやめてお願いします。
いくら出せばいいんですか。ウチの親父と鈴井くらいなら差し出しますから。ですから堪忍してください。
本日。ついに来たれり、蛇喰夢子の転入日。
休むべきか来るべきか一晩中かけて悩み、結果、何も喉を通らないまま、レッドブルだけを流し込みながら登校した。
今日休んだとしても明日がある。明日休んでも明後日がある。いずれにしろいつかは顔を会わせなくてはならない。昨日はプレッシャーを感じるあまり、深夜なんてほぼ
だが残念な事にこの学園に逃げ場など存在しない。俺にも、他の誰にも。
よく会長はこの学園を水槽、アクアリウムなんて例えるけど。それに倣って言うなら
蛇喰夢子の眼光は未だ鋭い。自然とあの日々を想起させる。また始まってしまうのか。
手に汗が滲み、反射のように喉が鳴る。
まるで断崖絶壁にこの身ひとつで立たされている気分だ。風に煽られれば今にも落ちてしまいそうな……。
と、そこに。
「転校初日の子にそんなの任せられないわよ。体調悪い男子と校内を知らない女子で行っても仕方ないでしょう?それにほら、まず蛇喰さんはクラスの皆と仲を深めなきゃね」
立ち上がったのは金髪の女子生徒。
天使かと思った。いや天使だ。惚れたらどうしてくれる。
クラスメイト
避雷針のまま固まった俺の襟首を掴み、教室の出口へと引き摺っていく。
「いつまで突っ立ってんのよ。ほら、行くわよ」
教室から出る寸前。俺はこちらへ痛い程の圧力を放つ存在を感じていた。だが恐怖のあまりにそちらを見ることが出来なかった。どんな顔をしてるのか想像もしたくない。いま蛇喰夢子を正面から見据えようだなんて俺がチキンじゃなくても到底無理な話だろう。
しかし
俺は地獄の教室から生きて抜け出すことが出来たのだ。例え蜘蛛の糸でも救いは救いだ。絶望から脱して軽く泣きそうまである。
そんな俺へ、早乙女芽亜里は隠すことなく露骨に奇異の目を向けた。反する俺の中はトキメキメモリアル。
「ったく、どうしたのよアンタ。いっつも目立たないように教室の端で根暗やってる癖に。今日に限ってあんな奇行」
「…………ありがとう」
「……はい?」
「早乙女、ありがとう」
「……どうしたのアンタ。あたま大丈夫?」
「ありがとう早乙女!この恩は返す!!何して欲しい!?何でもするぞ!!早乙女のためなら俺はなんだって出来る!!」
殴られた。
「なにそれ、キモいんですけど。何なのよ急に」
「……すまん、動揺してたもんで」
教室では暴君。女王のポジションを築いている女、
しかし、俺と正反対であるその性質から、俺がクラスで最も敬遠している女子生徒である。
「私とのギャンブルでだって終始取り乱さなかったアンタが、ここまで露骨に馬鹿になるなんて。もしかしてあの女知り合いなワケ?」
「………………………………………………………………………………………………………………………………………………誠に遺憾ながら」
「あ、そ。まぁ詳しくは聞かないわ。そもそもアンタに興味ないし」
「……さいですか」
でも、と早乙女は静まり返った廊下を淡々と歩きながら爪を噛む。病人を名乗った俺など見向きもせずズンズンと足早に進んでいく。流石保健委員、患者を置いて人一倍お早い動きですね……。
「あの女、気に食わないわ。ちょっと見た目がよくて乳がデカイからって男の視線集めていい気になって……私の嫌いなタイプよ」
「はいはーい!同意です!同意します!」
「うっさいわよ。黙りなさい。……でもそうね」
金髪を揺らす少女は、窓から差し込む光に反するように暗い笑みを浮かべる。悪い女の笑みだ。
「あの女、
「へへへ、やっちまいますか姉御」
殴られた。
「キモいからそのキャラやめなさい」
「はい」
だがそれは良い手かもしれない。
早乙女芽亜里はギャンブラーとしての腕は確かだ。過去に一度だけギャンブルをしたことがあるが、観察眼と仕込みの腕、ゲーム把握の能力が非常に優れている。
蛇喰夢子は言うまでもなくギャンブル狂いだ。ギャンブルをしようと持ちかければほぼ100パーセント乗っかってくることは間違いない。
であれば、あの蛇喰夢子を、俺のトラウマである女をミケにしてしまえば…………この際、罪悪感は置いておいて、とりあえず俺の身は守れるだろう。明確な階級ルールがある以上、蛇喰夢子もギャンブルを無理強いすることは出来ない。彼女はルールは破らない。そういう女だ。
…………はぁ、なんか俺すっげえクズみたいなこと考えてるなぁ。自分が嫌いになりそうだ。
