ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
奴のその姿は、まさに醜いというやつで。
様々な動物が入り混じったような、なかなかに気持ち悪い見た目をしていた。
動物の体が入り混じったせいか、四足歩行で、かなり荒ぶっている様子だった。
四人はそれに、半端引いていたが、そいつが攻撃を始めたのと同時に戦いが始まる。
「ペルソナッ!」
亜里沙がそう叫ぶと、蛇女のペルソナが背後に現れる。
頭に大量の蛇がついた恐ろしい見た目をした女。
だが全身で見ればなかなか美しい肢体を持った女性だ。
ただ格好は、彼女の経済状態とは真逆と言わんばかりの、高級そうな服ばっかだが。
「《ラクンダ》ッ!」
先頭にて飛び出し、そう叫ぶ。
元校長、現バケモノの周囲を何かが包む。
それを受けるが、特に何も起こる様子は見られない。
が、校長の攻撃を避け、バットで一撃を与えると、かなり響いたようで唸り声を上げる。
「次行けぇッ!!」
「おうッ!!」
そう叫んだ亜里沙に慎太郎は答える。
後ろの両側からはナイトとカースが走ってきていた。
慎太郎はそれを横目で見ると、槍を手に飛び上がる。
そして叫ぶ。
「ペルソナァッ!!」
背後に出てくるのは、まるで昔の武将のようなペルソナ。
それでいて、現代風の格好をしている。
手に大きな火縄銃を持っていた。
慎太郎は目の前のバケモノに指を向ける。
すると背後のペルソナも同じように銃を向ける。
そして呟く。
「《ダブルシュート》」
二連撃の銃撃。
まともに入ったのか、後ろへ後退する。
が、叫び声を上げると、周囲に雷をまき散らした。
「いででっ!?」
「《ガルーラ》ッ!!」
1度目の雷が慎太郎に直撃する。
更に攻撃が加わろうとしたところに、亜里沙が風で少し離れたところに吹き飛ばす。
そして壁にぶつかり倒れた。
心配そうにそれを見るが、右手を上げて親指を立てていたところを見ると大丈夫そうであった。
やつは更に息を吸い込むと、炎を吐き出す。
そこへ出てきたのはナイト。
「『ジャックフロスト』ッ!! 《マハブフ》ッ!!」
ナイトの背後に現れるのはペルソナ。
ただし、かなり異質なもので。
真っ黒に染まって、まるで”影”のようであった。
ペルソナから放たれるのは吹雪。
それは小さいものであったが、炎を固めるには十分であった。
その上を走るのは二本の刀を持ったカースだ。
滑り込み、奴の背中へ周ると飛び上がる。
振り返ろうとしたところで、亜里沙のペルソナが突撃する。
それによってよろけた奴。
カースはそこに、追撃を加える。
「《五月雨斬り》!!」
二体のペルソナによる、連続斬撃。
それによって更によろけるが踏み込む。
すると、突然走り出した。
カースは攻撃の余韻で、少し動けずにいた。
そこを狙うかのように、カースへ向かって走る。
だが、ぶつかろうとしたところで、ナイトが割り込む。
「『アークエンジェル』《パワースラッシュ》ッッ!!!」
アークエンジェルが剣を振るい、突撃に立ち向かう。
少しの間、剣と突撃がぶつかり合う。
次の瞬間お互いに弾き合い、両者吹っ飛ぶ。
だがやつは、その巨体のおかげで、少し踏み込むことで助かった。
一方ナイトは壁に打ち付けられる。
「ナイト!」
「お、俺は大丈夫、だ…」
奴は、結構傷ついているようで、膝を折る。
が、叫び声をあげ、床を揺らすと、天井から人が落ちてきた。
天井にはなんと、いくつもの牢屋がぶら下がっているのだ。
全員、学校で見たことあるような顔をしている。
だが少し薄らボケている。
校長の認知的に、顔を覚えきれていないのが原因だろう。
「まさかあれ…牢屋の人間じゃねぇよな…?」
「いや、そんなこと…でもなんであんなところに…?」
と、奴は倒れているその人たちのところへ行くと、喰い始めた。
人を喰い、貪り始めた。
ただただ喰っている。
全員が恐怖し、困惑した。
「な、何を…してんだよ…」
「ンだとこいつ…ッ! まさか…ッ!!」
「生徒を…自分の食料…? お金…?」
「卒業した生徒を…学生時代犯した罪で脅し…金を取る…将来性の塊、ってわけか。クソが」
生徒たちを満足に喰った奴の体は、一気に癒える。
そして向きを変えると、こちらを見る。
それに反応するように、四人は集まると奴を睨む。
「どうする…このままだと一生回復され続けていつか、負けんぞ」
「…そう言えば、銃だ。アレで牢屋をぶら下げている鎖を落とす」
「ンたって…どうやんだよ。一つ一つ落として行くつもりか?」
「アレをまとめ上げている鎖があそこにある。あれを打ち切れば全部落ちるはず、だ」
と、ナイトは壁を指差す。
そこには、鎖が引っかかっていた。
鎖の先は、天井の牢屋に繋がっている。
そう話している間も、奴は唸る。
早急に話を終えるため、カースが言う。
「誰が行くの?」
「それなら俺が行く。リーダー。いいな?」
「…頼んだ。ロード」
四人は顔を見合わせると、頷く。
そしてロードは柱の裏に隠れる。
そして三人は、奴に向かって駆け出していった。
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