ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
20XX年.4月3日、月曜日。
睡眠中。
「ようこそ、ベルベットルームへ」
突然、声が聞こえた。
聞いた声だった。
青いスーツを着た女性、ロアンナだった。
机一つ跨いで、お互いに座っている。
俺はいつもの制服…が少しボロボロになったものを着ている。
彼女の前には、本が一冊置かれていた。
表紙には『ペルソナ大全』と書かれている。
「…何詰ませているのだ。貴様は」
「いやその…アレは無理っす。いくらペルソナ強くても、アレは無理っすよ」
俺は軽く俯く。
なんとも言えなかった。
ボッコボコに負けてしまったのだから。
「まぁ、確かにアレは無理だな」
そう言うと、タロットカードを取り出す。
本を近くの床に置くと、カードを広げる。
するとなんかカードを動かし始めた。
なんかブツブツ呟いてることから、占いでもやっているのだろうか。
と、いくらか動かして、全てのカードを表向きにしたところで手を止める。
「『運命』…今の状況を打破するには、『運命』の人がいるのか…」
「…運命の、人?」
「…早く探せ、さもなくば貴様はゲームに敗退する。そう言えばこれ言っておかねば。おめでとう、貴様はどうやら絆を生み出したようだ」
そう言うと、三枚のタロットカードを押し付けてきた。
タロットカードはそれぞれ太陽、月、皇帝だった。
それが青い炎を出して燃えると、全て仮面になる。
そしてもう一度炎になり、俺の胸あたりに入り込む。
仄かに胸が暖かくなっていく。
気持ちいいような、優しくなるような、そんな気持ちだ。
「なんだ、これ…?」
「今から貴様の力を無理やり覚まさせる。これをすると眼を覚ますからこれを持っていけ」
そう言うと、何か書かれた紙を押し付けてくる。
そして『S.E.E.S』と書かれた銃を俺の方に向けた。
よく見たら、握るところにエネルギメーターみたいなのがある。
「…え?」
「ペルソナ」
銃音が、辺りに響いた。
「…夢、か」
俺は無意識のうちに、何かをしっかりと手を握り締めていた。
手の内にあったのは、一枚の紙。
上半身を起こして、時計を見る。
今はなんと、深夜3時であった。
俺は紙を机の上に投げ出すと、もう一度寝た。
20XX年、4月4日、火曜日。
放課後。
放課後になって、俺らは仮のアジトとして屋上に集まっていた。
「で、変な紙を握ってた」
「何書かれてたんだ?」
「これ」
そこに書かれていたのは、『メメントス』の一言であった。
たったそれだけ、それ以外何にも書かれていなかった。
取り敢えず、とその紙をポケットにしまう。
関係があると言えば、やはりこれだろう。
そう思いながらスマホを出す。
『ver1.5イセカイナビ起動、『人物』、場所』、『思考』を入力してください』
「『メメントス』」
『入力を確認しました。メメントスへの侵入経路を表示します』
すると地図が出てくる。
どうやら、渋谷のセントラル街近くの駅から行けるらしい。
俺らすぐさまそこへ向かう。
「本当にそんなところから行けるんですかね?」
「さぁ? ナビがそこ表示してるんだから行くしかないだろ」
「奏、お前が先陣切れよ?」
「なんでですか!?」
「一応リーダーだからな」
「え、聞いてない」
なんといつのまにかリーダーにされているようだった。
悪い気はしないが、俺には重荷になっていると言うか、難しいと言うか。
なんとも言えない。
と、話し込んでいると、駅に辿り着く。
ナビには地下に行くように書かれている。
俺たちはその指示に従い、地下へと向かう。
するとそこは、赤く変化した地下鉄であった。
電車は走っておらず、変に行き止まりが沢山ある。
そしてなんと、俺らの姿はイセカイでの姿になっていた。
「お、おお…! なんだここ?」
「さっき言ってたメメントスじゃないんですか。俺はそこまでわかんないですけど…」
「メメントス、なんか怖いね」
「それはわかる気がするぞ、ノア」
俺たちは辺りを見渡し、誰もいないことを確認すると、駆け出した。
怪盗団は正義ですか?
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YES
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NO