いいや、でも同列の平民階級にいられると本格的に俺の身が持たないだろう。こうしないと自分は助からないんだと、そう思うしかない。
…………ごめん老人会の皆。俺クズだ……。
ええい!仕方あるまい!とりあえずあの子にはミケになってもらって、その間に生徒会長とクラス編成について交渉。無事成功したら……そん時はやむを得ん。蛇喰夢子の階級を平民へ押し上げるためのギャンブルを代打で俺が誰かに挑もう。
……さて、じゃあそこに至るまで俺はどう振る舞うべきか。
俺は彼女の学生としての一面を知らない。いつだって病んでるように付きまとってくるプライベートの彼女しか知らない。だから学校で……同性異性の同年代が
ならば、とりあえずこの早乙女芽亜里を矢面にその辺を探ってみるのもいいだろう。なんなら、あのギャンブル好きに早乙女を好きになってもらえばいいのだ。いや、同性愛的な意味でなく、友人として。
あの子は依存に近いものを近しい人間に抱きがちだ。例え、蛇喰夢子がミケにならなかったとしても、早乙女と友好関係を築いてくれれば……。
早乙女『夢子ちゃん、帰りアイス食べにいこ!』
夢子『いいですね、行きましょう芽亜里ちゃん!』
早乙女『男より女の友情よね!』
夢子『はいっ!そうですね!』
早乙女『アハハハー』
夢子『ウフフフー』
脳内に電撃走るッ!!
……これだ。これしかない。これなら俺は元カノを進んでミケに落とすようなド外道にならなくて済む!万事解決じゃないか!
「早乙女、蛇喰夢子を……あの子を
「どの位置から言ってんのよアンタ」
珍しく担当医のいない保健室に着くと、早乙女は錯乱する俺をベッドに叩き込んだ。
「頭でも打ったのか知らないけど、重症よアンタ。とりあえず寝ときなさい。気持ち悪い」
気持ち悪いっておい。思春期男子にオーバーキルかますなや。傷付くんだぞこら。
……気を使ってるんだか使ってないんだか判断のしにくい口調だ。それだけ言って、気味の悪そうな目で
……まぁ確かに、冷静になって考えてもみれば、今まで物静かにクール気取ってスかしてたやつがこんな訳の分からないことを口走ってればああいう反応にもなるか。動揺し過ぎだ俺。
だがさっきまでの考えもあながち悪いものではないと思う。
ミケになる、ならないは抜きにして、早乙女があの蛇喰夢子に転校一番にギャンブルを持ちかければ、それだけで大きな絆になるはず。少なくともあのギャンブル狂にとって『ギャンブルに誘われる』と『友達になろう』がほぼイコールになるからだ。そうなれば興味のベクトルは早乙女の方にも逸れることになるだろう。俺への関心が薄れるだけでも大きな収穫だと言える。
「ふぅー~。……いや、そもそも論。ハナっから考え方が間違ってるのかもな」
と、ベッドで横になって一息ついたお陰か、段々と頭もクリアになってきた。
仰向けに、額に手の甲を載せて考えに耽る。
「…………もう、蛇喰夢子は俺のことを何とも思ってないのかもしれない」
そうだ。考えてもみろ。あくまで彼女は元カノ。それに別れたのだってギャンブルの結果とは言え、互いの了承の元で、潔く、ここで終わろうと完結した仲だ。
恋愛観において『男は名前をつけて保存』、『女は上書き保存』なんて言うが、あんな美人だ。もう俺なんぞに対する興味なんて薄れてしまっている可能性は十分に高い。
さっき付いてこようとしたのだって、久しぶりーとか、偶然ですねー、とか。そんな既知の間柄を懐かしみたかっただけかもしれない。
容姿だってあれだけ綺麗になっていたのは、きっと男ができたからに他ならない。新しい彼氏の為に自分磨きをしたのだろう。男女はいつだって相手のために綺麗になろう、格好良くなろうとするもの。
つまり、俺はただの自意識過剰だったんだ。
それだけだ。
なんだか、そう考えると気持ちが晴れ渡っていった。
ぜーんぶ、取り越し苦労だ。
うざいくらいに晴れた空。さっきまでならこの青天に唾を吐いていたかもしれない。だが今の俺には世界が祝福しているようにも見えてきた。
「俺は、変わらずに学校生活を送れるんだ」
根拠のないポジティブな言葉で落ち着きを取り戻し、俺はこのまま体調不良と銘打って授業をフケることにした。
思えば昨日は一日中頭を悩まされて寝るに寝れなくて寝不足気味だ。たまにはこう言う不良チックなことをしても神様は許してくれるだろう。
ノートは後で鈴井に頼み込んで見せてもらうからよし!
