ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
20XX年、4月23日、日曜日。
???。
それは偶然だった。
いや、必然だったのかもしれない。
ノアはたまたま、ナビを起動していたに過ぎないのだ。
故に、驚愕していた。
「…なん、で…」
ノアはスマホを手に取り、外へ行く。
もう既に外は夜だ。
だが確認せずにはいられなかった。
「…次は、場所、そしてそれを何と思っているのか…」
思考を巡らす。
──ならなんと考えるだろうか。
その者の思考となって長考する。
ありえなかった。
まさか、存在するなんて、思っていなかったのだ。
(なんで…パレスが…!)
「『東京』…?」
『該当しません』
「じゃあ…えっと、うーん…世界中探すなんて無理ですよ…」
『候補が見つかりました』
「…え?」
どこか、は判明した。
そう『世界』だ。
その『世界』を何と思っているかだ。
その者に成り代わってみようとする。
だが、それはとても難しかった。
「…もっと、考えなきゃ…場所は『世界』。じゃあ世界を…腐敗…荒廃…『ポストアポカリプス』…?」
『ヒットしました。ナビゲーションを開始します』
そう言った直後に、景色が切り替わっていった。
そして立っていたのは、荒廃した大地。
東京は、瓦礫の山となっていた。
ノアは周りを見る。
そこにいるのは認知上の人間たちだ。
誰もがやつれた顔をしていた。
格好は変わっていない。
「…もしかして、まだ警戒されていないから…」
荒廃している世界を進んでいく。
と、遠くに、とんでもないものが見えた。
少し傾きつつも、大地に刺さっている、とても巨大な炎の灯ったトーチだった。
周りは鎖で巻かれていて、縛られているようなイメージがある。
ノアにはそれが。
とても、それが恐ろしかった。
20XX年、4月24日、月曜日。
朝。
朝のことは大幅省こう。
もう毎日のことだからだ。
奏の朝の生活を毎日見るわけにもいかないのだ。
奏は急ぎ足で、駅へ向かう。
意外と近場なのは、嬉しいことであった。
駆け足で電車に乗る。
数分後には、学校についていた。
と、先の道にノアが見える。
奏は少し駆け足で近づいて、ノアの肩を叩く。
「よ、おはよう」
「あ、お、おはようございます」
「…どうした?」
「い、いえ…嫌な夢を見てしまって…」
「それは気分が落ちるな」
そう言いながら学校へ入って行く。
まだ朝会まで時間はあったため、四人で集まる。
「結論から言うと、あいつヤベェ」
「どうした先生。珍しく狼狽して」
「なんかな。人が変わったように、俺に謝ってきた。朝の職員会議。全員に謝った。寒気が…いや、気持ち悪かった」
「ンと…あたしも似たような感じだ。朝突然メールが来てな。今までのことはすまなかった。と、ながながと書かれてて…ああ、気持ち悪かった」
「私もです。改心した日から少しおかしいんですよ」
四人は顔を見合わせる。
そしてなんとも言えない顔になる。
「本当に、改心できたんだよな?」
「できてる、はずだが…なんも言えねぇな」
誰も、どうなっているかなんて理解できなかった。
そんなこんなで、サクサク進んでいく。
特に知らせもあるわけでもなく、朝会が始まる。
クラス別の席のため、奏とノアは隣同士だが、他二人は離れる。
中央に、校長が来る。
相変わらずの異常な歓声。
もはや狂気である。
「えー、皆さま。今日も元気がよろしいようで…」
と、喋り始める。
四人はとにかく、緊張していた。
「ここで皆さまに、お話があります」
そういった。
その瞬間、みんながざわつき始めると。
当然、四人は身構える。
「…私は、教師として、いや校長として。やってはいけないことをしてきました。生徒に対する暴行、性的行為。数えればキリがないほどです」
それを聞いた生徒たちは、一斉に手のひらを返して行く。
気分が悪いくらいに。
「私は、死んで詫びるべき人間なのです。罪に、罪に問われるべき人間なのです!」
教師側は大慌てだ。
まぁ、当然の話なのだが。
朝会は強制終了。
だが、校長の話は構わず続く。
次々と自身の罪を吐いて行く。
録音する生徒、ネットに書き込む生徒。
色んな人たちがいた。
結局のところ、改心は成功したのだった。
思っていた結果とは、少し違っていたが。
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