私は塔城小猫であり、白音である……きっと多分   作:ヴィヴィオ

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にゃんこの特別強化訓練~~

 

 

 

 

 

 イッセー

 

 

 

 

 

「修行するわよ」

 

 ライザーとかいう焼鳥野郎が帰ってから部長がそう宣言した。

 

「リアス、修行といってもどうするのかしら?」

「朱乃。こういう時は合宿に決まっているわ。幸い、私の別荘が近くにあるから……」

「にゃあ、却下」

「小猫?」

 

 部長の言葉を却下する小猫ちゃん。まあ、そもそも修行する必要なんてないよな。毎日、小猫ちゃんやフィスに鍛えられてるし。

 

「あの焼き鳥、殺す。生温い修行は駄目です」

「殺意が高いわね……」

「食べ物の恨みは怖いですから……」

 

 小猫ちゃんの瞳は空虚で、とても怖い。本能が危険だと警鐘を鳴らしている。

 

「私の島で鍛える」

「島なんて持ってっ――」

「リアス様、逃げなさいっ!」

「――え?」

 

 グレイフィアさんが叫ぶ瞬間、俺達の影から無数の龍が襲い掛かってくる。捕らえられると動けなくなり、影に引きずり込まれてしまう。

 

「な、なによこれ!?」

「あらあら、まあまあ」

「イッセーさん!?」

「大丈夫だ、アーシア!」

 

 影の中には無数の瞳があり、強大な力を感じさせる。

 

『こいつら、ドラゴンだ』

「うわーこれはやべえっす」

「だな」

 

 隣に現れたミッテルトも同意する。360度、どこを見ても大量の生物の瞳。

 

「こんにちは、にいさま」

「誰だ?」

『……まさか』

「知り合いじゃないっすか?」

「いや、こんな可愛い子はしらないけど……」

 

 小柄で可愛らしい金髪の少女。猫耳みたいな耳が付いているから小猫ちゃんの知り合いか?

 

「そういえばにいさまとは初めて会いましたね。ウルルはウルル・カジュタ。小猫ちゃんの姉妹みたいなものです」

「姉妹なんていたんだ……」

「カジュタって、ゴールドドラゴンっすか」

「それってすごいのか?」

 

 ゲームでもかなり上の方だが。

 

「竜族でも最強の種と呼ばれる化け物っすよ。言ってしまえば魔王や神様と同じランクっす」

「竜族の王か」

「でも、ゴールドドラゴンは滅びたはずっすけどね」

「ウルルは別の世界から来ましたから。まあ、詳しい話は後にして、生き残ってくださいね」

「「え?」」

「もうすぐ落ちますから」

 

 落下が始まり、暗い闇のような空間から逃れたと思ったら青空の下に放り出された。しかも、上空何百メートル。下には真ん中に巨大な木が生えた大きな島が見える。

 

『さっさと翼を広げろ』

「そうっすよ」

 

 落下する身体をミッテルトが抱えて飛んでくれなきゃ危なかった。俺も急いで翼を広げる。

 

「飛べなきゃ危なかったな」

 

 周りを見ると島へと落下する皆がいる。というか、アーシアは落ちてないか? 飛行訓練なんてしていないし。

 

「やべっ」

「救助はいらないみたいっす」

「ん? ああ、大丈夫だな」

 

 虚空から現れたフィスがアーシアを抱えて減速している。部長達もどうにか無事みたいだ。

 

「ご主人様、あれってなんっすか?」

「なんだよ?」

「上っす、上」

 

 ミッテルトが教えてくれた上空をみると、黒い水みたいなのが浮かんでいてそこから滲み出るように巨大な生物が出てくる。それは無数のドラゴン達。

 

「なんか、食うき満々っすね」

「あはははは、やべぇ」

『逃げろ!』

 

 急いで島に逃げ込む為に降りている最中に声が聞こえてきた。

 

『にゃあ。にゃ、にゃにゃ……』

 

 マイクテストか、なにかか?

