ロックマンキラーズ纏め編   作:グルルre

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vol5 妄執の死神と暑苦しい男達

白で覆われた視界。

耳鳴りの様な音がしたと認識した瞬間、辺りは静寂が支配する。

次に視界が開けた時、目にしたのは何の事は無い地獄絵図であった。

遅れて響く悲鳴に怒号。

人と機械が等しく倒れ伏す光景の中で機械の腕が伸びる。

己を『裏切り者』と罵る腕の主を払い除けたと思えば次に焼け焦げた腕が己に延びる。

そちらの方はそちらで己を『人殺し』と蔑む。

全てが己に怒りの矛先を向ける中で己に出来る事は何も無い。

強いて言うなれば戦う事だけであったか。

自分にとってそれが全てなのだから。

 

 

「ガアアァァァァァ!!」

咆哮を上げるボーンダインが片膝を衝くリングマンを睨み据える。

一瞬の内にターゲットを彼に変え襲い掛かって来たボーンダイン。

彼からすれば訳も分からず襲われた感が強いが、無抵抗な民間人を襲われるよりかはマシだと言えよう。

とは言え己を含めた戦闘用ロボット達の攻撃を受けても殆ど怯まない驚異的なタフネスぶりを誇るボーンダインにリングマン達は徐々に追い込まれる事となる。

「死ねええぇぇぇ!!」

殺意を露わに全身に隠された銃口をリングマンに向けるボーンダイン。

ボーンダインに殴り飛ばされた直後と言う事もありすぐさには動けないリングマン。

「動くなよ!!」

側面よりエアーマンがそう叫ぶと同時に胴体のファンを回し始めるのが見えた。

 

ブオオオォォォォォッッ!!

 

瞬時にして放出される猛烈な風はリングマンを大きく吹き飛ばす事となる。

結果としてボーンダインの銃撃をやり過ごす事となり、ボーンダインが悔し気な声を上げたのが分かった。

「お前の相手はこっちだ化け物!!」

エアーマンの言葉に銃口を露出したままボーンダインが振り返る。

再び火を噴かんとした銃弾であったがそれがエアーマンを貫く事は無かった。

「リングマン警部を援護するのだ!!覚悟しろ狂ったロボットめ!!」

ロボット用の拳銃を片手にロボットポリスの面々が口々にボーンダインを遠目ではあるが包囲したのと、上半身だけを回転させたボーンダインが銃弾を撃ち放ったのはほぼ同時であった。

 

ズドドドドドドドッッ!!

 

一瞬の内に銃弾に貫かれるロボットポリス達。

当然の如くボーンダインの放つ銃弾は普通の物ではなく殆ど機関銃のそれであり、機械であるロボットポリスすらも屠っていく。

大きく穴を開けたパトカーや後方にあるビルなどが抉られるのを見るにその威力が窺い知れよう。

(まともに当たれば我々すらも致命傷を負いかねんな)

パンクが内心で戦々恐々としたのは言うまでもない。

ボーンダインが放った銃弾によってビルのガラスの破片が地上に降り注ぎ、眼下に居たであろう人々の悲鳴が響き渡る。

「貴様・・・!!」

リングマンが怒りを露わにリングブーメランを握り締める。

「全く・・・訳の分からん敵だ」

さしものエアーマンも思わず悪態を衝く他無い。

「・・・リングマン」

ぼそりと呟くボーンダインにパンクが横目で名前を呼ばれた当人を見る。

「知り合いか?」

「いや・・・あんな奴が我々コサックナンバーズに居る筈など無い」

パンクの問いにあっさりとリングマンは否定をする。

その言葉にボーンダインの瞳の色が変わったように見えたのは気のせいか。

「ガアアァァァァァ!!」

一転して咆哮を上げるボーンダインにリングマンら三人は身構える。

「エアーシューター!!」

 

ビュオオオォォォォッッ!!

 

エアーマンの放つ小型の竜巻を受け僅かにボーンダインの動きが止まる。

先程から見せる驚異的な耐久性を見るに殆ど有効打にならないのは承知済み。

側面より飛び出すリングマンの放ったリングブーメランがボーンダインの腕や足に絡みつく。

膂力にも優れるボーンダインからすれば強引に引きちぎる事も可能ではあるが、即座には出来ない。

「スクリューアタック!!」

全身を弾丸に変形させたパンクが動きが止まったボーンダインの胴体部目掛けて体当たりを仕掛ける。

 

ズドォォォォンッッ!!

 

再び大の字に倒れるボーンダインにパンクが駄目押しとばかりにスクリュークラッシャーを空中より放っていく。

分厚いコンクリートの壁すらも簡単にぶち抜く一撃と追撃を受けてもボーンダインは立ち上がる。

その姿はまるで亡霊の様にも見えた。

パンクの一撃に大きく抉られた胸部からは大量のオイルが噴き出すが、ボーンダインの動きに些かの陰りは無い。

見れば徐々に傷口が閉じ始めているのを見て驚異的な耐久性の秘密を知ってしまう。

「自己再生か・・・」

「傷ついた傍から再生しているのであれば有効打にならないのも当然だな」

三人が思わず呻いたその時であった。

「ちょっと!!早く逃げなさいよ!!」

辺りに響く甲高い声にパンクは思わず頭を抱えていた。

理由は分からぬがボーンダインの標的となった少女はバラードに抱えられる形で十数メートル先に居たのであった。

「バラード!!なんでそこの娘と一緒にここから離れんのだ!!」

思わずエアーマンが怒号を響かせるのは無理も無い。

「いや・・・だってこいつがどんな奴か興味があったから」

慌てて言い訳をするバラードだが全ては後の祭りか。

「そうだった。お前を殺すんだった!!」

思い出したかのようにバラードら目掛けて走り出すボーンダイン。

少女が悲鳴を上げる中、バラードが慌てて動くが間に合う筈も無い。

 

ザンッッ!!

