私は塔城小猫であり、白音である……きっと多分 作:ヴィヴィオ
この頃、年増の……ごほん。おばさん達に襲われている塔城小猫です。刀で大地を斬ったり、魔法で攻撃してくるので結構大変です。でも私も負けてません。竜界の金鱗塔城小猫は負けません。いえ、これはウルルちゃんの力ですけど。
「多重影分身による気鱗圧縮、ついでに仙気も混ぜたドラゴンブレス!」
「ちっ!?」
「多重障壁を展開します」
「助かる」
地面の下以外、四方八方よりのドラゴンブレスの攻撃という名のビーム連射攻撃です。
「999コンボ、耐えてみるといいです」
周りを金色の光に染め上げて、私は悪魔の翼を展開して空高くに飛び上がります。それから超高速で移動します。
「舐めないで頂きたいですね」
「さて、本物はどこでしょうか?」
私がどんどん狩られていきます。流石といっておきましょう。今の私ではまだ叶わないでしょう。何故なら技術が足りませんから。盗んだ技術でオリジナルに勝てるのはまだまだ先です。
「……居ない?」
「居ませんね? どういう事ですか?」
分身の一体を捕まえて、おばさん達は私の居場所を吐かせようとしますが、無駄です。
だって、様式美の如くという奴です。
「ん?」
「紙ですか……」
「探さないでください。しばらく旅に出ます。By小猫」
「あの駄猫ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「あ、続きがあるか。えっと、PS.この分身は自爆します」
「っ!?」
口をパカっっと開けて大爆発。ちゃんと、ドクロになってますね。成功です。追っ手がかかる前にさっさと行きましょう。目指すは美味しい食事です。
「ドラゴンレーダー発動です……こちらですね」
美味しそうな匂いを辿って、猫形態で大地に流れる気脈へと仙術を使って入りながら目的地へと飛びます。到着したのは暗い暗い洞窟です。そこには鎖で封印されている大きな餌が居ました。人型に戻って近づきます。
「悪魔か……何用だ?」
「食べに来た」
「何?」
「お前を食べに来た。何度も言わせないでください、低脳」
「貴様っ!?」
毒液を巻き散らかして、気脈を汚染している外道なドラゴンなど美味しく食べてあげます。ゲテモノでも問題ありません。毒から吸収して取り込んで耐性を得て終わりです。封印されて動けないドラゴンを見詰めて口を開きます。
「小娘如きが毒を防いだ程度で……おい、待て、その気配は……や、やめっ、やめろぉぉぉぉっ!!」
「はぐ」
ウロコを無理矢理剥ぎ取って肉に口をつけて噛み付いて引きちぎる。粗食して力を奪う。一口毎に力を奪われて文字通りドラゴンが小さくなっていきます。
「やめてくれっ、頼むっ、頼むからぁぁぁっっ!!」
「もきゅもきゅ」
「いやぁぁああああああああぁぁぁぁっ!!」
「五月蝿いです」
「死ぬぅぅぅぅぐべらぁぁぁっ!?」
首を掴んで抉って五月蝿く無いようにしてから食事を再開します。毒のせいか、ピリピリして少し美味しいです。程なくして外法の死龍(アビス・レイジ・ドラゴン)ニーズヘッグを美味しくいただきました。尻尾も増えたので嬉しいです。
「さて、この骨はどうしましょうか……出汁に出来るかな……? にゃあ、でも持ってくの面倒だから放置でいいですね」
次は何を食べようか……近くの強いドラゴンは……宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)ですか。よし、行きましょう。
大きな木がある綺麗な所でした。その木の前に100の頭を持つ茶色いドラゴンが居ます。これの相手はしんどそうです。いいえ、ドラゴンがこのゴールドドラゴンである私に叶うはずありません。
「待て、小娘。サマエルの力を持つ小娘よ」
「にゃ?」
待てと言われたので大人しく待ってみます。
「なんですか?」
「何の用だ?」
「食べに来ました」
「黄金の果実をか?」
「貴女を」
「……」
「……」
しばらく見つめ合います。
「首一本と黄金の果実でどうだ?」
「……いいでしょう。配下になるならですけど」
「なろう。勝ち目のない戦いをしたくないからな。黄金の果実なら何時でもやろう」