 

『こほん。修行の内容は簡単です。ドキドキハラハラのパクリもあるよ、ドラゴンわ~るど~でドラゴンをハントする事です。一人一体は10メートル級のドラゴンを倒すことが最低限のノルマです。空は容赦なく集団で襲われるの気をつけてくださいね。それと島の真ん中に到着すれば第一の訓練はクリアーです』

 

 可愛らしくも抑揚の無い声でそう言ってくる小猫ちゃん。言っている内容はかなり物騒だ。

 

『おい、やばいドラゴンの気配もするぞ』

「まじか?」

『こいつはアジ・ダハーカにニーズヘッグ、ラードゥン。それにヤマタノオロチか』

「なんでそんなビックネームがいるんだよ!」

「死ぬっすよ!」

『知るか! ただ言える事は、マジで危険だって事だ!』

 

 え? なにこれ? まじで殺しに来てるのか小猫ちゃん!

 

「急いで下に降りるっすよ! 無法地帯みたいな感じっすからね!」

「おう!」

『なお、島にはお助けキャラとフィールドボスがいるので気をつけてください。倒したらレアアイテムが貰えます。クサナギノツルギとか』

 

 ヤマタノオロチを倒せってか! 無茶苦茶だ!

 

 

 

 島には各フィールドがあるようだったが、追って来る大量のドラゴンに俺達は近くにあった火山の洞窟へと入った。するとドラゴン達が体当たりをしてきて入口を塞いでしまった。こうなればもう進むしかない。ダンジョンのような洞窟を進んでいくと小さな赤い竜や蛇達が襲い掛かってくる。それらを撃退しながら進んでいく。こいつらもやたら強い。油断したら燃えかすにされてしまう。

 

「暑いっすね」

「まあ、溶岩が流れてるしな」

 

 そう、道の横には溶岩の川が出来ていて、その中から急に子供ドラゴン、略してコドラが飛びかかって来る。しかも溶岩と共に。それ以外にも溶岩が飛び出てきて道を塞いだりするし、ガスが流れてて爆発したりする。

 

「まじでデンジャーゾーンだな」

「そうっすね」

『油断したら一瞬で殺されるぞ』

「わかってるよ」

「まあ、あの二人との模擬戦に比べたらマシっす」

「だな」

 

 そう思っていた時期がありました。寝る暇もほぼなく、何処からともなく襲いかかってくるコドラ共。部長達は大丈夫か、本当に気になる。

 

「ふふぁ~、おっ、宝箱発見っす」

「罠はどうだ?」

『何故こんな所に宝箱があるんだ』

「そりゃ、ゲームを元にして作ってるからだろ」

「そうっすね」

 

 ドラドラクエストや、俺が持ってるエロゲーとかをやってたからな。しかも、俺の膝の上に座りながらだから生殺し状態で長時間。可愛い美少女達と皆でエロゲーとか、どんな拷問だよって感じだ。とりあえず、宝箱は酒樽だったり食べ物が基本だ。

 

「どうやら出口みたいっすよ」

「くそ、まじで鬼畜だろ」

 

 出口だろう場所には巨大な八つ首を持つ大蛇がとぐろを巻いて待ち構えていた。

 

「ヤマタノオロチっすか」

『無理だろう』

「だよな。でも、別の出口なんてねえんだよな。いっそ壊すか?」

「オススメはできねえっす。戻る事もできねえっすから」

「なんでだよ」

「マグマの海を泳いで渡れるならどうぞっす」

 

 後ろの方をみると、溶岩がどんどん上昇してくる。おそらく、あまり日にちをかけるとヤマタノオロチの場所も埋まってしまうだろう。ヤマタノオロチは溶岩の中を気持ちよさそうに泳いでやがるし、死ぬのは俺達だけだ。

 

「助けは……」

「期待できねえっすね。アレは小猫様の一部みたいなもんで、食べられるっすね。あたしは絶対に」

「……よし、やるぞ」

『どうする気だ?』

「小猫ちゃんはゲーム感覚でこれをやっている。つうことは攻略方法が必ずある。手に入れたアイテムから考えると……」

「ヤマタノオロチって事は酒っすね。でも、度数は高いっすけど、量が少ないっすよ」

「そこはそれ、ドライグの力を譲渡できねえかな?」

『可能だが、足りんな』

 

 俺に足りないもの。やはり、おっぱいだ! エロいことだ!

 

「あ~何考えてるかわかるっす。まあ、許可もでてますし、あたしも別に構わねえんで好きにするっす」

 

 そう言って脱ぎだしたメイド服のミッテルトにルパンダイブを決行する! 据え膳食わぬは男の恥! 夢のパフパフだ~~!!