 

反射的に前に伸ばした腕が鎌の一撃であっさりと切断される。

それで悲鳴を上げるバラードではないが少女の方がまたしても悲鳴を響かせる。

「姫・・・お前を殺すのが俺に与えられた任務だ」

(・・・姫だって?)

ボーンダインの言葉にバラードが目を見開くがそれ以上の思考は許されない。

 

バキッッ!!

 

無造作に殴り飛ばされバラードが昏倒する中、その腕を握り締めながらボーンダインがゆっくりと伸ばす。

眼前に迫る恐怖にもう悲鳴も上がらない。

反射的に身を屈める少女の下にリングマンらが駆け出そうとするが距離からして間に合わない。

大きく身を捻り叩き落とされる拳に誰もが最悪の光景を連想する他無い。

 

ズンッッ!!

 

拳が何かに食い込む生々しい音にパンクが舌打ちをする。

リングマンも一瞬目を伏せるのだが。

「・・・なに!?」

困惑気なボーンダインの声にその場にいた全員がハッとなる。

「・・・てめえ!!」

起き上がったバラードがボーンダインの突き出した腕を蹴り飛ばす。

辺りに噴き出すのは血の様なオイル。

オイルなのだから当然の如くそれは少女の物ではない。

「この馬鹿・・・護衛を引き受けたのであればさっさと現場から離れろ」

自身の短距離ワープを駆使し両者の間に割って入ったアースが吐血しながらバラードを叱責する。

フォルテと共にフィーネの護衛を任されていた筈の彼女であったが、どう言う訳かボーンダインとの戦いの場に姿を現していた。

「貴様っっ!!」

パンクの体当たりがボーンダインの体を数メートル吹き飛ばす。

彼は倒れ伏すボーンダインを尻目にアースに慌てて駆け寄るのだが。

胸部に大穴を開けたアースの姿は非常に痛々しい。

一目で重傷と分かる傷を負いながらもアースの顔に浮かぶのは不敵な笑みだ。

「私がこの程度で死ぬと思ったか?」

咽込みながらも笑みを浮かべるアースはパンクが伸ばす腕を片手を上げながら制する。

どこまで身勝手な潔癖症だが、とりあえずは安心と判断したのかパンクはボーンダインへと向き直る。

「ぐううぅぅぅ!!」

頭を抱えながら起き上がったボーンダイン。

竜頭の骸骨から怒りの念を瞳に宿す彼が手にした鎌を頭の上で旋回させ始める。

エアーマンとパンクが倒れ伏すアースらを守る様に身構え、リングマンも得物を手にしる。

刹那、リングマンが携帯していた端末が鳴り響く。

<ザザッッ・・・リ・グマ・・・聞こ・・?私達・・・ホテルの近・・も謎のロボットが・・・いるの。そ・・の方はどうなって・・・>

それはカリンカからの通信であった。

この時のリングマンらは知る由も無いがアルゴスの放つ電磁波によって通信は極めて不明瞭な雑音交じりな物であった。

だがその声の主が誰であるかは知る者が聞けばすぐに分かったであろう。

特に目の前の敵にとっては。

「その声、カリンカ・・・か?」

己に問う様に口を開いたボーンダインの声は氷の様に冷たく感情の響きが感じられなかった。

まるでコマ送りの様にゆっくりと竜頭がホテルの方向へと向く。

「そうか・・・だったら!!俺はぁぁぁぁ!!」

静けさが生じるのは僅かな時間であり再び獣の咆哮を上げたボーンダインがパンクらに背を向けホテルの方へと向かっていく。

「ま・・・待て!!まさかお前は・・・」

リングマンが声を出す間など無い。

あっと言う間に駆け出していくボーンダインを誰も止める事は出来なかった。

「・・・チッ」

去り行く敵の背を見据え舌打ちをするパンクは倒れ伏すアースとその傍らにいるバラードと少女に目を向ける。

「私は大丈夫だ。それよりも奴を・・・」

アースの言葉にパンクとエアーマンは頷きながら再び騒ぎが大きくなり始める場へと目を向ける。

 

 

一方、アルゴスと対峙するロック達と言えば。

「所詮は不完全な機械・・・その程度か?」

巨大な目を細めながらアルゴスがロック達を嘲る。

「くそ・・・体さえ満足に動けば」

分離したアクアデビルのパーツに上からの浴びせ倒しを食らい頭の炎が消失したファイヤーマンが呻く。

アルゴス自身の戦闘能力もさる事ながら彼が常時放つ電磁波はロック達の動きを大きく阻害する事となる。

かつてランファント遺跡群を中心に発せられ、その範囲を地球全体に広げた際には人類をあわや滅亡寸前まで追い込んだのではと言われる電磁波。

それを限定的ながら己の周囲へと展開するアルゴスと彼が生み出したアクアデビルを前にロック達は苦戦を強いられる。

「ハイパーロックバスター!!」

スライディングでアルゴスの懐に潜り込んだロックが渾身のバスターを撃ち放つ。

頭部の巨大な目に光弾が命中するがアルゴスの身は揺るがない。

「・・・効かないのか」

己の攻撃が通じず呻くロック。

かつてラ・ムーンが生み出した新イエローデビルやそのモデルとなったデビルシリーズには目玉を模したコアが弱点と言う特徴がある。

今のアルゴスのボディはイエローデビルなどのそれに比べると完全な人型ではあるが、ボディに巨大な目玉があると言う共通点を持っているだけにそこが弱点なのではと踏んだのだがそうでは無かった様だ。

「顔の目が弱点と思ったか?であれば残念であったな」

ほくそ笑みながらアルゴスは体の各所に無数の目を出現させる。

「このどれかが弱点かも知れんぞ。或いは全てがダミーやも知れぬ・・・」

闇色の巨体を持つ巨人は囁く様に口を開いた後、全身の目より次々とビームを放ってくる。

一撃一撃がロックのチャージショットに匹敵する恐るべき攻撃だ。

「ブモモモモモッッッ!!」

回避に徹する他無いロックの視線の先で仲間達がアクアデビルと戦っているのが見える。

早々に戦闘不能となったファイヤーマンはさて置き、エレキマンなどが中心となり激突するも彼らの動きは電磁波の影響で精彩を欠いていた。

 

ポヨンポヨンッッ!!

