ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

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38.自白

 20XX年、4月23日、日曜日。

 ???。

 

 それは偶然だった。

 いや、必然だったのかもしれない。

 ノアはたまたま、ナビを起動していたに過ぎないのだ。

 故に、驚愕していた。

 

「…なん、で…」

 

 ノアはスマホを手に取り、外へ行く。

 もう既に外は夜だ。

 だが確認せずにはいられなかった。

 

「…次は、場所、そしてそれを何と思っているのか…」

 

 思考を巡らす。

 ──ならなんと考えるだろうか。

 その者の思考となって長考する。

 ありえなかった。

 まさか、存在するなんて、思っていなかったのだ。

 

(なんで…パレスが…!)

 

「『東京』…?」

『該当しません』

「じゃあ…えっと、うーん…世界中探すなんて無理ですよ…」

『候補が見つかりました』

「…え?」

 

 どこか、は判明した。

 そう『世界』だ。

 その『世界』を何と思っているかだ。

 その者に成り代わってみようとする。

 だが、それはとても難しかった。

 

「…もっと、考えなきゃ…場所は『世界』。じゃあ世界を…腐敗…荒廃…『ポストアポカリプス』…?」

『ヒットしました。ナビゲーションを開始します』

 

 そう言った直後に、景色が切り替わっていった。

 そして立っていたのは、荒廃した大地。

 東京は、瓦礫の山となっていた。

 ノアは周りを見る。

 そこにいるのは認知上の人間たちだ。

 誰もがやつれた顔をしていた。

 

 格好は変わっていない。

 

「…もしかして、まだ警戒されていないから…」

 

 荒廃している世界を進んでいく。

 と、遠くに、とんでもないものが見えた。

 少し傾きつつも、大地に刺さっている、とても巨大な炎の灯ったトーチだった。

 周りは鎖で巻かれていて、縛られているようなイメージがある。

 ノアにはそれが。

 とても、それが恐ろしかった。

 

 

 

 20XX年、4月24日、月曜日。

 朝。

 朝のことは大幅省こう。

 もう毎日のことだからだ。

 奏の朝の生活を毎日見るわけにもいかないのだ。

 

 奏は急ぎ足で、駅へ向かう。

 意外と近場なのは、嬉しいことであった。

 

 駆け足で電車に乗る。

 数分後には、学校についていた。

 

 と、先の道にノアが見える。

 奏は少し駆け足で近づいて、ノアの肩を叩く。

 

「よ、おはよう」

「あ、お、おはようございます」

「…どうした?」

「い、いえ…嫌な夢を見てしまって…」

「それは気分が落ちるな」

 

 そう言いながら学校へ入って行く。

 まだ朝会まで時間はあったため、四人で集まる。

 

「結論から言うと、あいつヤベェ」

「どうした先生。珍しく狼狽して」

「なんかな。人が変わったように、俺に謝ってきた。朝の職員会議。全員に謝った。寒気が…いや、気持ち悪かった」

「ンと…あたしも似たような感じだ。朝突然メールが来てな。今までのことはすまなかった。と、ながながと書かれてて…ああ、気持ち悪かった」

「私もです。改心した日から少しおかしいんですよ」

 

 四人は顔を見合わせる。

 そしてなんとも言えない顔になる。

 

「本当に、改心できたんだよな?」

「できてる、はずだが…なんも言えねぇな」

 

 誰も、どうなっているかなんて理解できなかった。

 そんなこんなで、サクサク進んでいく。

 特に知らせもあるわけでもなく、朝会が始まる。

 クラス別の席のため、奏とノアは隣同士だが、他二人は離れる。

 中央に、校長が来る。

 相変わらずの異常な歓声。

 もはや狂気である。

 

「えー、皆さま。今日も元気がよろしいようで…」

 

 と、喋り始める。

 四人はとにかく、緊張していた。

 

「ここで皆さまに、お話があります」

 

 そういった。

 その瞬間、みんながざわつき始めると。

 当然、四人は身構える。

 

「…私は、教師として、いや校長として。やってはいけないことをしてきました。生徒に対する暴行、性的行為。数えればキリがないほどです」

 

 それを聞いた生徒たちは、一斉に手のひらを返して行く。

 気分が悪いくらいに。

 

「私は、死んで詫びるべき人間なのです。罪に、罪に問われるべき人間なのです!」

 

 教師側は大慌てだ。

 まぁ、当然の話なのだが。

 朝会は強制終了。

 だが、校長の話は構わず続く。

 次々と自身の罪を吐いて行く。

 録音する生徒、ネットに書き込む生徒。

 色んな人たちがいた。

 

 結局のところ、改心は成功したのだった。

 思っていた結果とは、少し違っていたが。

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