 

 

 

 ふ、おやっさん。俺は大人の階段を登ったぜ。

 

「うぅ、穢されたっす……」

「悪い」

「全くっすよ。誰が洗濯すると思ってるんすか」

「そっちか!?」

「それより、どうっすか?」

「ああ、ドライグ……」

『……膨大な力が湧き上がってきた……なんなんだ。身体が物凄く熱い……』

 

 身体の奥底から力が湧き上がってくる。というか、無茶苦茶苦しいんだけど!?

 

「ぐっ、うぉおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 胸が苦しくなり、押さえると胸がぽっかりと黒い渦のような物が現れ、そこから無数の蛇が出てくる。

 

「おーフィス様の蛇っすね。そういえば、やったら面白い事になるって言ってたっすが……」

「ちょ!? いてぇえええええええええぇえぇぇぇぇっ!?」

 

 無数の蛇が身体に巻きついて噛み付いてくる。

 

『な、なんだこれは我が侵食されているだと!? ま、まて、そ、そこは……そこは駄目だ! やめっ』

「ドライグ!!」

『か、変えられ、変えられるぅ!! ら、らめぇえええええええええぇぇぇぇぇぇっ!!』

「ドライグぅううううううううううううううううぅぅぅっ!!」

 

 痛みを堪えてドライグに声をかけるが、篭手が無情にも黒い蛇に侵食されて真っ黒に染まる。

 

「た、助け……」

「無理っす。ちょー無理っす。諦めて全てを受け入れるっすよ、ご主人様」

「ぐっ、そ、その通りだが……」

「あの二人に逆らうとか、まだ神様に喧嘩売る方がましっすよ」

 

 その考えには同意する。あっ、駄目だ、口の中や身体の中まで入ってきて全身が――

 

『我、目覚めるは

 無限の理を得し天龍神なり

 無限の力と野望を胸に、修羅道を往く

 我、紅き無限の龍帝と成りて

 永劫の煉獄に沈めよう』

 

 ――入れ替わる。深紅の両手と両足。漆黒の胴体。太く鋭い剣のような尻尾。

 

「かっこいいっすね」

 

 ミッテルトが鏡を出して見せてくれたその姿はまるで棒モビルスーツ(シ○ンジュ)のような全身鎧だ。

 

『ふふふ、こんな素晴らしい力を貰えるなんて』

 

 全身鎧から響いて来たのはドライグの声ではなく、少女のような高い声。

 

「ど、ドライグ?」

『なに?』

 

 やっぱり、声は少女だ。どちらかというとフィスに似ている。

 

「声が違う……」

『ふむ……性別が変わっただけだ。何も問題ない。むしろ、それだけで圧倒的な力を得られた。これなら我らが唯一無二の赤龍になる事も可能かも知れない! ふふふふ』

「ダメっすね。それで、いけそうっすか?」

「できるよな?」

『当然だ! Boost(ブースト)、Boost(ブースト)……Transfer(トランスファー)』

 

 一瞬で酒の匂いが強烈になってくる。ひょっとしたらこのままでも倒せるかも知れない。

 

「制限時間とかはねえっすか?」

『イッセーの身体が持つのは……60分くらいか』

「随分と長いな」

『それは――』

「言わなくていいっす! 聞いちゃ駄目な事っす!」

「そう、だよな」

 

 怖いし聞かなくていいや。

 

「それよりもヤマタノオロチだ」

「んじゃ、よろしくっす」

「いや、こういうのって女性が供物として持ってくんだろ」

「絶対に嫌っす。パックンって酒ごと飲み込まれるっすよ。という訳で、ご主人様。よろしくお願いしますっす。それに足腰、たたねえすから」

「それは仕方ないな! 全部俺に任せておけ!」

「いってらっしゃいっす」

 

 可愛いミッテルトに見送られてヤマタノオロチへと突撃する。ヤマタノオロチは次々と口から火を放ってくる。

 

「待て、一杯やらないか? 戦うのはそれからでも遅くないだろ!」

 

 強烈な酒の匂いがする物を掲げる。

 

「それとも下戸なのか?」

「っ!?」

 