 

無数の水の塊に変形したアクアデビルが次々とライトナンバーズに襲い掛かる。

「ア・・・アイススラッシャー!!」

飛び交う破片にアイスマンが氷の矢を吐き出し凍り付かせるが勢いは止まらずに逆にアイスマンを吹き飛ばしてしまう。

「駄目だ・・・やっぱりコアを叩かないと」

吹き飛んだ先でボンバーマンに抱えられアイスマンが巨大な水の塊へと戻るアクアデビルを見る。

「てやんでぃ!!目玉が弱点なのは丸分かりだが・・・攻撃する暇がねえ」

「しかも元が水だから掴むことも出来ねえじゃねえか!!」

ボンバーマンとガッツマンが呻く。

巨大な腕を伸ばしてくるアクアデビルに持ち前のパワーで対抗しようとするガッツマンだが、液体である事もあって掴む事が出来ずに逆に取り込まれそうになる。

「だー!!やってられっか!!」

 

バシャッッ!!

 

苛立ったガッツマンが拳を振るうもアクアデビルの水が飛び散るに留まる。

 

ドバババババババッッッ!!

 

ガッツマンを巻き込む形で濁流の様に迫るアクアデビルを回避するボンバーマン達だが、回避した先でアルゴスの放ったビームに吹き飛ばされる。

「フハハハハ・・・不完全な機械に我らを倒す事など不可能なのだ。もはやこれまでだロックマンよ!!」

絶えず電磁波を放ちながら巨大な拳をロックに叩きつけるアルゴス。

満足に動けない状態から巨大な拳を受けロックが地面に倒れ伏す。

「ロック!!てめえよくもっっ!!」

その光景を目にしたカットマンがいきり立つもアクアデビルの分裂したボディがその行く手を阻む。

「貴様らはアクアデビルに遊んでもらえ。我の獲物はロックマンなのでな」

カットマン達を嘲笑いながらアルゴスは拳を握り締め痛みを堪えながら起き上がるロックを見下ろす。

「全てはラ・ムーン様の為に・・・」

カッと目を見開かれた巨大な目玉にエネルギーが集まっていく。

電磁波の影響とダメージの重さから満足に動けない筈のロックであったが、絶望的な状況でありながらも彼は決して諦めない。

「気に入らんな・・・」

率直にアルゴスが彼の姿勢に対する感想を口にした時であった。

 

シュボボボボボボボボボッッ!!

 

空より降り注ぐのは無数の火炎弾。

地面に着弾した火炎弾はその場で火柱を上げるやアルゴスの身を炎で包み込む。

「・・・むうっ?」

始めて漏れるアルゴスの狼狽した声。

先程まで目の前に居た筈のロックの姿が居なくなっていた事もアルゴスの困惑を深くしていく。

「キャハハハハハ!!なんだか面白い事になってる~?」

自身が発する炎をバーニア代わりに宙に浮かぶのはヒートマン。

彼はロックを足元に下ろすと屈託の無い笑みをアルゴスとアクアデビルに向ける。

「あ~著作権違反ロボ。もしかしなくても君、ラ・ムーン関係でしょ?パンク達が戦ってる骨の顔したロボも君の仲間~?」

「確かに我はラ・ムーン様の従者だが我は著作権違反ロボではない!!」

ヒートマンの言葉にアルゴスが激昂した様に声を荒げる。

「怒った~キャハハハハ!!」

唸るアルゴスを無視しながらヒートマンはその場でダウンしているファイヤーマンの下に駆け寄る。

「どうしたんだよ~ファイヤ~。もしかしなくてもアクアデビルに頭の火を消されたの?そんなんじゃ暑苦しい男の名前が泣くよ~!!」

「ヒートか・・・フッ。俺の燃えパワーはすっからかんだ。今日はもう燃え尽きたぜ」

ヒートマンに肩を揺さぶられるもファイヤーマンは自嘲気味な笑みを浮かべ答える。

「ようし仕方が無いな~。おいでチャンキー!!」

ヒートマンがそう叫ぶなり彼のボディから火の玉が浮かび上がる。

ライターを模したボディの内部に潜んでいたチャンキーなる火の玉型ロボットを次々とファイヤーマンの頭部に乗せていくヒートマン。

「チャン~!!」

「キー!!」

チャンキー達が高い声で鳴く中でヒートマンは端末を操作し、画面に映る画像をファイヤーマンに見せつける。

「これうちの妹達。遂にワイリー軍団にも待望の女子が加入したんだよ~」

端末に映し出されているのはフィーネとレントの姿だ。

「今度フラッシュが来たら更衣室に侵入してもらおうと思ってるんだけど。とにかく見てよ特にレントの方を・・・ロールちゃんみたいなのも良いけどレントはちゃんとした女子なボディなのさ」

「か・・・可愛い!!」

 

ボウッッ!!

 

フィーネとレントの姿を見たファイヤーマンが喉を鳴らすと同時に頭部の炎が点火し始める。

「そろそろ夏だし。個人的にネプチューンの海の家に遊びに行こうと思ってるんだ~。今はアースも居るし・・・なんならファイヤーも一緒においでよ」

怪しい雰囲気を醸し出すヒートマンとファイヤーマンの姿にその場にいる全員が困惑気に見つめていた。

 

ガシッッ!!

