ユミールに見送られ嵐の神殿より出たプロト達はその後は特にトラブルも無く南極の施設に辿り着く事になる。
時々忘れそうになるがプロトらワイリー軍団も一応は指名手配される身であり、この様な公共の施設に長居出来る身分ではない。
負傷したジョー達を引き連れそそくさとその場を後にするプロトら。
超エネルギー元素と同等の結晶を手に入れる事が出来たのだから、くたびれ損と言う事は無く見返りは十分にあった。
どうやら南米での事件においてスペースルーラーズのアースが動力炉を破損したとワイリーから連絡が入っている。
その為、早急に自身の下に帰って来る様にと命令が下っている。
「ねえねえ~スカルちゃ~ん」
任務の終了を口頭で伝えその場を去ろうとするスカルマンにナターリヤが声を掛けるが、案の定スカルマンは彼女の呼びかけを無視しその場から立ち去ってしまう。
任務が終われば即、塩対応になるスカルマンを夫妻は特に気分を害した訳でも無く不思議そうに見つめていた。
手際良く装備をヘリに詰め込みその場を後にしようとするスカルマンらはさて置きである。
「それにしてもラ・ムーンの従者か・・・あの二人がちゃんとあの杖を守ってくれると良いんだけど」
「ワシらが心配してやる義理など無いわ」
自身らも帰りの準備をし始めたエフレーモフ夫妻を見つめながら話すクイントにプロトが悪態を衝きながら言う。
「それにしてもプロト・・・」
配下のジョー達の撤収作業が続く中、クイントが彼の背に声を掛けて来る。
若干面倒臭げに振り返るプロトはかつて英雄と呼ばれた少年の屈託の無い笑みを見た。
「もうすぐ嵐がやって来るよ。とてもとても大きな嵐がね」
面白がる訳でも無く脅す訳でも無く。
ただただ淡々と言い放つクイントの言葉にプロトは何も言う事が出来ずに黙り込む他無い。
数分後、彼らは南極の地を後にしワイリーの下へと向かう事となる。
それから数日後。
クイントは爆炎に包まれる廃工場を遠目に見据えていた。
既にここより工場への援護射撃を行っていた面々は居なくなっており、廃工場に突入した者達の加勢に向かっている。
「そろそろ来るかな~って思っていたよ」
クイントは振り返る事無くその場に姿を現した人物に声を掛ける。
漆黒のアーマーを身に纏ったロボットは僅かにだが口元を緩めていた。
「今はヴォイドって名乗っているんでしょ?まあ僕も名前を変えてはいるけどさ」
「もはやかつての名前は捨てた。我が名が強く響く事は無い」
ヴォイドと呼ばれたロボットは無機質に言葉を紡ぎながらクイントを真っ直ぐに見据える。
「既に言うまでも無いが・・・」
「じゃあ言わなくていいよ。僕もそして君も経験した事なんだから」
勿体ぶる様な口調で話すヴォイドにクイントの言葉は素っ気ない。
「であれば言う必要も無いか」
対してヴォイドの方も特に反応を示す事も無く顎に手を置いたまま黙ってしまう。
「我々の邪魔だけはしてくれるなよ」
「言われるまでも無く分かっているよ」
警告の言葉を発するニコリと笑みを浮かべその背を向けるクイント。
かつての自身が存在している事もあってか、クイントはこれから起こる出来事も傍観の姿勢を崩す気は無いらしい。
そんな彼の態度にヴォイドの気配が僅かに揺らぐ。
何かを言おうと思ったのかは分からないがいずれにせよ彼の姿はそれきり、最初から居なかった様に消え去っていた。
「どちらにせよだ。君にまた会えて少し嬉しかったよ」
彼が居た場所にそう言いつつクイントもまたその場より音も無く立ち去る。
誰も居なくなった場には廃工場から響く爆音だけが聞こえていた。
ここまで作品を見てくださった方、本当にありがとうございました。
今回のプロト編を以て一旦キラーズ編は終了となり、次回より新作と言う形で旧題ファイナルウォーズのリブートを連載する次第であります。
まずにプロト編に関してなんですが、リブート前の覚えてる人いますでしょうか(コラ
書いた本人ですがすっかり内容を忘れてました。
ザコロボ達の奮闘を描くとなっておりますが中身が無い。
まあやってる事はリブート後と変わらず南極に行って水晶を手に入れ帰還と言うのが話の流れだったのですが。
水晶がエネルゲン水晶だったり、南極内部にある施設に居るのが黒幕達だったりと後の展開を見るにあれ?と思う所もあったのでこの辺は変更となりました。
マキナザウラーを始め殆ど存在がオカルトファンタジーな物となっていますが、デューオやらスペースルーラーズもそうですが彼らがそもそもどこから来たのかとかを話にし出すとキリが無いので、こう言うのも居るよ程度に思ってください。
ブリザー軍団はじめエフレーモフ夫妻など、今度の事を考えるに出しておいた方が良いキャラを出せたのでヨシと思ってます。
オリキャラに関しては出しゃばり過ぎずを心掛けていますが上記の設定とかを考えると結構目立ってしまいますね。
今年の初めよりこちらハーメルンの方でリブートと言う名の連載をさせていただいていますが、作品を見て頂いた方には感謝する次第です。
一旦は連載終了と言う事で早ければ今年の年末ぐらいにはリブート版ファイナルウォーズをやらせて頂きたいと思っています。
ではでは今回はこの辺りで失礼します~。