ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
あ 俺たちはすぐさま後悔した。
その後悔すら意味はないのだが。
二丁拳銃を持ったバケモノは、俺らの方を向く。
俺らは咄嗟に叫ぶ。
「「「ペルソナッ!!」」」
ペンドラゴン、テンコ、クウコ、ノブナガ。
それぞれのペルソナを召喚する。
まず奴は、その二丁の拳銃で、カースのペルソナ。
テンコとクウコを狙い撃つ。
たった一撃、だがその一撃によって、大きく飛んでいく。
ペルソナのダメージはー全て自分に返ってくる。
血などは出ないが、体力が大きく削れるし、痛みがある。
今のはかなり辛いと思う。
壁に打ち付けられたカース。
意識を失ったのか、格好が解けてしまう。
俺たちは少し呆然とする。
ハッとしたロードが、追撃を与えようとする、奴の前に立ちはだかる。
それを見て、俺も遅れながら動く。
「『エリゴール』ッ!」
ロードがノブナガの火縄銃で一撃を与えた。
奴は狼狽えることもなく。進んでくる。
だが前に立ちはだかられたからには、退かさねばならない。
それが功を成した。
多少時間を稼ぐことができ、エリゴールでノアを少し離れたところに避難させる。
そして俺とロードは、構えて同時に叫ぶ。
「「《アギラオ》ッ!!」」
二つのペルソナから放たれる豪炎が、敵を飲み込む。
だがその一撃でも、かすり傷すら入っていなかった。
俺たちでは、全く敵わないのだ。
あまりにも、強すぎる。
絶望的すぎる。
これではもう、無理だ。
俺のペルソナが、銃弾によって、貫かれた。
「目を覚ませ。罪人」
「はっ!? …な、ベルベットルーム…?」
なんともイラついた様子で、ロアンナはいた。
それを見てわかる。
俺負けたな、と。
普通に負けたなと。
「何負けているのだ、貴様は」
「いやあれは…少しおかしいっすよ」
「…まぁ、確かにアレはあそこで会うべき者ではないだろう。だが、力量を見誤った貴様が悪い」
それは無茶というものだ。
素人が、敵の力量を見破れるはずもない。
それにアレは咄嗟の行動だ。
ある意味ではしょうがなかったと言えよう。
多分。
「まぁいい。数分とは言えよく生き延びた。そこは褒めてやるとしよう。もうそろそろ、終わるころだしな」
「終わる? 何が?」
「戦いがだ。貴様の代わりに、別のやつが倒しているようだぞ」
先生か?
いや、違うだろう。
明らかに、先生一人で倒せるような敵ではない。
ならば、ノアが見たという人影、だろうか。
流石にこればかりは見て見なければわからない。
「…これでも貴様には期待しているのだ。かつて世界を変えた、トリックスターみたいにな」
なんか、ロアンナのことが、少しだけわかった気がする。
俺の目の前に一枚のタロットカードが落ちてくる。
それは青い炎に包まれる、心に入り込む。
胸のあたりがほんのりと暖かくなった。
「正義、か。さて果て、貴様は本当に正義を見つけられるのだろうか。その未覚醒のペルソナで…いや、未覚醒なのは彼女の同じだったな」
「え、それはどういう…」
「残念ながら時間だ。その質問に対する答えは。自分で見つけろ。だ」
その言葉とともに、俺の意識は深く、落ちていった。
俺は意識を取り戻す。
飛び上がって、周りを見る。
先生は姿が戻って、気絶している。
俺たちは全員負けたようだ。
だが…死んではいない。
どういうことだろうか。
と思っていると、前方から、轟音から聞こえた。
土煙で、少し見え難いが、アイツが、あのバケモノが、たった一人にやられている姿は見える。
土煙から現れたのは、フードを被り、機械のよう仮面をつけた、全身タイツの人だった。
口を覆い隠すように、マフラーしていて、腰には何本も刀を持っている。
そして背後には、ペルソナがいた。
「滅ぼせ。ギゲンイヴ」
そう言った瞬間、バケモノはそのペルソナに打ち破られる。
つまり、あの人が勝ったのだ。
たった一人で。
「…刈り取る者、十五体目撃墜完了。人格改変を始め…」
そこまで言ったところで、俺に気づく。
と、次の瞬間、音もなく俺の目の前に立つ。
「誰?」
声は特殊に変質していて、聞こえづらい。
おかげで、性別も分かりづらかった。
いや、知らなくてよかったのだろう。
もし知っていたら、どうなっていたかなんて想像がつく。
たった一人であの戦力、そしてこの感じ。
命の危機を感じるというもの。
「邪魔しない、ならいい」
勝手に自己完結し、俺の目の前から去っていく。
少し、ちびりかけた。
俺は数分後、我に帰る。
そしてノアと先生を抱え、メメントスから脱出したのだった。
怪盗団は正義ですか?
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YES
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NO