久しぶりなので荒いけど許して
先をゆくもの
追いかけるもの
リハビリのため短めに投稿予定 チェック
ああもう、嫌になる、なんでいつも私は一人でラスボスと戦うとこになるんでしょうね!
「あっちこっちふらふらしてた自業自得じゃないですかね」
弱音を漏らせば呆れたあおいちゃんのツッコミが入ってくる。ああそうですね、私が悪いですね。
「紫香さんのせいでみんな大変だったんです。特に奏さん。しっかりお説教を受けてもらわないと私も気がすまないのでちゃんと生きて返ってきてください!」
「はは、そりゃ怖い、でもそれなら頑張らないとね!」
大ぶりの腕を押し返す。ネフィリムはバカみたいに見えて小技も使ってくる。時間稼ぎしかできないでしょうけど、今はそれが大事だ。
「紫香さん!マリアが放送を再開しました! ……自分たちの目的を月の落下を止めるため? これは……」
「それ本当だから、手伝って上げて」
「あなたは、本当に……!」
あおいちゃんから色々こもっていそうなお怒りが飛んでくるけど、それで持つすぐに動き始めてくれている。ほんとに優秀な子で助かる。
ネフィリムもよく見た大きさになっている。私一人ではもう押し返す事もできないけどあの子達ならうまくやってくれるでしょう。だから今はみんながちゃんと納得できるような時間のために……!
そうしている内に遠くで空へと向かっていく煙と火が見える。ああ……ナスターシャ教授、ごめんなさい、あなたまで追いつけなかった。無念を噛み締めているとあおいちゃんからナスターシャ教授からの通信が入っていると言われすぐに回してもらう
「どうやらDr.ウェルを甘く見ていたようです。あなたの無鉄砲も」
「こんな時までお説教は勘弁してほしいな。……ごめんなさい、もう追いつけない」
軽口でごまかそうとしてもどうしても言葉尻が重くなってしまう。向こうも気づいたのだろう、苦笑いが返ってくる。距離の問題だろうか、それともお別れが近づいているからかすでに映像は切れ音声もノイズ混じりになっていく。
関連しているわけでないないだろうがネフィリムも昔見た火球すら使い出した。いや、もしかしたらウェルが何かしているのか?
「これはあの子達を巻き込んでしまった私の責任です。……あの子達をお願いします」
「ええ、大事なお子さんたち、命に変えても守ります」
誠意を持って返したつもりだけど呆れた声が返ってくる。
「そうやって自分のことを軽視しすぎるからだめなのです。何が合っても生き延びて全員に怒られなさい」
そこまでで通信は切れる。この前フィーネにも怒られたっけな。まあいい。心配してくれる友人が多いいということはいいことでしょう。すでに体もシンフォギアもボロボロ。右手は動かないし左手も大ぶりで振り回すぐらいしかできない。そもそもこの化け物もアニメでは奏者全員で何とか抑え込め倒し切れたかすらわからないような化け物だ。まあいっか、予想より早く暴れ出したこいつを抑え込めれば後はきっとみんながどうにかしてくれる。あんな話をした後すぐにナスターシャ教授を追いかけたら怒られそうだし、せめて年齢順になるぐらいには頑張らないと。
一つ息を整える。多少息が戻っても傷も疲れもなくなりはしない。それでもまだ両足は健在、踵も射抜かれていない。であれば。
「疾風怒濤!化物相手にはもったいないが今際の際だ!大盤振る舞い持っていけ!」
そう啖呵を切り火球ごとネフィリムへと蹴りつける。
「いーなーずーまーキィィィィッッッッック!!!!」
私には、マリア・カデンツァヴナ・イヴにはもう何をしていいのかわからない。マムをウェルの暴挙によって遠くへ行ってしまった。調と切歌も戦ってしまっている。お姉様もあれから音信不通。私の歌も世界には届かない。
「マリア姉さん……」
背中から私を見守ってくれているセレナが最後の砦だ、情けない。あれだけ日頃偉そうにしておいて最後は妹にすら頼っている。
そんな自分も慰めるような惨めな気持ちで立ち堪えていれば、やかましい足音が響いてくる。
「マリアさん!」
なぜ、なぜだ!立花響!貴様がここにいる!それに……
「いたいた、なんだよぶん殴りに来たんだからもっとふてぶてしい顔でもしておけよ。やりにくいだろ」
「天羽奏!お前まで!」
なぜ、お前たちがここにいる。それにどうしてそう気安く私に話しかける!
