ペルソナ5 The wild edge   作:ザ・ファントム

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6.Go down the road

 俺を先導に、二人で進む。

 少し回り込む形じゃないと入り口に行けない。

 

 と、走りながら今の自分の格好を見返す。

 俺は今、何かの仮面をつけている。

 そして体には胸当てに、その上から白いコート。

 腰には片手剣だ。

 

 明らかに不審者な格好をしている。

 この世界では関係ないのだろうけど。

 

 そんなこと考えて、この世界についても考える。

 認知、それはつまり……人の心みたいなものなんだろう。

 だがどうやってそんなものに入るのだろうか。

 そもそも、入ってきて何をするんだろうか。

 

 そこで俺は、心の怪盗団のことを思い出す。

 理由は勿論、心と言う共通点があるからだ。

 それに、人の心を盗むと言う点なら、他人の心に入り込むと言う能力でもないと、説明不可能だ。

 だとしたら……だとしたら心の怪盗団は、今の俺と同じことをしていたと、説明するほかない。

 

 と、物陰に隠れつつ、前を見る。

 すると少し先に、シャドウがいることがわかった。

 俺はサッと動き奴の背後に行くと、首あたりに絡みついて、仮面を剥がす。

 本能的な、よくわからないけど、行動していた。

 

 だが、それに少し混乱した様子であった。

 俺はそこを狙い、言い放つ。

 

「ペンドラゴンッ! 《コウハ》ッ!!」

 

 と、光を放ち、シャドウを消滅させる。

 

「す、すごいですね……」

「さっきも言ったけど、俺もずっとびっくりしっぱなしだから……」

 

 そう言って、道を進む。

 中は動物園そのもの、超巨大な。

 檻の中には、しっかりと動物がいた。

 動物の顔をよく見ると、少し人に似ているような気がした。

 説明に書いてある名前もなんか、人っぽい。

 

 壁を背に、隠れて職員棟とやらから人が出てこないか覗く。

 すると。扉が開かれ……なんと、先生が出てきたのだった。

 なんというか……随分とやつれている様子であった。

 あれはまさか本物……。

 

『あれはこの世界の人の認知存在です。本物ではありません』

 

 よくわかんないけど、本物じゃないと言うことだけは理解できた。

 つまりあの人を殺しても、特に影響はないわけだ。

 高尾を殺すと、影響はありそうだけどな。

 

 俺は、近くにあったハシゴに手をかけて登る。

 それについてくるノア。

 なんかこの格好になってから妙に体が軽い。

 

 で、今俺らが登ったのは檻の上。

 近くの職員棟の窓が開いている。

 そこなら簡単に飛んで入れそうだ。

 体が軽いし、誰か一人担いで飛ぶぐらい、できそうだ。

 

「ノア、向こうまで飛べるか?」

「あ、あそこまでですか……? それは……」

「無理ならいいんだ」

 

 そう言って、所謂お姫様抱っこというやつをする。

 少々恥ずかしいが、捕まって大変なことになるよりはマシだ。

 と考え、飛んで窓から入る。

 二階だから、多分見つかる心配もないだろう。

 

「あ、あの……!」

 

 顔を真っ赤にしていて、やはり何も言わずにやるのはマズかったか。

 俺は軽く謝り、周りを見る。

 人をいないのを確認すると、すぐそこの扉を開けて入る。

 

 中は職員の部屋だろうか……と、軽い景色の歪みに見舞われる。

 そこで見えたのは、学校みたいな景色であった。

 訪れたことがないからわからないが、多分職員室だろう。

 

 そしてすぐに景色が戻る。

 

 と、そんな時だった。

 

『職員の皆様に連絡です。園内に侵入者がいます。見つけたら早急に連絡を。侵入者は二人で、片方は格好は胸当てにその上から白いコート。もう片方は学生です』

 

 そんな放送が流れてきた。

 それを聞いて、俺らは顔を見合わせる。

 

「今の、俺らのことだよな」

「そうです、ね……私たちのことですね」

「安全なとこ探して、早いとこ逃げるか」

「そうですね」

 

 俺たちは走りつつ下へ向かう。

 一階へ行くと、シャドウが相変わらずうろうろしている。

 邪魔だが、結構な数がいて見つかると面倒そうだった。

 だから俺たちは、出来るだけ物陰に隠れつつ進む。

 

 と、違うところの階段を通りがかった時、ノアが気づく。

 

「……あの、そこに地下がありますよ?」

「地下?」

 

 そう言われて、階段の脇にある何もない空間に行く。

 見たところ、地下と呼べるような階段はない。

 

「ノア、どこに地下が……」

「あれ……さっき職員室の地図を見たときは、たしかにここら辺に……」

 

 そう言って、出来るだけ隠れつつ辺りを探る。

 すると、いくつか椅子が積み重なっているところの後ろに、スイッチがあった。

 俺はそれを押す。

 すると、大きな音を立て、階段の脇に、地下へ続く階段が現れる。

 唖然として、それを見ていたら、遠くから警報らしき音が鳴る。

 そこを見るとなんと、シャドウがこちらに向かって、走ってきていた。

 

「ノア! 先行ってくれ! 俺はこいつらを片付けるッ!」

 

 そう言って無理やり先へ行かせると、俺は駆け出し剣を握る。

 そして叫ぶ。

 

「ペルソナッ! 行くぞ、《コウハ》ッ!!」

 

 そうすると、奴は一瞬で光に飲み込まれる。

 そこをついて、首に絡むように行くと、仮面を剥がし取る。

 少し離れ、混乱している隙に、剣でトドメを刺す。

 異様に軽い体では、それが難なく行えた。

 

 俺はシャドウが消えたのを確認すると、ノアを追って地下に向かった。

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