 

「その節はお世話になるぞぉぉぉ!!アイスマンとロールちゃんもついでに連れていければ燃えのパラダイスだぁぁぁ!!」

ヒートマンの肩を掴みながらファイヤーマンが立ち上がる。

「うおおおぉぉぉ!!燃えてきたぁぁぁぁ!!」

チャンキーを頭部に乗せながら何時も以上の高さまで炎を立ち昇らせるファイヤーマン。

体感温度にして数度は上昇したと思わせるだけの暑苦しさを周囲にばら撒きながら彼はアルゴスに身構える。

 

ボオオオオオオオッッッ!!

 

「キャハハハハ~燃え~燃え~!!」

ヒートマンが笑い声を上げる中でアルゴスは頭を抱える様に額に手を置いていた。

「なんなのだ・・・この星の不完全な機械は。訳が分からん・・・燃えとは一体?」

問う様に巨大な目玉をロックらに向けるアルゴスだが、ロック達はロック達で乾いた笑みを浮かべる他無い。

数秒の間があった後、思い出したかのようにアルゴスがその場で手を横に払う。

「ええい・・・這いずり回れ!!」

苛立った様に自身が放っていた電磁波の出力を上げるアルゴス。

先程よりも更に行動を抑制する電磁波にロック達が膝を衝きそうになる。

そんな状況の中でヒートマンとファイヤーマンは笑みを浮かべて立っていた。

「なんだと・・・我の電磁波が効かんのか?」

「ランファント遺跡群の件もあって同じ事を政府軍にされるといけないから、僕達ワイリー軍団にはこの手の電磁波に対するコーティングがされてるんだよ~だから効かないのさ」

驚愕するアルゴスにヒートマンが指を突き付け勝ち誇る。

「ぬう・・・貴様はともかくそっちは何故?」

「今の俺にそんなやわな電磁波は効かん。今の俺は燃えているのだからな!!もっと熱くなれよぉぉぉ!!」

問いかけるアルゴスに回答にならない言葉で答えるファイヤーマン。

元より理解する気も無いが出来れば付き合いたくないとアルゴスは率直に思った。

「行くよファイヤーマン。著作権違反ロボ達を気合と燃え~な炎で吹き飛ばすよ」

「了解だヒートオォォォ!!」

ヒートマンの囁きにカッと目を見開くファイヤーマンであったが、そんな二人にアクアデビルの巨体がのしかかる。

先程、戦闘不能になった一撃を再度食らう形となったファイヤーマンもそうだが、元が水と言う事もあって膨大な質量を持つアクアデビルはその重さだけでも十分な威力を持つ。

如何にヒートマンでもダメージは免れない。

誰もがそう思った時だった。

 

ボコボコボコボコッッ!!

 

アクアデビルの全身が大きく脈打つ。

「ブモッッ!!」

驚いたように声を上げるアクアデビルであったが、次の瞬間には無数の蒸気と共に体の半身が弾け飛ぶ。

「キャハハハハ!!そんな水で僕達の炎は消せないよ~!!」

「その通りだ!!あああぁぁぁぁ!!燃えてきたぁぁぁぁ!!」

アクアデビルのボディを構成する水は二人の炎による急激な温度上昇に耐える事が出来ずに蒸発し、一種の水蒸気爆発を引き起こしたのだ。

力なく倒れ伏すアクアデビルの姿にヒートマンとファイヤーマンが間髪入れずに動く。

「キャハハハ!!アタック~チャ~ンスッッ!!」

「トコトン熱くなれよぉぉぉ!!ファイヤァァァァ!!」

全身に炎を纏ったヒートマンが飛び上がる中、ファイヤーマンが両腕に炎を集め始める。

「あ、ボンバーマン!!ファイヤーマンに燃料宜しく~!!」

「合点、了解だってんだ!!」

ヒートマンに促されファイヤーマンにハイパーボムを投げ放つボンバーマン。

「パースッッ!!」

それをファイヤーマンが足で蹴り宙に居るヒートマンに受け渡す。

ハイパーボムを受け取ったヒートマンの瞳とボディを慌てて再生させるアクアデビルの視線が交差する。

「今!!必殺のおおおぉぉぉ!!」

 

ドガァァァンッッ!!

 

ハイパーボムの爆風を加速用の燃料代わりに宙を舞うヒートマンとファイヤーマンの放ったファイヤーストームが絡み合う。

「「燃え~な炎の二重奏!!ハイパーアトミックストームアタック!!」」

自らを炎の砲弾へと変えたヒートマンの一撃はアクアデビルのコアを一撃で溶解させそのまま破壊していた。

「ブモモモォォォ!!」

コアを失いただの水へと戻ったアクアデビルの残骸が辺りに降り注ぐ中、ヒートマンが不敵な笑みと共にアルゴスを睨み据える。

「おのれ・・・ワイリー軍団。不完全な機械の分際で」

悔し気に巨大な拳を握り締めるアルゴスの目には先程まで満足に動けなくなった筈のロック達が自身へと迫る姿が映る。

当然だがアルゴスが電磁波の出力を下げた訳ではない。

訳では無いのだがロック達の動きに機敏さが戻りつつあるのを確認し、内心で動揺を示していた。

(何故だ・・・我の放つ電磁波の中では奴らはまともに動く事さえ出来ない筈だ。電磁波への対策を施しているヒートマンやそこの暑苦しい馬鹿はともかく・・・どういう事だ?)

不可思議な現象に首を傾げる間など無い。

 

ザンッッ!!

 

己の片腕がローリングカッターに僅かに裂かれた事を認識したアルゴスの顔面にエレキマンのサンダービームが直撃する。

「ぬ・・・うっ!?」

並のロボットであれば一撃で致命傷となるエレキマンの電撃を受けたアルゴスの身が僅かに後方に引き下がる。

「ド派手な反撃の狼煙でぇ!!ハイパーボムッッ!!」

 

ドガァァァァンッッ!!