おやすみなさい!!
俺は晴れやかな気持ちのままに、ベッドに身を任せ、夢の中へと落ちていった。
◇◆◇◆◇
みなさんは手錠というものをご存知だろうか。
古く江戸時代なんかでは『
暴力沙汰の殆どが法で淘汰された現代においてよくテレビなんかで見る、おまわりさんのメインウェポンの、あの鉄の輪っかのことだ。
血に染まったような、鮮やかで鮮烈な、忌避感を抱いてしまいながらも見入るよう……否、魅入られるような、魔性の色。
二つの大きな紅い水晶玉が、身動きひとつせずに、俺の瞳を覗き込んでいた。
息を呑む。声を呑む。固唾を呑む。
──俺が、呑まれる
そう本能が訴えた。
呑まれてしまう。
蛇に、喰われてしまう。
高価な額縁のように艶やかな長い睫毛に飾られた紅い水晶は未だ動かず。まばたきもせず。まるで罪人を咎める死者の瞳のように。無機質な鮮血に俺を映していた。
その悪夢の名は蛇喰夢子。まるで復讐を果たす相手を見つけたかのように、悪鬼羅刹のように、
──呵うのだ。
口を三日月のように裂いて。
──笑うのだ。
無邪気に、誰よりも悪魔染みた色で。
──笑えんのだ。
嘘だろ、夢か何かだよな……?
「おはようございます♪」
「キャァァアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああアアアアアあああああああああああああああああアアアあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
手錠をされていた。
「あのー……蛇喰さん?なんで俺ベッドに繋がれているんでしょうか…………」
ようやく俺の目と鼻の先(文字通り)から離れてくれた夢子。保健室の記入事項に「貧血って書いておきますねっ」と背中を向けている夢子へ、恐る恐る言葉をかけてみた。
「
首が、ギュルンっ!!
「ンィッ……」
反射的にビビってしまった。
血を垂らしたような瞳には、
「ゆ め こ。そう呼んで下さいな、
「は、はぃ……」
その角度やめて。切実に。
「私も、
「…………」
言葉はなく、俺はただただ全力で千切れんばかりに頭を上下にブルンブルンと振った。
それで満足したのか、ようやく夢子はいつも通りの笑顔に戻って記入へ戻る。
……こっっっわ。完全に根にもってるじゃねえか。完全に引き摺ってるじゃねえか。美人は怖いって、アレ本当なんだぜ……。
え、て言うかなんで俺はいま手錠されてるの?
もしかして刺されるの??
俺ここで刺されて死ぬの??
こういう時は刺激してはいけない。
落ち着いて、……あ違う。落ち着けて?……とにかく、どうにかして解決の糸口を見つけるんだ。もしくは何とか助けを呼ぶしかない。
だが昼寝をし過ぎたらしい。時はすでに放課後。保健室の大きなノッポの古時計は5時を指し示していた。この時間じゃ保健室を利用する生徒もいないだろう。ワンチャンスあるとするなら、保険医の先生が戸締まりに来てくれることを願うのみ。
「あ、保険医の先生から鍵は預かっているのでゆっくりしてて大丈夫ですよ」
「…………oh」
なんて手際のいいっ!
つーか、そりゃそうだよな。もし俺に目をつけてたんなら、保健室で寝てる人間なんて格好の餌じゃないか。熟睡してるから準備もし放題。
俺のアホォ!すぐ油断するからこうなるんだ!
