ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
20XX年、5月10日、水曜日。
「で、どうしたんだ?」
「バイトだからって下に見られるんですよ! 酷くないですか!?」
珍しくノアは、高揚していた。
怒っている、の方が正しいだろうか。
どちらにしろ珍しいことであるのだが。
どうやらバイトのことで色々あるようで。
そこら辺に踏み込んでいいものか、奏は悩んでいた。
持ちかけてきたのは勿論向こうなのだが、それはそれでと言うことだ。
「…で、その子、誰なんですか?」
「いや急に方向転換するなよ…」
あかりは奏の隣に座ってストローで飲んでいる。
初めてのコーラに興味津々であった。
楽しそうだ。
ちなみにだが、彼らは今ファミレスに来ている。
飲み終わったあかりは、奏のほうを向いて言う。
「ジュース、入れてくる…!」
「あ、ああ。行っておいで」
ドリンクバーに向かって歩いて行った。
完全に、保護者である。
「…まぁ、あの子は…なんて言ったらいいかな。話すると、少しややこしいと言うか」
「まさか…そんな関係なんですか…!?」
「え、違うぞ! 違うからな! 断じて違うからな!?」
奏は全力で否定する。
ノアはそれで落ち着いた。
そして深刻そうな顔をして、奏を見る。
それを気にする様子もなく、奏はジュースを口に含む。
するとノアはこんなことを言った。
「胸がでかい人が、好きですか」
「ブフォァッ!!? ど、どうした急に!? ノア、今日お前おかしいぞッ!?」
盛大にジュースを吐きながら、奏は言った。
ノアは真剣な眼差しで、言っていた。
「お前…そう言うキャラじゃないだろ…」
「そんなこと、言わないでください…私はこれでも、悩んでるんですから。身近な男性に質問したい、ってだけですから」
「なんでだ?」
「そりゃ、私だって…男の子がどう思ってるかとか、気になりますし…そう言う相談相手が、いなかったものですから…なんかそう考えると…確かに私、変ですね…すいません…」
私、疲れているんですかね…と言って作り笑いをする。
それを聞いて奏はハッとする。
ノアは母親が早死にして、父親もとんだクズだった。
彼女の様子を見ていれば、確かに友達がいなさそうである。
そう聞くと、奏はなんとかしたかった。
悩んでいるなら助けてあげたかった。
仲間として、友として。
でも彼のできることは極々限られている。
できることは、少ないことだけである。
と、あかりが戻ってくる。
あかりはノアを見て言う。
「…どうしたの…?」
「え…あ、なんでもないですよ」
そう言ってノアはニコッと笑う。
奏はそれを見て、ちょうどいい相談相手を思いつく。
「ノア、いい相談相手がいるぞ!」
そこから約10分後。
「と言うわけっす…ロアンナさん」
(なんでか俺、この人には頭が上がらないんだよなぁ…)
それがどうしてか、奏には一切わからなかった。
全ての話を聞いたロアンナは。
「…力を司るものが…そんな、与太話など…そもそも、何故この私がこのように呼ばれているのだ…?」
ロアンナもロアンナであった。
呼ばれて普通に来るのだ。
ベルベットルームの住人でありながら、彼女は姉妹の中で一番お人好しだったのだ。
ちなみに、見た目年齢はかなり行ってるように見えるが、一番下である。
何処ぞのエレベーターガールや、看守より下ということである。
「まぁ、いい。これでも女の端くれだ。話を聞いてやろう」
「…奏、いい相談相手、ありがとうございます」
後のことはロアンナに任せ、奏とあかりは家へと帰ったのだった。
怪盗団の中で好きな人は誰ですか?
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Knight
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Curse
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Lord
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Hunter