ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

11 / 46
11.One hand of rebellion

 20XX年、4月2日。

 夕方。

 

 

 俺はノアを呼んで、放課後の屋上に来ていた。

 

「……あの、話って」

「校長、いや高尾についてだ」

「……」

 

 なんとも言えない沈んだ表情になる。

 さっきからずっとそうなんだけど。

 だが、俺はそうではなかった。

 絶望的な状況ではあるが、なんとかできるかもしれないからだ。

 確証はない、これが失敗したら終わり。

 だが、それでもやってみる価値はあるだろう。

 

「あいつが捕まる……いや、自白させる方法を思いついた」

「えっ……!? な、なんですかそれ! 教えてください!」

「奴を、改心させる」

「かい、しん……?」

 

 そう、俺が思いついた方法というのは、俺が、俺たちが怪盗団となることだった。

 新しい怪盗団として、奴の心を盗むという作戦だった。

 あの世界は奴の心の世界。

 それはつまり、怪盗団の心を盗むと言うのと大きい共通点だ。

 もしかしたら、あの世界なら心を盗むことができるかもしれない。

 

「改心って、まさか怪盗団っ……!?」

「ああ、確証はない、でももしかしたら、あの世界なら心を盗むと言うことができるかもしれない!」

「……イセカイ……パレス……! そっか……あの世界はあいつの心の世界! もしかしたらできるかもしれない……!」

 

 ノアの表情も明るくなっていく。

 あんな悪人を許しておくわけにはいかない。

 あと、俺は退学するわけにもいかない。

 だかわ、やるのだ。

 やるしかないのだ。

 

「行きましょう!」

「ああ、行くぞ!」

 

 俺はスマホを取り出し、ナビを起動させる。

 武器は模造剣、模造刀と不安定だ。

 だが本物と同じ見間違うくらい斬れた。

 それについて考えた結果は……。

 認知世界と言うくらいだから、向こうが本物と思えば本物になる。

 と言う結果だった。

 強ち間違ってなさそうだ。

 多分。

 

 突発的な思いつきで、準備も特にないが、多分大丈夫だろう。

 と、履歴から高尾の名前を押す。

 すると軽い目眩とともに景色が切り替わる。

 

 

 

 気づけば俺たちは、あの動物園の前に立っていた。

 格好はしっかり変わっている。

 俺は、軽装の騎士。

 ノアは、狐然とした和装で。

 後に知ることだが、これは自身の正義を写し合わせた服装らしい。

 俺の正義を写し合わせたのが、これだと言う。

 白いコートなのか。

 

「……怪盗らしからぬ服装だな。これ」

「確かに。変な人たちだよ、これだと」

「……なんかノア、こことあっちじゃ話し方変わるよな」

「そう? ……自覚できてないのかな」

 

 まぁ、と気にせず進もうとする。

 俺も特に気にしようともせず進む。

 と言うところで、後ろから声が聞こえた。

 ここでは聞こえることのない声。

 そうそれは……。

 

「な、なんだこりゃぁッ!!?」

「「ッ!?」」

 

 俺たちは声のする方を見る。

 そこにいたのはなんと、担任の織田先生であった。

 腰を抜かし、とても驚いていた。

 おまけに、今にもちびりそうな顔をしている。

 わかる、最初は本当に驚く。

 ……いや待て。

 そこじゃない。

 

「お、お、お前ら誰だよッ!!?」

「な、なんでいるんだよッ!? 先生ッ!?」

「え……だ、誰……?」

「ほら、あんたが担任してるとこの生徒の……」

 

 そう言うと、少し落ち着いた様子で言う。

 

「……まさか、朝倉か? じゃあ隣にいるのは……」

「ノアだよ?」

「……わかった。少し深呼吸させてくれ」

 

 そう言い立ち上がる。

 そして深く息を吸って、深呼吸を三回する。

 落ち着いた様子で俺らを見る。

 と、後ろを向いて、もう五回深呼吸する。

 もう一度俺たちの方を見て、口を開く。

 

「……一つ聞かせくれ。何やってんだ? コスプレ……か?」

「えっと……そのですね……また今度説明します。今日はお引き取りを」

「いやできねぇよ。この状況で帰れるわけねぇだろ」

「……しょうがない。こうするか」

 

 俺は先生を無理やり押す。

 この世界では身体能力が上昇するのか、認知の産物なのか。

 先生を押して帰るだけの力が発揮できた。

 ある程度押し進ませると、先生の姿は綺麗さっぱり消えたのだった。

 

「よし、行くか」

「うん!」

 

 俺たちは前回出て行った裏口から中に入る。

 中に入ると、前回より警備は厳重になっていた。

 結構な数のシャドウが徘徊していた。

 一人戦うと、芋づる式にたくさん出てきそうだ。

 

 

警戒度:68%

 

 

 俺たちは少し話し合い、隠れながら進むことにした。

 まずはどこに向かうか。

 それを話し合った結果、職員棟へ向かう。

 俺たちは、目的地目指して走り始めた。

貴方は怪盗団が好きですか?

  • YES
  • NO
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。