 直ぐに大人しくなり、酒樽を二つ用意して一気に飲む。もちろん、俺は飲むふりだ。だが、ヤマタノオロチはグビグビといく。その酒目掛けて更にトランスファーを行なって増幅する。するとでろんでろんに酔いだした。やはり、神話通り酒が弱点だな。

 

「ドライグ、武器は何かあるか?」

『ある。小猫からの贈り物だ』

「小猫ちゃんから?」

『詠唱を行うぞ』

「わかった」

 

 心に浮かんでくるよく知っているアニメの改造された言葉をドライグと共に唱える。だが、そんな事をすればヤマタノオロチも攻撃を再開してくる。

 

「はっ、援護くらいはできるっすよ!」

 

 大量の光の槍が降り注いでヤマタノオロチの攻撃を相殺し、援護してくれる。

 

「『黄昏よりも昏きもの

  血の流れより紅きもの

  時の流れに埋もれし

  偉大なる汝の名において

  我ここに龍にして全ての龍を喰らいし者に誓わん

  我等が前に立ち塞がりし

  すべての愚かなるものに

  我と汝らが力もて

  等しく滅びを与えんことを!

  滅龍槍ドラグスレイブ!』」

 

  膨大な力が集まり、目の前に先端が開いた機械仕掛けの槍が形成される。俺が柄を掴むと開いた間から漆黒の刃が出現し、先端の下の方からは漆黒の翼が出現する。

 

『龍喰者(ドラゴン・イーター)の力を与えられし、最強の槍。ただのドラゴンなど一撃だ』

「おうよ!」

 

 時間稼ぎでヘロヘロになっているミッテルトの手前、さっさと蹴散らそう。両手でしっかりと柄を持ち、増幅した力をドラグスレイブに贈る。すると刃が巨大化して長くなる。

 

「ぶった斬れぇえええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇっ!!」

 

 振りかぶった一撃はヤマタノオロチごと火山を切断し、周りを消滅させた。

 

「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっ!!」

 

 だが、ヤマタノオロチはしぶとく生きている。再生するが毒で動けない。このままでもいずれ死に至るだろうが仕方ない。八つの頭の中心部、付け根にドラグスレイブを突き刺してやる。

 

「これで終わりだぁああああああああああああぁぁぁぁっ!!」

 

 上空から急降下しての一撃。抵抗も無く逆鱗を貫いた。ヤマタノオロチは声にならない叫び声をあげる。

 

『こ、これはなんと甘美な味なの!!』

「ドライグ?」

 

 ドラグスレイブが脈動するとヤマタノオロチはどんどん小さくなり、俺の体の中に物凄い力が流れ込んで来る。

 

『もっとだ、もっと寄越してえええええぇぇぇぇっ!!』

「おい、落ち着けって」

 

 ヤマタノオロチは綺麗になくなり、残ったのは刀が一本だけ。これがクサナギノツルギか。そんな事を考えていると、鎧が消滅してドラグスレイブが手に残った状態になり、全身を襲う筋肉痛と倦怠感に地面に崩れてぶっ倒れた。

 

「お疲れっす」

「そうだな。これはきつい……」

『眠い……寝る……』

「まあ、無事でよかったっす」

 

 ミッテルトが膝枕をしてくれて頭を優しい手付きで撫でてくれる。

 

「ご主人様、これは貰ってもいいっすか? ご主人様に初めてを捧げた記念として」

「まあ、俺は使わないからいいぞ。ミッテルトは武器を持ってなかったからな」

「ありがとうっす。大切にするっすよ。でも、先ずは魔改造っすねえ」

 

 嬉しそうにクサナギノツルギ、天叢雲劍を抱くミッテルト。まじもんの神器がどうなるのか、楽しみではあるが怖いな。しかし、先輩やアーシア達は大丈夫か?

 

 

 

 




禁手赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)? なにそれオイシイノ? 覇龍? ナニソレオイシイノ? 赤龍帝の三叉成駒(イリーガル・ムーブ・トリアイナ) ナニソレオイシイノ?
真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション)同じくらい美味しい。
超巨大禁手(ちょうきょだいバランス・ブレイカー)無茶苦茶美味しい。


真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション)これと同等で、ドラグスレイブ装備時は超巨大禁手(ちょうきょだいバランス・ブレイカー)には及ばない。
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