ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
20XX年、4月3日。
放課後。
「人格崩壊事件、ですか」
「これは我々警察が、秘密裏に調査していることだがね。最近突然暴行事件などが増えただろう? 少し前はああではなかったそうなのだ」
人気のない一室。
そこで行われる会話。
それはこの日本で起きている、ありえない事件。
「それを、私に解決してほしい、と。そう言うことですか」
「ああ、手かがりもほとんどないが。ただ……もしかしたら、怪盗団、の再結成。とかあるかもな」
だが女性は否定する。
「そんな……怪盗団なんて、貴方らしくないですね」
「……ふっ、いや何、心と言う意味では似ているだろう? ならそう考えてしまうものさ」
女性は資料を手にする。
そこに書かれているのは、最近起こり続ける人格崩壊事件の詳細。
全て詳しく書かれていた。
端には機密情報とも。
「それでは、失礼しま……」
「そう言えば、これは余談なのだがね。面白い話を聞いたんだよ」
「……面白い、話ですか」
その部屋から出ようとした足を止める。
話と言うのならば、基本気になるもの。
何かしら重要なことかもしれないから。
「ドッペルゲンガー、と言うのを知ってるかい?」
「知ってますが、それがどうしたんですか?」
「姿形は全く同じ、だが目が黄色く光る眼を持ったドッペルゲンガーに出会った、と言う夢が多いんだ。そう相談して来た人たちは、その日のうちに絶対に死ぬ。って言う話さ」
「それは……なんとも奇妙なものですね」
半端信じていなかった。
怪盗団のことはあるものの、それはあまりにもかけ離れた話だからだ。
非現実過ぎる。
全て偶然で終わるような話でもあるからだ。
証拠がない限りは。
「……ま、私からの話はこれまでだ。頑張ってくれたまえ。雨宮 真君」
「はい、精一杯やらせていただきます」
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「……で、どうするよ」
「先生、なんも思いつかなかったんですか」
「ああ、当然だろ」
「当然って……それドヤ顔で言うことなんですか……?」
3人で屋上に集まり、これからについて話していた。
どうしようか、とこれからの作戦についてだ。
まずはあの熊を乗り越えなくてはならない。
無敵の熊吉に。
あ、熊吉ってのは仮名だ。
「……あ、そうだ。奏、一応集まる場所……まぁ怪盗団っぽく言えばアジトだな。決めとけよ?」
「ここでいいでしょ……他どこに集まれるんですか」
「それもそうだな」
と、結構簡単に決めて、考え込む。
校長の前で、あの認知をどうにかしない限り、打ち破れない。
先生はアレが誰だか知っているが、どう言う状況か、だけであって名前を話そうとしない。
どうしてなんだろうか。
「……もう少しじっくり考えるか。期限は四月末、そうだな?」
「はい……奏の退学決定するのが、その日です……」
「わかった、ならなんとかなりそうだな。10日。10日に奴の認知を変える」
と、先生がベンチから立ち上がる。
ニヤッと笑い、俺たちを見る。
「先生、方法でも、あるんですか?」
「ま、任せておけ。それまではイセカイは放置だ。いいな?」
「……何か手があるって言うなら、任せます」
一応、あの熊についてはなんとかなりそうだ。
そこについては完全に先生に任せることにする。
と、ノアが提案をする。
「その、イセカイ、パレスで名前呼び合うの、なんかカッコ悪くないですか?」
「……わかる。なんか怪盗団っぽくないよな」
「なのでコードネームを決めましょう!」
コードネームか。
なんかいいな、その響き。
3人で並んで話す、放課後。
男子生徒、女子生徒、先生の奇妙な並びだ。
「さて、コードネームだがどうする」
「先生は何がいいとか……」
「特に考えてない。唐突だったからな」
「そりゃそうでしょうね……」
うーん、と頭を悩ませる。
するとノアは。
「そうだ、奏のコードネームは『ナイト』とかどう?」
「ナイト? ……騎士って意味のほうか?」
「そうそう、ペルソナも格好もそんな感じでしょ?」
「うむ……いいな、それ!」
とにかく俺のコードネームは決まった。
ナイトか、かっこいいしいいな。
案外これ、気に入った。
「ノアは……うーん、思いつかない」
「狐っぽいけど、それ感ないもんね」
「呪い……って意味で、『カース』とか?」
「……え、なんで呪い」
「どうしてそうなんだよ」
「……特に理由はない」
さて、ノアは呪いたい奴でもいるのだろう。
自分に呪いって名前つけるってことは相当だ。
まぁ、かっこいいとは思うけど。
取り敢えずノアのコードネームは、ノアが決めた。
後は先生だ。
先生の格好は、ちょっと昔……大正辺りの軍服によく似ている。
コスプレっぽさの方が大きいが。
仮面は、ちょうどその時代辺りのものだ。
「で、先生は」
「少し考えていたんだが、俺のペルソナのこと考えて、『ロード』だ。どうだ、カッコイイだろ」
「ロードって……主みたいな意味のほうの、ですか?」
「ま、簡単に言えばそっちの意味だ。安直だが、結構イイ案だろ?」
「確かに……なんかイイかもしれない」
コードネームが決まった俺らは、10日の放課後にまた集まることに決める。
そして今日、各々の家へと向かったのだった。
怪盗団は正義ですか?
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YES
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NO