「ありがとうございます」
それから宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)ラードゥンと使い魔契約を結んで、黄金の果実を一杯貰って違う所に向かいます。この黄金の果実、食べるだけで賢さアップらしいです。魔力とか色々あがります。
次に向かったのは原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)アポプス。こっちは喧嘩を売られたのでさっさと食べました。次に魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)アジ・ダハーカです。
「貴様……」
「ああ、美味しそうです……我慢できません……」
「狂ってやがる……だが、面白い! 勝負だ小娘!!」
「にゃあ」
最初は負けて居ましたが、力を吸収し続けると流石に抵抗はできないようです。ましてや封印状態。とっても美味しい状況です。一撃で3割ずつ奪いますからね。
「畜生……反則だぞ、この小娘……てめえ、サマエルのなんだよ!」
「にゃあ、同類。竜にして竜殺しの猫又」
「おかしいだろうがぁぁぁぁぁっ!!」
「それじゃあ、いただきます」
心臓も骨と大腸とかを残して全て食べた。再生能力ゲット。黄金の果実と合わせて千の魔法も手に入れた。次は何処がいいかな……一応、邪龍なら殺しても大丈夫だと思ったけど、次は日本に行こう。霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)八岐大蛇(やまたのおろち)……じゅるり。
「にゃあ」
気脈を通じて駅に侵入する。そのままこっそりと冥界から地上へと思ったけど流石に怒られると思う。なのでばれるのを覚悟でグレモリー家の紋章を出して地上へのチケットを取る。代金はおばさんに請求するようにしておく。地上に着いたら直ぐに逃げる。
「駄猫っ、どこ行きましたっ!!」
「あ、あの……」
「貴女達、なんとしても捕らえなさい」
「はい」
「おいおい、ただの猫狩りになんで魔王の眷属を招集してるんだよ……」
「木場、お前も捜しなさい。同じ眷属ですから」
「分かりました、師匠」
これはやばいです。相手は本気です。でも、鬼ごっこは負けません。ここは影分身を囮にして……気脈を通って逃げましょう。にゃあ、入れない。
「気脈は押さえてあります。そう遠くにはいけないはずです」
こうなれば囮を更に増やして物量作戦です。というわけで大量の猫モードの分身を解き放ちます。
「居たぞっ!」
「いえ、あれば分身です!」
「でも、四方八方に逃げられたら……」
「それでも追いなさい! 攻撃しても大丈夫です、一撃で消えなければそれが本体です!」
「よ~し、猫狩りだ」
「ああ、気をつけるんだよ。猫は猫でも……」
キュピンと目を光らせた1体が口を開けてブレスを吐きます。他の子達も毒だったり、色々と属性は違いますが、沢山のブレスを吐いていきます。
「おい、グレイフィア、沖田よ……猫又ってブレス吐いたか?」
「まさか。でも、彼女は特異個体です」
「悪魔であるのかさえ疑わしいとされるイレギュラー存在だと思いなさい」
「し、師匠……ボクには無理です! 殺されますよ!」
「まあ、そうだな……」
「しかし、ここまで種類が多くなかったはずですが……まさか……」
「まさかだろうね。他のドラゴンを食べてるんだろう」
「でも、被害報告は出ていません。いえ、そうですか……封印されたドラゴン……邪龍を食べたのですか」
「だろうね。むしろ、喜ばれてるらしいけどね。土地が浄化されたってさ」
にゃあ。褒められた。でも、逃げるのです。
「そうですか、そういう事ですから。皆さん、霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)八岐大蛇(やまたのおろち)が駄猫の狙いです。監視しますよ」
「そっちの方が楽か」
くっ、ばれた。仕方無い、予定を変更して合気道とかの格闘技を習いに行きましょう。でも、お金はどうしましょう?
仙術で姿を変えて何処かに潜り込んで得ましょう。