 

ボンバーマンが投げ放った爆弾がアルゴスの全身を包み込む。

サンダービームもそうだがハイパーボムをまともに受けながら致命傷にならないアルゴスにエレキマンとボンバーマンが内心で舌を巻く。

「・・・おのれっっ!!」

苛立ったような声を上げたアルゴスが見たのは自身に向けてバスターを構えるロックの姿。

 

バシュウウウッッッ!!

 

放たれた光弾を前に小さく舌打ちをするアルゴス。

 

ピキィィィィッッ!!

 

ロックの一撃が自身に炸裂する瞬間にアルゴスは全身を硬化させ防ぎきる。

そして次の瞬間には全身を液化させてロック達との距離を取るのであった。

「あれは・・・」

「・・・液体金属か」

全身を硬質化させたのも一瞬の事ですぐさに液状のボディへと変わるアルゴスにロックとエレキマンが驚く。

「一部のロボットのボディに利用はされているがボディ全体を液体金属で構成出来たなんて話はまだ聞いた事が無い」

そう話すエレキマンの言葉通り、現在では液体金属は未だに開発途上の技術である。

以前にあったワイリーの世界征服計画でボディの一部を液体金属で構成されるダークマンが、ブルースの姿に偽装する事が出来たがその機能は極めて限定的である。

「柔らかき生物の尺度で物事を図ってもらっては困るのだよ」

自らを誇る様に胸を張るアルゴスだが彼は構えを解くや先程まで放っていた電磁波を止めてしまう。

それと同時にロック達の体も軽くなるのだが、彼らは困惑した様にアルゴスを見つめる。

「頃合いか・・・目標は達成出来なかったが我らの力を見せつけると言う目標は・・・」

要人を殺傷すると言う目的はこれだけの騒ぎを起こしてしまった事もあり、殆ど不可能に近いと判断したアルゴスがその場から去ろうとした時であった。

 

「ガアアアァァァァァ!!」

 

進路上にあったパトカーや装甲車を薙ぎ倒しながらその場に姿を現すのはボーンダイン。

突然の新手の登場にロック達は動く事が出来ずに唖然となる。

「殺す殺す殺してやああぁぁるぅぅぅ!!」

不意を衝く形でホテルの中に飛び込むボーンダイン。

けたたましいガラスの破砕音と共にボーンダインが内部へと侵入して来た事でホテル内に避難していた人々の悲鳴が上がる。

「なに・・・ええいボーンダインめ。勝手な事を・・・!!」

暴走する仲間にアルゴスが舌打ちをするが時既に遅し。

「て・・・てめえ何者だYO~!?」

「オイルマン!!とにかく一秒でも奴の足を止めるよ!!」

万が一の事を想定しホテル内で待機していたオイルマンとタイムマン。

驚きのあまり初動が遅れたオイルマンと違いタイムマンは即座にボーンダインの眼前に立ち塞がる。

「ガアアァァァ!!」

雄叫びを上げ巨大な鎌を振り回すボーンダイン。

その一撃がタイムマンのボディを切り裂いたように見えた事で避難していた何人かが思わず声を上げる。

だがボーンダインが切り裂いたのはタイムマンの残した残像であった。

 

ガキッッ!!

 

ボーンダインの肩口に時計の針を模したエネルギー弾であるタイムショットが命中する。

「僕を切るにはあまりに遅い」

次に瞬間移動したかの様にボーンダインの背後を取ったタイムマンが余裕の笑みを浮かべる。

 

ガキンッッ!!

 

続けざまに背後にタイムショットを受けるボーンダインだが、僅かに怯むのみでダメージを与えられた様子は無い。

元々時間操作の研究を行う為に試験的な時間操作ユニットを搭載したタイムマンは他のライトナンバーズ同様に完全な戦闘用ではない。

攻撃能力が皆無と言う訳では無いがやはりと言うか火力不足な面は否めない。

この辺りは彼の上位互換とも言えるフラッシュマンにも言える事なのだが余談であろう。

「邪魔をするなぁぁぁぁ!!」

上半身だけを後ろに振り向かせタイムマンを睨み据えるボーンダインだが。

「余所見は危険だYO~!!」

その彼の後頭部に足元にオイルを纏い勢いよく飛び上がったオイルマンが激突する。

「ぐおおおぉぉぉ!!」

呻き声を上げながら地面へと倒れ伏すボーンダインにオイルマンが親指を立てる。

「どうだ。俺っちの実力を見たか!!」

「僕だけでも出来ましたが。数秒だけ早くなった事は認めて上げます」

自身の足元をオイルで覆う事で高速移動を可能とするオイルスライダー。

勢いをつけての体当たりはかなりの質量を持ち、見ての通りボーンダインなどの様な敵であってもダウンさせる事が可能なだけの攻撃力を持つ。

「ボーンダイン。撤退するぞ!!」

余裕を見せていた彼ら二人もロック達よりも早くアルゴスがホテル内に入って来た事もあって慌てて身構える。

だが彼の言葉を見るにボーンダインを連れ戻しに来た様だが。

「どこだ?カリンカ・・・どこに居る?あれが居るんだったらコサックも居るのか?どこだ・・・どこにいるぅ?」

オイルマンの一撃を受けても尚、手傷を負った様子も無く周囲を見渡すボーンダイン。

白骨化した竜の仮面の向こう側に光る瞳は不気味な色を宿していた。

「博士はロールちゃんと一緒には奥の方に・・・って!?」

騒ぎを聞きつけて出てきそうになるライト博士に大声で下がる様に言うオイルマンだったが。

「ロール?あの小娘が居るとなれば・・・」

ボーンダインの言葉に不用意に声を上げてしまった事をオイルマンは後悔する。

敵の狙いは分からないがライト博士や来賓の面々が傷つく事だけは絶対に避けねばならない。

「ド・・・ドロップオイル!!」

慌てて片腕からオイルの塊を発射するが、それによってボーンダインの動きが止まる事は無い。

「こ・・・こうなったら今一度のオイルスライダーだYO~!!」

満足な助走はつけられなかったが壁に向かって反転しつつ迫り来るボーンダインに向かってオイルマンが突貫する。

勢いや質量の差から負けは明らかだが多少の時間は稼げるとオイルマンなりの判断をしたのだが。

 

ギロリッッ!!

