ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
「取り敢えず、俺の自己紹介しとくぞ。俺はこの1-Gを担任する、織田 慎太郎って言う。よろしく頼む」
そう言って軽く礼をすると、言葉を続ける。
この後の予定を話しているようだが、俺はスマホのことが気になって仕方がなかった。
あのナビはまだ付いている。
先生の名前が出た時、スマホからまた声が聞こえたが。
『該当しません。パレスが存在していません』
と、それだけ聞こえてきた。
やはり、よくわからない。
理解できないものだ。
気になりつつも、予定を聞いておかないと、大変なので先生の言葉に耳を傾ける。
「この後、すぐに全校集会がある。各自適当に移動してくれ。席は適当だが、クラス別に分けるからな。いいな」
「先生! 全校集会って何するんですか?」
と、誰かが声を上げる。
別段気になることでもないし、聞く必要もないと思うのだが。
と、思いつつも、聞き続ける。
「全校集会は……何すんのかって言われると、取り敢えず校長先生の有難い話を聞いて、そんで色々と、話をする。そんだけだ」
校長先生っつたら……確かこの学校がここまで大きくなって、俺みたいな田舎もんが知るレベルで有名になったのも、そこの校長先生がこの学校に就任したから、って話だ。
あまり詳しくは知らないが、人当たりが良く、誰にでも優しく接し、生徒に対し親身になって話を聞く、まさに先生の鑑のような人らしい。
そう聞くと、この全校集会は意外と有意義なものかもしれないな。
そして大体の事を伝えると、先生を去っていく。
俺はスマホをもう一度取り出し、スマホの画面をホームに戻し、『イセカイナビ』を消去した。
使い道がよくわからないアプリは、あっても意味がないからだ。
そして全校集会がある、競技場へ向かう。
最大で3000人超入ると言われる、巨大競技場だ。
これも、校長先生の力で設立したそう、壮絶だな。
競技場に入り、自分のクラスのところへ向かう。
だが、席はほとんど埋まっていた。
昔から仲良かった組でまとまった感がすごい。
俺はしょうがなく空いていた席に座るために、隣の人に声をかける。
するとなんと、隣はあの少女であった。
これはまさか、まさかまさかの運命だったり?
な、わけないか。
そんな都合いいもんあるわけないよな。
それに、こんな美少女、俺と釣り合うかと言われたら全然だ。
地味な俺がこの人と……なんて、あり得るわけがない。
「あの、隣いいですか?」
「……いいですよ」
小さく呟いただけだが、返事してくれた。
俺は隣に座る。
生徒が多いだけに、準備に時間がかかっているようだ。
まだ座っていない人も沢山いる。
と、そんなこんなで数分待っていると、始まった。
競技場全体が暗くなり、中心だけ点灯される。
なんかすごい。
と、中央に校長が現れる。
それと同時に。
「「「「うおおおおおおおおおおおッ!!!!」」」」
競技全体、と言っても一年生を除いて、ほぼ全員が歓声を上げる。
どうなってるんだ、これ。
軽く引いてしまう。
いくらすごい先生だからと言って、ここまでなるものだろうか。
……それに見合った実力があるということ、なんだろう。
と、適当に納得づける。
肝心な校長の外見は、少し脂ぎった体に、チラチラ見えるハゲ頭。
それにデブだ。
外見だけだと、好かれるようにはどうも見えない。
テレビとか一切でないから、どんなのかと思ったが、あんなのとは……。
隣を見ると、少し震えて、何故か怯えている様子であった。
どうしたのだろうか、そんなに嫌いな外見だったのだろうか。
汗も出てるし、相当だぞ、これ。
そんなこと考えていると、校長が話し始める。
「新入生と在校生の皆さん、いつも楽しく暮らせているでしょうか。私は、校長の
と、汗を拭きながら言う。
そんな時だった、スマホが少し振動したと思うと、少し見ていた景色が歪む。
それと同時に、スマホから……。
『ヒットしました。『場所』と『思考』を入力してください』
この声はと思い、スマホを取り出す。
するとなんと、消したはずのイセカイナビがあって、勝手に開かれていた。
そして入力欄に、校長の名前が載っていた。
どうなってんだと思いつつ、スマホをしまう。
起動してしまったものは仕方がない。
放置するしかないだろう。
そしてもう一度校長の話を聞く。
「ええと、今年も我が学校は素晴らしい日を迎えることが出来て、とても嬉しく思っています。そう言えば、今年は校舎が新しくなりましたね、おかげさまで校長室も新しく……」
みんなは笑ったりして聞いている。
おおらかな学校だ、と言えばそれまでだろう。
と、もう一度景色が歪む。
もしかしてと思い、スマホを見る。
すると声が聞こえてきた。
『ヒットしました。『思考』を入力してください』
みると、欄には学校と入力されていた。
思考、なんだろうな。
ここまで来たのなら、全て解いてやりたい気分に駆られる。
そう考えていると、隣の少女が俺がスマホを見ていることに気づいた。
横目でこっちを見ているのだ。
俺は急いでスマホをしまって、話を聞き始めた。
貴方は怪盗団が好きですか?
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YES
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NO