「なぁ、夢子」
背中越しに声をかけた。
「はい?」
「せめて遺書は書かせてくれ」
俺の精一杯の最後の願いを、しかし悪魔は一蹴するのであった。
「ダメですよ、手錠を外さないといけないじゃないですか」
「落ち着け。落ち着くんだ夢子。殺人は立派な犯罪だ。俺はお前を犯罪者になんてしたくない」
夢子は俺の言葉に振り向くと、頬をぷくーっと可愛らしく膨らませた。
「まぁ!心外です、私が影逸くんを害する訳ないじゃないですか…………だって……」
ポッと頬を赤らめて熱を持っているであろう顔に手を当てている。
…………ま、まて。なんだその表情は。なんだその華の咲いたような色付いた
うそだろ。うそだと言ってくれ!!
その……っ。その顔じゃまるで、まだ俺に気があるみたいじゃないか……!!
ア、アハハハ。もう夢子の奴め、いつからそんなバンジョー……じゃなくてジョークが上手くなったんだか。
女優だね!イヨッ世界イチっ!!
「影逸くんに危害を加えようだなんて絶対あり得ません。だって、こんっーーーなにも!お慕いしているんですから!ふふッ言っちゃいましたっ」
「……………………」
アッ、ハイ
……希望は潰えた。
やはりダメらしい。俺は好かれているらしい。
うん、嬉しいよ?当然男としてはね、もう大分たつのにここまで執着してくれるのは。それもこんな美女に。冥利に尽きるってものですよ。でもね。それは相手が普通の女の子であればの話であって、少なくとも命を脅かしかねない賭博を悠々と楽しもうとする女の子は流石にちょっと厳しいというか、勘弁して欲しいといいますか、ぶっちゃけ俺まだ死にたくないの。
大事なことだから二回言おう。死にたくないの。
「私、思ってたんです」
夢子はベッドに縛られたままの俺へ歩み寄ると、俺の左胸に手を触れた。
イヤンとか言ってられる状況ではないらしい。その手は左から中心へ。そして心臓の位置する場所まで、そこに繋がる神経や臓器、肉体全てを愛でるように手を滑らせた。
「もう会えないのではないか、と」
そうであれば良かったんですがね、とは決して口に出さない。
「学校の先生方、引いては校長先生、影逸くんのお義母様にも行き先を聞いたのですが、お義父様のお仕事の都合で行き先を変えていたと聞きまして。流石に全てに追い付くのは無茶だと、学生の内は仕方がないと、
おいおいどんだけアクティブなんだよ。
というか、え?もうウチの母親と面識があるの?寝耳にハイドロポンプなんですが。
つーかお母様お父様のニュアンスが不審なんですが。
……ん?……待てよ?母さんから聞いてたってことは、もしかしてあの手紙のせいか……ッ!?
「ゆ、夢子。もしかするとなんだけど……」
「はい?」
「読んだ?」
俺の問いに、夢子はキョトンと首を傾げるだけ。
「なんのお話でしょうか?」
そこから少し揺さぶるように問いかけてみるもそれらしき話は出てこなかった。どうやら本当に偶然、この学校で鉢合わせてしまったらしい。
……いっそのこと、手紙を見て来てくれた方がどれだけよかったことか。だって、この再会は誰が仕組んだ訳でもないということだ。これじゃあ本当に運命論とかいうトンでも
それにこんなロマンティック香る展開なんて、それこそ女子には大好物。
うーわー。余計ドラマチック感じてるんだろうなぁ……。
「離れていた二人がこうして出会う……。嗚呼、これを運命と言わず何と言いましょう……」
夢子はうっとーり。すっかり蕩けきった恍惚の表情でハァハァしている。怖い。
とりあえずひとしきり俺に触って満足はしたようだ。夢子は息の荒いまま俺から離れると、自分のポケットから鍵を取り出した。
「さて、影逸くん。貴方がここから出る。ひいては、その手錠を外すには条件があります」
蛇喰夢子の言わんとすることはすぐに分かった。
取り繕う必要もない。遠慮する必要もない。この女は根っこからそういう人間だから。
俺は何を求められるのだろうか。ロクなことじゃないのは火を見るより明らかだ。
どれだけ馴れていても怖いものは怖い。
だって蛇喰夢子は
「ギャンブルをしましょう」
ちなみにライギョは外来種であり
英語では