「やあ・・・・ひさしぶりだね」
「ああ・・・まさかこんな所で合うとはな」
歌舞伎公演が行われている会場の前でエンカーはロックマンに会った。
無論お互いに非戦闘モードである。
あれから一週間、カブキマンの暴走はワイリーの仕業とされカブキマンはこれまでの功績から罪を不問とされた。
会場の方は再度の暴走に備えロボットポリスが厳重に警戒をしているが、その心配は普通に無用であろう。
まあ仮にまた暴れれば目の前の少年と一緒にカブキマンを止めればいいとさえエンカーは思う。
会場に入る前にヤマトマンと目が合ったが、幸いにして素通りをさせてくれた。
この辺りは本当に有難い配慮と言えよう。
カブキマン達は今日でここでの公演を終えニホンへと帰る予定である。
「まあ立ち話もなんだ中でゆっくり歌舞伎を見ながら話そうぜ」
「うん・・・そうだね」
横目で見ればあのベテラン刑事のジョージが妻を思しき女性と女の子を連れて一緒に会場に入って行くのが見える。
「あの刑事も一緒か・・・・まあばれねえよな?」
「ハハハハッ、さあはいろうか?」
「おうっ・・・!」
笑いながらエンカーと一緒にロックマンは会場へと入っていく。
今日も空には青空が見える・・・今日も今日で世界は平和だった。
ブクッブクッ!ブクッブクッ!ブクッブクッ!ブクッブクッ!
水の中の泡が動く音が辺りに響き渡る。
(ほほう・・・カブキマンの件はなかなか上等ではないか・・・)
影が虚空より揺らめき一つの姿を彩る・・・・。
全身を黒一色のローブで体を覆い、顔にあたる部分には目が一つあるのみの不気味な姿をしたロボットが姿を現した。
「ははっ・・・・正直な所もう少しやってくれるものと思っておりましたが・・・」
(まあよいではないか・・・機械の体を得ても所詮は人間と言うものだ。刻まれた記憶か・・・我が身を思えば他人事ではない)
面白そうに言葉をつなぐがその口調には感情らしい物はなく機械的なものだ。
(我はここより動くことはできぬ・・・・全てはお前に任せるぞ・・・)
「ははっ!お任せくださいませ!」
そのまま影は跪く。
(我が動くにはまだ条件が揃わぬ・・・いずれは思いしらせようぞ・・・この世界の真の支配者が誰であるかを・・・)
泡の音がいっそう激しくなる。
(貴様の本体も漸く動けるようになるのだろう?後は任せたぞファントムマンよ)
「了解いたしました、必ずや世界をあなたの物に・・・」
跪く影・・・ファントムマンはそのまま闇と同化し消え去った。
(だーっはっーはっーはっー!!その時こそ世界は我の物だ!)
闇の中より嘲笑が響く・・・・
そう・・・全ては始まりでしかなかった全ては・・・・・。
TO BE CONTINUED
こうして見返すと恥ずかしさしかない作品であります。
ていうか修正しましたがもう誤字脱字のオンパレードだったりで
笑うしかない内容ですね(汗
自分にとっての処女作なんてこんな物かなとか思いつつ
当時はと言うか今もマイナーなイメージのあるキラーズのエンカー編でした。
カブキマンに関しては当時の自分、何を考えているんだと思った次第でとりあえず
エンカーが憧れるキャラとして出した筈です。
自分設定において偏屈なキャラだけど他者への思いやりがあるキャラにしていますが、本当にイメージと違ったらごめんなさい。
このエンカー編を皮切りにパンク編、バラード編、アース編と続きます。
既に書き上げている作品ではありますが、誤字脱字を含めた修正作業もあるので
のんびりと進めております。
当時は概念が無かった女性ロボをウーマン表記にするなど地味に面倒なのもありまして。
ともあれぼちぼち進めていきたいと思う次第です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。