 

振り返ったボーンダインの視線がオイルマンを真っ直ぐに見据える。

ゾクリと背筋が凍るのを感じながらもオイルマンは怯む事無く地面を滑る。

先程同様に頭部狙いでオイルマンが跳躍した時だった。

 

カコンッッ!!

 

ボーンダインの体の各所が弾け飛ぶ。

一見すると無機質な骨を思わせるパーツは電磁波を帯びると瞬時にバリアーを形成する。

「スカルバリアー・・・デベロッパー!!」

(スカルバリアーだと・・・?)

電磁結界を創り出しオイルマンの突貫を防ぎ切るボーンダインに遠目でそれを見たコサックが目を見開く。

 

バチンッッ!!

 

オイルスライダーを無力化した上である。

耳を劈く音が発生したと思った瞬間、オイルマンの全身が後方に弾き飛ばされる。

「な・・・オイル!!」

倒れ伏した慌ててタイムマンが駆け寄るがオイルマンは目を見開いたまま身動き一つしない。

(傷は浅い・・・にも拘らずオイルを一撃を昏倒させるとは)

タイムマンやそれをまともに受けたオイルマンとっては未知の攻撃であったが、ボーンダインが放ったのはアルゴスが放っていた電磁波を指向性にした物である。

自身を中心にではなく直線的な射程を持つそれは、単純な威力で言えばアルゴスよりも強くそれを至近距離で受けたオイルマンは完全に気を失っていた。

「例え数秒でも・・・!!」

タイムスローを使いボーンダインに立ち塞がるタイムマンだったが現実は非情だ。

 

バキッッ!!

 

「タ・・・タイムマンッッ!!」

一瞬で殴り飛ばされ壁に叩きつけられるタイムマンの姿にロールが悲痛な声を上げて彼へ駆け寄る。

「ここに来ては・・・」

タイムマンが逃げる様に促すもロールは首を真横に降り、タイムマンを抱きかかえるとボーンダインを気丈にも睨み据える。

「折角の式典なのにこんな事をしてアンタ、どこのロボットか知らないけど最低よ!!」

強気な彼女らしい啖呵の切り方であったが、その言葉にボーンダインの目の色が変わる。

「最低・・・だとぉぉぉ!!」

逆上した様に声を唸り上げるボーンダイン。

「ええい・・・ボーンダイン。命令が聞けんのかこの失敗作め!!」

今にもロールに襲い掛からんとしたボーンダインだが、自身の背から掛かる暴言に今度はアルゴスの方を振り返る。

「俺は失敗作じゃない!!」

「だったら我の命令を聞け不完全な機械よ・・・」

「不完全だと・・・!!」

アルゴスの言葉にボーンダインが反論をする様に声を荒げる。

暫しの押し問答を繰り広げるアルゴスとボーンダイン。

「・・・ロールちゃん早くこっちに」

避難している人々の中からカリンカが顔を出しロールの下に駆け寄ったのと、ボーンダインがそれに気づいたのはほぼ同時であった。

「カリンカ?」

彼女の名前を口にするや手にした鎌を大きく振り上げるボーンダイン。

「カアアアァァァァリンカァァァァ!!」

悲鳴など上げる暇も無いしそもそも反応すら出来ない。

反射的にロールがカリンカの楯になろうとするが、車すらも軽々と両断する鎌の威力を前にしては殆ど役に立たないだろう。

二人の少女が目を閉じたのと鎌が振り下ろされたのはほぼ同時であった。

音も聞こえないし感覚も無い。

死ぬと言うのはこう言う事なのかとカリンカが思った時だった。

「フフ・・・困るなこの小娘共にはまだ価値がある。ましてここで死ぬべきではない」

誰かの声が聞こえた事もあり薄っすらと目を開けるカリンカとロール。

彼女らが見たのはボーンダインの鎌を光の刃で受け止める謎のロボットの姿。

「ヴォイドオォォ・・・俺の邪魔をするな!!」

「小娘共はターゲットに入っていない。それに撤退命令が出ているのだ。それに従え」

ヴォイドと呼ばれたロボットは横目で起き上がっていたタイムマンに合図を送るや自身は手にした刃を背後に弾きボーンダインを大きく仰け反らせる。

続けざまの回し蹴りを受けボーンダインのボディが大きく後ろに吹き飛ばされる。

その間、ヴォイドに促される形でタイムスローを作動させたタイムマンが二人を抱えその場から離れる。

「ぐおおおぉぉぉぉ!!」

「アルゴス。ボーンダインを捕縛して退くぞ」

「分かっている!!」

呻き声を上げるボーンダインに覆い被さるのは液状にその身を変えたアルゴス。

強引にボーンダインを拘束するやアルゴスは彼共々、その場より姿を掻き消す。

「・・・遅いぞ」

ボーンダインが居なくなった事を確認しヴォイドはビームセーバーの柄を懐に収める。

ぼそりと誰にも聞こえぬ声でその場に駆け付けたロックを見据えるヴォイド。

「・・・君は」

「今はその時ではないと言っておこう。また会おう・・・我が宿敵よ」

その彼も捨て台詞を吐きつつその場から消え去った事でロック達だけが残される事となる。

「ぬう・・・遅かったか」

後から駆け付けて来たエアーマンとパンクにリングマンが息をせき切って周囲を見渡すが、言うまでも無く後の祭りであった。

「ようし・・・お前ら。協力してもらって本当に悪いんだが・・・ちょいと事情を説明してくれないかな?」

襲撃者が去った事で別の意味で騒がしくなる中、パンクに遅れてフィーネを連れたフォルテや負傷したアースまでが集まった所で、この街に居る刑事のジョージ=クェスターがロボットポリスや政府軍のロボと共に話しかけてくる。

