ペルソナ5 The wild edge 作:ザ・ファントム
20XX年、5月11日、木曜日。
今日はベルベットルームにて、ペルソナを合体させに来ていた。
「『ジコクテン』…『バイコーン』…」
そうやって銃で頭を撃ち抜く。
すると、新たなペルソナが誕生するのだ。
生まれたペルソナは、『シーサー』。
二つのペルソナの能力を引き継ぎ生まれたものだ。
「これで二度目、か…愚者でもない貴様が、何者にでもなれる力を手にしている…実に気になる話だ」
「…そんなにすか」
「これまで訪れた客人どもは、誰もが愚者であった。愚かでありながら、真っ直ぐと、自身の信じた道を歩み続けた。だが貴様は違う。正義を胸に、今は揺らいでいる…私は願おう、いつしか貴様が、真の愚者となる時を」
そうロアンナは言った。
だが、奏は理解をするに及ばなかった。
今はまだ、その時ではないのだ。
彼はまだ純粋な『正義』であって、躓き戸惑い前に進む『愚者』ではないのだ。
「さて、そろそろ時間だな。今はメメントスだろう?」
「…あの、メメントスってなんなんすか?」
「集合的無意識…の世界、だろう?」
「それは…結論的な話でしょう。俺が聞きたいのは、その存在意義です」
「存在意義、だと?」
そう聞いたロアンナは思考に耽る。
存在意義、しっかりとそれはあるだろう。
かつて、トリックスターたちはあの世界を破壊した。
破壊した、と言うのは少し違うか。
奪い去ったのだ。
統制神を打ち倒し、世界を奪い取った。
そして消え去った後も、大衆に変化はなかった。
いや、表立った変化がなかっただけだ。
実際は、大衆の縋り付くものがなくなっただけに過ぎない。
(ならば何故、存在するのか、か…)
ベルベットルームの住人である彼女ですら、それはわからない。
いや、彼女だからこそわからないのだろう。
トリックスターを支えた彼女なら、あるいは。
もしかしたらわかるのかもしれない。
とにかく答えてみる。
「そ、存在意義は、あるだろう。大衆の認識としての…」
「大衆の認識、ですか」
「…いや、実を言うとだな…私にも、わからない…」
「…そう、ですか」
「すまない。やはり私は、出来損ないのようだ…」
そう言って、下を向く。
奏はそれを見て、言う。
「出来損ない…ですか。それなら俺たち、出来損ない同士ですね」
そう言って、笑った。
笑顔で笑ったのだ。
それは果たして、ただの上ズラに過ぎないのか。
それでも、ロアンナは呆気に取られたような顔をする。
「…出来損ない同士か。ふっ、それも面白いものだな。それならば、出来損ない同士、これからもよろしく頼むぞ」
「ええ、こちらこそ。よろしくお願いします」
その後、奏はメメントスへと出てくる。
周りから見ると、ボーッとしてるように見えているのだ。
だからノアは聞いた。
「どうしたのナイト?」
「いや、少しな。それよりも早く先に進もう。今日も標的は?」
「ンとな。子供に虐待してる親だ。まぁ、とっとと盗んで帰れるな」
「よし、んじゃ準備はいいな? ナイト」
「おうよ。行くぞお前ら!」
掛け声とともに、走り出した。
怪盗団の中で好きな人は誰ですか?
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Knight
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Curse
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Lord
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Hunter