私の不審に気づいたのだろう、腹立たしい顔で話しかけてくる。
「姐さんがなに考えてたかはダンナから全部聞いた。許してはないけど、緊急事態だし今だけは休戦してやる。その代わり終わったら覚悟しとけよお前も姐さんも」
……そうか、やはりお姉様も最後は私の元からいなくなり元の場所へと帰るのだな、ああそうか!最初からすべて手のひらの上!弄んだのだな立浪紫香!涙すら枯れた咆哮が暴力となりガングニールというの殺意を持って二人へと走り出す。もう何でもいい!すべて…壊れて………!
「だめです!」
「だめ!」
必殺の穂先は立花響に受け止められ背中にはセレナが抱きついて私を止める。ああ、そうか私はセレナすら裏切ってしまった……!
「マリアさんはきっと優しい人です!大丈夫です!私が……私がみんなを守ってみせます!」
「何を、言っているの……?」
「私は昔紫香さんと約束したんです!もし紫香さんが誰かを傷つけてしまうなら私が止めて見せるって!だからマリアさんも一緒です!」
そう言って立花響は、私は光に包まれていく
「何が起きているというの?こんなことってあり得ない…融合者は適合者ではないはず――これはあなたの歌?胸の歌がしてみせたこと?あなたの歌って何?何なの!?」
「撃槍ガングニールだぁぁぁぁぁ!」
そうして私の手元からガングニールは消え、立花響はいつか見た、シンフォギアをまとった姿になっている。
「ああそうね……、私はガングニールからも見捨てられたのね……。もう私のことなんて誰も……」
「違う、マリア姉さんのバカ!」
セレナに頬を叩かれた。そんなことをする子じゃないのにとセレナの顔を見ると、
泣いている、それでも私の目を真っ直ぐな目で見つめている」
「なんでそんな事言うの!みんなマリア姉さんが大好きだからここまで来たんだよ!それを自分で勝手に変な方に考えて、もっと私たちのも話して!」
「あー、姉ってやつはみんなそうなるんだな。姐さんも一緒いつも何も言わずに勝手に突っ走って迷惑かけて最後は帰ってくるから怒っても怒り足りないぐらいだ、ほらこれ」
天羽奏が何かを投げ渡してくる……これは!?
「アガートラムのシンフォギア。アメリカがもう一個隠していたらしい。でそれをフィーネが隠し持っていたのを姐さんが置いていった。お前にって」
「お姉様が私に……、ちょっと待って!お姉様は前の戦いの後行方不明になったんじゃんないの!?
「何だお前、情報遅れてるぞ、姐さん今はアメリカの艦隊に潜り込んでここに殴り込んできてるぞ」
頭が痛くなる。私がお姉様を無茶をした原因である自覚はあるが、それでも自分にも返ってくるとは
「天羽奏、終わったらいくらでも殴らせてあげるから私にもお姉様を一発引っ叩かせなさい」
「きついのやってやれ、後そのお姉様呼びも許してないからな」
「奏!立花!大丈夫か!?」
風鳴翼までやってくる。うるさいことだ。
「安心翼。今マリアと一緒に姐さんをぶん殴る話をしていたところだ」
いつの間にそんな話になっていたのかしら。セレナも立花響も笑うんじゃない。
「それには私も混ぜてもらおう。いま雪音と暁、月詠もネフィリムにの対応に向かっている、あの人はまた一人でやろうとしているみたい」
何も変わらず周りに心配をかけるのはお姉様の悪い癖。
そうか、やっぱりお姉様はお姉様だ。なら私もやるべきことをやろう。こんな醜い私でもやるべきことをやらなければ次会った時にお姉様と呼ばなくなる。ああそうだ、私はセレナ、切歌、調の姉であり仲間、そして立浪紫香をお姉様と呼ぶにふさわしい私でないといけない!
「セレナ。妹としてのあなたではなく、共に戦う仲間としてお願い。お姉様を助けに行って欲しい。ちゃんと連れ帰らないと引っ叩けないから」
「!! 任せてマリア姉さん!」
それから二人で昔よく歌った懐かしい歌を歌う。歌い終わる頃には私はセレナと同じ、でもどこか違うシンフォギアを纏っていた。
「とつしてシンフォギアが……」
「姐さんからのメモにフィーネが色々いじってたから奇跡が起きるかも、らしいぞ」
聞くことが増えたわね
「さあ!皆の者!歌で世界を救いにいくぞ!」
「はい、頑張りましょう!マリアさん!」
「いきなり元気になって仕切ってんじゃねーぞ」
そこのガングニール二人!こういう時ぐらい綺麗にやらせなさい!
まだ読んでくれる人がいたら続くかも