私は塔城小猫であり、白音である……きっと多分 作:ヴィヴィオ
森の中で丸まって寝ていると、おばさんが襲撃してくる。
気づいたら急いで逃げる。
さっきまで居た所が消し飛ぶから。
「おはようございます、小猫」
「おはよう、とし……違った。おばさん」
「……誰が年増でおばさんですって……?」
「にゃあ。事実を言っただけ」
「いいでしょう、その口を叩き直してあげます」
周りに無数のナイフを呼び出して私に放って来る。
それを私は仙術を使いながら地面を殴りつけて大地を蜂起させて防ぐ。
ナイフは全て土の柱が防いでくれる。
刺さった所から爆発したけど。
「ぐらんどらっしゃーにゃん?」
「出たらめな防ぎ方をしますね……」
「にゃあ」
胸を貼って威張ってみる。
「褒めてません。だいたい、誰が直すと思っているのですか?」
「にゃあ。おばさん」
「……死になさい」
「やだ」
無数のナイフや剣が飛んでくる。
鞭まで持ち出してくるので必死に逃げる。
左右に飛んだり、上下に飛んだりして逃げまくる。
鞭が襲ってくるのを検知して、尻尾をバネにして飛び上がる。
「上に逃げては後が続きませんよ。昨日と同じです」
「にゃあ。問題無い。足場がなければ作るだけ」
気を空気中に固めて足場にして方向転換して、ナイフを避ける。
おばさんの咆哮に飛んで、かかと落としを竜鱗を纏わせて叩きつける。
「金竜の一撃にゃん」
「おっと」
飛び退かれたけど、そのままかかと落としを決める。
半径50メートルほどのクレーターが出来たけど気にしない。
「威力は高いですが、まだまだ甘いですね」
「にゃあ。負けない」
それから、1時間くらい頑張ったけど結局負けた。
にゃあ。おばさん強い。
「では、勉強の時間です」
「やだ」
「駄目です」
首の後ろを持たれて連れてかれる。
そこでリアスお姉ちゃんとお勉強させられる。
でも、こんなの簡単ですぐ終わる。
「……成績はいいのですが、何故口が良くならないのでしょうか?」
「怒ると皺が増える」
「誰のせいですか!!」
「にゃあ。怒るおばさんのせい」
「このっ!!」
「にゃん」
多重影分身でさっさと逃げる。
屋敷から抜け出して森に入る。
屋敷の中で騒ぎが起きてるけど知らない。
森の奥深くにある滝まで移動したら、服を脱いで新たに多重影分身をする。
100人で正拳突きをして、100人でローキックを練習する。
100人で滝打たれて気を取り込んでいく修行を行い、200人で組手をする。
「目指すは勝利!」
「「「にゃあ!」」」
9時間修行し、実力が上がって気の量が増えれば影分身の数を増やしてどんどん修行していく。
9時間修行したら今度は変態の知識から術を開発する。
「螺旋丸!」
「千鳥!」
「天地魔闘の構え!」
「「「……」」」
分身の私達は好き勝手に言う。
私は問題点を考える。
「螺旋丸は風の操作なら仙術で可能。でも、千鳥は雷に変化させられない。覚える必要がある」
「にゃあ。雷を覚える……撃たれる?」
「じゃあ、鳥になって雷に突撃する」
「にゃあ、いい案!」
「次、天地魔闘の構え……魔法が使え無い。魔力は食べたからある」
「魔法覚える?」
「魔法……レーヴァテイン?」
「神族の古代魔法……痛かったという記憶がある」
「じゃあ、それを練習する。後は魔力を攻撃力に変換する練習。導入数は千体。やる」
「「「にゃあ」」」
皆でそれぞれの修行を行う。
5時間修行したら眠りにつく。
1時間後、おばさんの襲撃がある。
ご飯は食べなくていいとはいえ頑張る。
ちがう、食事の時間だ。
グレイフィア
小猫の記憶は戻りません。
色々と手を尽くして医者を呼んで見せましたが、それらは効果ありませんでした。
ですが、ある意味では記憶が戻らない方がいいのかも知れません。
それに記憶を失ってからの小猫は色々と危険ですが、リアスの戦車としては破格の強さでしょう。
何時も屋敷には寄り付かず森でひたすら修行をしているせいか、日々急激に成長していっています。
小猫は間違いなくサーゼクス様と同じ突然変異でしょう。
魔法は餌のように食べますし、身体能力もやたら高いです。
何より金色の光の硬さが異常な程です。
金色の光の弱点が魔法なのですが、その魔法も美味しく食べられる時点でほぼ弱点がありませんしね。
「まあ、負けるつもりもありませんが」
「楽しそうな事をしていますね」
遠くの方から歩いてくるピンク色の着物に赤い袴を着て刀を持った女性。
「私も混ぜて貰えますか?」
「構いませんが……貴女はリアスの騎士を鍛える事になったのでは?」
「ああ、あれは復讐に囚われているせいか、攻撃一辺倒な所があるので、ちょっと頭を冷やさせようかと」
「そうですか。では、2人で鍛えましょうか」
「そうですね。凄く楽しみです。ここからでも森の中に居る小猫ちゃんの気の量は感じられます。それが刻一刻と増えている。素晴らしい素質です」
「ええ、自慢の弟子になってくれると嬉しいのですが……いえ、やっぱり貴女に協力は頼まない方がいいかも知れませんね」
「趣味人になってしまうからですか?」
「ええ、そうです」
「もう遅いと思いますけどね」
森の中から防風が巻き起こり、トルネードへとなっていく様を見ながら沖田の言葉を考え、肯定しそうになりました。
何をやっているのかは知りませんが……どちらにしろ明日わかる事でしょう。