ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

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44.Do I need a consultant?

 20XX年、5月10日、水曜日。

 

「で、どうしたんだ?」

「バイトだからって下に見られるんですよ! 酷くないですか!?」

 

 珍しくノアは、高揚していた。

 怒っている、の方が正しいだろうか。

 どちらにしろ珍しいことであるのだが。

 

 どうやらバイトのことで色々あるようで。

 そこら辺に踏み込んでいいものか、奏は悩んでいた。

 持ちかけてきたのは勿論向こうなのだが、それはそれでと言うことだ。

 

「…で、その子、誰なんですか?」

「いや急に方向転換するなよ…」

 

 あかりは奏の隣に座ってストローで飲んでいる。

 初めてのコーラに興味津々であった。

 楽しそうだ。

 

 ちなみにだが、彼らは今ファミレスに来ている。

 飲み終わったあかりは、奏のほうを向いて言う。

 

「ジュース、入れてくる…!」

「あ、ああ。行っておいで」

 

 ドリンクバーに向かって歩いて行った。

 完全に、保護者である。

 

「…まぁ、あの子は…なんて言ったらいいかな。話すると、少しややこしいと言うか」

「まさか…そんな関係なんですか…!?」

「え、違うぞ! 違うからな! 断じて違うからな!?」

 

 奏は全力で否定する。

 ノアはそれで落ち着いた。

 そして深刻そうな顔をして、奏を見る。

 それを気にする様子もなく、奏はジュースを口に含む。

 するとノアはこんなことを言った。

 

「胸がでかい人が、好きですか」

「ブフォァッ!!? ど、どうした急に!? ノア、今日お前おかしいぞッ!?」

 

 盛大にジュースを吐きながら、奏は言った。

 ノアは真剣な眼差しで、言っていた。

 

「お前…そう言うキャラじゃないだろ…」

「そんなこと、言わないでください…私はこれでも、悩んでるんですから。身近な男性に質問したい、ってだけですから」

「なんでだ?」

「そりゃ、私だって…男の子がどう思ってるかとか、気になりますし…そう言う相談相手が、いなかったものですから…なんかそう考えると…確かに私、変ですね…すいません…」

 

 私、疲れているんですかね…と言って作り笑いをする。

 

 それを聞いて奏はハッとする。

 ノアは母親が早死にして、父親もとんだクズだった。

 彼女の様子を見ていれば、確かに友達がいなさそうである。

 

 そう聞くと、奏はなんとかしたかった。

 悩んでいるなら助けてあげたかった。

 仲間として、友として。

 

 でも彼のできることは極々限られている。

 できることは、少ないことだけである。

 

 と、あかりが戻ってくる。

 あかりはノアを見て言う。

 

「…どうしたの…?」

「え…あ、なんでもないですよ」

 

 そう言ってノアはニコッと笑う。

 奏はそれを見て、ちょうどいい相談相手を思いつく。

 

「ノア、いい相談相手がいるぞ!」

 

 

 

 そこから約10分後。

 

「と言うわけっす…ロアンナさん」

 

(なんでか俺、この人には頭が上がらないんだよなぁ…)

 

 それがどうしてか、奏には一切わからなかった。

 全ての話を聞いたロアンナは。

 

「…力を司るものが…そんな、与太話など…そもそも、何故この私がこのように呼ばれているのだ…?」

 

 ロアンナもロアンナであった。

 呼ばれて普通に来るのだ。

 ベルベットルームの住人でありながら、彼女は姉妹の中で一番お人好しだったのだ。

 ちなみに、見た目年齢はかなり行ってるように見えるが、一番下である。

 何処ぞのエレベーターガールや、看守より下ということである。

 

「まぁ、いい。これでも女の端くれだ。話を聞いてやろう」

「…奏、いい相談相手、ありがとうございます」

 

終焉を望むもの コープランク:3

 

 後のことはロアンナに任せ、奏とあかりは家へと帰ったのだった。

怪盗団の中で好きな人は誰ですか?

  • Knight
  • Curse
  • Lord
  • Hunter
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