ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

30 / 46
30.It's the way

 四人は奥へと進む。

 ナイトはペルソナを発動させ、シャドウを次々と蹴散らす。

 それを援護するかのように、三人もペルソナを発動させて蹴散らせていく。

 奥へ行けば行くほどシャドウも増えていく。

 だが、四人の勢いは一切衰えなかった。

 

(あと少し…あと少しなんだ…!)

 

 そう考えながら進んでいく。

 と、扉を開けたそこは、園長室であった。

 かなりでかく、広い。

 探索するとなると辛そうだ。

 

「…ここが、こっちの校長室か…クソが」

「そんなこと言うな、ハンター。俺も似たような気持ちだから」

「どこから調べんだ? やるなら徹底的にやるけどよ」

「じゃあ私とハンターでこの部屋調べてみるから、ナイトとロードが別の部屋に行く方法ないか調べてみてよ」

「ああ、わかったナイト行くぞ」

「俺のリーダーの立ち位置って結構不安定だよな…」

 

 そんなことを呟きつつも、調べていく。

 園長室の構造は全体的に校長室と同じだ。

 ただし、広さはこっちの方が数十倍なのだが。

 まさに校長そのものを示しているかのようである。

 と、カースが何かを見つける。

 

(地図、かな…設計図っぽいけど。奥の方を描いてるみたい)

 

 そしてそれをしまう。

 地図については、あとで伝えることにするべきだと考えたからだ。

 ハンターの方は、特に収穫もなく。

 と言ったところであった。

 

 一方ナイトとロードは壁をペタペタ触っていた。

 見つけるにはこれが一番。

 と、考えた結果だったのだが。

 

(見つかるわけねぇよな…)

(見つかるわけないんだよな…)

 

 二人とも同じことを考えていたのだった。

 数分後。

 一回集まる。

 

「…どうだった」

「ンとだな。あたしの方はなんもなかった。残念ながらな」

「俺たちも同じく。壁触ってるだけじゃ見つかんねぇ」

「私はこれかな」

「ン、なんだそりゃ?」

 

 カースは地図を出す。

 一見すればただの紙切れだが、しっかり見れば地図である。

 地図と言うよりも、設計図なのだが。

 

 みんなでそれを覗き込む。

 そこに書かれているのは、この先のこと。

 少し先へ進めば、最奥であると言うこと。

 最奥には謎の空間があると言うこと。

 

 それがわかった。

 

「…うん、ここに行こう。みんな、異論はないな?」

「ああ、特にねぇ。俺はな」

「あたしも特にねぇよ」

「私もないよ」

「よし、んじゃま行くか」

 

 設計図を見て、ギミックを解く。

 そう難しくはなかったが、設計図を見なくては解けそうになかった。

 そもそも気づかないだろう。

 と言うものであった。

 

 とにかくギミックを起動させると、扉が現れる。

 そこを開くと、そこにあったのは歪んだ空間であった。

 大量に刺さる鉄の棒。

 だがそれはどれもこれも、ぐにゃぐにゃに曲がっていた。

 更に足場は上がり下がり激しく、飛んでいかないと進めなさそうであった。

 

「な、なんだこれ…!?」

「ンー…とな、これ多分あれだ。認知の深部に来たからこーなってんだ」

「認知の…深部だと?」

「ああそうだ、ロード。この世界が…その、なんだっけな。人の欲望。まぁ歪んだものだと仮定しよう。なら奥に行けば行くほど世界も歪むってこった。わかったか?」

「うーんとね、わかるようなわからないような…」

「ま、大雑把に言うとだな。歪んだ心、即ちオタカラだな。そこに近づいて来てんだよ」

 

 そう言って口角を上げると、先へ進む。

 それについていくように三人も歩き出す。

 

(なるほど、確かに認知の深部だな…)

 

 と、ナイトは納得する。

 辺りにあるのは檻だ。

 しかも人が何人も入った。

 ただし中にいるのは女性だけ。

 男はいない。

 まさに、校長の意思であった。

 

 みんなは各々の行動をしていた。

 だがその時。

 

「おい、こっちの方だ!」

 

 ロードが声を上げる。

 それを聞いた三人は集まっていく。

 窓を覗いて、それをみる。

 そこで見たものは、奴がシャドウたちに指示を出している姿であった。

 ただ、その姿はなんとも酷いものであった。

 怒り、狂い、いつもの落ち着きはなく。

 シャドウに当たる。

 だが、シャドウはただ言うことを聞くだけだ。

 

 少し離れているため、何を言っているのか聞こえないが。

 

「あっち見てみろ」

 

 と、ロードが指差した先にあったのは扉。

 四人で設計図を見てみると、そこは最奥であった。

 ただ不自然に、そこに存在する。

 最奥。

 

「…行くか」

 

 四人は校長に見つからないように奥へ進んでいく。

 奥へ進み、ドアを開け入る。

 何も罠などをないことを確認すると、先へ進んでいく。

 するとそこにあったのは、宙に浮いたモヤモヤであった。

 とにかく、モヤモヤであった。

 

「…なにこれ」

「なんだろうね」

「ンだこりゃ…」

「知らね」

 

 辺りを見渡してみるが、それっぽいものは見つからない。

 かつて怪盗団が盗んでいたであろう心が。

 と、四人は共通の思考に至る。

 これがオタカラではないのか、と。

 だが掴めない。

 が、ここで気づいたのはハンター。

 

「…オタカラがある、と自覚させればいいんじゃないのか?」

「どう言うことだ?」

「つまりな、予告状だ。かつて怪盗団も出していた予告状を出しちまうんだ」

「あー…そう言うことか。認知の世界だもんね。オタカラがあると自覚すれば、認知の世界にもそりゃ影響ありそうだよね」

「そういうことだ」

 

 つまり予告状出して、翌日にここに来ればいいと言うこと。

 そうすれば、オタカラは回収できるとのこと。

 で、固形化してないオタカラが目の前のモヤモヤ、だと思う。

 ということである。

 

(よくわかんないけど…)

 

 それを全員で理解する。

 

「よし、どうするナイト。オタカラのルートは確保したし帰るか?」

「ああ、帰ろう」

 

(後は予告状を出すだけ…それで、決着がつく)

 

 オタカラを見つけた四人は、パレスから脱出したのであった。

校長が償うべき罪の名は?

  • 傲慢
  • 強欲
  • 色欲
  • 暴食
  • 怠惰
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。