私は塔城小猫であり、白音である……きっと多分 作:ヴィヴィオ
にゃあ。今日は楽しいお楽しみタイム。お母さんからお小遣いを貰えたから至福の地へとミッテルトに連れて来てもらった。一人だと駄目だと言われたから。
「にゃ、にゃん、でっ!?」
「まあ、当然っすね」
やって来たお店の前には『駒王学園高校生禁止』『身長145cm以下の人はワンセットまで』『赤字が酷いため、申し訳ございませんが閉店します』などの貼り紙が全ての店に貼られていた。
「わ、私の至福の時間が……」
「いや、あれだけ食われれば出禁になっても仕方ねえっす」
「にゃ、にゃあ……食べ放題ならどれだけ食べても問題ないって……」
「一人で80人前以上食べていたら店側も想定するはずないっす」
「ぐっ……少し、セーブしてたのに」
「あれでっすか!?」
「し、したもん。七分目くらいに」
「……100は軽く超えそうっすね」
その気になれば余裕です。うぅ……食べ放題……
「あ~隣町なら……ダメっすね。チェーン店は連絡言ってるはずだから、遠くしかないっすか。まあ、転移か電車っすね」
「にゃあ、行く」
「個人経営の店を……っと、ご主人様から連絡っすね。少し待ってくださいっす」
「ん」
ミッテルトが携帯電話でイッセーと話している。その間に仕方ないからケンタッキーを24本買って食べて待つ。
「あー、どうやら部長が呼んでるようっすよ」
「にゃあ、面倒。行かない」
「了解っす……え? どうやら料理とお菓子を沢山用意しているそうっすよ。70人前くらい」
「にゃあ……行く」
「んじゃ、帰りますか」
厄介事だろうけど、背に腹はかえられぬ、です。
旧校舎の前に移動すると話し声が聞こえてきた。
『貴方なんか呼んでないわ!』
『おいおい、こんなに歓迎用の料理を用意してくれてんのにリアスはツンデレだな』
『おい、その料理に手を出さない方が……』
『五月蝿いよ兵士君。うん、これはなかな……』
「あー自殺志願者がいるようっすね」
大地を踏みしめ、大地を砕いて飛び上がり、旧校舎の壁を突き破って突入する。
「なん――ぐばぉ!?」
私の料理を奪おうとした奴を蹴り飛ばし、衝撃で中に舞った料理を掴んで口に入れる。流石に全部は無理なので何個かは弾いて宙に浮かせておく。
「もきゅもきゅ」
「無駄な技能を発揮しているんじゃありません」
おばさんがいくらか確保してくれた。
「小猫、これはどうするのよ」
「こいつに支払わせればいい」
「このっ……ぐおっ!?」
「「「ライザー様!!」」」
「貴様っ! この方はフェニックス家のお方だぞ!!」
床に転がっていたゴミの頭を踏み砕いてから、足を入れて浮き上がらせて五月蝿い連中に蹴り渡す。フェニックス……焼き鳥?
「きききききき、貴様っ!! 許さんぞっ!!」
「にゃあ、いただきます」
「はぁ……」
席に座って用意されている料理を食べだす。
「無視してんじゃ――」
「ライザー、貴方なんてお呼びじゃないのよ! さっさと帰りなさい!」
「ふざけんじゃねぇぞっ!!」
「本気よ」
「落ち着いてください。互いに思うところがあるようですから、レーティング・ゲームで決着を付けてください。婚約に関してもリアス様が勝利した場合、解消も可能とします」
「ふん。いいでしょう。こちらには小猫がいるんですから、楽勝だしね」
「小猫の参加は認められません」
にゃあ。食べられない? でも、こいつ、不味そうだからいっか。
「なんでよ!?」
「?」
「結界がもちません」
「待って! そんなの無理よ!」
「しかし・・・・・・」
「すいません、使い魔は構いませんか? 補充しないと」
「そうですね。使い魔は……」
この料理、美味しい。もっと食べよう。
「お代わり」
「分かりました。使い魔の参加はライザー様次第ですね。いかがでしょうか?」
「いいだろう。こっちはフルメンバーだからな。ハンデをくれてやる。勝負は1週間後だ! そこの小娘、貴様はリアスと結婚した後にたっぷりと調教してやる!!」
「てめぇっ!?」
イッセーが怒り出した。食材が何か言っているだけなのになんで? まあ、いっか。レーティング・ゲームは負けたらそれはそれです。勝負を吹っかけて食べちゃえばいいですから。
「? 使い魔……?」
「ふん、リアス達には万が一も勝目はないがな」
「吠えてろ。そっちこそ絶望的な戦力の差って奴を教えてやるよ!」
使い魔OKのレーディング・ゲーム。イッセーの使い魔はミッテルト。ちょっと不安です。鍛えよう。