ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

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37.Part-Time Job

 20XX年、4月18日。

 

 20XX年、4月19日。

 

 20XX年、4月20日。

 

 20XX年、4月21日。

 

 20XX年、4月22日。

 

 20XX年、4月23日、日曜日。

 昼。

 

 ついに明日は、朝会。

 つまり校長が出てくる日。

 それは改心したかどうか、わかる日ということだ。

 前日だというのに、奏は随分と緊張していた。

 

「どうした、の?」

「ん、いやなんでもない」

 

 今日、奏はあかりと昼飯を食べに来ていた。

 一緒に出かけたいというものだから、外のファミレスにだ。

 なんとも美味しそうに頬張っている。

 嬉しそうな顔をしつつ。

 

(俺の、奢りだけど…まぁいいか)

 

優しさが上昇した!

優しさ:2

 

 最近、ついにお金が尽きてきたのだ。

 いくらイセカイで怪盗やっているからといっても、所詮はイセカイ。

 金が手に入るような要素がない。

 完全にボランティアなのだ。

 それでも彼らはやり続ける、正義のために。

 

「…あかり、今夜は俺いないから」

「どう、して?」

「バイトしに行くんだ。病院の清掃。営業の終わった夜限定だからさ。それなりに収入もいいし、だから今夜はいないからな」

「…わかっ、た」

 

 

 

 

 20XX年、4月23日、日曜日。

 夜。

 

 奏はバスを乗り継いでやって来た。

 入り口で簡単な説明を受け、中に入る。

 

(夜の病院、普通に怖い…)

 

 東京と言うと大都市である。

 そんな大都市の病院だから勿論でかい。

 本来は数人でやる仕事…のはずなのだが。

 何故か今日は、奏一人であった。

 

「…よし! 頑張るか!」

 

 声が辺りに響き渡る。

 逆に、怖くなってしまった。

 

 掃除は簡単窓拭きなどそこらへんだ。

 本格的なことは特にやらない。

 そこら辺は業者の仕事だからだ。

 所詮彼はアルバイト。

 適当な仕事しか任されない。

 

 だがそれでも、収入は良かった。

 

(収入はいいから、やるしかないんだよな…)

 

 明かりは一部のみ。

 ほとんど消灯されている。

 そんな中で掃除である。

 おまけに病院、怖くないわけがないだろう。

 

 そんな半端屁っ放り腰状態での仕事の中。

 突然後ろから声をかけられる。

 

「あ、あの…!」

「うぎゃあああああああッ!!?」

 

 奏は驚き、少し離れたところに駆け出して振り返る。

 そこにいたのは一人の少女。

 格好を見るに、この病院に入院しているようだった。

 

「あ…す、すいません」

「わ、私こそ突然後ろから話しかけて…すいません」

「ど、どうしたの?」

「あの…この辺で小さいもの、見つけませんでしたか?」

 

 と言ってジェスチャーをする。

 だがなんとも言えない形で、奏は見たことなんてなかった。

 そう答えると、申し訳なさそうに言う。

 

「そう…ですか、すいません。お邪魔してしまって」

「あの、俺も手伝いましょうか?」

「い、いいんですか? 仕事中じゃ…」

「困ってる人を見過ごせませんから」

 

 そう言って奏も探すのに協力しだす。

 物の形な結構曖昧だが、見つかればどんなものかわかるらしい。

 

(バイトの時間内に見つかるかな…?)

 

 ちなみに、バイトの時間は深夜12時までである。

 今は大体8時。

 まだ後4時間も猶予があるのだ。

 

 じっくりと探していく。

 まず周囲を見渡してみるが、真っ暗で何も見えない。

 こんなので見つかるのだろうかと思いつつ、捜索していく。

 

 

 

 

 結局、12時を迎えても見つかることはなかった。

 

「…すいません。力及ばず」

「いいんですよ。今日はその、ありがとうございました」

「はい。それじゃ俺は…」

 

 と言って、片付けて帰ろうとする。

 しかしその少女は、奏を止めた。

 

「あの、また会えるでしょうか?」

「ええ、また来るんで…」

「そ、そうですか。今回はありがとうございました」

 

 

我は汝… 汝は我…

汝、新たなる絆を見出したり…

 

絆は即ち、まことを知る一歩なり。

 

汝、””のペルソナを生み出せし時、

我ら、更なる力の祝福を与えん…

 

明るき模索の少女 コープランク:1

 

 

 奏は力になれなかったことを少し悔やみつつ、家へと帰って行った。

貴方は怪盗団を支持しますか?

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