「言っておくがこれは・・・」

我々の仕業ではないなどと言う言い訳など通用する筈が無くパンクらに突き付けられるのは、無数の銃口であった。

更にはロック達ライトナンバーズにリングマンなども居る事もあり、数の上では圧倒的に不利なパンク達は溜息を吐きつつその手を上げるしかない。

「おい・・・この娘だけには手荒な真似はするなよ」

手際良く己らの手に拘束具が巻き付けられていく中で、パンクが不安そうな顔となるフィーネとロボットポリスを交互に見据え口を開く。

幸いな事にその辺の空気を察知したのかロールがフィーネを招き寄せると、近寄ろうとしたロボットポリスを一睨みで追い払っていた。

「うう・・・おにいちゃん」

「大丈夫よフィーネちゃん。多分事情聴取だけで済むと思うから」

今にも泣きそうになるフィーネをロールが微笑みながら宥めようとする。

「貴様ら・・・私に触るな!!」

その中で一番騒ぐのはフォルテでは無く潔癖症のアースだ。

エアーマンが落ち着く様に促すも元来の悪癖もあり、数人がかりで抑え込まれる事となるアース。

彼女も彼女で無駄な抵抗である事は理解しているのだが、頭では分かっていても黙っていられないらしい。

漸くその手に拘束具が嵌められたと思った瞬間、小さく呻いたアースの頭が大きく前後に揺れる。

「おい・・・アース!!」

その場に文字通り崩れ落ちるアースにパンクが叫ぶが拘束具に動きを制限された事もあり駆け寄る事が出来ない。

フォルテも含めた他の面々も彼女の名前を呼ぶのだが、彼女がその声に応える事は無かった。




何時もの後書きです。
さらっと読み飛ばして頂いて結構です。


〇ボーンダインの耐久性について
前回のルーラーズ及びワールド5当時のロックンアームについても説明し忘れていたので合わせて。
ギガミックスなどの設定も拝借してルーラーズ達の文明は超エネルギー元素に似た動力炉を造れていたと言う事になっています。
超エネルギー元素或いはそれに似たエネルギー(例えば悪のエネルギー)などを有するロボットは、不可視の障壁を纏う事が出来るのとそれを応用して自身の能力を強化が可能。
ギガミックスの様に障壁を打ち破るのに核ミサイル数発までは必要ではないが、ある程度の攻撃は無力化或いはダメージを軽減されると考えて頂ければ適当かと。
障壁を打ち破るには似たような特徴を持つエネルギーを載せた攻撃を繰り出す事が必要となっています。
でもってロックンアームに関しては腕に本家3の際に残されていた超エネルギー元素を腕その物に組み込んで発射するシンプルながらも、それなりの質量と威力を持った物となっています。
これはゲームの方で片腕しか飛ばせなかった様に見えるのと通用しないと言う設定のロックバスターがルーラーズに割と普通に通じている矛盾点からこういう解釈です。
あくまでも勝手な考えですがロックンアーム自体は搭載されていた超エネルギー元素ごと、最終決戦時にサンゴッドの動力炉を破壊する為のトドメに使われているので失われています。

で話は本題に戻りますがボーンダインの耐久性について。
先も言った通りボーンダインはやはりというか上記の障壁にも似たような物を持っています。
それと自分の能力のブーストを実質耐久性強化と自己再生機能に全振りしているのであの異常なまでの硬さと耐久性となっている。
分厚いコンクリートの壁を平気でぶち抜くパンクのスクリューアタックを受けても多少凹む程度で済んでいるのは、元々のボディの硬さもさることながら受けた傷がその場で自己再生しているのも大きい。

書いてて超エネルギー元素とそれに似たエネルギーの説明になっているの気づく(汗

余談ながら敵の幹部に関してエネルギーの使い方の特徴として。
ソロー=超エネルギー元素系動力炉(デューオも同様)と悪のエネルギーの合わせコンボ、そのエネルギーの殆どを攻撃に回しているので意外にも耐久性はそこまでだったり作中でも細かいながらもダメージを受けている描写あり。他の能力として意思の無いロボットを意図的に暴走させる事も可能だがこちらは悪のエネルギーによるもの。
アルゴス=超エネルギーとも悪のエネルギーとも似て異なる動力炉?持ち。自身のエネルギーを分割して周囲の物体を眷属(デビル化)にして使役する事も可能。ボディが硬質化したり柔らかくなるのは彼のボディが液体金属で構成されている為。
ヴォイド=彼の場合は純粋に能力の強化。常時出していると言うよりかは瞬間、瞬間に出してるタイプ。
ファントムマンとアポロゴーストに関してはまだ出番少ないので割愛。
となっている。

更なる余談だが味方サイド?での能力の持ち主は。
ロックンアーム装備時のロック(今は喪失)
悪のエネルギー展開時のフォルテ=彼の動力炉に使われているフォルテニウムは現実的な形で活用に成功した超エネルギー元素なので実は他のキャラに比べ障壁の無力化に成功している。まあフォルテが気づく事は無いだろうけど。
キング=これは超エネルギー元素を再現、試作した動力炉を持って居る為。
デューオ=動力炉はソローと同様なのと悪のエネルギーと真逆のエネルギー持ち(善のエネルギー?)どちらにせよソローと似たような性質と思ってもらえればよい。
ソードマンのフレイムソード=これはソードマンと言うか彼の剣が古代文明産の為、技術的にはラ・ムーン系列関連である。
その他、ルーラーズの皆さんと言う解釈となっている。
ソードマンもそうだが意外にも対抗できる手段は皆無ではない扱いとなっている。

