ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

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 20XX年、4月14日、金曜日。

 放課後、織田宅。

 

卑劣な行動にて生徒を苦しめる傲慢の大罪人、

高因 高尾殿。

 

その権力を無様に振るい、

暴力すら行わせる、その狂った思考。

我々はその罪を、お前の口から告白させることにした。

その歪んだ欲望を、頂戴する。

 

心の怪盗団『       』より

 

 

「こんな感じでいいな?」

「まぁ、良い感じだと思いますけど」

 

 奏と慎太郎は、二人で予告状を考えていた。

 で、女子二人は別の部屋でどうやって予告状を出そうか方法を考えていた。

 そう、三人は織田慎太郎の家に泊まりに来ているのだ。

 明日は土曜日、学校は休みだ。

 ある種の決起会みたいなものであった。

 

「…昔ばら撒かれた予告状を参考に作っただけだからな…まぁ、上手くいくかは、出してからのお楽しみだな」

 

 そう言って笑みを浮かべた。

 

 

 

 一方、女子側は…。

 

「どうしましょうか。予告状」

「出来るだけ、大衆の目に触れるとこにやりたいよな」

「何故なんですか?」

「そりゃあな」

 

 と、言うと語り出す。

 

「校長に自覚させる為だ。あの野郎のことだ、あいつの手に渡るだけじゃ、そう簡単に信じはしねぇだろうよ。だがな、こうすんだ。学校の掲示板とかに貼って、大事にするんだ」

「おお! …でもそれ誰がやるの? 掲示板とかあるけど?」

「…すまん、流石にそこまで考えてなかった」

 

 そう言うことで考え直す。

 予告状をばらまく。

 これはなんとも一筋縄ではいかないことなのだ。

 そもそも校長が表に出てくることがあまりない。

 表に出てくるのは、朝会、集会の時とかだけだからだ。

 

「月曜日、毎週恒例の朝会があるが…ここを狙うにしても、バラ撒けるやつがいねぇ。貼るとしてもだな…」

「貼る…朝会中に貼ればいいんじゃないですかね!? 競技場の入り口にっ!」

「ン…競技場の入り口か…確かに競技場は室内で、入り口辺りには監視カメラがない。普段は人の目に見えるところにあるからな。だが、朝会に限ってはそうもいかねぇな。みんな朝会で競技場の…!」

「そうです! みんな中にいるんです!」

 

 それを聞いた亜里沙は口角を上げてにやける。

 なんとか作戦は決まったようであった。

 

 

 

 20XX年、4月14日、金曜日。

 夜。

 

「えっとだな…怪盗団結成を祝して…」

「かんぱーい!」

「「かんぱーい」」

「「え…の、ノア! 俺が言う約束だろ!?」

 

 グタグタながらも始まる。

 決起会。

 奏、ノア、慎太郎、亜里沙、たった四人の怪盗団だ。

 ちなみに会場は、織田慎太郎宅である。

 言ってはいなかったが、織田宅は一軒家である。

 

「まさか、こうやって俺の家に呼ぶことになるんなんて、思いもよらなかったよ」

「こっちもびっくりですよ。いきなり先生が呼ぶんですからね」

「まぁな」

「だがあたしたちも呼ばれるのは流石に意外だったんだが」

「ああ、来るのも意外だった」

 

 そう言うと、お酒を一気飲みする。

 実に美味そうに飲んでいる。

 勿論他三人はジュースだ。

 未成年だからしょうがないのだ。

 

「…と、みんな聞いて欲しいことがあるんだ」

 

 と、奏が言う。

 みんなは手を止め、耳を傾ける。

 

「ン、どーした。奏」

「怪盗団の名前、決めときたいな、と思ってよ」

 

 怪盗団。

 最初の怪盗団は『ザ・ファントム』と言う名前があった。

 だが今の彼らには名前がない。

 予告状を出すと言うのなら、名前がなくては決まらない。

 なくてはなんともカッコ悪いものである。

 

「名前、ねぇ」

「名前、ですか」

「名前、か」

「なんだよその反応」

 

 三人はなんとも言えない反応を返す。

 だが突然言われてしまえば、そうなるのも必然的であろう。

 三人はそれぞれ考える。

 

(名前…ンなもの決めてどうするんだよ)

(名前ですか…どんなのがいいんでしょうか)

(名前かよ…うーん、決めれんのか…?)

 

 と。

 で、一方奏は。

 

(…どうしよう。そうは言いだしたものの良い案がない)

 

 そう、見切り発車みたいなやつである。

 要は思いつきで発言したのだ。

 

「奏はなんかあるのか?」

「え…い、いやその…特に…」

「ないのかよ。テメェ」

 

 なんとも言えないものであった。

 みんな少し手を止めて思考を続ける。

 だが特に思いつくわけもなく。

 

「奏、お前が考えろ。それに従うからよ」

「あたしもそれでいい。特に拘りがあるわけでもないしな」

「私もそれで…」

「えぇ…」

 

 と、少し思考を巡らせる。

 その末、こう言い放った。

 

「…『ワイルドエッジ』。なんてどうだ?」

 

 その時、新生怪盗団が誕生した。

貴方は怪盗団を支持しますか?

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