〇電磁波について
範囲は狭いがラ・ムーンが地球全土に放っていた物と同様の物。
意思の無いあるいは希薄なロボット、電子機器を機能不全に陥れる事が出来る。
コーティングを行っていないとロック達の様なロボットの動きも阻害する事が出来る。
人間に例えるなら常時頭痛と眩暈を生じさせる電磁波と思っていただければわかりやすいか。
長期間この電磁波を浴び続けると最終的に気を失ってしまう。下手をすると命の危険がある。
因みに人間を始めとする有機生命体には全く以って効果が無い。
人間が戦力にならないこの世界観では十分に脅威である。
ヒートマンに限らずワイリーナンバーズには、この電磁波に対する対策は施されている。
余談ではあるが人類側もこれを応用した兵器の研究が進められており、キング軍団に対し使用を検討された事があった。
ただ着弾点周辺の都市機能を完全に殺す事になり、また当時は徐々にではあったが政府側が優勢になりつつあった事から実行には移されなかった。

〇アクアデビルについて
アルゴスによって生み出された眷属。ベースと言えるイエローデビルと違い水そのものでボディを構成している。コアの部分はアルゴスの指先(人間でいえば爪に相当)を切り取った物である程度自立して動く事が可能。
理論上はエネルギー切れを起こすまで動き続ける。即席で生み出した事もあり殴ったり踏みつけるなどの肉弾攻撃や分裂しての体当たりしか基本的な攻撃は出来ない。
その為、攻撃能力はイエローデビルに劣りゼリー状のボディを様々な形に変えて攻撃に用いたグリーンデビルなどにも劣っている。
とは言え水そのものなので瞬間的に密度を増せばコンクリート並の硬さまでなるのでやはり脅威。
ロック達ロボットが相手なので行わなかったが自分の中に敵を取り込んで窒息死させるなどの応用も可能である。

〇ファイヤーマンについて
ライトナンバーズでとにかく暑苦しい男。炎系ロボの元祖。普段は寡黙だが一度火が付くと文字通り炎上する。
可愛いモノに勝手に燃えて周囲の気温を上昇させる困ったちゃん。
所謂見る専でお触りはしないタイプ。実はロールちゃんには接近禁止令が出ているらしい。メンテ中に勝手に燃えあがり何度かライト研究所でボヤ騒ぎを起こしている。

〇ヒートマンについて
自分作品では常に笑顔で喜怒哀楽の内、喜しか無いと言っても良いぐらいにある意味で壊れている。
一種の狂気を孕んだ人物でもあり自分や他人が死にそうになっても笑っていそうなタイプ。
ボディの中に着火剤代わりのチャンキーを三体飼って居たりする。
堂々と異性の更衣室に入ってきたりするが彼には全く以って悪気は無い。ついで言うと彼の辞書に懲りるの文字は無い。
書いてて思ったがこんな彼にロックはどうやって勝てたのだろうか(汗

〇リングマンについて
メガミックスなどの設定も拝借して彼はロボットポリスとして設定。
普段はロシアにある都市部で警察業務を行っているが、今回の件などの様にコサック博士らの護衛に付きそう事も多い。
ロックらがホテルに居る事もあり、部下達と共にボーンダインの対処に向かったがそのせいで更に彼の暴走を促す事となってしまった。

〇オイルマン、タイムマンについて。
彼ら二人は迎撃に出たロック達と違いホテル内の護衛で残っていた。
案の定、ボーンダインがホテル内に乱入し健闘するが攻撃能力に劣る事からボーンダインには有効打を与えられなかった。
とは言え役目は果たしているので相手が悪かったと言える。

〇ボーンダインについて
もはや正体はバレバレだが異常なまでのカリンカ殺すマンと化している。
カリンカと言うかコサック関係全員殺すマンか。
最低だの出来損ないだの化け物だの自身を侮辱する言葉に反応を示すあたり、煽り耐性はゼロどころかマイナスをいっている。
仮に遠くから「バーカ」と言おうものなら全量疾走でこちらへ殺しにくるだろう。
完全にホラーだがどこかシュール。
手にした鎌は何でもスパスパ斬れるのと竜頭から吐き出されるインフェルノブレス。全身の各所に隠された機関銃ガンスレイブなどが主武装。
それとビットが展開するバリア、スカルバリアーは本来持っていたモノ。ビットが展開時に発する電磁波を指向性の電磁波として放つ事でロボットを失神に追い込むことが可能だが同時にビットが壊れるのが欠点。

〇ワイリーナンバーズの扱いについて
何度か触れられているが先のキング事件の際に一応は連邦政府の側に立って協力してくれた事もあって、一時的にワイリー軍団を政府軍に編入する際に全ワイリーナンバーズの今までの罪状を全て不問しているため、現段階では今回の様な現行犯で無いと拘束や破壊処分は出来ない事になっている。
当初のキング軍団の快進撃を食い止めた事で、役に立たない様に見えた政府軍よりも自分らを守ってくれたと好意的に見る市民も多いのもなかなか政府が彼らを破壊できない理由の一つ。
まあそもそも彼らに真っ向から戦争を挑むのは政府からしても無謀以外の何物でもないのと、現状はキング事件からの経済復興を優先しているのもあってワイリー軍団の対応は棚上げとなっている。
今回の拘束もあくまでも事情聴取が目的である。その辺をパンク達も理解しているのであっさりと捕まっている。
因みにワイリーも同様に今までの犯罪歴を不問にされたが最後の最後でロックに戦いを挑んだ事で、結果として再び指名手配されている。



今回の後書きは以上です。
読んでくださってありがとうございます。
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